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「クラリオン ホテル アマランテン/Clarion Hotel Amaranten」を出てほんの数分歩いたところに「ローズフセット/Radhuset 」地下鉄駅があります。ストックホルムの公共交通の地下鉄やバスやトラムはクレジットカードのタッチだけで利用が出来るので簡単です。75分間であれば乗り換えもOKなので便利です。ただ1回が43クローナなので1クローナ17.2で計算すると740円になります。まずはクレジットカードをタッチして、地下鉄で1駅の「ティー セントラーレン/T-Centralen」まで移動します。地下鉄駅で同じツアーのお母さんと娘さんの2人と合流して「ヴァーサ号博物館/Vasamuseet」までご一緒します。中央駅からはトラムに乗り換えますが、車内で検察がありちょっと焦りましたが、クレジットカードを機械で読み込むと問題はありませんでした。「ヴァーサ号博物館」は8年前のツアーでも行きたかったのですが、自由時間の中ではガムラスタンから離れるのはちょっと無理で、泣く泣く諦めたところでした。昨年の5月の英国クルーズではクルーズ後の1週間のイギリス南部の旅で立ち寄ったポーツマスのポーツマス海軍基地で沈没船「メアリー・ローズ号」を見学した際にも「ヴァ―サ号」に事を思い出していました。日中関係が悪くなった際に中国ツアーを2つキャンセルして、その時に今回のツアーを見つけたのですが、日程表からも「ヴァ―サ号」を見学することが出来ると分かったのが申し込みの理由の1つでした。「ヴァーサ号博物館」に入った後はお二人と別れて妻と2人で見学になりましたが、ようやく憧れていた巨大な帆船に出会えて感激しました。「ヴァ―サ号」はグスタフ2世アドルフの命によって1626年起」し、当時のスウェーデン王朝の名にちなんで名付けられました。スウェーデンは当時ポーランドと戦争中で、損失を受けた海軍力を回復するため強力な戦艦を建造しようとしていました。もともと砲甲板は1層の予定でしたが、建造途中で初めての試みである2層に増やされるなど無理な構造で、さらに重武装だったため極端な重量艦になってしまいます。1628年8月10日の波が穏やかな日に王宮であったトレクローノル城の下の係留場から、礼砲を撃って初航海に出ました。しかし、マストに帆を張り1.3キ ほど帆走した地点で横風を受け、復原性の低さが災いしてそのまま横転し、開いていた砲門から水が流れ込んだため10分ほどで沈没してしまいます。その船がほぼそのままの姿で目の前に現れました。結局ここには2時間ほど滞在してじっくり見学したのでいろいろ学ぶことが多かったです。もちろん妻には途中から呆れられているのも感じていました。頭の中が飽和した状態で次の「北方民族博物館/Nordiska museet」に向かいます。

JTB フェリーで巡るバルト海3都市巡り8日間(11)8年前にバスで目の前を通りながら入れなかったヴァ―サ号博物館を見学する。

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2026/01/17 - 2026/01/17

1919位(同エリア1996件中)

旅行記グループ 2026バルト海3か国フェリー旅

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kojikoji

kojikojiさん

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「クラリオン ホテル アマランテン/Clarion Hotel Amaranten」を出てほんの数分歩いたところに「ローズフセット/Radhuset 」地下鉄駅があります。ストックホルムの公共交通の地下鉄やバスやトラムはクレジットカードのタッチだけで利用が出来るので簡単です。75分間であれば乗り換えもOKなので便利です。ただ1回が43クローナなので1クローナ17.2で計算すると740円になります。まずはクレジットカードをタッチして、地下鉄で1駅の「ティー セントラーレン/T-Centralen」まで移動します。地下鉄駅で同じツアーのお母さんと娘さんの2人と合流して「ヴァーサ号博物館/Vasamuseet」までご一緒します。中央駅からはトラムに乗り換えますが、車内で検察がありちょっと焦りましたが、クレジットカードを機械で読み込むと問題はありませんでした。「ヴァーサ号博物館」は8年前のツアーでも行きたかったのですが、自由時間の中ではガムラスタンから離れるのはちょっと無理で、泣く泣く諦めたところでした。昨年の5月の英国クルーズではクルーズ後の1週間のイギリス南部の旅で立ち寄ったポーツマスのポーツマス海軍基地で沈没船「メアリー・ローズ号」を見学した際にも「ヴァ―サ号」に事を思い出していました。日中関係が悪くなった際に中国ツアーを2つキャンセルして、その時に今回のツアーを見つけたのですが、日程表からも「ヴァ―サ号」を見学することが出来ると分かったのが申し込みの理由の1つでした。「ヴァーサ号博物館」に入った後はお二人と別れて妻と2人で見学になりましたが、ようやく憧れていた巨大な帆船に出会えて感激しました。「ヴァ―サ号」はグスタフ2世アドルフの命によって1626年起」し、当時のスウェーデン王朝の名にちなんで名付けられました。スウェーデンは当時ポーランドと戦争中で、損失を受けた海軍力を回復するため強力な戦艦を建造しようとしていました。もともと砲甲板は1層の予定でしたが、建造途中で初めての試みである2層に増やされるなど無理な構造で、さらに重武装だったため極端な重量艦になってしまいます。1628年8月10日の波が穏やかな日に王宮であったトレクローノル城の下の係留場から、礼砲を撃って初航海に出ました。しかし、マストに帆を張り1.3キ ほど帆走した地点で横風を受け、復原性の低さが災いしてそのまま横転し、開いていた砲門から水が流れ込んだため10分ほどで沈没してしまいます。その船がほぼそのままの姿で目の前に現れました。結局ここには2時間ほど滞在してじっくり見学したのでいろいろ学ぶことが多かったです。もちろん妻には途中から呆れられているのも感じていました。頭の中が飽和した状態で次の「北方民族博物館/Nordiska museet」に向かいます。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
4.5
ショッピング
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 観光バス 徒歩
航空会社
ANA
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
利用旅行会社
JTB
  • 「クラリオン ホテル アマランテン/Clarion Hotel Amaranten」を出てほんの数分歩いたところに「ローズフセット/Radhuset 」地下鉄駅があります。

    「クラリオン ホテル アマランテン/Clarion Hotel Amaranten」を出てほんの数分歩いたところに「ローズフセット/Radhuset 」地下鉄駅があります。

