2022/08/13 - 2022/08/13
33位(同エリア176件中)
ゴン太さん
この旅行記のスケジュール
2022/08/13
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徒歩での移動
06:45 アパート・・・・06:55 ベルニナ線スロヴァズ(Surovas)駅
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電車での移動
07:05 スロヴァズ駅発==R4609 ティラーノ行き==
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電車での移動
==R4609 ティラーノ行き== 07:19 ベルニナ・ディアヴォレッツア駅着
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07:26 ベルニナ・ディアヴォレッツア駅・・ハイキング・・09:35 Alp la Stretta
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09:38 Alp la Stretta ・・・ハイキング・・・ 10:24 La Stretta
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10:25 La Stretta(国境)・・・ハイキング・・・
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・・・ハイキング・・・10:37 La Strettaイタリア側分岐
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10:40 La Strettaイタリア側分岐・・・ハイキング・・・
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・・・ハイキング・・・12:07 Forcola di Livigno(国境)
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12:11 Fuorcola di Livigno (国境)・・・ハイキング(昼食休憩25分)・・
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・・・ハイキング・・・ 13:40 Fuorcla Minor 13:41 ・・・ハイキング・・・
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・・・ハイキング・・・ 15:15 Bernina, Lagalpbahn
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バスでの移動
15:25 Bernina,Lagalpbahn停留所==705==15:36 ポントレジーナ郵便局
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徒歩での移動
・・・・15:45 アパート着
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この旅行記スケジュールを元に
旅行12日目。(ハイキング9日目。) おそらく日本ではまだ紹介されていない、ピッツ・アルブ(Piz Alv)とピッツ・ミノール(Piz Minor)を周回するハイキング・コース。
ポントレジーナ(Pontresina)から徒歩でスロヴァズ(Surovas)駅に向かい、列車(ベルニナ線)でベルニナ・ディアヴォレッツア(Bernina Diavolezza)駅まで移動し、ハイキングを開始。ファイン谷(Val da Fain)を遡り、ラ・ストレッタ(La Stretta)で国境を越え、一旦イタリア領内へ。イタリア領内を南下し、リヴィーニョ峠(Forcola di Livigno)で再び国境を越え、スイス領に戻る。
ミノール峠(Fuorcla Minor)からミノール谷(Val Minor)を下り、ベルニナ・ラガルプバーン(Bernina, Lagalbbahn)停留所までのハイキング。
本日のハイキングコースの3D軌跡(GPSデータを3Dマップ上の走行軌跡動画にしたもの)のリンクは
https://www.relive.cc/view/v26MrXyVGEq
(動画のすぐ右下の「使用したルートを見る >」をクリックすると、角度や視点を変えてコース周辺を見ることができる。)
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06:42 今日は朝から良く晴れた。Piz Palü Ostgipfelが輝いている。
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06:42 ピッツ・ユリア(Piz Güglia / Piz Julier)も朝日に染まり赤くなっている。
今日は早起きをした。というのは、おそらく日本ではまだ紹介されていないピッツ・アルブ(Piz Alv)とピッツ・ミノール(Piz Minor)を周回するハイキング・コースを歩いてみようと思っているからだ。コースタイムが予測できないので、朝一番にスタートできる交通手段を使って出発地点に向かおう。 -
ちなみに本日のハイキングコースの概略地図はこのとおり。ファイン谷(Val da Fain)を左下から右上へと遡り、La StrettaからForcola di Livignoまでイタリア領内を南下し、ミノール谷(Val Minor)を右から左へ下るという、ピッツ・アルブ(Piz Alv)とピッツ・ミノール(Piz Minor)を周回するハイキング・コースだ。
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06:51 南方面へのポストバスだが、まだこの時間は走っていないので、今朝は列車(ベルニナ線)を使って移動する。ポントレジーナの村からベルニナ線に乗るには、ポントレジーナ駅を使うよりも1つ南のスロヴァズ(Surovas)駅を使うほうが近くて便利だ。
写真は駅手前にある道標。チェルヴァ小屋、ホテル・ローゼック、コアーズ小屋、スールレイ峠、と魅力的な名前が並んでいる。 -
06:53 ちなみにアパートからポントレジーナ駅まではおよそ70mの下りで所要11分なのに対し、スロヴァズ駅まではおよそ20mの下りで所要9分だ。さらに駅から村までとなると、登りが影響して、ポントレジーナ駅から村までの所要が15分なのに対し、スロヴァズ駅から村までの所要は9分で往復とも変わらない。スロヴァズ駅の利用をお勧めする。
写真はホーム手前にある道標。こちらにも、モルテラッチ氷河やボーヴァル小屋といった名前が並んでいる。 -
06:55 アパートからのんびり歩いて約10分でスロヴァズ駅に到着。
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06:55 これがスロヴァズ駅の駅舎。無人駅だがハイカーが立っているところのドアの中が待合室になっている。室内は暖房が効いていて暖かく、スイス人の温かさが身にしみる。
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07:04 スロヴァズ07時05分発のティラーノ(Tirano)行きベルニナ線R4609列車がやって来た。ちなみにこの駅はストップ・オン・リクエスト(Stop On Request)の駅なので、券売機横のボタンを押しておかないと、電車は停まってくれないので要注意。
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07:05 ベルニナ線に乗るのは2003年以来だが、その間にスマートできれいな電車になったものだ。
