2021/10/30 - 2021/10/30
11位(同エリア635件中)
BTSさん
ご覧いただきありがとうございます。
食欲の秋!
そろそろ、気になっている信州グルメを食べに行きたいな~と思っていたところに、東横インの期間限定「カード会員ポイント3倍プラン」を知り、今回の旅(2泊3日)を企画しました。ワンパターンな行程ですが、「ご当地グルメ」・「レトロな駅舎巡り」・「温泉巡り」・「乗り鉄(撮り鉄)」・「路線バス乗り継ぎ」となっています。
<行程>
・初 日…長野電鉄を取材。
・2日目…上田バスとJR篠ノ井線・姨捨駅を取材。
・3日目…上田電鉄と千曲バスを取材。
2日目前半は、一部行程を変更して「上田交通(現上田電鉄)・真田傍陽(そえひ)線」の廃線跡を巡りながら「上田バス」を取材します。ランチは私が小学生の頃から気になっていた「駅前食堂」でいただきます。
※表紙…駅前食堂(旧上田交通 真田線 北本原駅)
<関連旅行記>
■[信州グルメ食べ歩きの旅 初日:前編]レトロな駅舎巡り「長野電鉄」と富倉集落(飯山市)の郷土料理「富倉そば」と「笹ずし」
https://4travel.jp/travelogue/11787403
■[信州グルメ食べ歩きの旅 初日:後編]レトロな駅舎巡り「長野電鉄」と我が故郷(上田)のソウルフード「美味(おい)だれ焼き鳥」
https://4travel.jp/travelogue/11789648
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
おはようございます。
ただ今の時刻は午前4時45分です。[気温:2.1度・天候:晴れ]
昨夜飲み過ぎたのでしょうか、軽い二日酔いです。今夜の宴のためにも、行程を一部変更し、少し歩くことにしました。東横イン上田駅前 宿・ホテル
-
NHKの天気予報では、数時間後に取材する「菅平高原(標高1300m前後)」の最低気温が「-4.2℃」、この日(2021年10月30日)は、北海道に次いで2番目の寒い地点となっています。もちろん、この取材にはニット帽や手袋を持参しています。
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本日の朝食は、昨夜、長野電鉄から北陸新幹線に乗換える際、駅ビル「MIDORI長野」で購入した明治亭「ソースかつ丼(1490円)」をいただきます。
■駒ケ根市のソウルフード「ソースかつ丼」
南信地方(南信州)にある駒ケ根市周辺では、カツ丼と言えば「ソースかつ丼」を指します。ご飯の上に千切りキャベツをのせ、その上に揚げたてのトンカツを特製ソースにくぐらせたものです。この地域で一般的なカツ丼を食べたいときは「卵とじカツ丼」と注文しないと提供されません。
・明治亭
http://www.meijitei.com/index.html
・駒ヶ根ソースかつ丼会
http://www.komacci.or.jp/katsu/ -
いただきま~す!
