2022/04/10 - 2022/04/11
5位(同エリア117件中)
かっちんさん
能登半島の内浦に面した「のと鉄道 西岸駅」。
「西岸駅」は桜トンネルで有名な「能登鹿島駅」とは異なり、田園地帯を「のと鉄道」が走り、沿線には桜と菜の花が彩る里山風景が続きます。
駅前から見える高台の「小牧台(おまきだい)」には、国民宿舎「能登小牧台」があります。
そこから眺める七尾北湾は、紺碧の海に青島とカキ棚が浮かび、朝日が昇ります。
昭和46年(1971)に開業した国民宿舎「能登小牧台」は、2022年4月より経営者が変わり「お宿ねっと」が運営しています。
また、「西岸駅」はアニメ「花咲くいろは」に登場する「湯乃鷺駅(ゆのさぎえき)」のモデルになったところで、聖地巡礼地になっています。
「西岸」では春の花が彩る里山風景と鉄道写真を撮り、全室オーシャンビューの国民宿舎「能登小牧台」に泊まり「まるごとおもてなし」のサービスを楽しみます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・のと鉄道「西岸駅」
・こみみかわら版「西岸ヨットハーバー」
・無印良品、くらしの良品研究所「屋根瓦に見える風土と暮らし」:能登瓦
・国民宿舎「能登小牧台」のHP
・こみみかわら版「カキ棚」
・石川県「七尾湾里海マップ」:青島
・能登の自然ー四季のアルバムー「マダラチュウヒ」
・能登野菜「中島菜」
・中島アグリサービス「中島菜うどん」
・NHKみちしる「西岸駅」
・七尾市「明治の館」
・都道府県市区町村、落書き帳アーカイブス「千葉県、石川県におけるカタカナ字名」
・ウィキペディア「西岸駅」「国民宿舎」「サーモンピンク」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
桜トンネルの能登鹿島駅
15時台の上り下り列車の交換風景です。
これから七尾行きに乗り、西岸へ向かいます。
ここは石川県鳳珠郡穴水町。 -
西岸駅周辺の案内図
能登鹿島の次の駅(七尾寄り)が「西岸」。
地名は七尾市中島町に変わります。
西岸駅ホームと沿線の線路脇には桜と菜の花が咲き誇るのですが、花見客ではなく鉄道ファンが訪れています。
駅前の高台には今晩の宿、国民宿舎「能登小牧台」があり、七尾北湾の素晴らしい景色が眺められます。 -
西岸駅に到着
駅愛称名は「小牧風駅(おまきかぜのえき)」。
愛称名の由来は以下の通り。
『駅前に立つと、入り江をはさんだ高台付近を小牧台と呼び、七尾北湾が一望できます。
素朴な自然に包まれた周辺には、ヨットハーバーとカキ棚があり、海を渡って吹く風は旅愁を感じさせてくれます。』 -
窓に映るホームの桜(西岸駅)
-
列車のお見送り(西岸駅)
線路脇には桜並木が続きます。
では、沿線の鉄道写真を撮りに行きます。 -
桜と菜の花のカーブ(小牧踏切付近)
沿線を歩いてみると、桜と菜の花の絶景が見られるカーブがあります。 -
田んぼに映る列車(別所踏切付近)
水が張られた田んぼに、桜と列車の姿が映し出されています。
穴水行きの列車は、観光列車「のと里山里海」2両と普通列車1両を併結しています。 -
イチオシ
水鏡に映る「能登の春」(別所踏切付近)
しばらくすると反対方向の列車がやって来ます。
満開になった桜と七尾湾の青をイメージする列車が、田んぼに張った水鏡に綺麗に映ります。 -
桜カーブを走る夕暮れの「のと鉄道」(別所踏切付近)
16時半を過ぎたので、国民宿舎「能登小牧台」へ向かいます。
西岸駅からだと徒歩15分のところに「能登小牧台」があります。 -
西岸ヨットハーバ(堂浜湾)
別所踏切から200mほど海へ向かって歩くと、七尾北湾の小さな入り江「堂浜湾」に出ます。
昔は数隻の櫓舟が繋がれていましたが、今は大きなヨットやプレジャーボートが係留されています。 -
