2025/08/14 - 2025/08/14
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kawakoさん
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ズシュ/Suschはスイスの奥座敷、グラウビュンデン州はウンターエンガディン地方に位置する小さな村です。
エンガディンという地名はロマンシュ語で「イン川の庭」を意味するそうで、このイン川に沿って続く山間の長い谷には美しい町や村が点在しています。
この村はローマとサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の途上にあるのですが、今回訪れたズシュ美術館/Muzeum Suschは、1157年に建てられた修道院と19世紀のビール醸造所という歴史的な建物がもとになっています。
展示されているのはいわゆる現代美術なので、見る人を選ぶかな~と思うのですが、この建物と素朴な村の佇まいは素晴らしく一見の価値ありです!
有名なサン・モリッツがあるオーバーエンガディン地方に比べ、ウンターエンガディンまで足を運ぶ日本人は少ないようで、資料もあまりないんですよねw
今回の旅行記で多少なりとも情報を伝えられると良いのですが。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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ここはランドクアルト駅/Landquart、クールの手前でチューリヒからだと約一時間の場所です
これからレーティッシュ鉄道に乗りますよ~ -
フェライナ・トンネルを抜けた後、サリャインス駅/Sagliainsで下車するとホームの反対側に来た電車に乗り換えます
この駅、サンモリッツ行とシュクオル行の乗り換えや、快速から各駅停車への乗り換えなどでたびたび利用しましたが、駅周辺には何~にもないんですよね
( ̄▽ ̄;) サャインスかも・・・ロマンシュ語地域では駅名の読み方がよく分からないことが多く、車内アナウンスを注意して聞いていてもよく聞き取れなかったりします -
Sagliainsから一駅でズシュ/Suschに到着です
エンガディン地方では駅舎のデザインが統一されていて可愛らしいです -
この駅は村の中でも高い位置にあるので、ここから村全体が見下ろせます
時計塔の右手に白い塔が見えますが、あそこが目的地の美術館です -
駅前から道を降りていくとイン川に架かる橋が見えました
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この橋を渡った向こう側(Surpunt)が古い町並みが残る地域のようです
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橋からはイン川でカヌー下りを楽しむ人々が見えました
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橋からはもう美術館が見えていますよ
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ズシュ美術館/Muzeum Susch
複数の建物に分かれていますが、AとBの建物は地下道でつながっていますよ -
美術館入口があるのは正面に見える白い建物(A)で、ここにはレストランもあります
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では入りますか
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美術館の受付ではグッズも少々販売していました
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入場料を払うと、まずはこの映像を見るように言われました
内容は美術館の再生プロジェクト的な?
( ̄▽ ̄)b 道を挟んで立つ二つの建物(中世の修道院と19世紀のビール醸造所)を美術館として再生するにあたって、レストアしつつ最小限のリノベーションを加えているのですが、地下の岩盤を一年かけて掘ってつなげるという大工事をしています -
ポーランドの女性実業家兼、現代美術のパトロンのKulczykさんがオーナーなので、展示作品もまぁそんな感じです
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お、地下に降りる階段だ
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わ~これは見てすぐに分かる、マグダレーナ・アバカノヴィッチです
私が知ってる唯一のポーランド人アーティストかも -
正直言うと、展示作品よりも建物自体を見るほうが面白かったです
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では地下通路を通って別館へ移動します
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階段を上がると美術館の別棟に出ました