フタを取るとソースの香りが漂います。肉厚のトンカツに特製ソースが絡み、食べた後はサッパリ感が印象的です。これはウマい!いつか現地で食べたいですね。軽い二日酔いですが、あっという間に完食しました。 -
当初は、上田駅から菅平高原行のバスに乗る予定でしたが、軽い二日酔いのため、本日のランチと宴を考え、少し歩いて汗を流す行程に変更しました。ただ歩くのも面白くないので上田駅(ホテル)から「上田交通(現上田電鉄)・真田傍陽(そえひ)線」の廃線跡を巡りたいと思います。
■上小地方の私鉄
上小地方(上田市と小県郡の総称)には、最盛期で50km以上の路線がありました。現在は上田電鉄・別所線(赤線)の11.6kmが残っているだけです。※小県…ちいさがた
■真田傍陽線
・1927年(昭和2) 上田温泉電軌が上田駅から一部区間を開業。
・1928年(昭和3) 北東線(全線)開業。
・1939年(昭和14)上田電鉄(初代)に社名変更、菅平鹿沢線と改称。
・1943年(昭和18)上田電鉄と丸子鉄道が合併、上田丸子電鉄となる。
・1960年(昭和35)真田傍陽線と改称。
・1969年(昭和44)上田交通と改称。
・1972年(昭和47)全線廃止。 -
■上田~公園前駅間
上田駅から400mほどは信越本線(現しなの鉄道)と並走、その後は大きく曲がります。 -
■上田~公園前駅間
かつては緩やかな勾配がある盛り土でしたが、現在は平地の駐車場となっています。 -
■上田~公園前駅間
上田城周辺には架線柱が数多く残っています。 -
■公園前駅(無人駅)
上田城(画像左側)の二の丸堀に線路を敷き駅を開業させました。 -
■公園前駅(開業当初は公会堂下駅)
真田傍陽線が廃止して50年余ですが、現在でもホーム跡が残っているのは、公園前駅[単式ホーム]・樋之沢駅[相対式ホーム]・真田駅[単式ホーム]の3駅です。 -
※参考画像[上田市HPより]
私が神奈川県横浜市から長野県上田市へ引っ越して来たのが1975年(昭和50)7月です。真田傍陽線が廃止してから3年半過ぎていましたが、殆どの駅舎やホームが残っていました。※レールは全て取り外してありました。今でも当時の公園前駅・北上田駅・川原柳駅・樋之沢駅・川久保橋梁・殿城口駅・真田駅・傍陽駅の記憶が残っています。 -
二の丸橋には送電線などの碍子が残っています。
-
イチオシ
■公園前~北大手町駅間
更に「けやき並木遊歩道(真田傍陽線廃線跡)」を歩きます。 -
■北大手町~上田花園駅間
真田傍陽線は古い町並みが残る旧北国街道と交差します。この古民家の裏手に線路がありました。 -
■北大手町~上田花園駅間
矢出沢川に架かっていた橋台跡を1枚。 -
■北大手町駅~上田花園駅間
場所を変えて1枚。 -
■北大手町駅~上田花園駅間
国道18号線にある歩行者用の踏切跡です。車道用の遮断機の関係で歩行者用の踏切は少し迂回するような構造になっていました。 -
※参考画像[Googleより]
上田花園駅付近にある踏切は、交通量の多い国道18号線を横切るため、1967年(昭和42)に長野県では初めての道路信号と連動した踏切に切り替えました。連動踏切の設置は全国で5番目の早さです。 -
■上田花園駅(無人駅)
国道18号線を横切ると大きく右カーブ、カーブの右側にホーム(駐車場付近)がありました。[単式ホーム1面1線] -
イチオシ
■上田花園~北上田駅間
紅葉したモミジに朝陽が当たり、赤色が冴えます。この紺屋町八幡宮の裏手に線路がありました。 -
■上田花園~北上田駅間
直線区間、290m先は北上田駅です。 -
■北上田駅(有人駅)
単式ホーム1面2線で、留置線もありました。駅舎は三角屋根のモダンな造りでした。 -
■北上田~川原柳駅間
この踏切跡は私の小中学校時代の通学路でした。 -
■北上田~川原柳駅間
国道18号線上にある下川原柳バス停(上田バス)から矢出沢川に架かっていた橋台跡を一枚。 -
■川原柳駅付近
矢出沢川を渡ると緩やかな上り勾配が続き、勾配が終わると川原柳駅です。 -
■川原柳駅[上川原柳バス停]
母の実家へ行く際は、食堂「かどや(画像左)」の前(国道144号線)を通ります。現在は営業しているかは不明ですが、かつては駅前食堂(居酒屋)として賑わっていました。 -
■川原柳駅[上川原柳バス停]
相対式ホーム2面2線で、留置線もありました。
現在、駅構内は三葉製作所の敷地になっています。この製作所は真田傍陽線の車両「クハ250形251」を「モハ4250形4257」の改造(電車化)に携わっています。
■モハ4250形4257(富士山麓鉄道:モ1形電車)
1972年(昭和47)真田傍陽線廃止後は別所線へ転籍、1983年(昭和58)廃車、1986年(昭和61)「富士急行60周年記念事業」で同社へ里帰りし、製造当初の姿に復元され、河口湖駅で保存されています。※次のコマを参照 -
※参考画像[2020.4.9 河口湖駅前で撮影]
■モ1形電車(上田交通:モハ4257)
