2022/12/28 - 2023/01/08
945位(同エリア1139件中)
RiEさん
旅行9日目、前編。
5泊した広島市を離れ山陽本線を利用して、これから3泊する三原で下車しHOTELにスーツケースを預けてから尾道に移動する。
尾道は「いつか行きたい」と何度も何度も口にしていた場所で、今回の旅に組み込みやっと訪れることが出来たので感激もひとしお。
尾道の街並み散策を始める前に腹ごしらえをするため、尾道駅近くの“尾道ら-めん べっちゃー”を訪れた。初めて食べる尾道ラーメンは背脂がたくさん浮いているのにしつこく無くて、瀬戸内海の雑魚節たまり醤油ベースの鶏ガラスープと、添えられた瀬戸内海の希少な磯のりが美味しくお腹も満たされたので尾道観光開始。
商店街を抜け歩道橋を利用して坂が続く街並みに向かうと地図があり、無数の寺社仏閣が載っていたけど【尾道古寺めぐりコース】に沿って歩いてみることに。
高低差が激しい坂の町は迷路のようで楽しいけど、次々に現れる階段や通路に心躍らせながらも、1週間以上この旅行で歩き続けて筋力が付いたとはいえ結構大変…でも時折覗く尾道水道の美しさや、高い場所から見下ろした街並みは想像以上に惹かれるものがあり、見事な冬晴れに感謝しながら尾道の街歩きを満喫した。
前半は【尾道古寺巡りコース】に沿って持光寺⇒光明寺⇒吉備津彦神社⇒宝土寺⇒天寧寺まで歩いたあと、【猫の細道】を散策する。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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TAXIを呼び9:30にHOTELを出発して、広島駅周辺の大々的な工事で少し渋滞に巻きこまれながら9:40に広島駅に到着した。
広島駅 (JR) 駅
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早歩き気味に構内を駆け抜けて、9:50発のJR:山陽本線糸崎行き(各駅停車)に乗車。
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11:05にJR:三原駅に到着したあと、夫はスーツケース2個をHOTELまで預けに行ってくれたので、私は駅構内で待機。
三原駅 駅
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戻って来た夫と合流して、三原駅から11:34発JR:山陽本線相生行きに乗車して…
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尾道駅に11:47に到着した。
尾道らしい風景が楽しめる千光寺山の中腹あたりの坂道エリアは、住宅街が広がっていて飲食店は無さそうなので、もうすぐ正午だし駅周辺でランチを済ませることにした。尾道駅 駅
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歩いていると尾道らーめんの看板や旗が目に飛び込んできて、これからあの坂道をガッツリ歩くことを考えたら今日はラーメンでも良いかなと思い提案してみると、ラーメンが大好きな夫は尾道ラーメンをまだ食べたことないそうで大喜びだけど、私はラーメンは年に1度食べるかどうか程度なのでとても珍しい日。
“尾道らーめん ベッチャー”の強烈な店構えに惹かれて調べてみたら、結構口コミも良かったので入ってみる。尾道らーめん ベッチャー グルメ・レストラン
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地元のサラリーマンが大半を占めていてランチタイムということもあり満席だったけど、運よく1テーブル空いていたので直ぐ席に案内してもらえた。
Menuはテーブルにも挟んであって、それによるとこの店の麺はベッチャー祭が行われる尾道:一宮神社で厄除け祈願したものだそう。 -
周囲を見渡すと壁面には有名人のサインと写真が無造作に飾ってあって、大音量で流れる店オリジナルソングと津軽三味線が交互に流れる独特のBGMのなか、テイクアウトを取りに来る客もいたため、15分くらい待ったけど久々のラーメンに期待が膨らむ。
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【ねぎらぁ麺】770円
【生ビール】550円
ド定番を頼むかと思ったのに、夫が注文したのはネギ山盛りのこちら。 -
昔ながらの手延べラーメンを気に入ったようで、あっという間に平らげる。
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【ベッチャーらぁ麺 普通 半玉の小吉盛】520円
【トッピングのねぎ】110円
【酎ハイ】450円
私は元祖尾道らーめんの味を知りたくてMenuにNo.1と書かれたこちらを注文したけど、背脂が思ったよりも浮いていて見た目に怯む。 -
