10日間でくるっと石川県を巡ってきました。その３ 七尾の隠れキリシタン寺である本行寺から小丸山城址公園他を巡って駅前のホテルにチェックイン。

2023/11/02 - 2023/11/12

石川県を能登南部の七尾市から巡り始めました。
七尾城～のと里山里海ミュージアムが面白く、予想以上に時間がかかってしまいました。
まだ、七尾城史資料館や本行寺に行きたいのですが、時間的に両方は無理。
よって、七尾城史資料館は諦めて田山右近ゆかりの隠れキリシタン寺である本行寺に向かいました。

のと里山里海ミュージアムから車で10分。
本行寺に到着です。
ここでいいのかな？
と思うほど、狭い路地を入っていった先にありました。
運よくご住職に案内していただくことができました。
このご説明が面白かった～
そして前田利家が政治経済のために作ったお城である小丸山城址に行ってから道の駅七尾フィッシャーマンズワーフに寄ってからホテルアルヴィオにチェックイン。
夕飯は街の居酒屋で。。。

エリア 七尾(石川)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

のと里山里海ミュージアムより車で10分。
本行寺にやってきました。
階段の下の駐車場に車を停めて、お邪魔してみます。

階段を登っていくと、山門が現れました。

方広寺の山門をくぐります。

山門にはこのお寺に関する記事が掲示されています。

本行寺ご住職・小崎学円さんは私も雑誌で記事を拝見したことがあります。

女優さんも訪れていますね。

くぐった先は緑が多いです。
紅葉の頃は綺麗なんだろうな～

入って右に鐘突堂。

この像は？
もちろん、高山右近だ！！

高山右近越しの本堂です。

ご住職の解説が聞きたいな～
と思ってお電話してみました。
すると電話に出られた方が、「どこからいらした？」
私「横浜です。」
お電話口の方「何に興味あります？」
私「高山右近と隠れキリシタンです。」
お電話口の方「そこで待ってて。」

数分で、ご住職が出ていらっしゃいました。
初めてお会いしますが、雑誌等で拝見していたのですぐにわかりました。
本行寺ご住職・小崎学円さんご本人です。

ご住職「横浜から？また随分遠くからお越しになったね。ご案内しましょう。」
私・家内「ありがとうございます。宜しくお願いします。」

そもそもこの本行寺は茶の湯の祖・円山梅雪が15世紀に創建したお寺です。七尾城の畠山氏にも大事にされ、畠山文化の黄金時代の一翼を担いました。

ご住職の「こっちについてきて。」
と言われて、私たちはここに連れてこられました。

ゼウスの塔です。
隠れキリシタンがひそかに信仰した塔です。
全寿院と書いてゼウスなんですね。
塔の中には、ご聖体が収められています。

十字が隠し彫されています。
ご住職に説明を受けなければわかりませんでした。

塔の上の方を見ると、石に大きな丸が見えます。
この〇です。

マリア様のマリアが、「マル」と音が近いため、隠れキリシタンはこのマルをマリア様に見立て拝んだのだそうです。

さあ本堂の中は。。。

そもそも本行寺は法華宗の寺院ですね。

この赤いカーペットの下の畳の下には、

隠し通路があるのだそうです。

キリシタンが密かに信仰の対象にしていたこのお寺の前にあった狛犬です。

額が十字架になっています。
ご住職に説明されなかったら判りませんでした。

高山右近の刀が残っていました。

良く残っていたな～

方位磁石ですね。
これも高山右近愛用の品だそうです。

聖水入れです。
昔はこのような容器に聖水を入れていたのですね。
卍紋は十字架の代わりだったのですね。

キリシタン禁教令下にもかかわらず加賀藩にはキリシタンが多かったそうです。
その方々が拝んだのがこの像です。

普通の像に見えますが、

ご住職が像お腹を開けると、手は開き、十字架が現れました。
これにはビックリです！

観音開きではなく、左右へのスライド式です。

ご住職がおっしゃるには、どんな依頼があっても、博物館や海外に出展することは絶対にしないとのことです。

この像はなんだったかな～？

キリシタン小紋です。
ぱっと見は判りませんが、

近くで見ると、「キリスト誕生　クリスマス」の聖書の物語です。
3人の東方の博士が判ります。

宣教師はココでキリスト教の教えを広めるだけでなく、土木･建築・造船・武器製造・火薬・天文・金属・医学薬学・絵画・音楽などあらゆる学問をココで広げたそうです。

高山右近が使っていた天球儀。

これは前田利家の槍だそうです。

高山右近が使っていた机です。

庭もちゃんと意味があるようです。

この石、水をかけるとマリア様が現れるというのですが、よくわからない。。。

見えるかな～？
う～ん？？

ご住職のご説明はココでオシマイ。
約一時間、ユーモアを交え楽しくお話してくださいました。
2人で2000円お支払いしてお礼を申し上げて失礼しました。
来てよかったな～

ご住職「最後に変える前に右近の修道所の跡と右近の井戸を見て行ってね。すぐそこだから。」
私「了解しました。拝見してきます。」

長居石の階段を降りると、

右近の井戸と言う表記の井戸がありました。

その横には仏像。

後ろを見ると十字架。

ココに右近の修道所があったのですね。

本行寺をあとにしました。
ご住職のお話を伺うことができて良かったです。

本行寺から車で5分。
小丸山城址公園にやって来ました。

小丸山城の想像図です。

信長の命によって、前田利家は能登の国主となり、畠山から上杉と渡ってきた七尾城に入ります。
しかし七尾城は山城。
防御上は優れていたのですが、経済の中心であった港から離れており、治世・経済の観点からは不便でした。
よって、利家は港近くのこの地に平城を築きました。
また能登水軍の基地にもなったのですね。
また、利家は周囲に防御のための城を29も作りました。
これが今の寺院群なのですね。