富士急行の前身「富士山麓電気鉄道」が1929年(昭和4)の大月線(大月~富士吉田)開業に合わせて5両を製造。 -
■上川原柳バス停
もう少し廃線跡を歩きたいのですが、ここでタイムアップ!上田駅(ホテル)から3.2km歩きました。汗をかき二日酔いが解消されました。(笑)これよりバスに乗り24km先の菅平高原へ向かいます。 -
大型スーパーやショッピングモールなどが無い時代は、上田駅前のメイン通りにある商店街(松尾町・海野町・原町)が栄えていました。真田傍陽線は遠回りするため、真田方面からの買い物客は川原柳駅や北上田駅で降り、商店街へ向かう人が多かったとのこと。(電車賃節約もあることでしょう)その北上田駅と川原柳駅からメインの商店街や上田東駅を結ぶ道路にはプチ商店街(茶色の点線)が幾つもありました。
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一般的な運行ダイヤは「平日ダイヤ」と「土休日ダイヤ」か、「平日」・「土曜」・「休日」ですが、上田バスは「平日・土曜」と「日曜・祭日」に分かれています。珍しいかも…
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7:13 菅平高原行が到着します。
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散策ダイヤ(箱ダイヤ)を作成し、上田バスを取材します。
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■上田バス
・2000年(平成12)上田交通よりバス部門を分離、上電バスを設立。
・2009年(平成21)東急グループから離脱、上田バスに社名変更。
一般路線は12路線、高速バス(渋谷 ~ 草津温泉)、特急バス(上田 ~ 草津温泉)を運行しています。 -
■伊勢山~殿城口駅間[殿城口バス停]
かつては神川第一橋梁(通称:川久保橋梁)が架かっていました。廃止してからも数年は橋梁が残っていました。私も見たことがあります。※次のコマを参照 -
※参考資料[マイコレクションより]
■神川第一橋梁(通称:川久保橋梁)
真田傍陽線利用者には最も印象深い場所だったことでしょう。1958年(昭和33)に架線柱は木製からコンクリー製に切り替えています。 -
※参考資料[マイコレクションより]
表紙は伊勢山トンネルから神川第一橋梁(真田方向)を撮影したものです。この「なつかしの上田丸子電鉄(銀河書房:3200円)」では、廃止となった真田傍陽線・丸子線・西丸子線・青木線や現役の別所線の駅舎・車両・風景などが掲載されています。私の宝物です。 -
■本原駅[本原バス停]
相対式ホーム2面2線で、留置線もあり、真田線と傍陽線の分岐駅でした。利用者が多く賑やかな駅だったそうです。
歩道部分にホーム、駐車場部分に駅舎がありました。今でもアーケード付きの駅前商店(閉店)が残っています。 -
※参考画像[Google]
真田傍陽線のメインは真田線でしたので傍陽線は一部列車を除き傍陽~本原駅間の折返運転でした。傍陽線の上り列車は本原駅(下りホーム)に到着すると側線へ引き上げます。下り列車は真田行が発車すると側線から下りホームへ入線します。特殊な構内配線となっているため運転上のミスが多かったようです。 -
長閑な田舎風景と烏帽子岳を一枚。
烏帽子岳(2066m)には小学5年生の時、学校行事で登ったことがあり、キャンプ場で作ったカレーライスが美味しかったことと流れ星が綺麗だったことを記憶しています。 -
■真田駅
真田線の終点です。ランチ後に取材します。 -
旧真田駅から5.3km、国道144号線(草津温泉方面)と別れ国道406号線に入ります。国道144号線側には渋沢集落へ行く路線バス(1.5往復)と草津温泉へ行く特急バス(3往復 ※1往復は季節運行)を上田バスが運行しています。かつては国鉄バスが運行していました。
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国道406号線に入ると上り坂が連続します。これより菅平高原まで高低差が355mあります。※国道144号線と406号線の分岐地点の標高は965mです。
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■菅平ダムバス停
1968年(昭和43)竣工。高さ41.8m。長野県営の多目的ダム。 -
7:54 菅平高原 ダボスに着きました。(上川原柳バス停から41分)
当初は終点の西菅平まで行くつもりでしたが、高原の空気を思いっきり吸いたくなったので当バス停で下車し、周辺を散策します。※標高1320m -
2013年(平成25)から始まった「運賃低減バス」の実証運行は、利用者増加となり、一定の効果が認められたため、今後も継続されます。かつては上田駅から菅平高原(西菅平)までの運賃は「1300円」でしたが、運賃低減バスは「500円」です。
