2026/05/09 - 2026/05/09
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+mo2さん
偕楽園から続く緑豊かな千波湖畔にある茨城県近代美術館は、1988年に開館。茨城ゆかりの作家を中心に、国内外約4,300点の近代美術作品を収蔵、展示しています。2026年5月9日に訪問しました。こちらにはルノワールやピサロの作品の、他大正13(1924)年12月24日に37年の生涯を閉じた、水戸市出身の洋画家・中村彝の代表作や新築復元された彼のアトリエなどがありました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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茨城県近代美術館です。
茨城県近代美術館 美術館・博物館
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オーギュスト・ロダン「三つの影」1898年頃
こちらの美術館も常設展は写真撮影OKでした。 -
ギュスターヴ・クールベ「フランシュ=コンテの谷、オルナン付近」 1865年頃
フランス東部フランシュ=コンテ地方の町、オルナン出身のクールベ。目の前のものを見たままに描き出そうとした「レアリスト」である彼はまた、故郷およびその周辺の風景をしばしば題材にしました。「地方を描くには、その土地を知る必要がある。わたしは故郷を知っているからそこを描くのだ」と語るクールベからは、郷里への愛とともに地方人としての自負も感じられます。1860年代後半、彼は優れた風景画を数多く残しました。この作品でも断崖を背景に佇む水辺の集落の、澄んだ空気まで感じられます -
カミーユ・ピサロ「グラット=コックの丘からの眺め、ポントワーズ」1878年
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オーギュスト・ルノワール「マドモワゼル・フランソワ」1917年
この作品は、印象派の代表的画家であるルノワールの最晩年に描かれた作品です。当時76歳であったルノワールは、リューマチ性疾患のため手足が思うように動かず、車いすに乗りながら制作を続けていたといいます。この肖像画の女性については詳らかではありませんが、ルノワールが好んで描いた女性像の特徴をよく表していることから、モデルをそのまま忠実に描いているというよりは、円熟の域にある画家が思うままに描いた作品であるといえるかもしれません。 -
クロード・モネ「ポール=ドモワの洞窟」1886年
フランス・ブルターニュ地方の、「美しい島」という意味のベリールの海岸を描いた作品です。モネはベリールに滞在し、荒れた海と奇岩で知られる同地を舞台に、異なる気象条件や時間帯により様々な海の姿を何十点も描きました。本作品では、風も少なく天気の良い日の情景が描かれています。青や緑の細かい筆致で表現された穏やかな海面の様子と、暖色を中心とする太い筆触で表された陽光が降り注ぐ岩肌の光と影のコントラストが印象的です。 -
中村 彝「自画像」明治42(1909)年頃
中村彝は明治42年に『レンブラント画集』を購入したのち、この作品を含め、暗褐色を基調としたレンブラント風の自画像を翌年にかけて6点ほど描いています。庇護者であった洲崎義郎宛の手紙には、「レンブラントの晩年は悲惨であった。丁度ミレーの様に。然し内面に於いては恐ろしい程自由で、奔放で、剛頑であった。輝く絵の具は厚くもられ、嵐の如き筆は益々剛毅となり、画面は丸で弾力と熱情と確信とに充たされきって居る。あれがわれわれの生命の真相なのだ。」と書かれ、彝のレンブラントへの傾倒ぶりをうかがわせます。 -
中村 彝「裸体」大正 5(1916)年
大正5年、新築した下落合のアトリエに引っ越した8日後から、中村彝がこの作品の制作に取りかかったということから、この時期の彝は、新しい場を得て制作意欲に溢れていたことがうかがえます。モデルは親友の彫刻家中原悌二郎が使っていたお島という女性です。彝は彼女について、「頗る天真で、健康で、所謂『ワ゛イタルフォース』(生命力)が強くて気持ちいいが、甚だ下品なので弱って居ります。然しその肉の弾力的丸みや、光沢の魅力には確実なものがある」と友人の伊藤隆三郎に手紙を送っています。 -
中村 彝「雉子の静物」大正 8(1919)年
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中村 彝「カルピスの包み紙のある静物」大正12(1923)年
関東大震災の後、結核を患いながらも生き延びた彝は花をモティーフにした静物画を繰り返し描きました。そのなかでも本作は、直線や曲線を意識した輪郭によって捉えたモティーフの形態描写と、台に敷いたカルピスの包装紙の青地に白の水玉模様が印象的です。また、画面上部の十字架に向かう線を強調し、背景と手前のモティーフとの間で色調やタッチに強弱をつけるなど、動きや変化のある画面構成となっています。この作品を描いた翌年、彝はその短い生涯を閉じました。 -
国吉 康雄「二頭の牛」大正11(1922)年