覚悟を決めて口にしてみると、瀬戸内海の雑魚節とたまり醤油ベースの鶏ガラスープは意外にサッパリしており、背脂のしつこさが気にならずスルスルいけて私も完食。
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【尾道炒飯(小)】440円
【黒豚ベッチャー餃子 6個】460円
飲む気満々だったので量が多かったけど、このカロリーを消費するため頑張って坂の町を歩くことにした。
合計:3200円。 -
尾道本通り商店街を通ると、今日は平日だし既に1月5日なのでそろそろ通常生活に戻っているはずなのに、ひたすらシャッター街が続いて閑散としていた。
尾道本通り商店街 市場・商店街
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「うずしおはし」と書いてある階段を上っていくと…
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一気に商店街よりも高い場所まで出ることができ、線路越しの坂の町に陸橋で繋がっていた。
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地図を見ると「古寺めぐりコース」は全長約2kmの石畳の小路で、JR:尾道駅に近い持光寺から、東は海龍寺までの沿線上建っている寺院や神社を巡りながら歩くみたい。
全部周るのは時間的に難しそうなので、コースに沿って行けるところまで散策してみることにした。古寺めぐり 名所・史跡
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看板すぐ右横から伸びる細い路地から既に坂道が始まっていて、最初は少し風があったけど今日も強い日差しが降り注ぐから、歩き始めてすぐに暑くなってきた。
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互いに気遣わないとすれ違えない道幅や、迷路のように入り組んだ路地にワクワクしながら進んでいく。
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【二階井戸】
1925年に上水道が普及するまで大活躍した二階井戸は坂が多い尾道ならではの生活の知恵で、平地に近い1階の住人も2階の高さに住む住人も共同で使えるよう2階建てになっていて、2階から桶と滑車のついた鎖で井戸を汲み上げることができる手動の取水汲み上げ井戸。
ちなみにここは2階部分。二階井戸 名所・史跡
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下を覗いてみると真下に井戸が合った形跡が残っていた。
尾道は平地が少ないため民家は山の斜面に密集して建てられていき、その後築かれた市街地平野部は7割以上が海岸埋立地のため、結局井戸を掘っても塩分を多く含んで飲めないので、水道が引かれるまでは水売り行商や共同井戸から水を確保していたそう。
周辺の住人は毎日水のために、坂道を上り下りしてた重労働を、この二階井戸が解消してくれた。 -
二階井戸の左側を見ると、強固そうな石門を構える寺院が見えた。
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【持光寺】
承和年間(834-848年)に慈覚大師により天台宗の寺として草創された寺院で「尾道七佛めぐり」のひとつにも数えられていて、この立派な石造りの山門は延命門と呼ばれていて、持光寺のシンボルにもなっている。
石は持光寺裏山の日輪山より切り出された36枚の花崗岩で、かつて尾道は高い技術を持つ石工らが活躍する石の町として知れ渡っていた。持光寺 寺・神社・教会
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境内に入ると左側に地蔵が並んでいて殺風景だけど紫陽花寺として有名。
紫陽花以外にも、春が近づけばしだれ梅・白もくれん・紅梅などが境内を彩るそう。 -
本堂には本尊の五劫思惟阿弥陀如来座像が安置されていて、アフロヘアのようなボリュームのある螺髪が印象的で合唱印を結んでいた。
以前に螺髪が巨大な阿弥陀如来特集を本で読んで衝撃を受けたけど、まさか尾道の持光寺で出会えるとは。
ちなみに螺髪がアフロへあのように巨大になっている理由としては、神仏世界の宇宙的な時間といわれるとてつもなく永い間(=五劫)阿弥陀如来が人々を救うことだけを考えていた結果、髪の毛を切るのも忘れてしまったことを表しているのだそう。 -
境内右手に別の階段があったので持光寺を出て散策再開。
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石畳の小道はどんどん奥へ伸びていき、上がってみたくなる小さな階段や、先の見えない1人幅の通路もあって、直感に従いながら歩きたい私には誘惑が多い。
でも道が分かれる地点時は石柱に案内が出ているので、それを見逃さなければ尾道古寺めぐりルートを歩けるから、このミニ階段はスルーして右に曲がった。 -