お城があった公園を歩いてみましょう。
ここは本丸があった所です。

奥に像が見えます。
前田利家像かな？

本丸の巽櫓があった所には、日像上人の像。

紅葉が始まっていますね。

綺麗に色づきはじめています。

本丸の展望台です。

七尾港が見えます。

幟には、「前田利家出世城」の表記。

池もあって日本庭園になっていますね。

この像は遠くから見てすぐにわかりました。
利家とまつですね。

NHKの大河ドラマの力は大きいですね～

小丸山城址公園から車で5分。
道の駅七尾フィッシャーマンズワーフにやって来ました。
七尾港にある能登食祭市場です。
ネーミングは西海岸サンフランシスコの真似でしょうが、似てないですね～

いいものたくさん売ってたけど、今買ってもな～まだ先は長いし。。。

広いな～

一人で釣りをする子供。
一人でトランペットを練習する女子高生。
いい雰囲気の夕方です。

目の前には七尾湾。

ココ七尾は、能登半島最大の漁港です。

正面に見えるのは能登湾にある能登島ですね。
だいぶ暗くなってきたので、ホテルに行きましょう。

七尾フィッシャーマンズワーフから車で3分。
七尾駅の駅前ロータリーにあるホテルアリヴィオ。
今晩お世話になります。

駐車場はすぐ隣でした。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

入ってすぐにカウンターがあってそこでチェックイン。
隣がこんなロビーです。
WIFI環境もあって仕事もできそうですね。
朝食会場でもあるようです。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

お部屋に向かいます。

ツインルーム

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

よく見たら、右のベッドの方が大きい。
右はセミダブルで左がシングルですね。
不思議です。

変なツインルームですね。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

コンパクトで効率的な部屋です。
冷蔵庫は小さめでトイレはバスと一緒のユニットです。
典型的なビジネスホテルですね。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

部屋からの景色。
七尾湾と七尾港が見えます。

間もなく日が暮れますね。

さあ夜の七尾の街に繰り出しましょう。
伝統的な一本杉通りが賑わっています。
「うますぎ一本杉」という文化の日のイベントなのですね。

一本杉商店街にはこのような古き良きお店が多く残っています。
これは酒屋さんかな？

雰囲気のある商店街ですね。

立派な着物屋さんです。

素敵な佇まいですね。

和ろうそくのお店ですね。

ココも着物屋さん。

雰囲気あるお店が多く残っているのが嬉しいですね。

今晩は、このお店で夕飯にしましょう。
居酒屋神明「鷹」さん。

店内はかなり賑わっています。

メニュー
悩むな～

生ビールで乾杯！

ポテトサラダ

白エビのから揚げ
これ、嬉しい～

日本酒の立山を一合　熱燗で。。。。

アジのタタキ

能登河豚のから揚げ

熱燗が終わっちゃったので、緑茶杯×2にしました。

揚出汁豆腐

アサリ

熱燗ももう一合。。。

美味しかった～

部屋に戻ってシャワー浴びて缶ビール飲んで寝ました。

翌朝！
部屋からの景色です。
能登の山々に朝日が当たっています。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

ホテルの朝食です。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

豪華ですね～
量が多い・・・

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

朝食後、コーヒーをテイクアウト。

ホテルアリヴィオ 宿・ホテル

このサービスいいですね。
ビジネスホテルっぽい。

8時少し前にチェックアウトです。
さあこの日は能登半島を時計と反対周りに巡って輪島まで行きましょう。

つづく

この旅行記へのコメント （2）

• mistralさん 2023/11/23 11:28:02

  七尾

  nichiさん
  
  続きまして。
  隠れキリシタン寺である本行寺の記事
  興味深く拝見しました。
  長崎や五島列島での隠れキリシタンにまつわる遺跡を見てきて
  こちらにもあることに驚きました。
  ラッキーだったのは、お寺のご住職のお話を伺うことができた
  ことですね。
  なんの説明もなく見てきただけでしたら分からなかったことが
  説明を受ける事で、隠されていた意味が浮かび上がってきますね。
  それでも読み取れない？目では見えない？こころの目が備わって
  いない？などの理由でわからなかったこともありました。
  
  七尾の街の佇まいが、古くからある街の様子を伝えていて
  素敵ですね。
  おまけに居酒屋さんでのメニューが、どれも美味しそうです。
  
  mistral
  
  

  nichiさん からの返信 2023/11/25 11:32:00

  Re: 七尾

  mistralさん
  次々にコメントありがとうございます。
  嬉しいです。
  
  改めてmistralさんの外海の旅行記ゆっくり拝見しました。
  以前、遠藤周作の作品について少しやり取りさせていただきましたね。
  多分コロナ前だから4年ぐらい前でしょうか？
  
  長崎はいまだに市内しか知らないんですよね～
  五島の隠れキリシタンは奥が深いですよね～～
  以前、BS-NHKで拝見したことがあるのですが、五島の漁船の船内の上部に祭壇があって、マリア様があったのを思い出しました。
  
  >ラッキーだったのは、お寺のご住職のお話を伺うことができた
  ことですね。
  →ダメもとでお電話したら、たまたまご住職がいらして、ユーモアもある面白い素敵なご住職に案内して戴きました。
  
  ＞なんの説明もなく見てきただけでしたら分からなかったことが
  説明を受ける事で、隠されていた意味が浮かび上がってきますね。
  →そう、そう、そうなんです！ご説明をいただけなかったら、何のことやらさっぱりわからなかったです。
  
  次々の石川県の旅行記をアップしていきますね。
  まだ能登半島の半分ですが。。。