1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
私の勤務する国鉄パリ事務所は、所長以下、日本人次長2名とフランス人秘書2名の計5名の所員で動いていた。
事務所の基本となる仕事は、わが国と世界との情報交流、要するにアンテナ役。
国鉄の国際的なコミュニケーションの接点である。
つまり、現地の状況を日本に知らせるかたわら、日本に対する各国からの質問に答えることだ。
日本からの質問の幅は広い。
「ヨーロッパ運輸政策の動向」から、「タクシー料金システム」、「車内トイレ対策」まで。
質問は、文書、電話、テレックス、さまざまな形で入る。
国鉄外務部を通じるのが建前だが、全てがそのようには行かず、個人的な依頼もある。
毎週のように新しい調査依頼が届き、文献や専門家を求めて走り回る。
回答のためのレポート作成にも、エネルギーが要る。
これらの調査に当たっては、その背景にある社会全般の風土や、大きな動きを常時捉えておく必要がある。
毎日フランスの新聞三誌(ル・モンド、ル・フィガロ、リュマニテ)に目を通し、関連事項の切抜きを作って整理する。
日本から調査に来られる国会議員、オピニオンリーダー、新聞記者、大学教授、運輸省や国鉄専門家などに、現地の生きた情報を提供するのも、大切な任務である。
こんなに多様な人と出会えることは、外国勤務の特権と考える。
私たちの動きが、日本の国民与論や政策決定に影響する可能性も、無きにしも非ずと、緊張が続く。
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