    クラリオン ホテル アマランテン ホテル

  • ストックホルムの公共交通の地下鉄やバスやトラムはクレジットカードのタッチだけで利用が出来るので簡単です。75分間であれば乗り換えもOKなので便利です。ただ1回が43クローナなので1クローナ17.2で計算すると740円になります。

    ストックホルムの公共交通の地下鉄やバスやトラムはクレジットカードのタッチだけで利用が出来るので簡単です。75分間であれば乗り換えもOKなので便利です。ただ1回が43クローナなので1クローナ17.2で計算すると740円になります。

  • この日は3回しか利用しないので24時間チケットは購入しませんでした。この後中央駅でトラムに乗り換えて、「ヴァ―サ号博物館」のあるユールゴーデン島に向かい、博物館を2つ見学した後はボートで「ガムラスタン」へ移動して、夕食後はバスでホテルまで戻ることを考えています。

    この日は3回しか利用しないので24時間チケットは購入しませんでした。この後中央駅でトラムに乗り換えて、「ヴァ―サ号博物館」のあるユールゴーデン島に向かい、博物館を2つ見学した後はボートで「ガムラスタン」へ移動して、夕食後はバスでホテルまで戻ることを考えています。

  • ストックホルムの地下鉄は「世界一長い美術館」と呼ばれるほどに1駅づつデザインが変わっています。90ほどの駅はアーティストによって手掛けられた壁面アートやオブジェなどが楽しめます。

    ストックホルムの地下鉄は「世界一長い美術館」と呼ばれるほどに1駅づつデザインが変わっています。90ほどの駅はアーティストによって手掛けられた壁面アートやオブジェなどが楽しめます。

  • そして壁面は地下の岩盤を掘ったままのむき出しで、洞窟のような空間が特徴的です。時間があればその中でも有名な駅を見て周りたいところですが、この日1日しかないので泣く泣く諦めました。

    そして壁面は地下の岩盤を掘ったままのむき出しで、洞窟のような空間が特徴的です。時間があればその中でも有名な駅を見て周りたいところですが、この日1日しかないので泣く泣く諦めました。

  • 上白石萌歌のように華麗に「VISAでタッチ!」して構内に入ります。

    上白石萌歌のように華麗に「VISAでタッチ!」して構内に入ります。

  • 8年前に行ったモスクワでは郊外のホテルから地下鉄に乗って、2晩かけて数十にも及ぶ地下鉄駅の写真を撮りまくりましたが、さすがにそんな元気もなくなりました。<br />モスクワの地下鉄駅1:https://4travel.jp/travelogue/11299342<br />モスクワの地下鉄駅2:https://4travel.jp/travelogue/11299760

    8年前に行ったモスクワでは郊外のホテルから地下鉄に乗って、2晩かけて数十にも及ぶ地下鉄駅の写真を撮りまくりましたが、さすがにそんな元気もなくなりました。
    モスクワの地下鉄駅1:https://4travel.jp/travelogue/11299342
    モスクワの地下鉄駅2:https://4travel.jp/travelogue/11299760

  • ホームへ降りるエスカレーターの長さには驚きです。モスクワやブダペストの地下鉄も地下深かったことを思い出します。

    ホームへ降りるエスカレーターの長さには驚きです。モスクワやブダペストの地下鉄も地下深かったことを思い出します。

  • 地下鉄に乗ったところで同じツアーのお母さんと娘さんの2人に追いつきました。行き先は同じなので博物館迄ご一緒することにします。

    地下鉄に乗ったところで同じツアーのお母さんと娘さんの2人に追いつきました。行き先は同じなので博物館迄ご一緒することにします。

  • 一駅で「ティー セントラーレン/T-Centralen」に到着しました。中央駅の最寄ですが意外なほどに乗降客は少ないです。

    一駅で「ティー セントラーレン/T-Centralen」に到着しました。中央駅の最寄ですが意外なほどに乗降客は少ないです。

  • 2時間ほどあれば有名な8つほどの駅を周れるだろうなと思いながら、もう妻には言い出せません。

    2時間ほどあれば有名な8つほどの駅を周れるだろうなと思いながら、もう妻には言い出せません。

  • 昇りのエスカレーターが2本あるので横に並んでみました。

    昇りのエスカレーターが2本あるので横に並んでみました。

  • 岩盤の壁を越えてもまだエスカレーターは続き、国立美術館のポスターが現れました。ヨハン・ヨハンセンの花やアルチンボルトやアレクサンダー・ロスリンの「ヴェールをかぶった女性」も見えます。

    岩盤の壁を越えてもまだエスカレーターは続き、国立美術館のポスターが現れました。ヨハン・ヨハンセンの花やアルチンボルトやアレクサンダー・ロスリンの「ヴェールをかぶった女性」も見えます。

  • そういえば2026年は上野の東京都美術館で「スウェーデン絵画」の展覧会があるので行かなければと思っています。逆にスウェーデン国立美術館では「ヴィルヘルム・コーゲと浜田庄司」の展覧会があるので見てみたい気がします。

    そういえば2026年は上野の東京都美術館で「スウェーデン絵画」の展覧会があるので行かなければと思っています。逆にスウェーデン国立美術館では「ヴィルヘルム・コーゲと浜田庄司」の展覧会があるので見てみたい気がします。

  • 地上に出ると思っていた「ストックホルム中央駅」の前ではなく、数百メートル離れた「セルゲル噴水/Sergelfontanen」の近くの広場だということが分かりました。初日の早朝にオレンジ色に輝いていた塔は日中は地味なのだと分かりました。

    地上に出ると思っていた「ストックホルム中央駅」の前ではなく、数百メートル離れた「セルゲル噴水/Sergelfontanen」の近くの広場だということが分かりました。初日の早朝にオレンジ色に輝いていた塔は日中は地味なのだと分かりました。

    ストックホルム シティターミナル バス系

  • 7番のトラムに乗ればいいのは分かっていましたが方向が分からないので、近くにいたおじさんに尋ねると親切に教えてくれました。4人でトラムに乗るとそのおじさんは検札を始めたのにはびっくりしました。前の人はスマホの画面を見せていましたが、クレジットカードを見せるとそれを読み取り機械を当てるとまだ時間内だという表示が出ました。