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07:13 モルテラッチ(Morteratsch)駅を過ぎると、間もなく車窓からモルテラッチ氷河(Vadret da Morteratsch)が望めた。朝日に輝く右の山はベルニナ山群の最高峰 Piz Bernina 4048mだ。
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07:25 2080m 07時20分にベルニナ・ディアヴォレッツア(Bernina Diavolezza)駅に到着。待合室で身繕いをしている間にサン・モリッツ行きのR4624列車が到着した。
写真は駅前の道標。今日のハイキングコースは上から3枚目のパネルで、Alp la StrettaからLa Strettaの方に向かう。 -
07:26 この列車は最後尾にCOOPの貨車を連結していた。珍しいので撮影しておく。
さあ、ハイキングに出発しよう。 -
07:30 2084m 駅を背に大きな駐車場を抜けて街道を渡ると、この道標がある。右後ろの山はPiz Alv 2974m。
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同時刻・同地点。道標のアップ。3枚目のプレートに従い、街道から分かれてハイキングコースに入る。
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07:35 2060m 間もなく次の道標が現れるので、そこを右折して川を渡る。
左(南西)には4日前に登ったMunt Pers 3207mが望める。 -
同時刻・同地点。道標のアップ。3枚目のプレートに従って右折する。
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07:36 2060m この橋でベルニナ川(Ova da Bernina)を渡る。
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07:36 橋を渡ったところに本日最初の目的地・Alp la Strettaの農場営業中の案内板があった。
本日のハイキングの第1パートはここからAlp Strettaまで。ファイン谷(Val da Fain)をゆるやかに登っていくコースだ。 -
同時刻・同地点。この谷に生息する動物の案内板。今日は何種類の動物に会えるだろうか?
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07:45 2112m 本日のハイキング第1パートはこのような車の通れる幅の広い砂利道をゆるやかに登っていく。右の山はロマンシュ語で「白い山」を意味する Piz Alv 2974m。ここにも「モンブラン」があるのだ。その下にAlp Berninaの牧舎が望める。
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07:50 2142m スタートした南方向を振り返る。手前半分はまだ陽光が当たっておらず暗い。左の影の部分と明るい部分の境目にディアヴォレッツアに登るロープウエイの麓駅が見える。中央手前の山は4日前に登ったSass Queder 3066m、右の山が同じく4日前に登ったMunt Pers 3207m。Sass Quederの頂上左に隠れるように少しだけ見える白い山がアパートから毎朝望んでいるPiz Palü Ostgipfel 3882mだ。
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同時刻・同地点。今度は進行方向の谷奥を望む。このあたりはまだ陽が射しておらず、かなり寒い。早く陽の光に当たりたいと思いながら進む。中央やや左の山はPiz Tschüffer 2918m。
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08:03 2179m ここでラングアルト(Languard)・ポントレジーナ方面への道を分ける。後ろの山はCho dal Fain 2809m。
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同時刻・同地点。道標を別の角度から撮影。我々は上のパネルに従って進む。
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08:05 2179m 北側斜面で何かが動いた。「マーモットが現れた!」と思い、シャッターを切る。
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同時刻・同地点。遠くて肉眼では良く見えないのだが、マーモットにしては動きが早い。ズームアップしてみると、なんと!2頭の子鹿だ!!
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同時刻・同地点。2頭が跳ねるように走っていく。
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08:07 早起きは三文の徳、早い時間に出発したので、ふだんでは見られない珍しい生き物に出会うことができた。
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08:13 2194m 進行方向の北東を望む。ようやく陽が昇って暖かくなってきた。中央谷奥の山はPiz la Stretta 3104m。
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08:19 2214m いよいよマーモットの登場だ。計画の段階から「地形からすると、ここを歩けばおそらくマーモットに会えるのでは?」と予想はしていたのだが、最初から2匹見られるとは、今日はついているようだ。
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08:22 2218m 南方向を振り返る。標高が高くなり、Sass Quederの背後に隠れていたPiz Palü Ostgipfelとその右のPiz Palü 3915mがはっきりと見えてきた。Munt Persの右に見えるのはPiz Morteratsch 3751mだ。
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08:32 2199m 目を凝らすと、Piz la Strettaの下・写真の中央に本日のハイキング第1パートのゴールであるAlp la Strettaの建物らしきものが見えてきた。
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08:34 2196m またもや鹿が現れた。今度のは短い角が生えているので、さきほどの2頭よりは年上なのだろうか?
※と、鹿だと思っていたのだが、スイスの掲示板でお世話になっているO氏より、「角の形からみてゲムゼ(シャモワ)でしょう。」とのご指摘をいただいた。調べてみると、確かにこれはウシ科のゲムぜ(シャモワ)で、鹿ではなかった。となると、この大きさなら成獣なのかもしれない。お詫びとともに訂正させて頂きます。 -
同時刻・同地点。北側斜面を走り登るゲムゼ(シャモワ)。
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08:40 2230m 今度はまたマーモットだ! かなり近い距離でも逃げずに姿を現している。
この後、Alp la Stretta到着直前までマーモットの大生息地帯を歩くことになった。スイスに20数年通っているが、サースフェーのシュピールボーデンやハンニックのレストラン下のように半分餌付けされている場所を除くと、こんなにマーモットが密に生息している地帯を歩いた経験はない。 -
08:42 2239m 前後左右マーモットだらけで、次々に現れる。普通は「マーモットか?」と思ってカメラを向けると実は岩や石だった、ということが多いのだが、ここでは「マーモットか?」と思うと全部マーモットなのだ!
