2025/08/26 - 2025/08/28
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しにあの旅人さん
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遮光器土偶より千数百年がたちました。古墳時代6世紀。
茨城県茨城町の伊勢ノ台遺跡より出土した埴輪です。
「埴輪 両手を挙げる女子」
おそらく10才ちょっとの少女で、目の周りや頬にお化粧をしています。
これからもよく出てきますので、出身地からイセちゃんという名前にします。
投稿日:2025/10/16
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
平成館に埴輪のコーナーがありました。
一書に曰く、
埴輪をこんなにしげしげ見たことってありませんでした。
博物館に行っても、「埴輪ね。」「埴輪ですね。」
って、通り過ぎていました。
埴輪って、ほら、お相撲の神様?野見宿祢と当麻蹴早が戦ったのが、相撲の始まりで、その野見宿祢が、埴輪を考えたそうですね。
子供のころの知識です。
殉葬される人の代わりに造ったとか。
ふーん、そうなんだ。野見宿祢ってやさしいのね。
要するに、古墳の土止めでしょ。
埴輪って、単調だし。
縄文土器のほうが、精密、のびやかで、よっぽど芸術的だなあ。
と思っていた私。
この度ご縁がありまして、くわしく拝見しました。
そしたら、埴輪って一言に言ちゃっていいの?
って気になりました。
埴輪に、愛を!であります。
By妻 -
「腰かける巫女」
群馬県大泉町出土。6世紀。
身分の高い女性と案内板に書いてありました。
イズミちゃんです。
一書に曰く、
日本のサル学が、世界でもトップレベルなのは、サルの個体に、一匹一匹名前を付けたからだそうですね。
ということで、命名。
すると、不思議なことに、犬でしかなかったものが、ちわわはちわわ。セントバーナードは,ちゃんとセントバーナードに見えてきたではないですか。
イズミちゃんですか。この人、なかなかの美人さんです。
おしゃれだし。あんよ揃えて、座っている様子も、可憐です。
琴を弾いているのでしょうか。まさか、まな板で、今から料理ってわけではないでしょう。
By妻 -
頭の上は当時流行の髪型、古墳島田といわれています。
顔全体が赤っぽくみえます。これは化粧か、埴輪の地の色なのか。 -
「頭巾を被る男子」
埼玉県桶川市市川田谷出土 6世紀。 -
「頬には赤く入墨もしくは化粧をほどこします」と解説にありました。
これが化粧なら「腰かける巫女」さんも化粧です。
一書に曰く、
男の人。
なんで、男子とわかるのか。
みずらって、髪の形で、そう判断されたらしいですが、それ以前に、こうやって、じっと、お顔を拝見していると、じわーっとわかってきます。
おっ、なんか、埴輪に親しんじゃいました。
なんか。最近のテレビタレントの見分けより、ずっとわかりやすい。
By妻 -
出典:「埴輪」若狭徹/角川ソフィア文庫/2022年/P222
奈良県田原本町笹鉾山2号墳出土「入れ墨する馬曳き」6世紀前半。
埴輪の入れ墨はこんなふうに表現されていたそうです。
★盾持ち人の顔面には、赤い彩色のほかに、線刻で文様が描かれる場合があります。これは入れ墨を表したものと考えられています。赤彩は儀礼の際の化粧、線刻は消すことのできない入れ墨と捉えるのです。★
(同P215)
ここに展示されていた埴輪は全部、入れ墨ではなくお化粧です。
現代語訳「倭国伝」の「三国志・倭人」によると(P108)、
(訳注:藤堂明保・竹田晃・影山照國/2010年/講談社)
★男たちは大人も子供もみな、顔や体に模様の入れ墨をしている。★
「男たちは」ですので、3世紀の日本では女はもう入れ墨をしていなかったようです。
若狭によると、古墳時代では
★入れ墨習慣は廃れ、特定の部族や職能者に限られていきます。★
ああ、よかった。
この子たちはお化粧をしていただけなのです。
一書に曰く、
この顔、杉下右京さんみたいじゃないですか。
こういう現代日本人いますよね。
入れ墨してたんですね。
この入れ墨を、民族的なものととらえるか、男のおしゃれととらえるか。
馬曳きって、近世では馬喰とか、肉体労働者のように思われますが、古代ですよ。馬に触れる。扱えるって、その時代の超エリートだったのではないですかね。
紅茶を飲んで、車だって、フィガロですよ。気取ってるのですよ、杉下右京は。
