2024/05/31 - 2024/05/31
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kirinbxxさん
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面積当たりのミシュランガイド星付き店の数が世界一といわれるバスク地方にあって、前田哲郎さんが2023年に「日本料理」の店を出しました。バスク地方の主要都市ビルバオから車で40分ほど山奥に入ったAtxondo(アチョンド)の中でもAxpe(アシュペ)と呼ばれる小さな村です。
前田さんは、ミシュランガイド一つ星でバスク地方の名店「Asador Etxebarri(アサドール・エチェバリ)」で、スーシェフを務め、オーナーシェフの右腕としてレストランを支え、2019年に世界のベストレストラン50で世界3位にまで上りつめる大きな原動力になった方とのこと。
こんな店があるのなら行かねばなるまい、と早速予約。エチュバリの方も行っては見たかったのですが、二日続けてはさすがに無理。バスク再訪の機会があればそちらもぜひ。
5月31日、この日の予定はこのお店で食事をすること、ただそれだけです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
とはいうものの、予約は1時30分、一斉スタートなので早く行っても仕方がありません。というわけでのんびりと寄り道旅です。
向かったのはここ、サン・ジャン・ピエ・ド・ポル、「フランスの最も美しい村協会」に加入している12世紀に創設された歴史ある場所です。 -
ニヴェ川の合流点とバスク地方全域に伸びる道路の要衝に位置するこの町は、常に商人にとっても巡礼者にとっても重要な場所でした。。ル・シュマン・デュ・ピュイ、ヴェズレー、パリ・トゥールの巡礼路の終点であり、有名なカミーノ・フランセスの出発地点。
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由緒ありげな建物です。Hotel de Villeなんて書いてあるとホテルかと思いそうですが、どう見ても違いますね。これはフランス語では市庁舎という意味で、隣のHerriko Etxeaは、英語でいう"House of the People"です。建物の前には、何枚かのポスターが。ちょうど欧州議会選挙を次の週末に控えていたのでした。
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フランス語とバスク語での掲示板
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こちらは観光案内所です。
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古くから交通の要衝だったため、立派な城壁が巡らされています。「フランスで最も美しい村」という本にも載っていた門。きっとここにならある筈の標識を見ておかなくては。
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すぐに見つける事ができました。カミーノのための標識。わが家もここから、新たな気持ちで出発しましょう。信仰の旅とはほど遠い、車での物見遊山ですが。
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途中、トイレ休憩によった場所はとても立派なところでした。
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ピレネー山脈のワインディングロードを走破し無事到着しました。こちらがTXISPAです。Txispaは、「火花」や「閃き」といった意味をもつスペイン語の「Chispa」をバスク語風に表記したもの。 薪焼き料理の火花や、前田さんの料理の閃きなどの意味が込められている、と茨城県公式の「シェフと茨城」という記事にありました。建物は400年前の農家だそうです。
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ポルトのレストランでも、途中で厨房に案内されましたが、ここではのっけから、厨房へ招かれました。
料理は当然のように、ムニュ・デギュスタシオンのみ。一人250ユーロです。 -
蝦のコンソメと、その身と最近バスクでとれるようになってきたアボガドで作ったタルタル、という見たこともない突き出しからスタートでした。立ったまま、シェフの説明をききつつ、食前酒とともに頂きます。食前酒はカヴァではなくて、シャンパーニュ、Sadi Malotのプルミエ・クリュをグラスで。20ユーロでした。長年シャンパーニュを飲んでますが、RMものはまだまだ知らない銘柄が沢山あります。
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蝦にさしたる興味のない私が感動したのがこれ。涙豆。エンドウ豆の赤ちゃん。こういう豆の食べ方、出し方を思いつくこの人は天才だと思うのでした。さやと豆の色の組み合わせが絶妙。
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コロッケ。それも兎の。
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握り寿司のように見える、クリスピーライスに載せたマグロの炭火焼き。
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ちょうど新しく入ったばかりの若者もいて、シェフが厨房スタッフを紹介。
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窓から見えるのはここで焼き物に使っているオーブンのための薪を入れた小屋。
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もちろん、キッチンと客席の間に壁はありません。400年前の農家の建物は天井が高く開放感があり、そこにごく僅かのテーブルが置かれています。客が注文した飲み物がずらり。
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別の場所には、食後のお楽しみシャルトリューズ。
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シェフがご自慢のオーブンを見せてくれました。
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暑くないのですかねぇ。
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さて、テーブルに着席。
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厚手の和紙を使ったりっぱなメニュー、英語のと2枚くれました。もう一枚は多分バスク語。
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八寸!なるほど日本料理です。鰻の蒲焼きや、昆布締めなど。
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シェフはテーブルに来ては料理の説明を面白おかしく、料理哲学もときどき入れながら説明してくれました。
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こんな美しい豆料理を見たのは初めてです。もちろん、美味しい。
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KINMEDAI、金目鯛!
わが家の苦手な魚ですが、これならもちろん美味しく頂けますとも。
この量が絶妙です。 -
そして再び厨房へ。16種類の料理を出したあとで肉。焼いているところを見せてくれました。
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そしてテーブルへ。2016年10月27日生まれのこの牛さんは、8歳を迎えることなく、私たちに食べられたのでした。骨付きのあばら肉、旨くない訳がありませんね。
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広い敷地で料理に使う野菜を育てていて、「欲しい大きさになったときに収穫する。切るのではなくて」を実現。
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この子達も育てているんですね。
ほぼ4時間かかった、17種の料理とデザートで275ユーロ。酒もいれての勘定は667ユーロでした。今回食べて回った3軒の一つ星レストランの中ではここが一番でした。
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