秋の夜に　三池光竹

2022/10/05 - 2022/11/06

福岡県大牟田市、旧陣屋町・宿場町であった三池地区で毎年秋に開催される三池光竹。
秋の夜、数々の光竹が暗闇を照らします。
コロナ禍の中、三年ぶりに開催された三池光竹を訪れてみました。

（2022/11/26）

エリア 大牟田(福岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 自家用車 徒歩

毎年、三池の町で催される三池光竹。
秋の夜に竹の灯篭が灯され、様々な趣向が凝らされます。
ここ二年はコロナで中止を余儀なくされ、今年は三年ぶりに開催されます。

この写真を撮影したのは10月上旬のこと。三池街道沿いの三池本町祇園宮にて。
人が集まって作業しています。

拝殿横の建物で、皆さん竹を切ったり細工したり。三池光竹の準備です。

2022年の三池光竹は、11月５・６日に開催。６日に訪れました。
少し離れた駐車場（三井鉱山長溝社宅跡地）に車を停めて、会場の三池原公園に近づきます。
正面に見える灯りは光竹…ではなくパチンコ・ワンダーランドのネオン…。

三池光竹、15年程の歴史があります。
時代の流れで里山を整える人が減り、竹も伸び放題。伐採と再利用を兼ねて地域の催事として三池光竹が始まりました。
光竹…伐採した竹に細工を施し、中に灯りをともして灯篭にします。

当初は三池山の麓～中腹の普光寺で催され、この頃は山の坂道のあちこちに光竹が置かれ、自然の中壮大な雰囲気でした。大牟田駅からシャトルバスも出ていましたが、駐車場は皆無と言ってよく、アクセスには難があったと思います。
その後は大間山の麓の三池公園で催されました。こちらは駐車場が離れていて、山の斜面の公園だったのでアップダウンも激しい場所でした。
数年前から三池の町中の三池原公園へ。規模は縮小しましたが、駐車場からもまずまずの距離。アクセスも良くなり、町中で行きやすくなりました。

会場入口付近。
左には向坂クリニック。内科の病院です。
大牟田市史を調べていたら、明治の頃、向坂進という医師がいたそうです。向坂医師は大牟田で初めて西洋医学を修めた人で、そのために三池集治監などで医師を務め、特に眼科に秀でていたとか。向坂医師は三池で開業していたということですが…もしかして子孫の方でしょうか？

協賛した企業やお店、病院などはこのような三角灯篭が飾られます。三池光竹が終わった後も店頭などに飾るお店もあるようです。

入口を進みます。入口は狭く奥は広いようです。
賑わっているようです。

会場内は出店も出て賑わっています。
焼きそばやフランクフルトなど…飲食スペースもほぼ満席。

飲食スペースの前には舞台が設置され、プログラムが組まれていました。

舞台や屋台の先に光竹が飾られています。
艶やかです。以前、三池山普光寺付近で催されていたときはもっとシンプルだったような記憶があります。

こちらは鷹でしょうか？

蝶々も輝いています。
昔よりも複雑な絵柄が多く、感性も技術も進歩しているような気がします。

その奥では和傘と光竹の競演。

その奥にはハート型の光竹。

三池光竹に恋人の聖地出現！

…恋人の聖地撲滅委員会に通報しなければ！

しかし、皆さんここぞとばかりに撮影されていました。

悪霊退散！

アマビエも降臨です。

こちらはハロウィン風。

三池小学校…この校区にある小学校の光竹ですね。
シンプルですが校章も彫ってある細やかさ。

三池小学校、旧三池藩陣屋跡に建つ小学校。多分150年くらいの歴史と伝統を誇る小学校です。

大牟田市のゆるキャラ、ジャー坊。三池に伝わる大蛇山と三池炭鉱を併せてイメージしたキャラのようです。

お猫様もいました。

続いて文字系の光竹。

「自分がうれしいことを　人にしてあげよう」

シンプルですが、確かにその通り！

こちらは長めの文章。

自分を信じて動いてみよう…のんびり屋のDecoには耳が痛い言葉です。
でも、おてんとうさまも見ているから、頑張らなきゃね(^^ゞ

こちらは川柳でしょうか。
綾小路公麿風というか、某新聞の川柳欄に出しても入選しそうなものも。

「じいちゃんの　敵は階段と　パスワード」

パスワード…管理するのが大変で、じいちゃんでなくても強敵です。

一際見事な光竹…あたたかく優しい…心

かずやコスメディア…熊本県玉名市発祥の葬儀社です。最近は福岡県にも進出。
三池街道沿いの旧光世会館（老舗の酒蔵で料亭だった）の跡地にこの会社の三池会館があります。
かの「いだてん」金栗四三さんの葬儀を担当したのもこの会社だそうです。