だとしたら、埴輪の右京さんだって、おしゃれでした入れ墨だったかもしれませんね。
入れ墨が素敵で、モテたのかもしれません。
おっ、どんどん親しみがわいてきたぞ。
By妻 -
「埴輪 髷を結う男子」
千葉県柏市出土、6世紀 -
やはりお化粧しているみたい。
一書に曰く、
すごい頭だな。
この時代の流行だったのですかね。
流行ってのは怖いです。ちょっと時代を外れると、
なんだよー。超ダセー!となります。
で、これが、その時代のファッションだったのですよ。
いけていたのですよ。
お顔は、木村多恵さん。
「美の壺」のナレーションしている女優さんです。彼女の先祖だわ。
By妻 -
「太刀を佩く男子」
茨城県境町大字百戸字マイゴオ出土、6世紀。 -
全身赤に塗られていた感じです。縄文時代の土偶はほとんどが赤く彩色されていました。その名残じゃないですかね。
縄文土偶の下限をBC400年とすると、まだ1000年たっていません。
一書に曰く、
お、おっ、この人、絶対、寺尾。
亡くなってしまったけれど、力士としては小柄なイケメンで、たいそう人気のあったお相撲さん。
もう、これは先祖なんてもんじゃない。生まれ変わりレベルですよ。
寺尾さん、次は、何に生まれ変わってくるのでしょう。
そのとき、また会いたいわ。
By妻 -
「冠帽を被る男子」
埼玉県深谷市大字上敷免出土、6世紀。 -
この子は、はっきり全身真っ赤だったのが分かります。
一書に曰く、
これはもう、まったく岸辺一徳さん。
失敗しない女の代わりに、メロン持って、請求書を、西田敏行にだしてそうです。
By妻 -
埴輪 挂甲の武人
群馬県高崎市上芝古墳出土、6世紀。
これはこの一群の埴輪ではもっとも凝った細工です。 -
顔だけではちょっと分かりませんが、
-
足にはっきり赤が残っています。足にお化粧することはないので、全身真っ赤だったのです。
真っ赤だった縄文土偶の伝統ということでしょうね。 -
埴輪 右手を」上げる女子
群馬県太田市亀岡町出土、6世紀。
この子もあとから出てきますので、カメちゃんという名前にします。亀岡町出身だからです。 -
お化粧しています。
-
埴輪 両手を挙げる女子」イセちゃんに戻ります。
-
ほかの女の子の埴輪とちょっと違う。
-
彫りが深くて、鼻筋が通っています。
一書に曰く、
紫式部の大河ドラマで、清少納言した人。
春は あけぼの、、、って言ってる。
By妻 -
カメちゃん
のっぺりしているでしょ。
日本人の顔です。いまでも普通に道を歩いています。
一書に曰く、
劇団ひとりじゃなくて、バカリズムとかいう人の、妹?
学校に行くんで、横断歩道を渡るところ。
きゃわいい!
By妻 -
美人でしょ。
-
どこかほかで見たことことがある。
ガンダーラの仏様。
この子のモデルは中央アジアから中国、朝鮮半島を経て、日本に渡ってきた西域人、もしかするとペルシャ人ではないか。 -
これは平城京いざない館に展示されていた木簡の写真です。撮影2020年。
★大学寮から式部省への宿直責任者の報告です。当時は「宿」が夜勤、「直」が日勤のことです。破斯清道(はしのきよみち)はペルシャ(今のイラン)にルーツをもつ人物と考えられます。★ -
★
大学寮□ 申宿立官人事
員外大初位破斯清道
天平神護元年□弐十四日
★
□は読めませんでした。
破斯清道さんは員外だから役所の定員外、嘱託みたいなものか。大初位(だいそい)は一番下の階級です。ペルシャ語が必要で、定員枠外で採用された、のではないかな。ペルシャからだれか来たんだろうか。
天平神護元年(765年)正月(?)24日に書かれた木簡です。イセちゃんから、わずか200年ほどあとのことです。
日本書紀、続日本紀、日本後紀を読んでみると、古代の日本は平安以降の日本よりはるかに国際的だったのがよく分かります。
「破斯、はし」ってもしかすると「ハッサン」じゃないかな。
50年ほど前フランスで暮らしていたとき、イランから来たハッサンという友だちがいました。
ペルシャと現代イラン人の名前、連続しているか、どなたかご存じありませんか。
ハッサンくんが現在の茨城県茨城町あたりに住んでいたことにします。
陶芸の職人だったので、地元の豪族に古墳の埴輪の製作を任された、という想像はあり得なくもないと思うのですが、どうでしょう。
ペルシャから日本まで、とても女房連れ、子連れで来られるはずはないので、ハッサンくんは茨城まで一人で来て、地元の娘さんと結婚し生まれたのがこの子。 -
この子が現代にいたら、ハーフの美少女ということで芸能プロダクションにスカウト間違いなし。首相候補の奥さんになるかも。