黄色い花「ヒメリュウキンカ」(堂浜湾)
国民宿舎へ行く途中の道端に咲いています。
ハート形の葉は光沢があります。 -
黒光りする屋根瓦を飾る山桜(小牧台)
黒光りする屋根瓦は「能登瓦」。
裏面にも釉薬をかける「ドブづけ」という手法で焼かれた、風や雪に強い釉薬瓦です。
小牧台へ上がる階段の中腹から眺めています。 -
小牧台が迎えてくれる桜の大木(小牧台)
まもなく階段の頂上。 -
お洒落な建物 国民宿舎「能登小牧台」
国民宿舎「能登小牧台」は昭和46年(1971)に旧中島町営の施設として開業。
その後、増改築を行い現在の建物に。
一時期休暇村グループになりましたが、令和4年(2022)4月から「お宿ねっと」の会社が運営しています。
国民宿舎の名前も残しつつ、宿名は「都忘れ七尾湾リゾート 能登小牧台」。 -
全室オーシャンビューの客室(能登小牧台)
東側に面した眺望は青い海の七尾北湾。
時間があるので、外に出て宿の周りを散策します。 -
カキ棚が浮かぶ七尾北湾(能登小牧台)
対岸は深浦地区の突き出た岬とその後ろが能登島。 -
桜と深浦漁港(能登小牧台)
宿の周りに植えられた桜が満開。 -
カキ棚と漁船(能登小牧台)
七尾西湾と北湾に並ぶカキ棚は、はえ縄垂下養殖法と言い、何層にもつないだホタテ貝の殻にカキの稚貝をつけて1年から2年育てます。
収穫は秋から春先。船に積んだクレーンのウインチで巻き上げます。
プランクトン豊富な七尾湾は日本海側一番のカキ生産量を誇ります。 -
イチオシ
紺碧の海に浮かぶ「青島」(能登小牧台)
能登島との間にある小さな島です。
穏やかな海にカキ棚が並んでいます。 -
元気よく咲く桜の花(能登小牧台)
-
空を飛ぶ「マダラチュウヒ」(能登小牧台)
後日、図鑑で調べると、羽の模様と容姿から「マダラチュウヒ」と判断しました。
この後、宿に戻り温泉露天風呂に浸かります。
泉質はナトリウム・塩化物強温泉。肌がスベスベになります。
選べるシャンプーや湯上りのアイスキャンディが用意されており、おもてなしが満点。 -
夕食は「能登の幸 春会席」(能登小牧台)
能登の海の幸、山の幸を盛り込んだスタンダード会席。
前菜は、もずく酢、桜エビ真丈、中島産カキのエスカベッシュ。
お造りは、鮮魚三種。
洋皿は、網焼きローストビーフ。
地鍋は、能登海鮮鍋。 -
フリードリンクコーナー(夕食)
アルコールを含む50種の飲み物が用意され、セルフサービスで自由に飲めます。 -
葉桜饅頭(夕食)
-
「中島菜うどん」と桜エビかき揚げ(夕食)
通常のメニューに加え料理長から「おもてなしの一品」です。
中島菜は旧中島町で明治時代から小規模ながら栽培されてきた伝統野菜で、独特のほろ苦さと辛みがあります。
その中島菜を粉末にしてうどんに練り込んだ「中島菜うどん」。美しいヒスイ色のうどんは、ほんのりすがすがしい香りが立ち、喉越しのいいうどんです。 -
甘味(夕食)
イチゴ風味パンナコッタ、抹茶ミルクレープ。 -
イチオシ
サーモンピンクに染まる朝日と七尾北湾(能登小牧台)
翌日の5:29。客室の窓から眺めています。 -
オレンジ色に変わっていきます(能登小牧台)
海の道が現れ、日が昇るにつれて色が変わります。 -
能登の幸を網焼き(朝食)
-
今日も青空です(能登小牧台)
宿の周りの桜をしばらく眺めます。 -
ピンクの桜(能登小牧台)
今日も「のと鉄道」の鉄道写真を撮りに行きます。 -
桜カーブでお花見サービス(小牧踏切付近)
8時台の穴水行きが桜カーブで一旦停車。
乗客にお花見サービスしているようで、粋な計らいですね。 -
イチオシ
春爛漫「のと鉄道」(小牧踏切付近)
七尾行きの列車がトコトコと走って来ます。 -
黄色いレンギョウがお見送り(小牧踏切付近)
-
踏切を渡るおばあちゃん(小牧踏切)
