2023/08/27 - 2023/08/30
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chemireさん
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松江城。別名は、三角形をした千鳥破風の雄姿にちなんだ千鳥城。
1607年(慶長12年) 亀田山に築城を開始。1611年(慶長16年) 落成。
現在の天守は、附櫓を設けた複合式望楼型四重五階地下一階。江戸時代以前に建造された天守が残る現存天守で、国宝指定を受けた5天守のひとつ(山陰地方では唯一の現存天守)。
現存建造物は天守だけで、2015年(平成27)に築城時期を特定できる祈祷札が見つかり国宝に指定。再建建造物は、一ノ門、北惣門橋、二の丸の南櫓、中櫓、太鼓櫓など。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
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8月28日(月)旅2日目
一畑電車に乗って、電鉄出雲市駅から松江しんじ湖温泉駅まで移動。 -
9:54
しんじ湖温泉駅から、歩いて松江城へ。椿谷に隣接する昭和時代に架けられた亀田橋から、松江神社に向かいます。 -
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10:08
二之丸跡の南櫓。
2001年(平成13)3つの櫓(太鼓櫓・中櫓・南櫓)と、瓦塀が復元されました。 -
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10:17
興雲閣。復原。興雲閣 美術館・博物館
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1903(明治36)竣工。天皇巡幸(実現せず)のため華麗に造られています。以前に内部をじっくり見たので、今回は外観を中心に見学。
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10:28
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二の丸上の段、本丸に続く階段の手前に鎮座する松江神社。
主祭神
松平直政(松江藩松平家初代藩主)松江神社 寺・神社・教会
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出雲地方の神社で多く見られる「構え型」の狛犬。
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後ろ足を立て、いつでも飛びかかれる態勢をとっています。
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社紋はすべて松平家の葵の御紋。
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10:38
一の門。 -
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二ノ門跡。
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天守台(石垣)高さ約7m。
石垣の築成には穴太衆が招かれ、松江城完成まで5年間のうちの3年を費やしたそうです。松江城 名所・史跡
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下見板張りに囲まれた実践本意の造り。最上階の5階には高欄を巡らした望楼。
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木彫り銅板張りの鯱。雌雄が飾られ、向かって左の雄の高さは2.08mで日本現存の木造のものでは最大。
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三層の中央に配置されている花頭窓。
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蕪懸魚と鬼瓦。
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附櫓、天守二階の四隅に設けられた袴腰型の石落とし。
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現在、見学のための出入り口として使われている附櫓から天守内部へ。
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附櫓入口にある石には、鍵のような刻印がありました。
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石落とし、鉄砲狭間を備える附櫓は、枡形の小広場が二段あって侵入しにくいようになっています。
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天守閣内の撮影OK。
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附櫓・地階の見どころ。
石打棚。井戸。祈祷札。旧鯱と古材。鎮物出土地点。 -
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天守地階にあるのは、昭和の修理の際におろされた古い鯱。
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現存天守では唯一、天守内にある井戸。かつては24mの深さがあり、現在は半分が埋められています。
名古屋城や浜松城にも天守内に井戸がありましたが、そのうち現存しているのは松江城のみ。 -
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附櫓入り口上部と地階の南側にある石打棚。
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祈祷札(国宝)。
松江城が築城された「慶長拾六年」の記載がある祈祷札。 天守内のものはレプリカ。 -
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1階の見どころ。
天守最大柱。堀込番付。階段の引き戸。 -
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階段の引き戸。
1階と4階の階段開口部は、水平の引き戸を引き出すと開口部を塞ぐ構造。戸締まり、あるいは籠城用として作られたようです。
階段の急勾配は、現存天守ならでは。 -
月山富田城から運ばれてきたと考えられている材木。
刻まれた富の文字を囲む形は、築城主・堀尾家の家紋の分銅紋。 -
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天守最大柱。
地階~1階の東西2本の通し柱は包板を持たない松江城天守最大の柱で、国宝の決め手となった祈祷札も、この柱の地階部分に打ち付けられていました。 -
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包板。
天守にある総数308本の柱のうち130本が、割れ隠しなどの体裁を整えるために柱に板を張って鎹や鉄輪(かなわ)で留められています。
これらは、築城時からあるものではなく、後の修復時に用いられた技法で、現存天守では松江城だけに見られるそうです。 -
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天守各階・四方にある狭間(鉄砲狭間・矢狭間)。
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2階には、石垣を登ってくる敵を狙う角度の狭間があります。
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番付。木造建築を効率よく作るため予め部材につけた符号で、彫込と墨書の2種類。
堀込番付は1階と2階しかなく、3階以上は建設の手法に何らかの異なりがあると考えられています。 -