    7番のトラムに乗ればいいのは分かっていましたが方向が分からないので、近くにいたおじさんに尋ねると親切に教えてくれました。4人でトラムに乗るとそのおじさんは検札を始めたのにはびっくりしました。前の人はスマホの画面を見せていましたが、クレジットカードを見せるとそれを読み取り機械を当てるとまだ時間内だという表示が出ました。

  • 上白石萌歌さん、次のCMでは「VISAでタッチ!」した後に検札を受けるシーンも放映してください。

    上白石萌歌さん、次のCMでは「VISAでタッチ!」した後に検札を受けるシーンも放映してください。

  • 検札のおじさんに教えてもらった通りに「ユールゴーデン橋/Djurgsrdsbron」の停留所でトラムを降りました。

    検札のおじさんに教えてもらった通りに「ユールゴーデン橋/Djurgsrdsbron」の停留所でトラムを降りました。

  • ここからはユールゴーデン島にある「北方民族博物館/Nordiska museet」の建物が見えています。

    ここからはユールゴーデン島にある「北方民族博物館/Nordiska museet」の建物が見えています。

  • 「ユールゴーデン橋」は幾度かの木造の橋の建設後、現在の幅18メートル、長さ約58メートルの3スパンの鋼鉄橋に置き換えられ、路面電車を通行可能になりました。

    「ユールゴーデン橋」は幾度かの木造の橋の建設後、現在の幅18メートル、長さ約58メートルの3スパンの鋼鉄橋に置き換えられ、路面電車を通行可能になりました。

    Djurgården Bridge 建造物

  • 橋には花崗岩の4本の柱があり、それぞれに画家ロルフ・アドラースパレによって彫刻された古代ノルド神の像が乗せられています。北欧の4神はギャラルホルネットを吹くハイムダル、杖を持っているオーディンの妻フリッガ、片手に鷹を持っているフレイヤ、肩にハンマーのミョルニルを背負ったソーです。

    橋には花崗岩の4本の柱があり、それぞれに画家ロルフ・アドラースパレによって彫刻された古代ノルド神の像が乗せられています。北欧の4神はギャラルホルネットを吹くハイムダル、杖を持っているオーディンの妻フリッガ、片手に鷹を持っているフレイヤ、肩にハンマーのミョルニルを背負ったソーです。

  • 橋の上からのニブロ湾の風景です。手前の八角形建物はバーのようです。メーラレン湖(Malaren)に繋がっているように感じますが、水門よりこちら側は海です。

    橋の上からのニブロ湾の風景です。手前の八角形建物はバーのようです。メーラレン湖(Malaren)に繋がっているように感じますが、水門よりこちら側は海です。

  • ユールゴーデン島に入り「北方民族博物館/Nordiska museet」の脇を通って、まずは「ヴァーサ号博物館/Vasamuseet」に向かいます。

    ユールゴーデン島に入り「北方民族博物館/Nordiska museet」の脇を通って、まずは「ヴァーサ号博物館/Vasamuseet」に向かいます。

    ラストフスポルテン公園 広場・公園

  • 長年の夢だった博物館の入り口までやってきました。ここまでご一緒した娘さんに写真を撮っていただきました。ここでお二人とはお別れで2人で見学します。

    長年の夢だった博物館の入り口までやってきました。ここまでご一緒した娘さんに写真を撮っていただきました。ここでお二人とはお別れで2人で見学します。

    ヴァーサ号博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 最初に受けた印象は船の歴史ではなく映画「パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)」のフライング・ダッチマン号に似ているということでした。

    最初に受けた印象は船の歴史ではなく映画「パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)」のフライング・ダッチマン号に似ているということでした。

  • ヴァーサ(Vasa)はスウェーデン海軍の64門戦列艦です。戦列艦の定義は組織や時代によって変化しますが、概ね木造で非装甲の大砲(舷側砲)を50門以上搭載した3本マストの帆船のことです。

    ヴァーサ(Vasa)はスウェーデン海軍の64門戦列艦です。戦列艦の定義は組織や時代によって変化しますが、概ね木造で非装甲の大砲(舷側砲)を50門以上搭載した3本マストの帆船のことです。

  • この艦は国王のグスタフ2世アドルフの命によって1626年起工しました。当時のスウェーデン王朝の名にちなんで名付けられ、当時のスウェーデンはポーランドと戦争中で損失を受けた海軍力を回復するため強力な戦艦を建造しようとしていました。

    この艦は国王のグスタフ2世アドルフの命によって1626年起工しました。当時のスウェーデン王朝の名にちなんで名付けられ、当時のスウェーデンはポーランドと戦争中で損失を受けた海軍力を回復するため強力な戦艦を建造しようとしていました。

  • 元々の砲甲板は1層の予定でしたが、建造途中で初めての試みである2層に増やされるなど無理な構造で、さらに重武装だったため極端な重量艦になってしまいます。高さ52メートル長さ69メートル重量1200トンで、60数門の大砲を装備した当時最強クラスの戦艦になるはずでした。

    元々の砲甲板は1層の予定でしたが、建造途中で初めての試みである2層に増やされるなど無理な構造で、さらに重武装だったため極端な重量艦になってしまいます。高さ52メートル長さ69メートル重量1200トンで、60数門の大砲を装備した当時最強クラスの戦艦になるはずでした。

  • 設計者は当時の建艦先進国オランダから来て造船所を開いた人物ヒデルトソンでしたが、完成1年ほど前に亡くなり、事業は経営を未亡人が引き継ぎ、製造は夫のパートナーが引き継ぎました。製造を引き継いだパートナーはフランスの船の寸法を参考にしたそうです。

    設計者は当時の建艦先進国オランダから来て造船所を開いた人物ヒデルトソンでしたが、完成1年ほど前に亡くなり、事業は経営を未亡人が引き継ぎ、製造は夫のパートナーが引き継ぎました。製造を引き継いだパートナーはフランスの船の寸法を参考にしたそうです。

  • 当時は現在のように船の安定性について計算する方法は無く、うまくいった船の寸法やバランスを参考に新たな試みを加えていくという形で造られていました。そのため砲船ながら相手船との乗り込み戦闘の盛んだった時代の名残で船尾が高い設計になり、それが安定性をさらに悪くします。

    当時は現在のように船の安定性について計算する方法は無く、うまくいった船の寸法やバランスを参考に新たな試みを加えていくという形で造られていました。そのため砲船ながら相手船との乗り込み戦闘の盛んだった時代の名残で船尾が高い設計になり、それが安定性をさらに悪くします。