しまいには「マーモット・インフレ状態」となり、マーモットがいても、カメラを向けなくなってしまうほどであった。
マーモットの写真が続くので、興味のない方は4枚ほど飛ばしてご覧いただきたい。 -
08:43 2248m
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08:44 2249m アップで撮ったら、右にいた1匹が切れてしまった。
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08:45 2247m ここにも2匹いる。
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08:46 2247m
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08:51 2263m 本日最も近寄れたマーモット。距離はおよそ2m。道路のすぐ脇に巣穴があり、そこから顔を出してこちらの様子を見ている。
※このマーモットの動画のリンク(ソフトについていた「自動字幕作成」を使って遊んでみた)は
https://youtu.be/Rb_2WfvsZF4
(上の青いリンクをクリックするか、YouTubeで見る をクリックすると再生される。) -
08:53 2272m この後もマーモットの写真が続く。興味のない方は10枚ほど飛ばしてほしい。
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08:55 2272m
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08:56 2275m
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08:56 2275m
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08:59 2274m
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09:03 2303m
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09:03 2303m
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09:05 2315m
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09:06 2311m
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09:13 2344m
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09:13 2344m 数えてはいないが、間違いなく100匹以上、おそらく200匹近くのマーモットを見た。マーモットは一家族にとって必要な生息範囲がかなり広いと言われているので、これはかなり珍しいことだと思う。この周辺は彼ら彼女らの餌になる草花が豊富なのだろうか?
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09:19 2351m Alp la Strettaの牧舎がはっきりと見えてきた。右に流れるのはファイン谷川(Ova da la Val da Fain)で、この後イタリアとの国境までこの川に沿って登っていくことになる。
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09:22 2365m この地帯最後に見たマーモット。あまりにもマーモットが多く、写真ばかり撮っていたため、1.5kmを進むのに45分も費やしてしまった。さあ、先を急ごう。
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09:28 2395m 振り返って南西方向を望む。左の山、Piz Alv をほぼ通り過ぎた。谷の奥に見える氷河を半分纏った山が Piz Morteratsch 3751mでその右の尖った山は Piz Tschierva 3545m。
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09:35 2427m 本日のハイキングの第1パートのゴールであるAlp la Strettaに到着。
ここまでコースタイム2時間のところを2時間10分で歩いた。マーモット撮影停滞をした割には上出来のペースだ。
ここから北に向かえば、コースタイム5時間半でサメダン(Samedan)から北に2駅のLa Punt Chamues-chに出られる。(が、超ロングコースだ。)
我々は道標一番上のパネルのLa Strettaに向かう。 -
09:38 2431m Alp la Strettaの牧畜小屋兼住居。レストランもやっており、昼にはきっと賑わうのだろうが、朝早いのでまだ客はいない。我々も休まずに進むことにする。
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同時刻・同地点。左後ろ(南西)に Piz Morteratsch を望むことができる。
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09:40 2428m 本日のハイキングの第2パートはここからイタリアとの国境のLa Strettaまで。コースタイム45分で標高差はたったの登り40mという楽なコース。川を右手に見ながら、放牧されている牛の中を歩く、のどかなパートだ。
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09:43 2430m 進行方向の右手(南)にはファイン谷川(Ova da la Val da Fain)が流れ、その先には右から白い Piz Alv 2975m、中央に Piz Minor 3049m、 左に Muot Arduond 2878mが並ぶ。(写真は2枚を合成。)
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10:02 2457m Alp la Strettaから20分ほど歩くと、谷の正面中央に見えるイタリアの山々の手前に小屋が一つ見えてきた。おそらく地図上で国境近くに建っている小屋だろう。(写真は2枚を合成。)
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10:17 2470m 国境が近づくと、名も無い小さな沼が2つ連なっているところに出る。この沼を越えるとイタリアとの国境だ。
正面に見えるのはイタリアの山々で、左がCorna di Capra 3134m, 中央奥がMonte Val Nera 3186m、小屋の後ろの右端がMonte Vago 3052mだ。 -
10:24 2476m 沼を過ぎたところで国境手前のLa Strettaに到着。Alp la Strettaからコースタイムどおりに45分で、ベルニナ・ディアヴォレッツア駅からだとコースタイム2時間45分のところを2時間58分で歩いたことになる。
道標の奥へ進む道があるが、そちらへ進むと国境手前の小屋に出る近道にはなるが、国境の境界標(石)を見るには直進(左)へ進んだほうが良い。
後ろはスイス側の山々。中央左の山がPiz dals Lejs 3045m、その右に頂上だけ見えているのがPiz Minor 3049mだ。 -
同時刻・同地点。道標のアップ。下のパネルに従って進む。
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10:26 2471m 道標から数分進むと、小高い丘の上に国境の境界標らしきものが見えた。
※国境付近の地図のリンクは