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■ご当地マンホール[上田市菅平高原]
ラグビーがデザインされています。菅平高原はラグビー合宿の聖地として全国に知られています。 -
ダボスバス停で6分ほどの時間調整を終え西菅平へ向かいます。
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10月末で霜が降りています。
現在の気温は1.4℃、午前5時には-4.2℃で、全国で2番目に寒い地点でした。 -
ダボスバス停から歩くこと4分、日本ダボス(冬はシュナイダーゲレンデ、夏はダボスの丘と呼ばれています)に着きました。私が幼少の頃、冬はスキー、夏から秋にかけては段ボールやソリで斜面を滑った思い出があります。
■日本ダボス
ダボスは、スイス・グラウビュンデン州にある自治体で、冬季はスキーリゾートとして知られています。1930年(昭和5)に玉川学園の招待を受けて来日したオーストリア人のハンネス・シュナイダー氏が菅平で雪上スキー指導の際にダボスに似ていると言ったことが由来となっています。シュナイダー記念塔(画像右下)は、シュナイダー来菅30周年を記念して1951年(昭和36)に建てられました。※1976年にダボス(スイス・グラウビュンデン州)と旧真田町(菅平高原)は友好交流都市として締結しています。 -
国道406号線は須坂市を通るので、BTS家の小布施・志賀高原方面への抜け道となっています。かつては長野電鉄・須坂駅と菅平高原を結ぶ路線バス(長電バス)がありました。
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私が上田に住んでいた頃は「大松山(スキー場)」と呼んでいましたが、今では「菅平高原パインビークスキー場」とお洒落な名称になっています。
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イチオシ
天狗ゲレンデとグラウンドを一枚。陽が上る前はグラウンド一面は霜で真っ白だったことでしょう。
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国道406号線を歩いていると、車掌室付きの貨車を発見。調べてみると、ワフ35000形(35632)で、1940年(昭和15)に製造、1964年(昭和39)に改造したものです。
■ワフ35000形
1938年(昭和13)から1942年(昭和17)に製造されたワフ25000形(910両)を1960年(昭和35)から1965年(昭和40)にかけて844両を改造して誕生した貨車。保存されているのは少ないとのことです。 -
イチオシ
見事な紅葉!
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■菅平高原 天狗バス停
高原野菜(レタス・キャベツ)の畑が広がります。特にレタスの生産に力を入れており、大手ハンバーガー店でも使われています。 -
■菅平高原 農協前バス停
菅平の中心地で飲食店・コンビニ・商店などがあります。ここでバスを待つことにします。バス停は上電バス時代のものです。 -
上田駅行が通過します。
乗り損ねた訳ではありませ~ん。バスは始発バス停・西菅平を発車すると一度菅平高原ダボスバス停に行き(寄り)、折り返して来ます -
バスが来ました~
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■菅平高原 郵便局前バス停
菅平高原に別れを告げます。 -
■下大日向~湯の平バス停間
菅平高原 農協前バス停から11.2km、旧道(旧国道144号線)に入ります。 -
■横沢バス停
狭隘道路を走ります。 -
■中真田バス停
かつて真田駅周辺には商店が幾つかありましたが、現在は一軒もありません。 -
国道144号線(バイパス)は、真田線廃線跡に舗装したのでカーブが少なく直線区間が多いので走りやすい道路となっています。
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8:55 真田自治センター入口バス停に着きました。(菅平高原 農協前から28分)
傍陽(そえひ)線の廃線跡を取材するため乗換えます。※10分の待ち合わせ
鉄道は、一つ先の本原駅で真田線と傍陽線が分岐していましたが、バスは真田自治センター入口(旧北本原駅)で分岐します。 -
恒例儀式!バスを見送ります。
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車内のアナウンスで知りましたが、真田方面から傍陽方面(その逆も)へ乗換える場合は運転士に申告すると「乗継券」が貰えます。運賃は通しで計算します。(菅平高原から自治センター経由の傍陽線各バス停間)まずは乗換え時に菅平高原から真田自治センター入口までの運賃を支払い、乗り継いだバスで下車するときは既に支払った運賃を差し引いた金額を支払います。※運賃表示器には乗り継ぎ用の運賃表示もされており、「26(画像左上)」が乗り継ぎ用の整理券番号となっています。
