2024年イベリア半島紀行 スペイン北部ドライブ編 (7) アルタミラを目指して

2024/06/01 - 2024/06/01

Camino de Santiago、サンティアゴへの道。カミーノとは、スペイン語で「道」のことだそうです。昨日立ち寄ったサン・ジャン・ピエ・ド・ポールからのルートは当然フランス人が多く通る道だったので、「フランス人の道」と呼ばれています。

私たちオーストラリアに住む日本人は、このフランスの道を巡礼するのではなく、観光のために車でひた走ります。それもチェコの自動車で。

この日の予定はまずスマイアの地層を観察したら、エルカインベリの洞窟を見学し、それからメインの訪問先へ、というものでした。





予定は未定。それが旅というものです。

エリア スペイン

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

6月になりました。こちらは宿泊したHotel Elorrioです。

駐車場にずらり並んだ大型のゴミ入れ。

さっそく朝のドライブ開始です。まずはスマイア（Zmaia)という海辺の町にきました。

車を駐めて海の方へ、朝の散歩です。

Zelaiというなかなか立派なホテルの裏の階段を登って行きます。

ビスケー湾、ここは北西風による突然の激しい嵐で有名です。地球上でもっとも多くのイルカ・クジラ類の種が生息する場所で、かっては捕鯨が盛んな海でもありました。同時に海上の要衝であり、各国海軍があまたの海戦を繰り広げたところでもあります。

教会があります。あれを通り過ぎて岬に行けばいいはず。

聖テルモ教会というそうです。

この先に、白亜紀と古第三紀の境界を見る事ができる・・・・

要するになかなか興味深い地層観察ができるらしい、ということでここまでやってきたのですが。。。絵はなんとなく理解できても、なんて書いてあるかはさっぱり。おまけに私は高校時代、地学を全く学ばなかったので、地層についての知識はほぼありません。

なんだか歩きにくそう。

こっちも歩きにくそう。朝の気軽な散歩にはちょっとハードです。二人とも地層マニアではないので、困難を乗り越えてまで見たいかというと、そうでもありません。

まぁ、雄大なビスケー湾を眺めたし、ちょうどいい散歩だったねぇ、と街中に戻ってきて朝ご飯を頂きました。スペインはコーヒーがお安くて助かります。

続いてやってきたのはここ。Ekainberriです。1969年に発見され、2008年に世界遺産登録された洞窟です。

ここも風情のあるいいところです。

水が湧き出ています。
よくよく見るとTRATATU GABEKO URAという文字が。これは「未処理水」という意味のようです。なるほど。

で・・・飲めるのかな？

このように標識があって、洞窟の場所も大体把握できました。但し､洞窟見学は、街中の観光案内所でチケットを買ってから。というわけでいったん町に戻ることに。そろろろオープンする時間ですし。

しかし・・・・事前情報の9時ではなく、10時からの営業開始でした。予定のない旅であれば良かったのですが・・・

待っている時間もないので、今回は諦めてビルバオへ向かいました。
市街北部のネルビオン川にかかる、スペイン皇太子橋、通称サルベ橋です。この橋は1972年、スペインで初めての吊り橋として建設され、グッゲンハイム美術館開館10周年を記念して2007年に赤いゲートが追加されました。

サルベ橋 建造物

そしてこちらが。。。

グッゲンハイム美術館です。1980年以降の30年間でもっとも重要な建築物のひとつとされる現代建築の大傑作。コンペには磯崎新氏も参加しましたが、採用されたのはブリツカー賞受賞者のフランク・ゲーリー氏でした。これには、当時かなり激しい反対運動も起きたとのこと。

美術館はビルバオの経済活性化の一環として開館したそうで、狙い通りにすぐに人気観光地となって、世界中から人々を集めました。文化施設による観光客の増加と、都市のイメージアップ、という施策の成功例としてよく知られています。

グッゲンハイム美術館 博物館・美術館・ギャラリー

高さ10mはあろうかという全身に花が植えられた子犬のパピーが鎮座していました。生憎の雨模様。快晴だったらその鮮やかな巨体がさぞや映えたでしょうに。パピーに今にも押し倒されそうなのは、イベルドローラ・タワー、全高165mの41階建て、ビルバオとバスク州でもっとも高い建築物です。

ビルバオ市内を通過。

堂々たる建物が二つ。左はバスクに英国スタイルを導入したマヌエル・マリア・スミス・イバラの代表作となったホテル・カールトン、右は、1943年にネオバロック様式で建てられた国税庁にあたる役所の本部です。フランコ時代に建てられたので、紋章が後に問題となり、一部が削られました。

巨大なランドアバウトになっている広場にあった、イエスの聖心記念碑.1927年に建造されたものを、2004年に修復しました。

このスコダの車、高速運転の快適さもなかなかのものです。

宇宙船のようなこれは、パラシオ・デ・デポルテス・デ・サンタンデール。ここはカンタブリア州の州都、サンタンデールです。バドミントンやバスケットボールの国際大会が開かれたことがあるそうです。付近一帯はサッカー場その他のスポーツ施設が集まっているとのこと。

高速道路A-8を降りてほどなく・・・おそらくはご夫婦であろう巡礼の2人組を発見。背中のリュックに、巡礼者の目印であるホタテ貝。お疲れ様です、お先に失礼させていただきます。

少し行くとこんどは左側に。遠くからでもホタテ貝が目立ってすぐにわかるのです。

さて、到着しました。三度目の正直、予定通りに見学できますように。

アルタミラ博物館 博物館・美術館・ギャラリー