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城の国宝の決め手のひとつとなった特徴的な構造である、天守の柱308本の柱のうち96本の通し柱。
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説明板の前ではアナウンスが流れるので、メモを取りながら聞く→聞き逃したところがあったら、もう一度聞く→説明文も読む、の順で見学したのでなかなか先に進めません。
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全国で同時期に多くの城が築城されたため木材が不足。姫路城のような大きな柱を作る木が手に入らなかったため、心柱を使わない2階分の短い通し柱を配置して天守を支える構造となっています。
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2階の四隅と東・西・北壁、附櫓の南側に設けられている石落とし。
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明治期、太鼓櫓を破却する際に見つかった二之丸にあった太鼓櫓で使用されていた太鼓。
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北惣門橋の上部断面。
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三階の見どころ。
二階分を貫く通し柱。花頭窓。 -
2階から3階に上がる階段が、松江城の特徴の通し柱が2階分を貫いていることを見られる唯一の場所。
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明治政府の廃城令で建造物は売却され取り壊されましたが、天守だけは地元の有志により買い戻され、保存されることとなりました。
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3階の南北張出部にある花頭窓。
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四階・五階の見どころ。
梁の上から立ち上がる柱。階段の2種類の上り口。 -
4階に至る階段に設けられた、藩主に従う小姓用とも考えられる上り口。
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天守4階にある、城内で唯一の三角形の狭間。
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西側大破風の内側を利用して、藩主用の箱便所がおかれていたといわれています。天守内に便所が設けられていたのは珍しいそう。
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2階の通し柱の配置と同様に、柱と梁を逆T字に組み合わせるなど短い柱を巧みに利用し、建物の中心に荷重がかからないように工夫されています。
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天守最上階は天狗の間と呼ばれました。
柱は綺麗に製材され、太さも均一。敷居の痕跡や鴨居が残されていて、建具があったと考えられています。 -
国宝指定書 写し。原本は、祈祷札2枚、鎮宅祈祷札4枚、鎮物3点とともに松江歴史館に収蔵されているそうです。
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街の様子をしばらく眺めてから、ゆっくりと階段を下りました。
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入る時には何気なく見てしまったけど、建物内部となる附櫓に向けて、鉄砲狭間が5つも設けられていました。
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13:35
もっと見ていたかったけど、退出。 -
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祈祷櫓跡。城の中に呪術にまつわる櫓があったのは全国でも珍しいことで、天守の鬼門に当たる位置に建てられていました。
天守最上階に女の幽霊が現れ、「この城は誰にも渡さない」というので宍道湖で捕れるコノシロを供えて祀ったところ2度とその幽霊が現れることはなかったという逸話が残っています。現在でも、この櫓の下では毎年供養祭を行っているそう。 -
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鉄砲櫓跡。
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多聞跡。
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松江城は天下普請ではないため、大名刻印ではなく、作業の効率化を考えての刻印だとか。
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ギリギリ井戸跡。ギリギリとは方言で「つむじ」のことで、穴の形がつむじの形に似ているから、城のちょうど中心あたりに位置するからなど諸説あり。
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13:52
北之丸の東側には、築城時から残る馬洗い池。 -
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14:01
北惣門橋。 -
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宇賀橋。
約4時間の見学を終えて城外へ。 -
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武家屋敷跡。天守閣から徒歩25分くらい。
武家屋敷 名所・史跡
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松江城北の内堀沿いに500m続く塩見縄手。
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以前に散策したことを思い出しながら、遅いランチをしようと松江堀川地ビール館まで歩いてみたら、食事処はclose。仕方なくバスに乗って、松江駅方面に向かうことにしました。
塩見繩手 名所・史跡
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15:48
駅まで行くつもりだったけど、美術館に喫茶店があるかもと思って下車すると、ここでも食事ができずに、アイスコーヒーを飲んで早々に退散。島根県立美術館 美術館・博物館
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16:32
再びバスに乗り松江駅まで移動して、以前の旅でも訪ねたことのある「里坊」さんへ。16時openなのがありがたいです。 -
17:16
夕日が見たいので長居はしなかったけど、とても居心地良いお店です。「だーんだん」と優しい言葉で送り出してくれました。 -
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17:57
松江駅前から、ぐるっと松江レイクラインへ乗車。下車しないで車窓からの景色を楽しみます。ぐるっと松江レイクライン 乗り物
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これを書いている今、運転手不足により病院などを回るバスを維持するため、観光バスを30分に1本から1時間に1本へと減便されたようです。
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松江市ご出身の園山俊二さんの碑。
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18:55
今日の夕日は、まあまあだったかな。
1時間の周遊を終える頃には、あたりが暗くなり始めてきました。 -
19:46
松江駅からバスで、しんじ湖温泉駅へ。
その後、松江しんじ湖温泉駅から出雲市駅へ約1時間かけて戻りました。
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