1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
世界漫歩 262 野放しだった飲酒運転
酒を飲む日常は、フランス人の生活に深く溶け込んでいる。
酒は、彼らの生活を豊かにし、健康を増進する源と考える。
わが国のように、一部の人が、夜飲むものではない。
肉体労働者は水代わりに飲み、職場や学校で、昼食時のワインは欠かせない。
当時(1968年)のパリでは、総人口あたりワイン消費量は、1リットルを超えていた。
その結果、アルコール中毒や肝臓障害が、社会問題化していた。
地下鉄車内には「パパ、飲みすぎないで」のビラが目立ったものだった。
だが、節制すべきとの議論はあっても、罪悪視などとんでもないことだった。
その結果、飲酒運転についても、極めて寛容だった。
規則で決められている血中アルコール濃度は、0.8と、世界でもトップクラスなのだった。
現在の日本は0.15、フランスでも0.5にまで下がったと聞いている。
0.8の理由を聞いたら「ワイン250ccプラス、ブランデーコップ一杯」ということだった
当時は、その緩やかな基準でさえチェックされることはなく、飲酒運転は事実上野放しだった。
最近は道端でのチェックも行われ、厳しくなったと聞いている。
その証拠に、高速道路のサービスエリアで、アルコール血中濃度自己診断の器具が売られるようになった。
飲酒に対する規制があるのかと尋ねたら、バーでは14歳?以下に蒸留酒を売ってはならない。
それだけだろう、ということだった。
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