パリの旅行記・ブログ(538ページ)

次に、生活の基盤を固めるために欠かせないのが自動車である。日本からの客の案内に、家族旅行にと、フランス社会は公私にわたり、車無しでは生きて行けない。新聞広告を見て、中古...

パリ

家が決まり、子供を学校に入れ、車を買ってようやく落ち着いたと安心する間もなく「五月革命」が始まった。街は日に日に騒々しくなる。国鉄や地下鉄が止まり、そのうち空港が閉鎖さ...

パリ

振り返ってみると、私の海外生活は、社会不穏がつきものだった。1961−1962年の最初の滞在では、先ずベルリン封鎖（ベルリンの壁構築 1961）。この時は核の脅威さえ身...

パリ

私の勤務する国鉄パリ事務所は、所長以下、日本人次長２名とフランス人秘書２名の計５名の所員で動いていた。事務所の基本となる仕事は、わが国と世界との情報交流、要するにアンテ...

パリ

日本からやって来る客の応対は、仕事だけで終わらない。一生に一度の人も少なくなく、パリの案内がつき物となり、私は毎週一度ルーヴル美術館に通うなんてことになる。ヨーロッパに...

パリ

フランス語しか通じないと言われるパリは、客に単独行動を勧められないハンディを背負っている。その分苦労が多い代わりに、観光案内から買い物のお世話、名物フランス料理のお相手...

パリ

事務所までは、車で通うことが多かった。客を迎えたり、案内したりする機会が多く、車の方が能率的だからだ。タクシーを使うと、予算が足りなくなる。朝は渋滞に巻き込まれ、日曜な...

パリ

我々を頼りにパリを訪ねて来る人は年中あとを絶たないが、日本からの到着便は６〜７時の早朝に集中する。来客シーズンには前夜どんなに遅く帰っても早起きし、ハンドルを握って飛行...

パリ

当時パリのフランス料理は、バターをふんだんに使っての濃厚な味付けが多く、これを毎日食べることは、苦痛だった。特に、一日に昼食と夕食一流レストランで続けて二回食べれば、世...

パリ

我が家にやって来る日本人旅行者は、ピークで一ヶ月50人を超えた。彼らにとっては、私の家に来てこの地に暮らす家内や子供と出会うのは、ヨーロッパ理解の貴重な経験であり、土産...

パリ

パリにやって来る日本人を喜ばせるために、パリ近郊の山野の幸を最大限に利用する。家庭料理の花形は、トロの刺身である。近くの、マルセル・サンバに週二回開かれる、マルシェ（市...

パリ

1968年から1971年にかけてのパリ生活の大きな目的は、家族で外国文化を理解すること、とりわけ子供に外国の小学校、中学校を体験させることだった。そのために、日本の小学...

パリ

子供をパリの小学校に入れてホッとしたのもつかの間、数週間通学してようやく学校にも慣れてきたと思ったころ、「五月革命」が始まった。このような騒動に慣れていない私は、いくら...

パリ

4月にパリにやってきて、予定通り区立小学校に入学できた子供たち。しかし五月革命のため、間もなく長期休校となり、学校に通えたのは一ヶ月足らずの間に、もう夏休みがやってきた...

パリ

７月の半ば、先任者が住んでいたマンションを借りて、近郊のブローニュ・ビヤンクール市に引っ越した。今まで住んでいた15区のマンションは便利で素晴らしかったが、地下駐車場扉...

パリ

引越しを終え8月に入って、ようやくマルセーユの倉庫に眠っていた日本からの引越し荷物が届いた。五月革命のため、配送が4ヶ月滞っていたのだ。パリ到着当初は、荷物が来ないので...

パリ

私のマンションが面している国道10号線は、街の名前としては、「アヴニュー・エドワール・ヴァイャン」と命名されていた。パリ･コミュンヌ（1871年）に活躍して名を残した、...

パリ

私が住むことになった通りの名は「エドワール･ヴァイヤン」。パリ･コミュンヌに名を残す、左翼政治家の名前である。「パリ･コミュンヌ」と聞けば、理想を追い求めた学生時代を思...

パリ

8月になって、パリ15区の月極め仮住まいから、パリの西南に隣接するブローニュ･ビヤンクール市のマンションに越し、日本からの引越し荷物も無事引き取って、四ヶ月ぶりに落着い...

パリ

8月パリ近郊ブローニュ･ビヤンクールに引越し、これで我が家も半年振りに落着いた。子供たちは一年足らずに3つの学校を経験したが、これでしばらくは転校しなくてもよい。現地生...

パリ

9月から始まる新学期で、子供たちはようやく納まるべき学校に落着いたわけだが、過ぎ去った一年を顧みると日本にいる限り考えられないほど幅広い体験が出来た。長女は東京の小学校...

パリ

フランスは自由･平等の国であると同時に、極端といっても良いほど学歴重視の国である。どの学歴を選ぶかは個々人の能力で決まるのだが、その人材の振り分けは早くに始まり、かつ厳...

パリ

世界漫歩 262 野放しだった飲酒運転酒を飲む日常は、フランス人の生活に深く溶け込んでいる。酒は、彼らの生活を豊かにし、健康を増進する源と考える。わが国のように、一部の...

パリ

世界漫歩 264 パリの運転はつらくもあり楽しくもある1970年代のことだ。パリの生活で、毎日神経をすり減らせるものに、車の運転があった。ここでは、車同士が、芋を洗うよ...

パリ

世界漫歩 265 歩いて楽しいパリの道は車の迷路かパリでの運転は、生存競争の厳しさを実感させる。しかし、ドライバーの行動に輪をかけて、パリの運転を一層難しくしている原因...

パリ

1970年0月0日アメリカのベストセラー「ヨーロッパ一日5ドルの旅」を見て、驚いた。「パリに入るときには、車で入るな。必ず市外で預けて入れ」と、書いてある。パリは、それ...

パリ

　パリ祭　(le 14 juillet)　夕方から、パリ祭の街に出る。　日本人の中には「パリ祭はおのぼりさんが見るもの。僕はまだ見ていない」と、通ぶる人もいるが、機会が...

パリ

シテ・ユニヴェルシテール（Cite Internationale Universitaire de Paris）は、パリに遊学する外国人学生と、外国人を理解しようとする...

パリ

　目を覚ませば、窓越しに初夏の澄み切った空が眩しい。その真っ青な空を背景に、アンヴァリッドの大ドームが金色に、キラキラ輝いている。「僕は今まぎれもなく、パリの土を踏んで...

パリ

　パリ生活の一番の楽しみは、街歩きであった。　この街は殺風景な近代都市とは異なり、歩くことが楽しいように造られている。町角毎に新たな情景が展開し、心を揺さぶる感動がある...

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