  • 船には国王が乗り込むことも想定され、船尾や船首は高価な塗料で色鮮やかに塗られたり金箔装飾など手の込んだ彫刻が施されていたようです。

    船には国王が乗り込むことも想定され、船尾や船首は高価な塗料で色鮮やかに塗られたり金箔装飾など手の込んだ彫刻が施されていたようです。

  • 船尾の装飾は見事な彫刻作品で、400年近く沈んでいたにもかかわらず、ひと目でネメアの獅子の毛皮を被ったヘラクレスだと分かります。船が引き揚げられた時は彫刻までが残っていると期待した人はいなかったようです。

    船尾の装飾は見事な彫刻作品で、400年近く沈んでいたにもかかわらず、ひと目でネメアの獅子の毛皮を被ったヘラクレスだと分かります。船が引き揚げられた時は彫刻までが残っていると期待した人はいなかったようです。

  • ローマの戦士と皇帝、神話上の神々、荒々しいライオン、グリフォンの紋章、オリーブの枝を持つバラ色のケルプなど700もの彫刻がこのように復元されました。

    ローマの戦士と皇帝、神話上の神々、荒々しいライオン、グリフォンの紋章、オリーブの枝を持つバラ色のケルプなど700もの彫刻がこのように復元されました。

  • ヴァ―サの紋章は船尾の中央に位置し、銘板としての役割があり、スウェーデン王室の物語をイメージするものでした。ヴァ―サのシンボルは棒の束ファスケスですが、ここでは麦の穂の束のように見えます。神の使者である2人のケルプが紋章を持っています。片手荷物オリーブの葉は平和を表し、周囲に実った果実はスウェーデンの繁栄を表しています。

    ヴァ―サの紋章は船尾の中央に位置し、銘板としての役割があり、スウェーデン王室の物語をイメージするものでした。ヴァ―サのシンボルは棒の束ファスケスですが、ここでは麦の穂の束のように見えます。神の使者である2人のケルプが紋章を持っています。片手荷物オリーブの葉は平和を表し、周囲に実った果実はスウェーデンの繁栄を表しています。

  • ヴァ―サ号の舵輪や舵輪カバーの周りにはこのグロテスクな顔が取り付けられ、舵輪手を見つめていました。下のライオンの仮面は強さと絶対的な力の象徴でした。54の訪問から葉8枚のライオンの仮面が発見され、それぞれ顔が異なっていました。

    ヴァ―サ号の舵輪や舵輪カバーの周りにはこのグロテスクな顔が取り付けられ、舵輪手を見つめていました。下のライオンの仮面は強さと絶対的な力の象徴でした。54の訪問から葉8枚のライオンの仮面が発見され、それぞれ顔が異なっていました。

  • この6本の付け柱(ピラスター)はヴァ―サ号と同じ17世紀に造られたもので、オリジナルの絵の具が残っています。これらはスウェーデン南部のプラークネ・ホビー教会の説教壇で使われていたものです。

    この6本の付け柱(ピラスター)はヴァ―サ号と同じ17世紀に造られたもので、オリジナルの絵の具が残っています。これらはスウェーデン南部のプラークネ・ホビー教会の説教壇で使われていたものです。

  • これらの彫刻は教会の説教壇やオルガンの装飾と同じ技術と材料で塗装されていました。船体からは何百ものと量の断片が発見され、12年間の調査の後に使用された顔料は主に粉砕された鉱物から作られたことが分かりました。

    これらの彫刻は教会の説教壇やオルガンの装飾と同じ技術と材料で塗装されていました。船体からは何百ものと量の断片が発見され、12年間の調査の後に使用された顔料は主に粉砕された鉱物から作られたことが分かりました。

  • ヴァ―サ号は1628年8月10日の波が穏やかな日に王宮であったトレクローノル城の下の係留場から礼砲を撃って初航海に出ました。しかしマストに帆を張り 1,3キロほど帆走した地点で横風を受け、復原性の低さが災いしてそのまま横転沈没してしまいます。

    ヴァ―サ号は1628年8月10日の波が穏やかな日に王宮であったトレクローノル城の下の係留場から礼砲を撃って初航海に出ました。しかしマストに帆を張り 1,3キロほど帆走した地点で横風を受け、復原性の低さが災いしてそのまま横転沈没してしまいます。

  • 開いていた砲門から水が流れ込んだため10分ほどで沈没し、乗組員150人ほどのうち少なくとも30人が死亡したとされます。兵士はこの時点では乗り込んでおらず、乗組員は泳ぎに長けていた者が多かったため犠牲者は少なく済んだとみられます。船員の妻子らが記念に乗り込み、彼らは外洋に出る前には下船するはずでしたが、そうする間もなく事故に巻き込まれています。

    開いていた砲門から水が流れ込んだため10分ほどで沈没し、乗組員150人ほどのうち少なくとも30人が死亡したとされます。兵士はこの時点では乗り込んでおらず、乗組員は泳ぎに長けていた者が多かったため犠牲者は少なく済んだとみられます。船員の妻子らが記念に乗り込み、彼らは外洋に出る前には下船するはずでしたが、そうする間もなく事故に巻き込まれています。

  • 事故は宰相や当時戦争で国外にいた国王に直ちに知らされ、国王は船の引き上げと責任者の処罰を命じました。事故後すぐから引き上げが試みられ、大砲や貴重品は1664年までにほぼ回収できたようです。大砲は腐食がひどく、鋳つぶして再生するために50数門がドイツのリューベックにまとめて売り払われ、船体の回収にはことごとく失敗し、海底に沈んだ状態で放置されました。

    事故は宰相や当時戦争で国外にいた国王に直ちに知らされ、国王は船の引き上げと責任者の処罰を命じました。事故後すぐから引き上げが試みられ、大砲や貴重品は1664年までにほぼ回収できたようです。大砲は腐食がひどく、鋳つぶして再生するために50数門がドイツのリューベックにまとめて売り払われ、船体の回収にはことごとく失敗し、海底に沈んだ状態で放置されました。

  • 処罰については国王の弟が審問委員の代表を務め、建造技師や助かった艦長や砲術長らが逮捕され審問を受けましたが、もともとの設計技師が死亡していたことや王の注文による無理な設計変更が原因だと思われることもあり、また王が帰国できないまま亡くなったこともあって誰も処罰されることなくそのまま終息しました。