民家の前を通ると、尾道にきた観光客が楽しめるよう外に向かって猫のイラストが貼られていた。
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突然道がV字型に別れて左側の登り坂に惹かれるけど、正解は右側の下り坂の先にある寺院なので真っすぐ進む。
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ずっと民家が続いていて景色が見えなかったけど、この一帯は墓地になっているから尾道水道と向島が見えた。
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【光明寺】
承和年中(834-847年)に慈覚大師円仁和尚の草創といわれている寺院で、元々の宗派は天台宗だったけど、1336年に足利尊氏の西下に従軍僧として同行した道宗が再建して浄土宗に改宗した。光明寺 寺・神社・教会
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山の傾斜に沿って建てられているので境内はコンパクトで、本堂は開いていない。
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境内の一角には尾道ゆかりの第12代横綱:陣幕久五郎の墓があり、陣幕久五郎の手形記念碑が残されていて、夫の手と重ねてみたけど大人と子供の手くらいの差があった。
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石段を下りて左側の石垣沿いの1人幅しかない通路を進んでいくと…
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イチオシ
四方から階段が交差する尾道らしい光景に出会った。
ちなみに私が立っている下り階段の手前にも、今はブロック塀の壁で閉じられているけどかつては民家の裏口だったであろう3段だけの石段が残っていて、階段だらけ。 -
石畳の小道を真っすぐ進んでいくと、完全に日陰になる場所は気温が低くて肌寒かった。
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【吉備津彦神社(一宮神社)】
大吉備津彦命を祀る神社で、隣接する宝土寺の境内の一角に建っていたけど、白っぽい石畳が敷かれているせいで太陽光で反射して異様に眩しかった。
毎年11月1日-3日にかけて行われる尾道ベッチャー祭りは、1807年に平癒祈願病魔退散の祈祷を行ったのが始まりで、祭りのハイライトとなる最終日のベッチャー巡行は太鼓やお囃子とともに「ベタ」「ソバ」「ショーキー」の3体の鬼が市内へ繰り出して、鬼たちが手に持つササラや祝棒で観衆らを叩いたり突いたりしながら厄除けを行う尾道を代表する秋の祭り。
ちなみにランチで訪れた尾道らーめん ベッチャーの麺は、この神社で厄除け祈願している。吉備津彦神社 (一宮神社) 寺・神社・教会
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吉備津彦神社からそのまま繋がっているけど、街並みを眼下に見渡すことができるくらい高い場所にあるので、外観を確認したくて山門を出ると壁が築かれ、真下の民家の2階屋根よりも高い位置に建っていた。
宝土寺 寺・神社・教会
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【宝土寺】
貞和年間(1345-1349年)に開創されたと伝えられる寺院で、本堂は開いていなかった。 -
鐘楼の延長線上にある小さな門は見たことが無い形だった。
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通路を真っ直ぐ進むと突然クネクネ曲がる急階段が現れて、一気に宝土寺真下の民家1階まで下がるから、3階建ての建物を1階まで一気に降りた感じ。
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下りきったらまたすぐ階段があり、上り方向を示す石柱が立っていて、上ったり下りたりが続いて容赦ない。
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石段を半分くらいまで進んでふと振り返ってみると、尾道水道と向島がすぐ近くまで迫っていた。
人が途切れるタイミングを待ってシャッターを切る。 -
終わりが見えない緩やかな石段は体力を奪うけど、どこを切り取っても尾道らしい風景が続く。
奥の階段の先が気になってフラッと立ち寄りたくなる道も無数にあり、この小路を巡っていると飽きることはなかった。 -
石段を挟んで似ている外観の平屋が並んでいたので、気になって玄関前の番地を確認したら同じだったので、内部で繋がっているのかと思うと面白い。
上階の方が立派でポストもあるから上が玄関みたい。 -
結構高いところまで上ってきた!