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反対側のバス停に移動しました。
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時刻表を確認します。
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9:05 入軽井沢行が到着します。(乗客は私だけです)
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広大な田園風景を眺めながら終点のバス停を目指します。
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9:18 入軽井沢バス停に着きました。(真田自治センター入口から13分)運転士には折返し乗車の旨を伝えました。
旅客の降車を終えると300m先にある回転場で折り返します。かつての入軽井沢線(私が勝手に呼んでいます)は、朝夕のみ1.5km先の松井新田まで運行していました。 -
バス停と待合室を一枚。
待合室は瓦屋根の付いた立派な造りとなっています。中に入ってみましたが使われているような気配はありませんでした。 -
待合室には真田幸村がバスを利用するため手を挙げているポスターが貼ってあります。
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折り返しまで10分ほどあるので入軽井沢集落を歩いてみます。
避暑地で有名な軽井沢とは違い、一般的な集落です。諸説ありますが、軽石や火山灰土など火山堆積物に由来する地形に付けられることが多いようです。長野県の他に東北方面に多いようです。興味のある方は調べてみてください。 -
■ご当地マンホール[旧小県郡 真田町]
真田十勇士(猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道、三好伊三入道、穴山小介、由利鎌之助、筧十蔵、海野六郎、根津甚八、望月六郎)がデザインされています。 -
9:30 上田駅行が来ます。
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9:38 傍陽(そえひ)バス停に着きました。(入軽井沢バス停から8分)
かつては上田交通・傍陽線の傍陽駅構内にバス停があり、傍陽駅折り返しも数本運行していました。駅舎を取り壊してからは県道上にバス停を移設しました。 -
上田駅行を見送ります。
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時刻表を確認します。次のバスが来るまで30分ほどあるので傍陽線の廃線跡を取材します。
-
■傍陽~曲尾駅間
橋梁名は不明ですが神川(千曲川の支流)に架かる橋です。橋台(奥)と橋脚(手前)が残っています。 -
場所を変えて一枚。
橋台と周辺の盛り土(石垣)がしっかりと残っています。これは萌えますね~ -
■傍陽駅
単式ホーム1面2線、駅舎は上田電鉄・別所線の中塩田駅や別所温泉駅に似たような造りでした。 -
※参考画像[Google]
傍陽駅のホームは貨物用も兼ねていたので長いホームでした。 -
廃止後は寂しい駅前通りとなっています。これから大倉行(画像右)のバスに乗りますが、既に駅前から上り坂が始まっています。終点のバス停の標高が気になるところです。ご参考までに、この地点で標高は684m(上田駅:446m)あります。
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10:10 大倉行が到着します。
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貸切です。
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長閑な光景ですね~この束ねた藁の上で昼寝したらさぞ気持ちが良いことでしょう。
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■こまごめ橋バス停
上り坂は小休止です。上洗馬(かみせば)地区には幾つかの集落があるので民家が多いですね。この地区に来るのは初めてです。 -
■穴沢~三島平バス停間
民家が多かった上洗馬地区、穴沢集落を過ぎるとると一気にローカル度が増します。 -
■三島平バス停(傍陽バス停から6分)※標高791m
運転士より「この先、通行止めの為、当バス停が終点」と伝えられました。残念ですが降車します。詳細は不明ですが、8月中旬に降り続いた大雨の影響で道路に何かしらの支障が発生した模様です。 -
折り返しまで50分ほどあるので煙草を吸いながら作戦タイム!