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こちら側の建物では小さめの展示スペースがいくつも上下左右に続いています
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Muzeum Susch
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この吹き抜けのスペースには階段をぐにゃっと引き延ばしたような大きな作品が設置されています
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モニカ・ソスノフスカ作「階段」
高さ14メートル、重さは約1トンだそうですよ -
今回は4階の展示室まで少しづつ階段を上って見て回りました
( ̄▽ ̄)b スイスでは1階が0階、2階が1階となるので、日本人からすると1階づつ表記がずれてるように見えますね -
こんな感じの作品が多かったかな(ダメな説明)
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大きな窓から屋外に設置されている作品が見えましたが・・・
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入り口から出て外に回らないと近づけないようです
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最上階にあったこの部屋では足を止めてじっくり見ちゃいましたね
Zofia Kulik作「Ethnic Wars. Large Vanitas Still Life」
1997年の第47回ヴェネツィア・ビエンナーレではポーランド代表に選ばれた方だそうです -
カラフルなスカーフに頭がい骨が描かれていて、メメントモリ的な作品なのかな?と思いきや、ユーゴスラヴィアの民族紛争がテーマでした
テレビで繰り返し流されたセルビアの大量虐殺現場の空撮映像で見た頭蓋骨や、絶望のあまり泣き叫ぶ女性(彼女たちは頭にスカーフを巻いていた)から生まれた作品で、戦争の残虐行為とその犠牲者の匿名性の両方を訴えているそうです -
エレベーターで1階(表記は0階)に降りて、今度は横方向に移動します
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Miroslaw Balka作「NARCISSUSSUSCH」
洞窟のような空間に立つステンレス製の円筒が反時計回りに回転しています
筒に写る鑑賞者自身の姿を覗き込むしぐさを、ギリシャ神話のナルキッソスの逸話になぞらえてるのかな? -
Piotr Uklański作「Real Nazis」
「悪名高いナチスのハンス・ヨーストはかつて、『文化』という言葉を聞くたびに銃に手を伸ばしたと言っていました。私は『ナチ』という言葉を聞くたびに、フリードリヒスハーフェン親衛隊労働収容所に収監されていたシュテファン・グジェラクを思い出すのです。彼は私の祖父です」 -
Joanna Rajkowska作「Painkillers」
作者による近代戦争史と、兵器と製薬産業の矛盾した繋がりに関する継続的な調査から生まれた作品だそうです -
デーモンコアやないかw
( ̄▽ ̄)b これらの作品は鎮痛剤を混ぜた粉末ポリウレタン樹脂で作られてるんだって~
まさに「ペインキラーズ」だねぇ -
私の印象に残った作品の多くが戦争をテーマにおいたものだったので、この旅行記で紹介した作品がちょっと偏ってるんですが、美術館の展示作品自体はもっとバラエティに富んでます
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一階のビストロに移動しました
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いよいよお楽しみの食事タイムじゃ~
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窓からイン川が見えますね~
天気の良い(というか暑っつい)日だったので、外の席に座る人が多かったのですが、スイスでは冷房設備のないレストランでも、たいてい室内のほうが涼しいし空いているのでオススメです -
地元エンガディン地方の新鮮な食材を使った郷土料理とイタリアンからなる、厳選された少量のメニューを提供しているそうです
安くはないけど味のレヴューは良かったので、楽しみにしてたんですよ~
Hauptgang der Woche(今週のメインディッシュ)の内容は黒板に書かれてたかな? -
私がスイスのメジャービールメーカーで一番推してるアペンツェラービアです
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ビュントナーフライシュのカルパッチョにしたぜ
( *´艸`) ここに来たらコレ注文しようと思ってたのよ~
肉の上にルッコラとハードチーズのスライスがたっぷり載せられていて美味しかったです
( ̄▽ ̄)b ちなみにビュントナーフライシュとは・・・
スパイスなどを配合した調味液に漬けこんだ牛肉の塊を乾燥させたもので、山岳地方に伝わる保存食のひとつです
グラウビュンデン州とヴァリス州の特産品ですよ~ -
ええぃ!デザートも頼んでしまえ!
