玉石混淆、石多し、浅草リトルシアター　＠勝手にフェスティバル7

2025/08/16 - 2025/08/18

更新記録　2025/09/12：字句修正

浅草六区通りでいつも気になっていた「浅草リトルシアター」
行ってきました。街歩きは西参道商店街。晩ご飯はグリル佐久良で正統派洋食。

一書に曰く、
浅草にどんどこ　はまってしまいました。
「ここまで来ちゃった浅草！」
って、タイトルでもいいんじゃないでしょうかね。
だって、売り出し前の漫才の常設劇場です。
よっぽどお笑いが好きな人とか、特定の芸人さんのファンが来るところです。
By妻

場所、時間などくわしくはこちら、
浅草リトルシアターオフィシャルHP - asakusa-alt ページ！
https://www.asakusa-alt.jp/

投稿日：2025/09/08

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日も朝から猛烈な暑さで、11時前で33度くらいでした。

浅草リトルシアター 名所・史跡

やって来ました。リトルシアター。
入り口でビラを配っていたのは今日登場する芸人さん。
右の女性がメメ識さん。
暑い中、ご苦労さん。
左のこうもり傘も芸人さん。男が日傘で、女は太陽モノともせず。
ご時世です。

こういうビラを配っておりました。

自分の名前に印がついております。

「お笑い見ていきませんか？」
「そのために来たんですよ」By夫。
「わあ、うれしい！　ゆっくり見ていってください。」
階段を上がって、木戸銭一人1500円を払います

一書に曰く、
劇場は､案外小さくて、入っていく通路に沿って､舞台があります。途中で嫌になっても､出るに出られないスタイルです。
だって、その舞台の最中に、舞台を横切って､出て行けますかねえ？
喧嘩売る気？
By妻

先客が2人いました。
小さ！
客席30ちょっとです。

私たちは最後列に座りました。
座席は5列くらいで一応段差はありますが、前の列にお客さんが座るとこんな感じ。

11時から6回公演です、各回50分で、5，6組ほどの芸人さんが出てきます。
入れ替えなし。私たちは11時と12時の2公演を見ました。
同じ芸人が次の回に連続して出てくることもありました。

最初に出てくるのをMC、メイン・キャスターというそうです。その回の司会。
トイレの位置などいろいろ劇場の説明がありました。
写真は、オープニングとエンディングのMCは撮影可能。それ以外のネタは不可。

落語、浪曲、講談では、舞台上の演技を口演といいますが、お笑いではネタと呼ぶようです。
小屋主の山口六平がHPで「ネタ見せは随時実施」と書いていました。「ネタ見せ」とはオーディションのことらしい。

ネタ中の写真は全部MCです。

このコンビが11時の回の最初のMC。
コンビ名が放送されましたが、聞き取れないし、覚えられません。
東洋館みたいに、めくりで名前を出してほしいなあ。

お客、といっても私たち含めて3組6人を巻き込んで、ネタを繰り広げます。
「どこから来ましたか？」
「ハーイ、九十九里浜で～す」By夫。
こんな感じ。
6人相手のネタはヤル気出るのかね、と思いましたが、気合いが入っていました。

メメ識さん、出てきました。写真を撮れないのが残念。
ビラを配っていたのでひいきします。

一書に曰く、
小さい劇場ですから､舞台と客席が近い近い。
親戚一同が集まった法事とかで、年が近い孫世代の中高生の男の子たちが、余興をやってる感じ。

親、子、その家族、従兄弟だのはとこだの、嫁の弟だの、どういう関係だか分からない親類とかワイワイ飲んで､宴たけなわ。
酔っ払ったおじさんが、
｢ほら、新宅んところのアキラ､おめえ、ギターやってるっていうじゃねえか。ちょこっと、じいさまに聞いてもらえや～｣
ってんで、飲んでいる座敷のふすまを開けて､となりの部屋が舞台。
アキラは、禁じられた遊びかなんか弾いて、
「うっまいもんだなあ」と、ほめられ、
「さぶろ、おめえもなんかやれ！」とか言われ、いやいやって、断ってるのに、
女の孫たちは、みんなでコーラスかなんかして、終わった終わったと、せいせいして、
「ほ～ら、さぶろ、何かやれ！」とか一緒になって追い詰めるし。
困って、かあちゃーん。と助けを求めても、「ま、適当に何かやれば、、、」
と、足りなくなった酒のつまみ作りに行っちゃうし。
追い詰められて、仕方ない､小学生の従兄弟と、やった漫才。
って感じの漫才が続きました。
もう、こっちは、よっぱらった親戚のおばさんの気分。
優しく、まあまあ。よく育って。大きくなったら､何になるんだろう。
と、見守ります。
By妻

1回目エンディングのMCさん。

途中入場、退場OKでした。
会場係が懐中電灯をもって案内、などという面倒なことはしません、
ネタの切れ場に客電つけて「お客さんが入りま～す」と放送がありました。

休憩時間に受付に行って、出演者が分かるリストがないかと聞いたところ、この写真を撮っていいことになりました。
今日のスケジュールです。
これでバッチリと思って客席でよく見たら、名前は必ずしも芸名ではなく、彼らの仲間内のよび名みたいでした。チラシを見ても分からない。