    処罰については国王の弟が審問委員の代表を務め、建造技師や助かった艦長や砲術長らが逮捕され審問を受けましたが、もともとの設計技師が死亡していたことや王の注文による無理な設計変更が原因だと思われることもあり、また王が帰国できないまま亡くなったこともあって誰も処罰されることなくそのまま終息しました。

  • 出航前日に甲板長が乗組員30人を甲板の横の端から端に走らせてみたところ横倒しの危険があり3往復した所で中止しなければならなかったことが判明しています。副提督が危険を感じて中止を命じましたが、彼も国王の機嫌を損じることを恐れて王に報告しようとすることはありませんでした。

    出航前日に甲板長が乗組員30人を甲板の横の端から端に走らせてみたところ横倒しの危険があり3往復した所で中止しなければならなかったことが判明しています。副提督が危険を感じて中止を命じましたが、彼も国王の機嫌を損じることを恐れて王に報告しようとすることはありませんでした。

  • 1950年代に入るとバルト海は水温や酸素濃度が低く、フナクイムシが生息していないことから、ヴァーサの船体が朽ちることなく復元可能な状態で沈んでいる可能性が持ち上がりました。

    1950年代に入るとバルト海は水温や酸素濃度が低く、フナクイムシが生息していないことから、ヴァーサの船体が朽ちることなく復元可能な状態で沈んでいる可能性が持ち上がりました。

  • ヴァーサ号は沈没から333年経った1961年6月、ついに引き上げられました。船体の下に6本のトンネルを作ってロープを通し、持ち上げていったん浅瀬まで運び、さらに持ち上げながら重量を軽くするため溜まった土砂をホースによる放水で落としていくという方法で用いられました。

    ヴァーサ号は沈没から333年経った1961年6月、ついに引き上げられました。船体の下に6本のトンネルを作ってロープを通し、持ち上げていったん浅瀬まで運び、さらに持ち上げながら重量を軽くするため溜まった土砂をホースによる放水で落としていくという方法で用いられました。

  • バラバラになっていた船体の復原作業は「世界最大のジグソーパズル」と称され、引揚や復原の模様はテレビ撮影もされ、引揚模様は海外にも中継放送されたようです。

    バラバラになっていた船体の復原作業は「世界最大のジグソーパズル」と称され、引揚や復原の模様はテレビ撮影もされ、引揚模様は海外にも中継放送されたようです。

  • タンタンの冒険「レッド・ラッカムの宝」に出てくるような潜水服が展示してありました。

    タンタンの冒険「レッド・ラッカムの宝」に出てくるような潜水服が展示してありました。

  • 船体自体や船体装飾の彫刻や武器類や日常調度品、硬貨4000点以上などが非常に良く原形を残し、船員の衣服や15人ほどの遺骨、さらにその中には毛髪や脳も残っているものもあったようです。当時の戦列艦の姿や建造方法、設備などを知る貴重な資料を提供し、特に舵輪が発明される前に船の舵を取るために使われていたホイップスタッフは当時のものとしてはほぼ完全な形で残っている唯一のものとされます。

    船体自体や船体装飾の彫刻や武器類や日常調度品、硬貨4000点以上などが非常に良く原形を残し、船員の衣服や15人ほどの遺骨、さらにその中には毛髪や脳も残っているものもあったようです。当時の戦列艦の姿や建造方法、設備などを知る貴重な資料を提供し、特に舵輪が発明される前に船の舵を取るために使われていたホイップスタッフは当時のものとしてはほぼ完全な形で残っている唯一のものとされます。

  • 柔らかい革製のブーツがあります。この時代にはラチェットシューズ、ブーツ、フラットソールスニッパーという3つの靴の流行があったようです。船内からはその3つともが発見されています。

    柔らかい革製のブーツがあります。この時代にはラチェットシューズ、ブーツ、フラットソールスニッパーという3つの靴の流行があったようです。船内からはその3つともが発見されています。

  • 昨年ポーツマス港の博物館で「メアリー・ローズ号」を見学した後に近くのアウトレットで買ったUGGのブーツを思い出しました。「メアリー・ローズ号」を見てこの「ヴァ―サ号」を見たいという思いが蘇ったのも今回の旅の理由の1つです。<br />メアリー・ローズ号:https://4travel.jp/travelogue/12003548

    昨年ポーツマス港の博物館で「メアリー・ローズ号」を見学した後に近くのアウトレットで買ったUGGのブーツを思い出しました。「メアリー・ローズ号」を見てこの「ヴァ―サ号」を見たいという思いが蘇ったのも今回の旅の理由の1つです。
    メアリー・ローズ号:https://4travel.jp/travelogue/12003548

  • 繊細な装飾を施した贅沢な陶器の食器はストックホルムで造られたものだと思われます。日本の小鹿田焼の飛び鉋の様だったり、英国のスリップウェアの様だったり技法の多さには驚きます。

    繊細な装飾を施した贅沢な陶器の食器はストックホルムで造られたものだと思われます。日本の小鹿田焼の飛び鉋の様だったり、英国のスリップウェアの様だったり技法の多さには驚きます。

  • 先日タリンの「オルデ・ハンザ」で昼食を食べた時のスープの鉢やハニービールのピッチャーを思い出しました。

    先日タリンの「オルデ・ハンザ」で昼食を食べた時のスープの鉢やハニービールのピッチャーを思い出しました。

  • 船内には理髪師もいたようですが、そこまではなるほどと思える内容ですが、当時の理髪師は医療を担当していて、瀉血や薬の調合、抜歯や手足の切断まで行っていたようです。そういえば理髪店にある世界共通の回転する赤・白・青のサインポールは瀉血に由来することを思い出しました。

    船内には理髪師もいたようですが、そこまではなるほどと思える内容ですが、当時の理髪師は医療を担当していて、瀉血や薬の調合、抜歯や手足の切断まで行っていたようです。そういえば理髪店にある世界共通の回転する赤・白・青のサインポールは瀉血に由来することを思い出しました。

  • 1628年の計画によるとヴァ―サ号には133人の船員と300人の兵士が乗る予定だったようです。船長は両方のグループの指揮を執りました。90人の船員によるセーリングクルーは海軍中将の指揮のもと2つの当直クルー人分かれていました。