① 1.1km先にある終点・大倉バス停まで歩く。
② 来た道を歩きながら戻り、途中からバスに乗り込む。
③ 当バス停で発車時刻まで待つ。 -
イチオシ
出した答えは「②」でした。
終点・大倉バス停(民家が数軒あるだけです)まで上り坂を1.1km歩かなければならないこと、この先の道路は狭まった山間にあるのでクマと遭遇したら対処ができないので、来た道を歩きながら戻ることにしました。 -
■ご当地マンホール[旧真田町 傍陽 上洗馬地区]
上部は特産のリンゴとモモ、下部に清流の象徴と言えるカジカとイワナが描かれています。 -
■上洗馬(かみせば)神社
・1531年(享禄4)諏訪神社の分霊をうつし祀る。
・1870(明治3)社号を上洗馬へ改称。
ここには戸隠信仰があり、干ばつの時には戸隠神社から御水をいただき神前に捧げ降雨祈願したと言われています。 -
リンゴ畑の前を通ります。そろそろ収穫ではないでしょうか? ※品種は「ふじ」だと思います
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扇状地の中横道・下横道集落とネギ畑を一枚。
鍋に入れたら美味しそうな太いネギ、こちらも収穫時期を迎えていることでしょう。 -
■横道バス停
歩き始めて1.1km、この付近は旧上洗馬村(かみせばむら)の中心地だったようです。上洗馬村は1874年(明治7)に軽井沢村・曲尾村と合併し「傍陽村(そえひむら)」、1958年(昭和33)に長村(おさむら)・本原村と合併し「真田町(小県郡)」、2006年(平成18)に上田市と小県郡(ちいさがた)真田町・丸子町・武石村(たけしむら)が合併。 -
広大な田園地帯の中を歩くのも気持ちいですね~
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三島平バス停から歩くこと2.4km(35分)、金縄山入口バス停に着きました。時刻表を見ると8分後に来るので当バス停で待つことにします。
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11:07 上田駅行が到着します。当バス停から3名が乗車します。
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11:13 真田自治センター入口に着きました。(金縄山入口バス停から6分)
■北本原駅
相対式ホーム2面2線、貨物の取扱いが多いため駅舎は大きくホームは長めに造られていました。 -
後ほど旧真田駅を取材するので乗継券をいただきました。先ほどの乗継券とは違い「100円引き」と表記してあります。(降車時に真田自治センター入口 ~ 真田間の運賃から100円を差し引いた金額を支払うようです)
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さて、ランチタイムとします。
お邪魔するのは、旧北本原駅前にある「駅前食堂」です。私が幼少の頃から気になっていたお店です。 -
国道144号線側は店名が表記されていますが、裏側は駅名標となっています。(当時のものかは不明)
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創業は1964年(昭和39)、地元の方に愛されている食堂です。開店は11時、既に数台の車が停まっています。※真田傍陽線の廃止は1972年(昭和47)。
■駅前食堂[食べログ]
https://tabelog.com/nagano/A2004/A200401/20011668/駅前食堂 グルメ・レストラン
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昭和レトロが漂う店内はテーブル席・カウンター席・座敷があります。
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※参考画像[2022.5.19撮影]
座敷の壁には北本原駅や真田傍陽線の写真がたくさん貼ってあります。撮影はしませんでしたが、私もじっくりと拝見させていただきました。 -
※参考画像[2022.5.19撮影]
右側の「しょうゆたれ かつ重」も気になるところですが、やはり駅前食堂の人気メニュー「ポッポヤ定食(1020円)」を注文します。
■ポッポヤ定食
信州のローカル番組の取材から生まれたメニューです。 -
数分後に運ばれて来ました。
美味そう~朝から8kmほど歩いているのでお腹がペコペコです。 -
昔ながらの醤油ラーメンと言ったところでしょうか、汗をかいた後なので少し濃いめのスープは体の隅々まで浸透するような感じです。麺の茹で加減も硬めで私好みです。これはウマい!これで二日酔いは完全に解消しました。今夜の宴が楽しみです。(笑)
-
大ぶりなモツは柔らかく、味噌と相性はバツグンです。これでビールが飲みたいところです。運ばれてきたときは完食できるかな~と思いましたがペロッと食べちゃいました。美味しかった~ご馳走さまでした。店を出るころには地元客で店内はほぼ満席となりました。念願の「駅前食堂」、実は翌年(2022年)にもお邪魔しました。(笑)
-
食後の一服を済ませ、真田傍陽線最後の取材地「真田駅」へ向かいます。
ご覧いただきありがとうございました。
次回は、上田交通・真田傍陽線「真田駅」と日本三大車窓の一つ「JR篠ノ井線 姨捨駅」を取材します。お楽しみに!