https://map.wanderland.ch/?reset_session=&lang=en&id_recenter_ids=1080&id_recenter_layer=WanderlandRouteHighlight&query_hilight=1&query_layer=WanderlandRouteHighlight&query_select=1080&layer_select=WanderlandRouteHighlight%2CWanderlandRouteNational%2CWanderlandRouteRegional&bgLayer=pk&season=summer&resolution=2.13&E=2800416&N=1148510&logo=yes&photos=yes&detours=yes&layers=Wanderland
で、ピンク色の点と数字は国境の境界標に彫られている番号を示している。 -
10:28 2475m アップで撮影してみると、間違いなく境界標だ。丘に登ってみることにする。
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10:30 2485m 10m程度の丘に登ったところにあるスイス・イタリア国境の境界標。スイス側からイタリア側を望む。境界標の後ろの道がこれから向かうハイキングコースだ。
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10:30 同地点。イタリア領に入り、歩いてきたスイス側のハイキングコースを望む。地図のとおり、境界標には7という数字が彫られている。
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同時刻・同地点。歩いてきたAlp la Strettaの方向を望む。広く明るい谷で、高低差もなく牧歌的で楽しいコースだった。谷奥中央に見える白い(氷河ではない)山は Piz Tschüffer 2918m、その後ろに頭だけ見えるのが Piz Tschüffer 3137m、その右が Piz Sagliaint 2945mで、さらに右の一番高く見えるのが Piz Chatscheders 2985mだ。
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10:35 2471m 境界標のある丘から降り、ハイキングコースに戻ってイタリア側に進み、境界標を振り返ってみる。
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同時刻・同地点。境界標のアップ。
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10:36 2470m 国境を越えるとすぐに十字路の分岐となり、イタリアの道標が現れる。本日のハイキングの楽しい第2パートが終了した。
道標の下の積石の中にはQRコードが書かれた紙が埋められており、イタリア人のアベック・ハイカーがそれをスマートフォンで撮影していた。何をしているのかと訪ねたら、地元の観光局が主催しているハイキング・ラリー?またはオリエンテーリング?のようなコンテストで、各ポストに埋められているQRコードを集めると、何か景品が貰えるとのこと。粋なことをする観光局だと感心した。 -
同時刻・同地点。道標のアップ。今まで歩いてきたハイキングコースは下のパネル、イタリア側では154番というコースのようだ。歩いてきた地名が載っている。
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同時刻・同地点。別の角度から道標を撮影。これから歩くのは151番のコースのようだ。イタリアに入った途端に標識が読めなくなるのだが、下のパネルの La Forcola 0:50 というのが、これから目指すリヴィーニョ峠(Forcola di Livigno)で、コースタイムは50分のようだ。
ここからリヴィーニョ峠までが本日のハイキングの第3パートだ。さあ、出発しよう。 -
10:43 2492m 分岐から歩きだして数分で、右手(西)に国境のスイス側にある農牧小屋が近づく。その手前にまた境界標があった。
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同時刻・同地点。境界標のアップ。イタリア側から望む。
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10:44 スイス側に入り、農牧小屋の近くで境界標を撮影。境界標の後ろの山はイタリアの Monte Vago 3052m。
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同時刻・同地点。境界標のアップ。8番の番号はやはり地図のとおり。後ろのForcolaの谷(Vale della Forcola)が深く切れ落ちているのがわかる。
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10:46 2488m 本日のハイキングの第3パートのゴールらしき建物が遠くに見えてきたのでアップで撮影。写真ではわからないが、想像していたよりかなりの標高差がある。本当にあそこまで下るのだろうか?なんだか不安になる。
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10:50 2499m またもや右手(西)に境界標が見えた。
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同時刻・同地点。境界標のアップ。9番の境界標だ。
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10:55 2511m 最初はやや登りのコースを南へと歩く。
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同時刻・同地点。 イタリアでは赤・白・赤がハイキングコースの目印。なんだかオーストリアに入ってしまったような錯覚に陥る。赤のどちらかを緑にしたほうが良いのでは?
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10:57 2524m 少し離れた山裾に境界標をまた見つけた。後ろに見えるのは Piz Chatscheders 2985mほか、さきほど歩いてきたファイン谷(Val da Fain)北側の山々だ。
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同時刻・同地点。境界標のアップ。残念ながらイタリア側には番号が刻まれてない。おそらく10番だろう。
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10:57 2524m 地図では2516mにある名も無い小さな湖の脇を通過する。
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10:58 2529m するとまた道標が現れる。一番上のパネルは、北方向・我々がイタリア領に入ったところにあった道標から歩いてきた方向を示すもの。さきほどの道標があった地点がどうやら La Colmaらしい。
このあたりが本日のハイキングの最高地点だ。 -
同時刻・同地点。2枚めのパネルは我々が進もうとしている南東方向のもの。La Forcolaまで40分となっている。20分以上歩いたのに、コースタイムは10分しか減っていないぞ。
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同時刻・同地点。3枚目のパネルは南西方向に向いている。こちらへ向かい150mほど登ると、国境付近に4つの小さな湖があるらしい。QRコード探しのイタリア人のアベック・ハイカーは湖を目指して登っていった。我々はこの先の時間が読めないので、登らずに南西方向へ進む。
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同時刻・同地点。イタリア人のアベック・ハイカーが参加しているコンテストの案内板が道標の下に付いていた。
(DeepLを利用して案内板の翻訳)
コンテストへの参加 「よくやった!あっぱれ!」を勝ち取る
リヴィーニョ村は、あなたが探検することで、あなたにご褒美を与えます。
フォーカラ湖 60ポイント!