17歳でアメリカに渡り、ニューヨークで活躍した国吉は、この時期、茶色・暗緑色を基調とした素朴で幻想的な画風を特徴としました。空中に視点がある鳥瞰構図が用いられ、垂直に立ち上がった画面いっぱいに牧歌的なモティーフがちりばめられています。国吉は特に牛に愛着を抱き、「自分には何か牛に近いものがあると感じて繰り返し牛を描いた」と述べています。二頭の牛はユーモラスですがどこか寂しげにも見え、異郷に生きた画家の哀愁を思わせます。 -
岡 鹿之助「観測所(信号台)」大正15(1926)年
岡は1925年初にフランスに到着。同年秋にはサロン・ドートンヌに1点入選するものの、展示された自分の絵の脆弱さに気づき、そこから脱却をはかるべく研究を重ねていきます。1926年夏、岡は友人一家とともにブルターニュ地方、英仏海峡を臨むトレガステルで3ヶ月を過ごしました。この地の素朴な人々や美しい風景は、岡の心に余裕を与え、それはまた制作の上でも、新たな一歩を踏み出す契機となりました。本作品を含むこの地で制作した4点が、同年のサロン・ドートンヌに入選しています。 -
榎戸 庄衛「古代人の頭脳」昭和33(1958)年
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麻生 三郎「男」昭和15(1940)年
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塙 賢三「黒い太陽」昭和51(1976)年
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十河 雅典「泳ぐ人」昭和53(1978)年
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十河 雅典「プライベートポスターFASCISM」昭和55(1980)年
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十河 雅典「プライベートポスターCOMMUNICATION」昭和55(1980)年
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十河 雅典「プライベートポスターSURVIVAL」昭和55(1980)年
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十河 雅典「STOP」昭和61(1986)年/令和元(2019)年
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中村彝は大正期に活躍した茨城県水戸市出身の洋画家です。
彼はレンブラントやルノワール、シスレーなど、西洋の画家たちの作風をしっかりと勉強し、珠玉の作品を残しました。 -
東京都新宿区下落合にあった中村彝のアトリエを敷地内に新築復元。アトリエでは中村彝の遺品や資料を展示しています。
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アトリエに入ります。
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アトリエの案内図
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写真もありました
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ソファー
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村彝のデスマスク
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イーゼル
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「カルピスの包み紙のある静物」にも登場するポット
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当館以外の中村彝の作品も紹介します。
中村彝「田中館博士の肖像」1916年 国立新美術館
新宿中村屋の相馬愛蔵・黒光夫妻を中心に中原悌二郎や柳敬助らと過ごした所謂「中村屋時代」が夫妻の娘俊子を巡る激しい葛藤に終わり、下落合へアトリ工を移したのが大正5年。同年の第10回文展で特選第一席となった作品です。航空工学の権威であった田中館愛橘博士の肖像を頼まれた彝は、ガウン姿の博士が自宅の一室で研究に耽る様子を描きました。柔らかな室内の光につつまれた画面はルノワールの筆触と色彩の暖かみを感じさせ、博士の息づかいやぬくもりが伝わってくるようです。丁寧に筆を重ね、豊かな感触と奥行きを生み出しています。
※本作品は展示されていません -
中村彝「エロシェンコ氏の像」1920年 国立新美術館
この作品のモデルとなっているのは盲目のロシア人青年エロシェンコです。彼は、魯迅の短編にも登場するエスペランティストの詩人で、日本には1914年から7年間ほど滞在して創作童話を書き、一時新宿中村屋に身を寄せていました。当時彝が強く傾倒していたルノワールの作風を思わせる柔らかい筆致が特徴的で、すべてが穏やかな光につつまれながらモデルの人間性を余すところなく伝えています。
※本作品は展示されていません
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