    1628年の計画によるとヴァ―サ号には133人の船員と300人の兵士が乗る予定だったようです。船長は両方のグループの指揮を執りました。90人の船員によるセーリングクルーは海軍中将の指揮のもと2つの当直クルー人分かれていました。

  • 再現された「グレート・ルーム」は上級士官の居室でした。彼らは椅子に座りテーブルで食事をしました。ベンチには8人用の折り畳み2段ベットがあり、収納ロッカーで仕切られていました。

    再現された「グレート・ルーム」は上級士官の居室でした。彼らは椅子に座りテーブルで食事をしました。ベンチには8人用の折り畳み2段ベットがあり、収納ロッカーで仕切られていました。

  • 舷側砲も再現されています。外観だけでなく船内からの装備を見ると戦列艦をリアルに感じられます。

    舷側砲も再現されています。外観だけでなく船内からの装備を見ると戦列艦をリアルに感じられます。

  • ヘラクレスは古代世界で最も偉大な英雄の1人であり、勇気と忍耐と知恵を示しました。彼は死者の王国を守るケルベロスを捕らえ、欲望と快楽の象徴を踏みつけています。グスタフ2世ルドルフは政治家としても船上の指揮官としてもスウェーデンのヘラクレスと呼ばれました。

    ヘラクレスは古代世界で最も偉大な英雄の1人であり、勇気と忍耐と知恵を示しました。彼は死者の王国を守るケルベロスを捕らえ、欲望と快楽の象徴を踏みつけています。グスタフ2世ルドルフは政治家としても船上の指揮官としてもスウェーデンのヘラクレスと呼ばれました。

  • ワイルドマン(Vildman)は北欧のスーパーヒーローで、この船には数人の彫刻があり、強さと原始的な力を表しています。

    ワイルドマン(Vildman)は北欧のスーパーヒーローで、この船には数人の彫刻があり、強さと原始的な力を表しています。

  • プロテウスは神話上の生き物の1つで、ここではアザラシに姿を変えています。プロテウスは船乗りたちに故郷へ帰る道を見つける助けをします。

    プロテウスは神話上の生き物の1つで、ここではアザラシに姿を変えています。プロテウスは船乗りたちに故郷へ帰る道を見つける助けをします。

  • ギデオンとその戦士たちは聖書の教えに従い、イスラエルを異教徒から解放しました。彼らは松明とトランペット、そして神の助けによって敵を驚かせました。グスタフ2世ルドルフは当時のギデオン、つまりカトリック教徒を打ち負かす神の使者とみなされました。

    ギデオンとその戦士たちは聖書の教えに従い、イスラエルを異教徒から解放しました。彼らは松明とトランペット、そして神の助けによって敵を驚かせました。グスタフ2世ルドルフは当時のギデオン、つまりカトリック教徒を打ち負かす神の使者とみなされました。

  • 17世紀の人々はこのしかめっ面のマスクを見て楽しんだと思われます。それ以上の意味は無かったようです。

    17世紀の人々はこのしかめっ面のマスクを見て楽しんだと思われます。それ以上の意味は無かったようです。

  • トリトン族の像というキャプションを見て驚きました。子供の頃に見た「海のトリトン」とは言いませんが、北欧に来るとこんな姿になるのだと思いました。

    トリトン族の像というキャプションを見て驚きました。子供の頃に見た「海のトリトン」とは言いませんが、北欧に来るとこんな姿になるのだと思いました。

  • トリトン族はギリシャ神話の半人半魚の神で、 海神ポセイドンと海のニュンペーアムピトリーテの息子で、上半身は人間で下半身が魚の姿をした深海を司る神です。この男性像はカトリックの司祭の帽子を被っていることからカトリックの敵を嘲笑する意図があったようです。

    トリトン族はギリシャ神話の半人半魚の神で、 海神ポセイドンと海のニュンペーアムピトリーテの息子で、上半身は人間で下半身が魚の姿をした深海を司る神です。この男性像はカトリックの司祭の帽子を被っていることからカトリックの敵を嘲笑する意図があったようです。

  • ギリシャ神話ではネレイデスは鏡のような海面から巨大な並みまでの変化を決定する役割がありました。彼女は遭難した船乗りを助ける役目もありました。

    ギリシャ神話ではネレイデスは鏡のような海面から巨大な並みまでの変化を決定する役割がありました。彼女は遭難した船乗りを助ける役目もありました。

  • 旧約聖書の英雄ダビデは神に選ばれ、巨人ゴリアテを倒し、後にイスラエルの王になりました。この彫刻はグスタフ2世アドルフもまた神の加護を受けてダビデ王と同じ力を持っている事を示しています。

    旧約聖書の英雄ダビデは神に選ばれ、巨人ゴリアテを倒し、後にイスラエルの王になりました。この彫刻はグスタフ2世アドルフもまた神の加護を受けてダビデ王と同じ力を持っている事を示しています。

  • 甲冑を見に着けた年齢の異なる6人の騎士がヴァ―サ家の紋章を守っています。彼らはおそらく国王の祖先を表しており、グスタフ2世アドルフの家系が古くから由緒あることを示しています。

    甲冑を見に着けた年齢の異なる6人の騎士がヴァ―サ家の紋章を守っています。彼らはおそらく国王の祖先を表しており、グスタフ2世アドルフの家系が古くから由緒あることを示しています。

  • 船首のベンチの下にいる男は屈辱を受けているポーランド人貴族の姿です。ポーランドの伝承によると中傷される人物はベンチの下に追い込まれ、犬のように3回吠えて慈悲を請わされました。この彫刻は乗組員に敵をどのように考えるべきかを示しています。

    船首のベンチの下にいる男は屈辱を受けているポーランド人貴族の姿です。ポーランドの伝承によると中傷される人物はベンチの下に追い込まれ、犬のように3回吠えて慈悲を請わされました。この彫刻は乗組員に敵をどのように考えるべきかを示しています。

  • 船嘴(せんし)には20人のローマ皇帝の彫刻が並び、これはその1人です。グスタフ2世アドルフは他のヨーロッパの君主たちと同様にローマ皇帝を模範としました。16世紀と17世紀においてはギリシャとローマの古代文明が高く評価されていました。

    船嘴(せんし)には20人のローマ皇帝の彫刻が並び、これはその1人です。グスタフ2世アドルフは他のヨーロッパの君主たちと同様にローマ皇帝を模範としました。16世紀と17世紀においてはギリシャとローマの古代文明が高く評価されていました。