おめでとうございます、任務完了です!
My LivignoアプリでQRコードを読み取ると、すぐに60ポイントを受け取ることができます。
1. MY LIVIGNOアプリをダウンロードし、アクセスしてください。
2. QRコードをポイントしてスキャンしてください。
3. ミッション達成!
新たなターゲットへの準備が整いました。
4. ポイントを集め続けると、より高い確率で勝利できます。
5. 豪華賞品が当たる抽選会に参加しよう。
Livigno村、アプリまで作って、なかなかやりますな!! -
11:03 2527m このあたりからコースの下りが始まる。写真はForcolaの谷(Vale della Forcola)の北方向を望む。谷には左に自動車道路、右にハイキングコース、さらの右にはシュペル川(Fiume Spöl)がLivigno村まで続いている。谷奥右に見える台形の山は Corna di Capra 3134m。この広い谷を歩くのも楽しそうだ。
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同時刻・同地点。これから進む方向(南)を写したもの。道があっという間に狭くなり、少し登っては大きく下る、を繰り返して降りていく。後ろの山は Monte Vago 3052m。
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11:16 2486m 下ってきたコース・北側を振り返る。いつもながら、イタリア側に入ったとたんにハイキングコースに「思いやり??」がなくなり、ビビリの自分にっとては怖いコースになる。「スイスだったら間違いなく固定ロープか何かの安全策があるはず」という箇所にも何もなく、まさに「Own Risk」の道。スイスのありがたみを身に沁みて感じる瞬間だ。
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同時刻・同地点。進行方向(南)を撮影。同行者が先行して登っている。前方から家族連れやグループのハイカーが登ってくると、すれ違うのが難しいくらい狭く切り立っていて怖い。(とは言え、怖がっているのは自分だけで、他のハイカーたちは子供を含め、楽しそうにおしゃべりをしながら歩いているのだから、本当は何ということもないコースなのだが・・。)
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同時刻・同地点。同行者が遅れている私を撮影。ビビリにとってはこの30分が本日のコースで唯一怖いと感じたところだった。ゆえに安全なところでは2ー3分に1枚撮影している写真が30分ほどないのだ。(笑)
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11:46 2422m 国境のリヴィーニョ峠(Forcola di Livigno)がずいぶん近づいてきた。国境にある2つの湖も見える。コースはここで一度北に折り返し、また南へと下りていく。
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同時刻・同地点。道の中央にあるのが国境の検問所。
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12:04 2319m さらに100m下ったところから撮影。車・バイク・自転車でなかなかの賑わいのようだ。
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12:07 2305m 国境のリヴィーニョ峠(Forcola di Livigno)に到着。自分にとっては怖い怖い本日のハイキング第3パートがようやく終了した。コースタイム50分のところに1時間30分も費やしてしまったのは、ひとえに自分がビビりだからだ。
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同時刻・同地点。ここに来るまで気づかなかったのだが、なんとリヴィーニョ峠(Forcola di Livigno)まで来るスイスのポストバスの路線があった!!Map Hiking inSwitzerland にはここのバス停の記載がなかったので知らなかったのだが、後で調べてみたら、この705番の路線は地元で配布されている無料の交通時刻表冊子にも載っているし、エンガディンバスの時刻表のページからダウンロードしておいたPDFファイルにも確かに記載されていた。
※エンガディンバス時刻表のリンクは
https://engadinbus.ch/online-fahrplan
にあり、PDFの時刻表がダウンロードできる。
日中はここからサンモリッツまでほぼ2時間に1本走っている。
ちなみにこの705番はイタリアのリヴィーニョ(Livigno)まで走っているので、これを使ってリヴィーニョまでのハイキングをしてみたり、リヴィーニョ村周辺のハイキングをするのも楽しいだろう。また、ここからサンモリッツ方面に戻るときにこのバスを使えば、先ほど登らなかった国境地帯にある湖沼群(Laghi Forcola)を往復してくるということも時間的・体力的に可能になるかとも思う。 -
参考までに、時刻表をアップで切り出したもの。
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同時刻・同地点。こちらは上記2つの時刻表にはなぜか載っていないのだが、朝晩に1本ずつだけ、ここからベルニナ線のポスキアーボ(Poschiavo)駅まで走るポストバス706番というのもあるようだ。
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参考までに、時刻表をアップで切り出したもの。
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12:11 2312m イタリア・スイス国境にある検問所の目の前まで歩く。とは言ってもどちらもシェンゲン協定国なので、検問所には誰もおらず、ノーチェックだ。(写真は12時04分にハイキングコースから撮影したもの。)
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同時刻・同地点。検問所を越える直前のイタリア側からスイス側を撮影。国境にはEUの旗とイタリアの国旗が掲揚されているが、なぜかスイスの国旗はない。
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同時刻・同地点。検問所の先・スイス側にある道路標識。ここからスイス側の自動車道路はつづら折りが続く景色の良い道。ヨーロッパでは有名な「走り屋:コーナー族」のためのメッカとして紹介されているため、車・バイク・自転車がひっきりなしに上り下りしている。
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12:12 2318m 国境のぎりぎり数メートル手前にこの道標があるので、舗装路から右折して、再びハイキングコースに入る。本日のハイキング最後の第4パートはこの標識のとおりに、ミノール峠(Forcola Minor)を経由してベルニナ・ラガルプ(Bernina Lagalb)まで歩く。コースタイムはミノール峠まで45分、ラガルプまでは1時間50分と書かれている。思ったよりも早く回れそうだ。
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12:13 2321m ハイキングコースに入ると、しばらくまた登りが続く。最初10分ほどはイタリア領を歩く。
