夏の月山肘折温泉ルート（２）

2022/07/28 - 2022/07/30

前日に月山山頂を経て，念仏ヶ原避難小屋に宿泊した翌日，肘折温泉に向かって出発しました．行程は4時間程度ですが，微妙なアップダウンが続きました．でも，前日の宿泊で，食糧を食べてしまったので，荷物は大部軽くなり，それ程苦労せずに歩くことが出来ました．肘折温泉の月山登山口に到着したのが10時半頃でしたが，ここから肘折温泉までは更に約1時間歩かなければいけません．車道なので，本来はタクシーを呼んで置ければ迎えに来てくれることもできるはずなのですが，現在肘折温泉は営業しているタクシーがないため，結局歩くしかないということになります．結構疲れ果てて肘折温泉まで辿り着き，この日の宿泊予定である旅館松屋さんにチェックイン．ここは洞窟風呂で有名な旅館で，今回が二度目の利用です．前回洞窟風呂を利用したので，今回は宿泊者限定の無料入浴券を貰って上ノ湯へ．ほぼ貸切状態でした．その後柿崎もち屋で昼食．「もち屋」という名前で，以前はお餅を出している人気店だったのですが，現在ではラーメンしかやっていません．でも屋号はそのまま「もち屋」を続けています．この日は，肘折温泉に宿泊し，翌日バスで新庄駅まで行きました．2泊3日の月山登山で距離も長く，結構疲れましたが，とても良い経験になりました．

エリア 月山・朝日岳(山形)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩

念仏ヶ原避難小屋の入り口．みかけは悪いですが

中は結構綺麗です．清川橋の工事の関係で，

宿泊していた作業員の方が，寝具や調味料などを，そのまま置いていったようでした．

水場は，避難小屋の近くにありました．

こちらがトイレ．トイレは水場から少し離れた場所にあります．トイレと言っても，板が渡してあるだけでした．

朝の念仏ヶ原．月山がとても綺麗に見えました．

避難小屋を出発して，暫く歩くと，三日月池に到着します．ここが肘折温泉登山口からのちょうど中間点になりますが，肘折温泉は登山口から更に4kmほど先になります．

三日月池．小さいですがとても綺麗でした．

三日月池の遊歩道には立派な木道が整備されていました．

三日月池を過ぎると，所々登山道が崩壊している場所があり，

チョット歩くのが怖かったです．

その後また少し登って，

小岳に到着．念仏ヶ原避難小屋からは2.2kmで，標高は1226mとありました．大蔵村との境界になるようです．

肘折に近付くにつれて，沢をいくつか渡ります．こちらは赤砂川．肘折登山口まで4.7km．

更に，猫又沢と言う微妙な名前の川．肘折登山口まであと3kmです．

子岳から先は渡河のせいで微妙なアップダウンが続き，結構体力を削られました．

遠くにゴールが見えてきました．

肘折温泉の月山登山口に到着．念仏ヶ原避難小屋まで9kmでした．車で来てピストンをする場合には，この登山口の駐車場に駐車することが出来ます．

駐車スペースは結構広いです．

私達は，肘折温泉まで車道をひたすら歩きます．

肘折温泉街が見えてきました．

途中に湧水もありました．

石抱温泉との分かれ道．

肘折温泉に到着し，松屋さんへチェックイン．

肘折温泉　手掘り洞窟温泉　松屋 宿・ホテル

荷物を置いて，共同浴場へ向かいました．

上ノ湯．宿泊者は無料の入浴券が貰えました．

その後，お昼御飯を食べに，柿崎もち屋へ．

柿崎もち屋 グルメ・レストラン

ビールがとても美味しかったです．

もち屋ですが，メニューは麺類のみです．

でも，ラーメンもとても美味しかったです．

昼食後に肘折温泉街を散策．

肘折温泉の成り立ちが書かれた看板がありました．肘折温泉が発見されたのは平安時代で，室町時代に月山への登山口となったことにより発展したそうです．江戸時代には二週間で12,115人が登山．これって，一日に直すと865人となり，すごい数です．今回私達が出会った登山客はたったの二人．江戸時代の月山登山がいかに盛んだったかが分かります．月山は松尾芭蕉も登った信仰の山で，湯殿山や月山神社からの登山も盛んだったことが知られていますが，肘折温泉も人気の登山ルートだったことが分かります．

肘折温泉薬師神社．

翌朝のバスで新庄駅へ向かいました．

新庄駅までは600円．乗客は数人でした．

新庄駅へ到着．

今までにも何度も登っている月山ですが，初めて利用した肘折温泉ルートは起伏に富んだ興味深いルートでした．

新庄駅 駅