手書きのコピーでいいから、名前の入ったプログラムがほしい。

2回目始まり！

オープニングMC、唯一芸名が分かるコンビでした。

やおよろず。
芸名紹介が聞き取れたんです。
イラストもそっくり。

一書に曰く、
次から次へと、いろんな漫才が登場します。
こんなに芸人さんっているんだ。と、感心するというか、途方に暮れるというか。
テレビに出ている人達だって、星のようにいるのに。
その下部には、果てしない数ですわ。
中には､未だ大学在学中ではと、思わせる人達もいて。
早いところ､目ざめて就職活動しっかりしなさいよ。
なんて、余計なことを思いつつ、聞かせていただきました。
By妻

こちらが突っ込み。

ぼけ。
だらーっと無気力系。

お客はこの2人、右奥に2人。私たち。
でも熱量は上がるばかり。
このコンビ、売れるかも。

思わぬアクシデントも。
かごしま太郎は1回目、2回目連続出演。
1回目は「紅アズマ」というサツマイモを小道具にしたネタでした。
かごしま太郎という芸名からサツマイモなのでしょうかね。
いいギャグ連発でした。
私たちは以前紅アズマを家庭菜園で栽培していたので、おもしろかった。
でもあれ、サツマイモの栽培経験のない人に通じるかな。

2回目も出てきたので期待しました。
ところが流れてきたBGMが予定と違ったらしい。舞台袖の音楽係に「違いますよ」
これもギャクかと思いましたが、違う音源をもってきたようです。引っ込んじゃいました。

昔むかしですが、ある芝居で大道具の電信柱が倒れたことがありました。役者少しも騒がず「今日は風が強い」と言って芝居を続けました。
タケシや清ならやりそう。

2回目エンディングMC

1，2回で一番お客さんが多かった時期です。
この後ろに私たち含めて2組4人

一書に曰く、
漫才は、タダひたすら､センス。
だから、伝承されない。
横山やすし、西川きよしの漫才、コント55号に、二代目はできないのです。

陸上競技に例えると、落語などの話芸は、走る方。
リレー､駅伝だってできる。
対して､漫才グループは､跳ぶ方。
いかに華麗に跳ぶか。高飛び､幅跳び、自分だけで終わります。
筋肉が違うのですね。
伝承話芸と漫才は、使う筋肉が違うのですねえ。

今日見たうち何人が、星となるのか、ヒトデで終わるのか。
未来、将来という言葉が、ずっとつきまとっていたリトルシアターでした。
By妻

2回目も見終わって外に出たら、次の回の芸人さんたちがビラを配っていました。
お客さんがいっぱい入るといいね。

何がおもしろいんだか分からないネタも、少し、というよりかなりありました。玉石混淆。
でもみなさん熱量はすごい。マイクも立っていましたが、小さい小屋なのでいらないんじゃないかな。
すぐ近くの東洋館に出てもいいんじゃない、という芸人さんも何組か。
サッカーみたいに、一部二部入れ替え戦というのはないのかな。
未来のビートたけし、渥美清がいるかもしれません。
宝探しが好きな方にお勧めです。

この旅行記へのコメント （2）

• 横浜臨海公園さん 2025/09/08 15:29:34

  生活は大変な様です

  しにあの旅人さま、こんにちは。
  
  
  御無沙汰をしておりますが、精力的にご活躍の事と存じます。
  
  浅草リトルシアター、ピン芸人たる登壇者は浮き沈みの方も激しい様子です。
  当該のパンフレットですが、一定期間ごとに改定されており、上から１段目から２段目と下３段のイラストの方々に変化は見られませんが、問題は上から３段目と４段目に描かれているコンビは掲載順位が常に入れ替わっており、今年４月の段階でメメ識さまは、同じ段の右側方に掲載されておりました。
  
  掲載されている内で、小生が贔屓にしているコンビが１組おり、コンビの一方のピン女性芸人は家賃月３２０００円の風呂シャワー冷房無しの木造築６０年の超オンボロアパートに住み、部屋の流しで髪と体を洗い、オフの日の昼間はコンビニでレジ打ち、深夜は宅急便の地区センターで荷物の積み替え作業をやっても生活はカツカツで、月末などは食事に有りつけぬ事もあり、小生が幕が引けてから焼肉食べ放題に連れていった処、２人共に泣き出し、此れを見て相当苦しい状況下に置かれている事を改めて知り得ました。
  
  頑張って下さいとも言えず、本当に好きでなければ生きていくことも困難な様子です。
  
  成功を見て戴きたいです。
  
  
  
  横浜臨海公園

  しにあの旅人さん からの返信 2025/09/12 13:49:37

  Re: 生活は大変な様です

  リトルシアターにお詳しいようで、参考になりました。
  趣味でやっているのか、本気で未来のタケシ、清を目指しているのか、分かりませんでした。
  この日にかぎれば、難しいのではないかと思います。
  
  若いころの苦労は買ってでもしろといいますが、お話しのコンビはどうなんでしょう。つらいかもしれませんが、はりきってがんばっているのだと思います。
  私もあてもないのに外国にとびだしたクチで、友人たちはびっくりしていましたが、本人は平気で普通のことしていると思っていました。
  きっと彼らも同じではないかと想像しています。
  若さと馬鹿さは紙一重です。
  
  落語、講談、浪曲などの伝統芸能とちがって、師匠に入門して技術つまりメティエを磨く修行を必要としない芸能です。言ってみればだれでもできる。それだけに飛び込んでくる人も多く、競争が激しいのでしょう。
  センスだけが決め手の芸ですから、一発あたればテレビで売れっ子。
  幸運を祈りますとしか言いようがありません。