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12:16 2324m マウンテンバイクに追い越された。ほどなく小さな湖が2つ現れたところで、正面がパッと開け、スイスの山々が再び見えるのは感動ものだ。左の黒い山は Piz Campasc 2599m。
池の斜め左上の小高い丘の上に境界標が見える。その境界標と手前のマウンテンバイカーの中間の草原の中にも黒い境界標らしきものが見える。
※国境付近の地図のリンクは
https://map.wanderland.ch/?reset_session=&lang=en&id_recenter_ids=1080&id_recenter_layer=WanderlandRouteHighlight&query_hilight=1&query_layer=WanderlandRouteHighlight&query_select=1080&layer_select=WanderlandRouteHighlight%2CWanderlandRouteNational%2CWanderlandRouteRegional&bgLayer=pk&season=summer&resolution=2.13&E=2800894&N=1146322&logo=yes&photos=yes&detours=yes&layers=Wanderland
で、ピンク色の点と数字は国境の境界標に彫られている番号を示している。 -
同時刻・同地点。一番左の氷河を纏った山は Pizzo di Varuna 3453m、その右の三角の頂が Sassal Mason 3032m、どちらもベルニナ線のアルプ・グリュム(Alp Grüm)駅付近から目の前に見える山だ。
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同時刻・同地点。手前の大きな氷河はカンブレナ氷河(Vadlet dal Cambrena)でその左上の三角のピークが Punta Carale 3421m、右上には黒く尖ったPiz Caral 3421m、その右に厚く氷河を纏った Piz Cambrena 3606mとその後ろに Piz Palü 3915mが白く重なっている。
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12:18 2325m 再び国境までやってきた。黒い色の境界標は初めてみた。(なんだか日本の黒御影石の墓石のようだ。) 境界標には「6A」の番号が彫られている。
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同時刻・同地点 小高い丘の上の境界標は「5C」だ。
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12:19 2325m 黒い境界標を越えて再びスイス領に入った。
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12:25 2330m スイス領に入ったところで、カンブレナ氷河(Vadlet dal Cambrena)を眺めながら昼食休憩とする。中央にはこれから登るハイキングコースが望める。
12:51にハイキングを再開する。 -
13:09 2325m このあたりから再び登りとなるが、それほどきついものではない。
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同時刻・同地点。左手(東)の谷を望む。ヘアピンカーブを車が登っていく。
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同時刻・同地点。振り返って国境方面(北)を望む。きれいな谷の風景だ。
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13:28 2409m 左手前方(南)に小さな湖が見えてきた。ということはミノール峠(Forcola Minor)も近いはずだ。湖の左上の山は Piz Campasc 2599m、湖の右上が Sassal Mason 3032m。
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同時刻・同地点。右手(西)には Piz Lagalb 2959mが大きく見えてきた。本日のハイキングの第4パート後半はこの山を東-北-西とぐるりと半周することになる。
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13:31 2422m 左がPiz Lagalb 2959m、中央に白い Piz Alv 2975m、その右のガレた感じに見える山が午前中に北側を歩いてきた Piz Minor 3049mで、一番右がPiz dals Lejis 3044m。中央に見える湖がミノール湖(Lej Minor)で、その奥がこれから向かうミノール谷(Val Minor)だ。ミノール峠(Forcola Minor)へは湖を少し左に通り過ぎてから折り返して下りていく。(写真は3枚を合成。)
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13:36 2424m 峠のすぐ手前で子牛が母牛からお乳をもらっていた。
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13:40 2435m ミノール峠(Forcola Minor)の分岐に到着。国境からのコースタイムが45分のところを昼食時間を除き1時間03分で歩いた。
ここから南に向かえば1時間15分でオスピッツオ・ベルニナ(Ospizio Bernina)駅、西に向かうと同じく1時間15分でベルニナ・ラガルプ(Bernina Lagalb)駅に出られる。氷河の山々を正面に見ながら歩くなら前者、広い谷を歩くなら後者、どちらに向かうかは迷うところだが、計画通り下りが緩そうな後者を進むことにする。 -
13:41 2436m 分岐を過ぎ、左手に小さな沼を見ながら下りていく。ここからはほとんど下りのコースとなる。正面やや左が本日のハイキングで一周している Piz Minor 3049m、その右が Piz dals Lejs 3045mだ。
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13:51 2398m ミノール湖(Lej Minor)が近づいてきた。静かで美しい湖だ。
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13:59 2363m ミノール湖(Lej Minor)の湖畔に到着。標高が高く水も冷たい小さな湖なのに小さな魚が生息していて、釣りをする人もいる。
この後のハイキングコースはこの湖から流れ出るミノール川(Ova da Minor)に沿って下っていく。 -
14:04 2363m ミノール湖を過ぎると、まもなくもう一つの湖が見えてくる。
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14:11 2345m 名前は Puoz Minor。「Puoz」はたぶんロマンシュ語で、「池」とか「沼」の意味だろうか?(ロマンシュ語辞典を手に入れたO氏がきっとお教えくださるだろう。)
左の山はPiz Lagalb 2959m。(写真は2枚を合成。)
追記:さっそくスイスの掲示板でお世話になっているO氏より以下の情報をいただいた。
「Puoz」の意味ですが、手許にあるレートロマンシュ語の辞書に「Puz」として出ている語が多分それで、イタリア語の「Pozzo」(泉・水溜まり)にあたると思われますから、ご推察どおり「池」で結構かと思います。
ということで、写真の池ははミノール池(Puoz Minor)。 -
