1970/08 - 1970/08
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ソフィさん
1970年0月0日
アメリカのベストセラー「ヨーロッパ一日5ドルの旅」を見て、驚いた。
「パリに入るときには、車で入るな。必ず市外で預けて入れ」
と、書いてある。
パリは、それほど世界に名高い、運転の難所なのだ。
だが毎日運転している私から見れば、弁護したくなる面も少なくない。
第一に、フランス人の、自動車に対する感覚である。
フランス人は、自動車を普段履きの下駄のように考えていて、ぶつかって多少傷がついてもあまり気にしない。
これとまったく反対なのは、ドイツ人である。
ドイツ人は、ちょっとした車の傷や汚れに、異常と思われるほど、神経質と言われている。
フランス人はドイツ人を、
「彼らは車を乗るためでなく、磨くために買っているのだ」
と、馬鹿にしている。
ドイツ人にとっては、車は自分の体の一部なのだろう。
一度ドイツで、パリと同じように、バンパーをぶつけながら駐車したことがある。
すると、近くの家から人が飛び出してきて、びっくりしたものだ。
外国からやって来た人は、パリの自動車が凹んだり傷だらけなのに、一様に驚き軽蔑する。
そもそもフランス製の車は、凹みやすく出来ている。
両国を代表する、シトロエン(フランス)と、ベンツ(ドイツ)を比べてみると、面白い。
シトロエンは殻をやわらかく造ってあって、ちょっともたれかかるだけでも凹んでしまう。
衝突しても、柔らかさによって、ショックを吸収しようとしているのだろう。
一方ベンツは固くて、車同士で衝突すれば、相手を壊しても自分は壊れないように出来ている。
【お詫び】
この「世界漫歩」シリーズの【266】以前は、「片瀬貴文さんの旅行記」
http://4travel.jp/traveler/katase/
に掲載されています。
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