  • ローマの戦士がライオンの頭の上に立ち、足元には白い犬がいます。この彫刻はスウェーデンの守護者であるグスタフがライオンが犬に対してそうであるように、破れたものに慈悲深いことを表しています。

    ローマの戦士がライオンの頭の上に立ち、足元には白い犬がいます。この彫刻はスウェーデンの守護者であるグスタフがライオンが犬に対してそうであるように、破れたものに慈悲深いことを表しています。

  • ライオンの船首像はヴァ―サ王家の紋章を両足の間に挟んで前方に突進しています。ライオンは勇気と力と王権の象徴です。

    ライオンの船首像はヴァ―サ王家の紋章を両足の間に挟んで前方に突進しています。ライオンは勇気と力と王権の象徴です。

  • ポーツマスの海軍博物館で船首像のフィギュアヘッド(figurehead)が展示してある2階のフロアが臨時閉鎖されていて絶句したことを思い出しました。棒を束ねたものはスウェーデン語でVasenと呼ばれ、花瓶を意味しますが船名の由来にもなっています。

    ポーツマスの海軍博物館で船首像のフィギュアヘッド(figurehead)が展示してある2階のフロアが臨時閉鎖されていて絶句したことを思い出しました。棒を束ねたものはスウェーデン語でVasenと呼ばれ、花瓶を意味しますが船名の由来にもなっています。

  • その横の吹き抜けからは本物のフィギュアヘッドを見ることが出来ます。

    その横の吹き抜けからは本物のフィギュアヘッドを見ることが出来ます。

  • 黒い四角い箱はトイレで船には2つのトイレがありました。そこの無い箱から直接海面へ落とされましたが、航行中は波で洗われて清潔な自動洗浄式トイレでした。450人の乗組員帷2か所のトイレは十分でないため、多くの乗組員は船べりから身を乗り出して用を足していました。

    黒い四角い箱はトイレで船には2つのトイレがありました。そこの無い箱から直接海面へ落とされましたが、航行中は波で洗われて清潔な自動洗浄式トイレでした。450人の乗組員帷2か所のトイレは十分でないため、多くの乗組員は船べりから身を乗り出して用を足していました。

  • 、帆船の船首から前方へ伸びている棒であるバウスプリットに張られた2枚の帆を制御するロープはピンレールと呼ばれる手摺りに付けられた木製のピンに固定されました。重い負荷のかかったロープを迅速にかつ確実に制御するにはこのピンが有効的でした。

    、帆船の船首から前方へ伸びている棒であるバウスプリットに張られた2枚の帆を制御するロープはピンレールと呼ばれる手摺りに付けられた木製のピンに固定されました。重い負荷のかかったロープを迅速にかつ確実に制御するにはこのピンが有効的でした。

  • 船首から突き出た2本の太い梁はキャットヘッドと呼ばれ、左右の錨を引き上げるためのクレーンでした。それぞれの錨は1.5トンあり、上部甲板の巻き上げ機キャプスタンと併用されました。

    船首から突き出た2本の太い梁はキャットヘッドと呼ばれ、左右の錨を引き上げるためのクレーンでした。それぞれの錨は1.5トンあり、上部甲板の巻き上げ機キャプスタンと併用されました。

  • キャットヘッドの下には先ほど美しく塗装されたポーランド人貴族の姿もあります。トイレで用を足す際にはこの像と目が合うように配置されているので2重の屈辱を与えています。

    キャットヘッドの下には先ほど美しく塗装されたポーランド人貴族の姿もあります。トイレで用を足す際にはこの像と目が合うように配置されているので2重の屈辱を与えています。

  • 船首部分の機能美を備えた構造を見ると17世紀の造船技術の高さを感じます。

    船首部分の機能美を備えた構造を見ると17世紀の造船技術の高さを感じます。

  • ここにもローマ戦士のオリジナルが腕を振りかざして立っています。手には槍を持っていたのでしょうか。

    ここにもローマ戦士のオリジナルが腕を振りかざして立っています。手には槍を持っていたのでしょうか。

  • 前マストは元々高さ46メートルで、3つの重なり合った部材で構成されていました。頂上には旗竿があり、最下部だけが現存していますが、1本の太い松の幹で出来ています。このマストには前帆が張られていました。前帆は錨を上げる際の操船に最も重要な帆です。

    前マストは元々高さ46メートルで、3つの重なり合った部材で構成されていました。頂上には旗竿があり、最下部だけが現存していますが、1本の太い松の幹で出来ています。このマストには前帆が張られていました。前帆は錨を上げる際の操船に最も重要な帆です。

  • キャプスタンは最大24人の乗組員の力を合わせ、錨や帆、その他の想い装備を持ち上げることを可能にしました。

    キャプスタンは最大24人の乗組員の力を合わせ、錨や帆、その他の想い装備を持ち上げることを可能にしました。

  • 甲板上の太い柱はナイト(騎士)と呼ばれ、これらは最も重い帆を張るために使用されました。彫刻された頭部があり、索具のロープが首に結び付けられました。

    甲板上の太い柱はナイト(騎士)と呼ばれ、これらは最も重い帆を張るために使用されました。彫刻された頭部があり、索具のロープが首に結び付けられました。

  • 上甲板は帆や錨、大砲を扱う男たちにとって混雑してストレスの多い作業空間でした。作業は綿密に組織化され約60人づつの2つの当番が交代で船を操縦しました。各人は自分の任務を把握していなければなりませんでした。中央の木製の格子のハッチからは大きな物資を積み込むことが出来、採光と空気の入れ替えにも役立ちました。

    上甲板は帆や錨、大砲を扱う男たちにとって混雑してストレスの多い作業空間でした。作業は綿密に組織化され約60人づつの2つの当番が交代で船を操縦しました。各人は自分の任務を把握していなければなりませんでした。中央の木製の格子のハッチからは大きな物資を積み込むことが出来、採光と空気の入れ替えにも役立ちました。

  • 各マストの上端には箱のような形をした大きな木のブロックがあります。これはマストの部材をより高い位置に取り付けるのに役立ちました。この箱はその形からロバの頭と呼ばれていたようです。

    各マストの上端には箱のような形をした大きな木のブロックがあります。これはマストの部材をより高い位置に取り付けるのに役立ちました。この箱はその形からロバの頭と呼ばれていたようです。