14:25 2304m 正面の白い山・Piz Alv 2975mにかなり近づいた。その右の山が Piz Minor 3049m で今度はその南側を歩くことになる。
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同時刻・同地点。上の写真で同行者が見ているのがこの山・Piz Lagalb 2959m。北側はかなり険しく、そしてガレている。
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14:43 2275m ミノール谷を西にほぼ回り込み、Piz Lagalbの山裾からベルニナ谷(Val Bernina)の西の山々に再会することができた。右の黒い山が先日登った Munt Pers 3207m、左奥の雲がかかった黒い山が Piz Bernina 4048mで、さらにその右奥に Pizzo Bianco (Piz Alv) 3995m が望める。(名前は同じだが、今日一周しているPiz Alvとは別の山だ。)
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同時刻・同地点。Piz Bernina 4048mのアップ。右後ろにPizzo Bianco (Piz Alv) 3995m が隠れている。Piz Berninaの左下の氷河はモルテラッチ氷河(Vadret da Morteratsch)で、氷河の下・手前の稜線上にディアヴォレッツア(Diavolezza)の展望台ロープウエイ駅が望める。ということは左端に切れている黒い山は Sass Queder 3066mだろう。
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同時刻・同地点。Piz Lagalbを見上げると、上から大きな岩が落ちてきそうで怖い。
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同時刻・同地点。Piz Alvは真右に位置するようになった。
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14:54 2245m 大きな氷河を纏った、左から Piz Palü Ostgipfel 3882m、Piz Palü 3915m、Piz Spinas 3823mの3姉妹がはっきりと望める。3姉妹の手前の氷河跡のような地形はアルラス谷(Val d' Arlas)で左上部にアルラス氷河(Vadret d' Arlas)が少しだけ残っているのが見える。この氷河も消えてしまうのは時間の問題か?
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15:01 2214m さらに西に廻り込む。3姉妹の左の2つの黒いピークは、右が Piz Arlas 3367m、左が Piz d'Arlas 3467m。その左下の氷河はカンブレナ氷河(Vadret dal Cambrena)だ。手前の緑の山裾にはPiz Lagalbに登るジグザクのハイキングコースが見える。
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同時刻・同地点。左手(東)を見上げると、Piz Lagalbの山頂が見えた。山頂直下まで登れるロープウエイは1999年に来た時には夏季にも運行されていたのだが、利用者が少なかったらしく、今は冬季だけしか運行されなくなってしまった。動いていればこの山頂までのハイキング(登り800m)も計画したのだが、残念だ。
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15:14 2107m Bernina, Lagalbbahnの麓駅に到着。本日のハイキングが終了した。本日のハイキングの第4パートはコースタイム1時間50分のところ、2時間37分を要した。ミノール峠(Forcola Minor)からだとコースタイム1時間15分のところ、1時間34分かかったことになる。何はともあれ、無事にロングコースを歩き終えることができて安心した。
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同時刻・同地点。このロープウエイ麓駅の左隅を右に曲がったところにポストバスのBernina, Lagalbbahn停留所がある。
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同時刻・同地点。一日中ハイキングを見守ってくれた左の Piz Alv と右の Piz Minor ともお別れだ。
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15:15 ここがBernina, Lagalbbahn停留所。すぐ南にはベルニナ線のBernina Lagalb駅もあるが、10分後にポストバスが来るのでバスで帰ることにする。
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15:17 Bernina, Lagalbbahn停留所から南方向を望む。右から黒い台形の Sass Queder 3066m、その左に雪の Piz Palü 3915mと Piz Palü Ostgipfel 3882m、その左の黒いピラミッド型が Piz Arlas 3367mで、Piz Arlasの右肩後方に Piz Cambrena 3606mの頂が望める。Piz Arlasの左の山は Punta Carale 3421mだ。
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同時刻・同地点から東の Piz Lagalb 2959mを望む。中央の窪んだところにロープウエイの山頂駅が望める。山頂はその左のピークだ。登ればきっとあそこにも素晴らしい景色があるのだろう。
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15:23 同地点。Bernina Lagalb駅15時25分発サンモリッツ行きのベルニナ線R4656列車がやってきた。この列車に乗ればSurovas駅には15時46分に到着する。
我々は同じく15時25分発のポストバス705番サンモリッツ行き(実はこのバスはイタリアのLivigno発であり、先ほど国境を越えたForcola di Livignoを通ってきたバスであった)に乗り、15時38分にポントレジーナ郵便局で下車、15時45分にアパートに戻った。(この区間ではベルニナ線はくねくねと曲がって走るので、バスのほうが早いのだ。)
GPSによれば、本日のハイキングは歩行距離19.1km。歩行時間7時間24分。(昼食時間を除く。)最高高度2529m。上昇449m・下降422m。累計高度は上昇1247m・下降1225m。
本日の感想として、計画段階では情報が少なくて、はっきりした所要時間もわからず、かなり長時間になることを覚悟して臨んだハイキングだったが、実際には距離の割には思ったよりも時間がかからず余裕を持って歩けた一日だった。
午前中のマーモットは圧巻、スイスからイタリア・イタリアからスイスへの国境越え、2つの明るく広い谷の景観等々、天候にも恵まれて、最高のハイキングを堪能することができた。かなりお勧めできるハイキングコースだと思う。
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この旅行記へのコメント (4)
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- なおなおさん 2023/01/09 14:01:36
- 浪漫溢れる壮大なコースですね!