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この旅行記へのコメント (5)
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- Tagucyanさん 2023/01/09 16:08:20
- がっつり廃線跡紀行
- BTSさま
こんにちは
朝からソースかつ丼ですか。攻めますね(笑) 駒ヶ根のソースかつ丼といえば、姨捨駅の夜景を見に行く前に腹ごしらえで食べたはいいけど、量が多くて動くのが苦しくなったことが、夜景の記憶とごっちゃになってます。
上田駅周辺の路線網は、複数の私鉄が合併して往年は複雑だったようですね。上田が地元のBTSさんはその辺はお詳しいと思います。たしか小学校の自由研究のテーマではなかったでしたっけ。そして、現在唯一残っているのが、本線相当の路線の途中から分岐した支線と、そのまた途中から分岐した支線。当時の分岐点が大きくカーブしているのでわかりやすいですね。
上田城のお堀の中を電車が通っていたのは、ずいぶん最近になって知りました。それを知らずにそのお堀の中を散歩して、あとで指摘されて「言われてみれば・・・」と思う始末。
お城のお堀の中の路線と言えば、かつての名鉄瀬戸線みたいですね。当時の写真、雰囲気が似ています。そうなっちゃうんでしょうねえ。
菅平には一度行ってみたいんですよね。というか行く機会はあったのですが、天気に翻弄されて行けなっただけなんですけど。夏に行っても気候が爽やかそうです。上田周辺はどこまで行ってもバス料金の上限が500円なのでお得感がありますよね。
菅平から須坂に抜けるバス路線があったんですね。そういえばかつては上田から万座・鹿沢口方面に抜ける路線バスもあったんですよね~と思ったら復活したとか。こういう路線を乗継いで行っても面白そうだなあと常々思っています。
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Tagucyan
- BTSさん からの返信 2023/01/13 11:17:55
- RE: がっつり廃線跡紀行
- Tagucyanさまへ
こんにちは〜
返信が遅くなり申し訳ありません。
明治亭のソースかつ丼はボリュミーですよね。大食いの私でも感じます。今回は二日酔いの中でいただきましたが、美味しくいただき完食しました。いつかは現地(駒ケ根市)でいただきたいと思っています。
私の夏休みの自由研究「上小の鉄道」をTagucyanさんが覚えていらっしゃるのには驚きました。上小は上田市と小県郡の総称で、当時の真田町や丸子町は小県郡(ちいさがたぐん)でした。自転車や父が運転する車で全線を取材しました。その甲斐もあり「金賞」をいただきました。
名鉄瀬戸線・旧大津町駅は名古屋城の外堀にあったんですね〜ここは一度行ってみたいですね。
夏の菅平高原は爽やかでラグビーやサッカーの合宿で賑わっています。ぜひ上田バスでお出かけください。(笑)かつて菅平高原には上田交通(現上田バス)・国鉄バス・長電バスが乗り入れていました。上田バスは菅平高原ダボス、国鉄バスは西菅平と路線が分かれていました。現在は上田バスが菅平高原ダボスを経由して西菅平へ向かいます。
旧真田駅近くには国鉄バス長野原営業所・真田支所がありました。上田・真田〜草津温泉・長野原駅などを結ぶ路線がありました。現在は上田バスが高速バスの送り込み回送を兼ねて上田駅〜草津温泉間の特急バスを運行しています。Tagucyanさんも乗り継ぎ旅を考えていらっしゃるんですね。ぜひトライしてください。
BTS
-
- Akrさん 2023/01/09 11:25:32
- 廃線跡は意外と辿れるものなのですね
