1970/08 - 1970/08
16234位(同エリア17113件中)
片瀬貴文さん
引越しを終え8月に入って、ようやくマルセーユの倉庫に眠っていた日本からの引越し荷物が届いた。
五月革命のため、配送が4ヶ月滞っていたのだ。
パリ到着当初は、荷物が来ないので不便を感じていたが、やがてすっかりそれに慣れてしまい、物は無くても生活に不自由しないことを知った。
むしろ物の少ないほうが、生活が楽な面さえある。
今度住むことになった、ブローニュ・ビヤンクール市は、人口10万人強の中都市。
日本のベッドタウンの衛星都市に比べ、町としての特徴や個性が、しっかりしているように思う。
住民の市民意識もしっかりしている。
全仏テニスで世界に名高い、ローラン・ギャロスのコートがある。
その一方、パリから一番遠い町外れには、セーヌ河に面してルノーの大工場がでんと構えていて、賑やかさと落ち着きが混じり合った町である。
パリ市の境にある地下鉄駅「ポルト・ド・サンクルー」の次にある「マルセル・サンバ」駅は、この町の中心。
私のマンションから歩いてほんの数分だが、市役所があり、毎週火曜日と金曜日には市が立ち、街全体が活気に溢れる。
市場は生鮮食料品が主体だが、衣料品も小間物の露天も出ている。
通っているうちに顔見知りが出来てきて、ここに来ると故郷に戻ったような気持ちになる。
住み慣れるにしたがって、生活の匂いと文化の香りが程よく調和し、人間のぬくもりが感じられるこの町を、私は次第に好きになった。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0