  • メインマストは元々高さ52メートルありました。これほどの大きなマストを作るには複数の木材をロープと鉄製のベルトで固定する必要がありました。

    メインマストは元々高さ52メートルありました。これほどの大きなマストを作るには複数の木材をロープと鉄製のベルトで固定する必要がありました。

  • 木製の艤装ブロック(Rigging Blocks)を見るとサウザンプトンの旅を思い出してしまいます。2週間のクルーズの後のイギリス南部の旅では中世の海軍の装備について多くのことを学びました。

    木製の艤装ブロック(Rigging Blocks)を見るとサウザンプトンの旅を思い出してしまいます。2週間のクルーズの後のイギリス南部の旅では中世の海軍の装備について多くのことを学びました。

  • 舷側の丸い穴は16門の大砲のための砲門です。ヴァ―サ号が出港するまでに新しい方が全て納入されていなかったため、上甲板には旧式の時代遅れの砲が装備されていました。

    舷側の丸い穴は16門の大砲のための砲門です。ヴァ―サ号が出港するまでに新しい方が全て納入されていなかったため、上甲板には旧式の時代遅れの砲が装備されていました。

  • 2段になった砲甲板にある訪問は海水の侵入を防ぐために閉じることが出来ました。戦闘時に訪問が開かれると両舷には大きく口を開けた赤い咆哮するライオンが現れました。ライオンは王の力と恐るべき威力を象徴していました。

    2段になった砲甲板にある訪問は海水の侵入を防ぐために閉じることが出来ました。戦闘時に訪問が開かれると両舷には大きく口を開けた赤い咆哮するライオンが現れました。ライオンは王の力と恐るべき威力を象徴していました。

  • 最後尾の砲塔には月桂冠で飾られたマスケット銃の銃口があります。船から突き出たスペースからは船の砲撃を避けながら近づいて乗り移ろうとする小型船を攻撃することが出来ました。

    最後尾の砲塔には月桂冠で飾られたマスケット銃の銃口があります。船から突き出たスペースからは船の砲撃を避けながら近づいて乗り移ろうとする小型船を攻撃することが出来ました。

  • 船尾側のバルコニーは主に装飾用で、狭くて実用的ではありませんでしたが、優美な搭状の屋根と多くの彫刻が施されています。

    船尾側のバルコニーは主に装飾用で、狭くて実用的ではありませんでしたが、優美な搭状の屋根と多くの彫刻が施されています。

  • 各マストの先端近くにはトップと呼ばれる円形の台があります。船員はここに立って帆を操作したり見張りをすることが出来ました。戦闘時にはマスケット銃を持ってて汽船に向かって射撃することも出来ました。

    各マストの先端近くにはトップと呼ばれる円形の台があります。船員はここに立って帆を操作したり見張りをすることが出来ました。戦闘時にはマスケット銃を持ってて汽船に向かって射撃することも出来ました。

  • 高いトランザム(船尾板)は色彩と造形の奔放な表現のために必要な空間でした。彫刻はこの船がグスタフ2世ルドルフのものであり、スウェーデンの正当な国王であるというメッセージを伝えています。それぞれの彫刻は国王の権力や威厳、栄光を宣言し、神がスウェーデンを加護していることも示しています。当時の彫刻は軍艦にとって大砲と同じくらい重要でした。

    高いトランザム(船尾板)は色彩と造形の奔放な表現のために必要な空間でした。彫刻はこの船がグスタフ2世ルドルフのものであり、スウェーデンの正当な国王であるというメッセージを伝えています。それぞれの彫刻は国王の権力や威厳、栄光を宣言し、神がスウェーデンを加護していることも示しています。当時の彫刻は軍艦にとって大砲と同じくらい重要でした。

  • 転覆して沈没しなければこのような雄姿をバルト海に見せていたのでしょう。

    転覆して沈没しなければこのような雄姿をバルト海に見せていたのでしょう。

  • 3本のマストに張られていた帆も巨大な大きさだったようです。前マストの下部で154平米、状には152平米、メインマストは下部で235平米、上部は236平米もあります。

    3本のマストに張られていた帆も巨大な大きさだったようです。前マストの下部で154平米、状には152平米、メインマストは下部で235平米、上部は236平米もあります。

  • 帆布まで海底の泥に埋まったまま残されていたようで、保存のために分厚い樹脂に閉じ込められています。

    帆布まで海底の泥に埋まったまま残されていたようで、保存のために分厚い樹脂に閉じ込められています。

  • ロングボート(長艇)も現存しています。全長12メートルで、主に他船間や陸地との往復に使用されました。

    ロングボート(長艇)も現存しています。全長12メートルで、主に他船間や陸地との往復に使用されました。

  • 建造時ストックホルム海軍造船所のジオラマ模型までありました。スケップス・ホルメンと呼ばれるストックホルム港にあった造船所はオランダからの季節労働者として新しい大工を募集し、ピーク時には300人の雇用があったようです。オランダの設計と施工の慣行の中では職人同士でも異なる言語と2つの測量単位を使用していたことからも船の形状が左右非対称だったり細部には矛盾も生じたようです。

    建造時ストックホルム海軍造船所のジオラマ模型までありました。スケップス・ホルメンと呼ばれるストックホルム港にあった造船所はオランダからの季節労働者として新しい大工を募集し、ピーク時には300人の雇用があったようです。オランダの設計と施工の慣行の中では職人同士でも異なる言語と2つの測量単位を使用していたことからも船の形状が左右非対称だったり細部には矛盾も生じたようです。

  • ベトナムのホイアン近くにある漁村では現在も同じような工程で木造船を建造しているのを見たことがあります。最近東南アジアの国久し振りに妻と2人でぶらついてみたい気もしてきます。

    ベトナムのホイアン近くにある漁村では現在も同じような工程で木造船を建造しているのを見たことがあります。最近東南アジアの国久し振りに妻と2人でぶらついてみたい気もしてきます。

  • そろそろお腹も空いてきたので次の「北方民俗博物館/Nordiska Museet」に移動してカフェに出も入らないとご機嫌が悪くなりそうです。でも文句も言わずに2時間付き合ってくれるのはありがたいと感謝しています。

    そろそろお腹も空いてきたので次の「北方民俗博物館/Nordiska Museet」に移動してカフェに出も入らないとご機嫌が悪くなりそうです。でも文句も言わずに2時間付き合ってくれるのはありがたいと感謝しています。

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