ほかの埴輪に比べて、とても個性的なのです。
モデルがいたのではないですかね。ハッサンの娘とか。
両手をそろえてもっていたのは、たぶん神様に捧げる何かでしょう。でも「とうちゃん、行ってらっしゃい」とか言って父親に抱きつく図、でもいいんじゃないかと。 -
群馬県高崎市かみつけの里博物館に展示されていた埴輪です。5世紀後半の埴輪だそうです。撮影は2020年。
イセちゃんよりちょっと古い。
おそらく巫女さん。両手にお椀を捧げています。
椅子に座っているのは身分が高いしるしだそうです。
このあと「どうぞ」と神前に捧げるのです。
イセちゃんと同じような手つきですが、イセちゃんは両手が揃っているので、持っていたのは瓶のようなものでしょう。 -
栃木県小山市の摩利支天琵琶古資料館の埴輪群像です。撮影2022年。
6世紀初頭の琵琶塚古墳から出土しました。
一書に曰く、
ここから少女の乳房の話が出てきます。By夫の説です。埴輪の一つの見方として意味があると思うので、勘弁してやってください。
By妻
古墳島田を結っているので、この子たちは女の子と分かるのですが、みんな胸が幼い。
By妻によれば、せいぜい10歳くらい。
古墳島田は、古墳桃割ではないか。 -
ここで資料館の解説の方から、面白いことを聞きました。
この子に注目。マリちゃんにします。
手の甲に盃を載せています。これが献杯、つまり神さまに盃を捧げる作法だそうです。 -
「手のひらに乗せないのは、手のひらはモノをつかむので汚れているから」
By妻。 -
親指を手のひらに曲げて、4本の指をしならせています。
こういう柔らかい指の動きは、まだ幼い少女だからできます。
我が家の孫姫が3歳の頃、後ろ足で耳を掻く猫を見て、「あたしもできる」とやってみせました。
10歳でも、足首を手で持てばできました。
体が柔らかいのは子供の特技なのです。
By妻は、ラジオ体操の前屈で楽々手のひらが床につきます。それでも手の甲に盃はのりません。巫女さんとしては退職です。
マリちゃんは家に帰れば足で耳を掻いて、「はしたない!」とお母さんに怒られておりました。 -
イズミちゃん。
「そうなのよ、うるさくて・・・」 -
カメちゃん。
「うちもよ。ジュース飲みながら耳かけるし、便利よね~~」 -
「うん、そうだよ」とイセちゃんも言っておりました。
古墳時代の北関東はイズミちゃん、イセちゃん、カメちゃん、マリちゃんたち、女の子が巫女さんで大活躍していたのです。
幼い乳房、しなやかな指、埴輪は当時の少女たちを忠実に再現したものです。だからみんな個性があります。
そのほかの東博の埴輪たちも、誇張やデフォルメではなくて、古墳時代の人物をそのまま現代に伝えているのではないかと思うのです。
埴輪の職人はモデルをスケッチして、忠実に再現したんじゃないですかね。
一書に曰く、
と、楽しく、埴輪を拝見というか、お目にかかっていると、テレビ、新聞雑誌に出ている俳優、タレントより、よっぽど親しみを感じてしまいます。
この一つ一つの埴輪には、確かにモデルがいた。
そして、その面影をしっかりと映していたのだと思えます。
埴輪は、最初思ったような、稚拙な技術者による造形ではなかったのではないか。
モデルの面影を映すことに、全力投球したのではないでしょうか。
By妻
ひとつ疑問、埴輪たちは、男女をとわず、ほとんどがまだ幼さを残しています。
なんでかな。 -
前回出演した縄文時代、遮光器土偶のきずちゃんです。この子も女の子。
埴輪の女子たちと時差千数百年、ずいぶん違います。このあいだに何があったんだろう。
一書に曰く、
いせちゃんだのカメちゃんだの、名前までつけちゃうと、もう、とてもとても、この前を素通りなんてできません。
思いがけないところで出逢った旧友というか、親戚みたいなかんじ。
DNAのなせる業か、懐かしさ、愛しさがふつふつとわいてくるではありませんか。
別れがたい。張り付いちゃおうかしら。
ホテル東博ってわけにはいかない。
残念。心を残しながらの別れです。
また会いましょうね。
後ろ髪引かれながら、東博をあとにしました。
あ~、楽しかった。
By妻 -
午前中歩き疲れてホテルに引き上げました。
炎天下35度。
ホテルまで10分ちょっとですが、たどり着いたときはほっとしました。
シャワーを浴びて、ビールでサンドイッチ、昼寝です。
泊まり込みの東博巡り、正解でした。
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