1970/08 - 1970/08
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片瀬貴文さん
フランスは自由・平等の国であると同時に、極端といっても良いほど学歴重視の国である。
どの学歴を選ぶかは個々人の能力で決まるのだが、その人材の振り分けは早くに始まり、かつ厳しい。
最初の振り分けは、小学校から中学校への進学時にやってくる。
フランスの小学校は5年制だが、ソテと呼ばれる飛び級制度があるので、小学校卒業は普通ならば11歳だが、早ければ9歳の可能性もある。
このような年齢で、進学学校と職業学校に分けられる。
この段階でいったん進学学校から外れれば、「バカロレア」(大学入学資格国家試験)合格は至難となる。
「ユニヴェルシテ(大学)」、さらにはそれ以上の「グランド・ゼコール(最高専門大学)」への進学は、この段階で閉ざされることになるのだ。
「バカロレア」に合格すれば、それだけでもひとつの学歴とみなされ、大学に進学しなくても就職時には評価の対象となる。
もちろん「ユニヴェルシテ」入学の資格が、自動的に発生する。
だが大学は、入学はできても卒業はなかなか難しいようだ。
バカロレアの合格率は当時20%前後と低く、これからもっと高めるべきという意見が多かった。
高めれば当然のこととしてそれだけ大学の容量を増やす必要が生まれ、これからの問題である。
(その後バカロレアの合格率は高くなり、大学数も増えた)
大学はほとんどが国立で、各地方の中心都市に置かれている。
どの大学を選ぶかは自由らしく、パリなどは希望が集中する結果、十いくつもの大学に分けようとしている。
パリ大学はソルボンヌと呼ばれていた。
だがたくさんのパリ大学が生まれて、状況は変化している。
たとえば、パリ第十大学が生まれることとなる。
大学卒業の定義は、私にはもう一つわかっていない。
しかしある単位の取得証明はあり、その証明が資格として認められるという話を聞いたことはある。
このあたりもう少し研究して、機会を見ながらまとめたいと思っている。
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