毎日毎日歩き回っているから体力も筋力も付いたお陰で、苦手な石畳でも足底筋膜炎とモートン病の症状が出ずに済んでいるのは本当に有難い。 -
なかなか次の方向を示す石柱が見あたらないと思っていたら、朱色のホース格納箱奥にようやく発見。
ただ、矢印が示している方向が分かり難くいため… -
間違えて左に曲がってしまったけど、しばらく進んでも土塀が続いて民家ばかりで、遂に下り階段が始まったためUターン。
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このホース格納箱を進行方向に右に曲がるのが正解だったようで、4段しかない石段を上がって…
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現れた石段を下りてすぐ左に曲がる。
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その先は幅狭の通路になっていたけど見晴らしがいい。
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右側を向くとこんな眺望が待っていた。
2本の白い橋は尾道大橋と新尾道大橋で、どちらも尾道市内と対岸の向島を結んでいるけど、尾道大橋は歩道もある無料で通行可能な一般道・新尾道大橋は有料高速道路&しまなみ海道の本州側起点になっている。
坂の町に住むのは大変だけど玄関を開けて目の前がこの景色なら、この地を離れられない人も多そう。 -
【天寧寺 海雲塔】
民家沿いに石畳の小道を進んでいくと、石段の上に天寧寺の海雲塔が姿を現した。天寧寺 寺・神社・教会
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この塔は1367年に、足利尊氏の三男で室町幕府第2代征夷大将軍だった足利義詮が建立した海雲塔で、現在は三重塔だけど建築当時は五重塔だったそうで、1692年に二重が撤去され現在の姿になり高さは25mある。
塔の裏から降りてくる人がいたけど木々に囲まれて建物は見えないし、その石段が天寧寺の本堂に続いているのか民家へ繋がっているのか分からなかったので、このまま石畳の小道に戻ってしまったけど本堂はもっと下がったところの線路側にあったらしく気付かなかった。
ちなみに天寧寺の開山は普明国師と言われており、文化年間(1804-1824年)から明治初期の約60年間をかけ寄進された五百羅漢526体が有名なのだそう。 -
天寧寺 海雲塔の先には、これから始まる猫の細道に関する注意看板が立てられていた。
尾道 猫の細道 名所・史跡
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天寧寺の墓地脇の登り坂と石段を進んでいく。
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【猫の細道】
猫の細道は、天寧寺 海雲塔から艮神社の東側にかけて続く約200mの細い路地。
作家:園山春二氏の作品である福石猫が1998年置かれるようになり、今では1000匹以上存在するそうで猫の細道の至る所に散りばめられている。 -
福石猫神社と描かれた看板を進んでいくと、雑多な境内には1匹の黒猫様が寛いでいた。
猫の細道に入って早々に猫に逢えるなんて運が良い。 -
「参拝するならどうぞ、ここから動かないけど」と言いそうな表情で、この台で伸びをしたりゴロンと寛いで過ごしていた。
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手作り感あふれる社の中には福石猫がたくさん並んでいて、賽銭はPayPayにも対応していた。
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福石猫は手書きなのでそれぞれ柄も表情が異なるし、妙にスベスベした表面が気になって調べたところ、日本海の荒波に長い年月揉まれて丸く丸くなった石を約半年間塩抜きをした後、特殊な絵具で上・下地を3度塗り重ねてること7-8か月の手間をかけて誕生した福石猫は、なんと艮神社でお祓いを受けてから漸く晴れて福石猫になるのだそう。
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福石猫神社横から伸びる階段を下りて行くと、階段沿いには空き家を再生した雑貨店・カフェ・美術館などが並んでいるけど、まだ正月休みが続いていて異様に静かだった。
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階段のひび割れを猫の姿に見立てた階段猫アート。
この猫は高橋留美子の漫画に出てきそうな顔をしている。 -
猫の細道付近に暮らす猫たちの顔写真付きネーム札。
さっき福石猫神社で逢った黒猫も載っていたけど、消えかけていて読めなかった。
この縄張り図を見ると、狭い範囲に結構住み着いていることがわかる。 -
そのまま道なりに緩い坂を上っていくと、高いところから強い視線とに鳴き声が聞こえたので見上げてみたら、フェンス越しに猫から監視されていた。
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手書きの猫が描いてあるパネルの奥にも猫がいて、距離があるけど別の黒猫が通り過ぎていく姿も目撃できたから、猫も活動しやすい冬の暖かい日に来て正解。
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猫の細道に住む猫にも逢えたし、石畳の小路も彷徨えたので、坂道を下って平地まで降りて行く。
バイク音が聞こえたと思ったらクロネコヤマトのバイク便が、猫の細道手前まで上ってきて配達に来ていたけど、猫の細道より先は階段が続くからこの上の配達は大変そう。
時刻は既に14:30をまわっていたので、麓にある尾道旧市内で最古の神社といわれている“艮神社”を参拝した後、“千光寺ロープウェー”で一気に山頂まで上がって“千光寺”を訪れる。
続きは12へ。
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