列車の通過を待ち、おばあちゃんが踏切を渡ります。 -
桜カーブを走り去る列車(小牧踏切付近)
2両連結の穴水行きが軽快に走り去ります。
次の列車まで時間があるので、西岸駅を訪ねます。 -
イチオシ
昭和の木造駅舎「西岸駅」
昭和7年(1932)国鉄七尾線「西岸駅」として開業。
開業当時の木造駅舎は改修されながら、ほぼそのままの姿です。
下見板張りの壁の汚れは、長い間風雪に耐えて来た証。
今年も駅前に桜の花が色づき、春を迎えています。 -
ちょっと賑やかな待合室(西岸駅)
昭和47年(1972)無人駅となり、待合室はずっと使われてきています。
壁には「花咲くいろは」のポスターや写真が貼られています。
改札口の引き戸を開け、石段を数段上がるとホームです。 -
イチオシ
春日和の「湯乃鷺駅」(西岸駅穴水方面ホーム)
西岸駅はアニメ「花咲くいろは」に登場する「湯乃鷺駅(ゆのさぎえき)」のモデルになりました。
待合室には、聖地巡礼ノートが設置されており、「花咲くいろは」関連のポスターが貼られています。
隣の駅名(大塚、守田)は人名みたいですね。 -
「花咲くいろは」のポスター(西岸駅待合室)
桜が咲く七尾方面のホームで記念撮影しているところ。
駅名標の中央に茶色い錆びの汚れが・・・ -
駅名標「湯乃鷺」(西岸駅七尾方面ホーム)
桜の下に設置されている駅名標は、茶色い錆びが忠実に再現されています。 -
緑色の駅名板と改札口(西岸駅)
-
昔、駅の事務室だったところ(西岸駅)
緑色の板壁に水色の柱は、なぜか落ち着きます。 -
昔の看板を発見!(西岸駅前)
昭和46年(1971)開業当時は中島町営だった国民宿舎「小牧台」。
当時作られた看板だと、今年で51年経っていますが・・・ -
菜の花が似合う「のと鉄道」(小牧踏切付近)
今日は平日なので穴水行きの普通列車です。
(土日祝は観光列車「のと里山里海号」になります)
再び鉄道写真の撮影。 -
窓にも桜が彩る列車(小牧踏切付近)
16分後の列車も穴水行き普通列車。 -
桜並木を車窓から楽しめる「のと鉄道」(小牧踏切付近)
-
西岸駅手前の風景(別所踏切付近)
-
桜の里山風景(西岸)
-
水鏡に映る春の景色(西岸)
-
線路脇の菜の花(西岸駅)
-
「石積み蔵」(西岸駅付近)
西岸付近の集落で見つけた「石積み蔵」。
西岸駅から徒歩10分の「明治の館」に向かっています。 -
「明治の館(室木家住宅)」(中島町外)
室木家は天領で庄屋を務め、酒造業、廻船業も営んだ豪農です。
その旧宅である「明治の館」は、豪壮な合掌組入母屋造りの茅葺き屋根の主屋と、庭園、旧米蔵が公開されています。
但し、訪れた日は月曜日だったので休館日でした。
ここは『七尾市 中島町外(なかじままちそで)ナ部13』。
七尾市には町名と番地の間に「カタカナ1文字+部」の表記が使われています。 -
イチオシ
茅葺き屋根の豪邸「明治の館」
七尾市指定有形文化財になっています。 -
石垣の装飾(明治の館)
松、竹、紋章の装飾。
紋章が梅なら、松竹梅のお祝い事になりますが・・・ -
石垣の装飾(明治の館)
鶴、ひょうたん、打ち出の小槌など、縁起物。 -
カキの水揚げ(中島町外)
七尾北湾のカキ棚から水揚げしてきたばかりの「カキ」。 -
桜が咲き誇る「西岸駅」(西岸駅付近)
-
青空映える桜(西岸駅付近)
-
ピンクが美しい八重桜(西岸駅付近)
-
見事な桜の大木(西岸駅)
桜の下の建物は?
駅のトイレです。 -
桜に囲まれる「西岸駅」
この列車に乗り、隣の能登中島へ向かいます。
次の旅行記に続きます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
七尾(石川) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
62