- BTSさま
こんにちは。
二日酔いから出た、上田交通真田傍陽線の廃線めぐり。廃線好きなので面白かったです。廃止から半世紀も経つのによく残っていますね。
特に上田城のお堀に作られた公園前駅のあのアングルはお馴染みのものですね。
石積みの橋台跡なんか見つけた日には歓喜ものです。ぱっと見、鉄道のものとわかります。後は、廃線跡って、だいたい生活道路になっていたりするんですが航空写真で見ると、いかにも、もと鉄道というのがカーブで分かりますね。
ランチをされた駅前食堂。
小学生のころから気になっていたって、どんだけ待ったんですか 笑
初来店で感激もひとしおだったのでは?黄色い中華麺が美味しそうです。そしてぷりぷりのもつ煮、写真からおいしさが十分伝わって来ます。よくビールを我慢されましたね。
次回は姨捨にも行かれるんですね。
楽しみに待っております。
Akr
- BTSさん からの返信 2023/01/13 09:54:07
- RE: 廃線跡は意外と辿れるものなのですね
- Akrさまへ
おはようございます。
返信が遅くなり申し訳ありません。
前夜は濃いめのサワーを飲み過ぎました。(反省)
2日い酔いを解消するのに汗をかくのが良いかと思い廃線跡を歩くことにしました。Akrさんの仰る通り、真田傍陽線はホームや橋梁跡が意外に残っています。上田城のお濠のホーム跡は色々な方がレポートしていますが、その先は「ほぼゼロ」ではないでしょうか。地元の強みを活かし取材してみました。今回は菅平高原へ行くのが目的でしたので廃線跡はアバウトな取材となりました。でもAkrさんに喜んでいただけたのは嬉しいですね。
母方の親戚宅へ行く際に「駅前食堂」の前を通ります。いつかは食べたいな〜と思っていましたが、中々行く機会が無く大人になってしまいました。この取材で念願を果たしましたが、翌年(2022年)も行きました。この時は温泉上りなのでプチ宴をさせていただきました。いつ旅行記を公開できるかは未定です。
来月は久々の取材旅行(和歌山・三重県 3泊4日)です。昨年も和歌山・奈良・三重県を取材しましたが、紀伊山地の魅力にハマリ今年も行くことにしました。鉄道に関係するチケットは全て発券済みで、あとは行くだけです。(笑)
BTS
- BTSさん からの返信 2023/01/13 09:54:07
- RE: 廃線跡は意外と辿れるものなのですね
- Akrさまへ
おはようございます。
返信が遅くなり申し訳ありません。
前夜は濃いめのサワーを飲み過ぎました。(反省)
2日い酔いを解消するのに汗をかくのが良いかと思い廃線跡を歩くことにしました。Akrさんの仰る通り、真田傍陽線はホームや橋梁跡が意外に残っています。上田城のお濠のホーム跡は色々な方がレポートしていますが、その先は「ほぼゼロ」ではないでしょうか。地元の強みを活かし取材してみました。今回は菅平高原へ行くのが目的でしたので廃線跡はアバウトな取材となりました。でもAkrさんに喜んでいただけたのは嬉しいですね。
母方の親戚宅へ行く際に「駅前食堂」の前を通ります。いつかは食べたいな〜と思っていましたが、中々行く機会が無く大人になってしまいました。この取材で念願を果たしましたが、翌年(2022年)も行きました。この時は温泉上りなのでプチ宴をさせていただきました。いつ旅行記を公開できるかは未定です。
来月は久々の取材旅行(和歌山・三重県 3泊4日)です。昨年も和歌山・奈良・三重県を取材しましたが、紀伊山地の魅力にハマリ今年も行くことにしました。鉄道に関係するチケットは全て発券済みで、あとは行くだけです。(笑)
BTS
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