手前の光竹はディズニー風に見えました。

会場を一回りして帰ろうとしたら、舞台では炭鉱節の会（？）の踊りが。炭鉱節に加えて涙そうそうやお祭りマンボを踊られてました。

これにて三池光竹の撮影終了。
遠目で全体を見ると、これもなかなかきれいです。

会場を後にします。

私のつたない写真では伝えきれませんが、とても美しい光竹でした。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （4）

• チーママ散歩さん 2022/11/27 08:49:08

  優しい光

  うわ～　書いていたら消えちゃった
  そのすきにマダムが・・・。え～ん(; ;)ﾎﾛﾎﾛ
  
  おはようございます。
  幻想的でロマンチックな竹あかり。
  キラキラのイルミネーションとは違い
  竹から放つ灯りは優しさがありますよね。
  暗い中にほんのり「ぼんぼん」がともる程度の
  灯りや竹灯りが素敵に感じるお年頃です。
  
  この時期から年始まで各地でイルミネーションが
  多く行われる季節。
  街路樹に添えられた灯りや
  フラワーパークなどのの小さな電球が
  「花」を主役に照らす演出は大好きです。
  でも電飾イッパイの演出は、最初は可愛くて
  うわ～ってなるけどご馳走様が早い～。('-'*)
  やっぱりロマンチックなのは、統一した色の
  控えめな灯り　やさしい光かな♪
  
  優しい光の中に川柳。
  まっすぐに生きてきたはずなのに腰まがる。
  笑えますね。
  
  

  Decoさん からの返信 2022/11/27 09:28:21

  Re: 優しい光

  チーママ散歩さん、おはようございます。
  
  フォートラ、時々コメントとか旅行記作成中の文章が消えるので、要注意ですね。かと思えば、PCが反応しなくて、「投稿する」ボタンを押してたらコメントがダブったりして、私もよく失敗してます。
  
  竹燈籠は、やっぱり自然な光ですね。昔、山の中（三池山の普光寺周辺）でやっていた頃はすべて蝋燭だったのですが、今は電気も利用して見せ方が工夫されています。ただ、竹を通すことで、秋の夜長にちょうどよい光になりますね。
  
  文字系も面白いでしょ(*^^)v
  真面目な文章で思わず反省したり、ユニークで笑ったり。
  私はグーグルが更新されるたびにログインで苦労しているので、パスワードに凄く共感しました(^^ゞ
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Deco

• フォートラベルユーザーさん 2022/11/27 08:08:56

  偶然にも！！

  おはようございます！Decoさん！！
  
  三池光竹、
  ロマンチックな名前ですね、
  15年の歴史があるなんて、
  今やあちこちで見かける竹燈籠、
  こちらが、はしりだったのかな？なんて
  感じましたよ！
  
  凄いバラエティー豊かで驚きました！
  大牟田市のゆるキャラ、ジャー坊を
  はじめとして、文字の書かれた燈籠まで。
  本当に身に染みる言葉の数々。
  舞台まで設置されていて、一大イベント会場
  ですよね～！
  
  最近、私も近所で
  竹燈籠のライトアップ見ましたが
  全然レベルが違う( ＞Д＜；)ｸﾞｽﾝ
  久しぶりの華やかイベント、
  堪能させていただきました。
  ありがとうございました！！
  
  コトラマダム
  
  
  

  Decoさん からの返信 2022/11/27 09:22:41

  Re: 偶然にも！！

  マダム、おはようございます。
  
  マダムも竹燈籠に行かれたのですね(#^^#)
  確かに、ここしばらくで竹燈籠ライトアップ、増えましたね～
  三池光竹も初めの頃は珍しかったかも知れません。
  初めの頃は市をあげてのイベントのような感じでしたが、やっぱり運営は大変だったと思います。ただ、電気も利用して、燈籠の彫り物とか見せ方などはレベルアップしてきていると感じました。
  文字系は私も見入ってしまいましたが、これも会場に併せた見せ方なのかな、と思います。
  舞台は地域のサークルの方が出演されていたようで和気あいあい、皆で楽しむ雰囲気がとても良かったです。
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Deco