- ファイン谷、ミノール谷…どちらも未踏ですがとても良い所ですねー。氷河を抱いた峰々がこんなに良く見えて、明るく開けた陽光溢れる谷の様子にうっとりしています。リヴィーニョにベルニナ線+バスで行けることも夏のタイムリーな掲示板でのやり取りで知りました。マーモットうじゃうじゃのマーモット天国、小鹿やシャモアにも遭遇したのですねー。早起きは三文の徳!…本当に!そして大いなる浪漫感じる国境超え…スイスとイタリアのハイキング標識の違いも興味深いです。今日も魅惑的で壮大なコースですね。一番印象的だったのはAlp la Strettaの牧畜小屋兼住居兼レストランの辺りです。石造りの堅牢な建物が風景に溶け込んで、背後の山々に溶け込んでマッチしています。華美でなく簡古素朴さが熱く胸に迫って来ました。
イタリア国境と近いですからこの辺りに滞在したら、バラエティーに富んだハイキングがあちらこちらにあるのだろうなぁ~と未知なる夢が果てしなく広がって行きます。
- ゴン太さん からの返信 2023/01/10 22:55:51
- RE: 浪漫溢れる壮大なコースですね!
- なおなお様
たくさんのコメントをいただき、感謝感激です。
このルートはあまり紹介されていないようですが、レポートにも書かせていただいたようにかなりオススメできると思います。標高差がそれほどでもなく、時間も(マーモットに時間を費やさなければ??)それほどかからず、それでいて変化のある良いルートです。おっしゃる通り、Alp la Strettaの牧場レストランは良さそうな雰囲気でしたので、なおなお様の次回サメダン滞在の折には、牧場レストランで昼食がてら少しのんびりしていただき、フォルクラの峠からバスで戻る、というのも体力温存で楽しいかもしれません。ぜひ6年半後の計画にアナログで(笑)お書き加えておいてください。
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- おーとさん 2023/01/05 17:57:50
- 歩いてみたいです
- 標高差が少ない割に変化があって眺望も良く、距離・時間的にも日帰りハイキングに最適のコースですね。早出された効果もあると思いますが、マーモット天国のファイン谷は素晴らしいです。2回目に出遭われた「鹿」は、角の形からみてゲムゼ(シャモワ)でしょう。
「Puoz」の意味ですが、手許にあるレートロマンシュ語の辞書に「Puz」として出ている語が多分それで、イタリア語の「Pozzo」(泉・水溜まり)にあたると思われますから、ご推察どおり「池」で結構かと思います。
- ゴン太さん からの返信 2023/01/06 04:01:21
- RE: 歩いてみたいです
- おーと様
さっそくご覧いただき、また貴重なコメントを頂戴し、ありがとうございました。
ゲムゼ(シャモワ)については私の勉強不足でお恥ずかしい限りです。いろいろなサイトで写真を見ましたが、あれは鹿ではなく、おっしゃるとおりゲムぜ(シャモワ)で間違いありませんでした。「鹿の一種だろうから、まあ鹿と書いておけばいいだろう。」と安易に考えて記述したのですが、ゲムゼ(シャモワ)はウシ科であり、まったく鹿ではないのだということもわかりました。おかげさまで間違い部分に訂正を入れることができましたので、お礼申し上げます。他にも間違えているところがありましたら、ぜひお教えいただければ幸いです。
それから「Puoz」の意味ですが、辞書をご確認いただき、本当に感謝いたします。(文中でずうずうしく要求されたら、調べないわけにいかないですよね(笑)。せっかくご購入いただいた辞書なので、ご活用の機会を設けなければ、と思いました。というのは冗談ですが、お許しください。)おかげさまで「池」の記述に自信が持てました。
おーと様、これからもよろしくお願い申し上げます。
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