サンティアゴ巡礼路上にあるロマネスク教会 Basilique Saint-Sernin, Toulouse
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- 旅行時期:2019/05(約7年前)
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by wiz さん(非公開)
トゥールーズ クチコミ:9件
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(フランス語では映画のタイトルにもありましたが、サン・ジャックの道)のうち、一番南の「トゥールーズの道(サン・ジルの道)」上にあるトゥールーズのサン・セルナン教会。
この教会は、数ある巡礼路教会の中でも、規模の大きなロマネスク様式の教会で、特にロマネスクファンであれば、オーギュスタン美術館とともにトゥールーズで必ず見たい場所のひとつです。
ロマネスク美術の本などで見られる、特に有名な箇所は、教会南側のミエジュヴィル門の扉口にある「キリスト昇天」のタンパン、教会内部北翼廊の「キリストの復活」を描いた壁画、教会内部周歩廊にある「荘厳のキリスト」の石彫パネル(周歩廊とクリプトは有料エリア)です。
ちなみに、「ミエジュヴィル」というのはオック語で「町の中心」を意味するそうです。
タンパンの左壁の「2本の糸杉に囲まれた聖ヤコブ」は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(スペイン)にもあり、ミエジュヴィル門タンパンのキリストや天使、タンパンの左右の聖ペテロ、聖ヤコブの '衣服の襞の表現' はレオンのサン・イシドロ教会(スペイン)の扉口彫刻にも見出される・・ 等々が指摘されているのですが・・ いずれにしても巡礼路を通じ、多くの文明の交流が行われたことが伺われ、とてもおもしろいです。
トゥールーズのサン・セルナン教会は、今回南西フランスで訪問できた有名なロマネスク教会(モワサック、コンク、カオールなど)とともに、何度も本で見ていましたが、他のロマネスク教会に比べても、とにかく規模が大きく、信仰のエネルギーというものも感じさせられました。
Basilique Saint-Sernin
http://www.basilique-saint-sernin.fr/
- 施設の満足度
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5.0
- 展示内容:
- 5.0
- ☆☆☆☆☆
クチコミ投稿日:2019/06/30
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