アデリーナのチーズケーキっていうのを頼んだんですが、意外なくらい美味しかったです -
ふ~満腹満腹
屋外展示作品を見に行くか -
Heimo Zobernig作「Untitled」
作家の初期作品3点の3Dスキャンデータを組み合わせて制作されたブロンズ彫刻なんだそうです -
パーツを接続した後の加工がされておらず、接続部、鋳型、通気孔などが原型のまま残されているそうです
( ̄▽ ̄;) なんか見てると痛々しく感じちゃうw -
駅から見えていたあの白い塔もアート作品なんですよ~
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幅が細くて急な階段を上って・・・
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塔の入り口に出ました
中に入っても何もない空間で、上に上がれるとかもないです -
Not Vital作「Tuor per Susch (Tower for Susch)」
ノット・ヴィタルはここエンガディン地方のセント村出身のアーティストで、絵画、彫刻に収まらずこの塔のような建築物に至る様々なミニマリスティックな作品を作っています
( ̄▽ ̄)b なんとシュクオル近郊にあるタラスプ城の持ち主なんですよ
↓セント村も実に美しい所なんですよ
https://4travel.jp/travelogue/11994964 -
美術館前の道沿いには美しいスグラフィットが施された伝統的な建物が並んでいます
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カワイイ~ ( ´∀`)
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この塔(Tuor Planta)は村の名所の一つのようです
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中世から残る住宅塔で、現在はフォン・プランタ家の所有となっているそうです
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塔のある暮らしってどんな感じなんでしょうね
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普通の住宅地なんですよね~ 写るものに気を付けないと…
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こちらのお宅、家の前にペインティングした大小さまざまな石が飾られています
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カワイイ~ ( ´∀`)
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エンガディン地方の家のもつ素朴なかわいらしさって日本人好みじゃないかな~と思います
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扉の周囲を囲むスグラフィットが美しいです
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出窓の上に顔があるのもこの地方では時々見かけます
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キレイな窓だ~
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太陽と月かな?
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あっという間に村を通り抜けちゃった~
この道をもう少し進むと・・・ -
ベンチがあるんですよね
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グー様マップによると村のビューポイントだそうです
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さて、駅に戻るか
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Susch駅はボタンを押さないと電車が止まらないので注意ですよ!
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ズシュから電車で一駅隣のツェルネッツ/Zernezにやってきました
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ツェルネッツは国立公園観光の起点になる町だそうですが、町自体は観光地ではないので、あまり期待せずに歩いていたんですが・・・
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意外と素敵な建物がありますね
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駅の前の道を直進していくと・・・
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あ、見えました!
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門から入って・・・
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ヴィルデンベルク城/Schloss Planta Von Wildenbergです
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ズシュの近くでもう少し何か見たいな~と思ってあれこれ見ているうちに見つけました
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プランタ=ヴィルデンベルク城は13世紀末には記録に登場しているプランタ=ヴィルデンベルク家の居城ですが、17世紀に一度消失したのち再建され、現在は国立公園管理局の所在地となっていまます
スイスの重要文化財に指定されているそうですよ -
駅に向かって歩いているときに見かけた素敵な建物
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レストランだったかな?
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道沿いにスーパー(COOP)があったので入りました
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お目当てはエンガディン地方のパンとかお菓子
これらはどっしりした生地にドライフルーツが入っていてほのかに甘め、パンとケーキの中間みたいな感じでした
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この旅行記へのコメント (2)
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- ゆんこさん 2026/02/28 21:21:47
- 美術館
- kawakoさん、こんばんは。
お久しぶりですね。
スイスって本当に美術館多いですよね。
え、日本もそんなもん?←芸術には疎い私^^;
それにしても多いですよね。
これ以上、興味を引くものがあったら何回行っても足りないくらいになりそう。
我が家は自然という芸術だけで、満足ですわ。
久々にスイスの空気感を感じられて幸せです。
今年はカナダの空気を吸いに行ってきます。
★ゆんこ★
- kawakoさん からの返信 2026/03/01 10:12:22
- コメントありがとうございます
- ゆんこさんお久しぶりです~
美術館はスイスよりも日本のほうが断然多いと思いますよ!
チューリヒやローザンヌみたいな所は例外ですけど、各州と州都に一つづつあるくらいなんじゃないでしょうか。
スイスでミュージアムというと美術館よりも博物館って感じですね。
私は都市観光する際など、わざわざ探して出かけてるのでミュージアムがテーマの旅行記の数も多いですけどね。
ところで今年はカナダですか!凄いな~
私が昔スイスで通ってたドイツ語教室の先生(スイス人)もカナダファンで、バカンスシーズンとなるとカナダに出かけてましたよ。
理由を尋ねると、山とか湖が素晴らしいって言ってました。
スイスにもあるじゃんと皆から突っ込まれてましたっけ。自然の雄大さが違うそうです。
多分スイスの山岳地帯よりももっと荒々しい感じなんでしょうね。
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