函館・青森・秋田を巡る11日間の旅　⑧　城下町弘前街歩き(前編）、禅林街と洋館めぐり

2022/08/21 - 2022/08/21

青森弘前間の鉄道が、大雨で不通になっていたのが復旧し、奥羽本線の朝7:34発の列車で弘前に移動します。

1時間ほどで弘前駅に到着。駅の目の前、宿泊するホテル・ルートイン弘前に荷物を預かってもらって、9時15分弘前駅発の「ためのぶ号」で、市内観光をスタートしました。

まずは、古刹の並ぶ禅林街、それから洋館。午前中はそこまででいっぱい。見所の多いおしゃれな街です。

エリア 弘前(青森)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 レンタカー JALグループ 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます。

青森の朝です。

東横イン青森駅正面口の朝ごはん。

3泊しましたが、ちょこっと青森らしいものがちりばめられていて、よい朝食でした。

東横イン青森駅前 宿・ホテル

8月上旬の大雨で、楽しみにしていた「リゾートしらかみ」は運休がつづいています。

弘前から最寄り駅まで、一筆書きになるよう通しで乗車券を旅行前に買いました。五能線に乗れないとわかった昨日、青森から一筆書きで買えるので、青森⇒弘前⇒秋田⇒角館⇒盛岡・・・となるように買い直しました。

7時10分、チェックアウトしました。

合計3泊した東横イン青森駅正面口、ロケーションがよく、スタッフがとても親切で、快適に過ごせました。

奥羽本線の青森⇒弘前間も、出発直前まで不通区間があり心配していましたが、復旧したようです。

青森駅 駅

予定より一本早い、7時34分発の弘前行に乗ります。

もし、青森⇒弘前が不通だったらと、迂回バスルートを調べましたが、直行するバス路線がありませんでした。検索結果の一つに、青森駅前→青森空港→弘前駅前・・と空港経由のルートが出てきたくらいです。

青森県の2大都市と思われるのに、ちょっと不思議。

奥羽本線の車内はこんな感じ。ずっと貸切状態。

車窓からは岩木山。

奇麗な姿です。

8時27分、弘前駅　到着。

弘前駅 駅

弘前駅の電車の本数は、こんな具合。

只今五能線(時刻表・左端）は、一部区間不通。

駅にあった弘前ねぶた。

この時は、青森と、五所川原と、弘前のねぶたの違いよく分かりませんでしたが、後程、弘前市立博物館のねぶた展をみて、少々理解できました。

ねぶた300年祭、開催中。

本日の宿泊は、駅前のこちら。
ホテルルートイン弘前駅前。

チェックインには早いので荷物を預かってもらいます。

ホテルルートイン 弘前駅前 宿・ホテル

駅前のバスターミナルから、9時15分発観光路線バス『ためのぶ号』に乗ります。

常盤坂入口で下車。

一つ乗り越したみたい・・。

少々戻り、途中から横道に入ると、リンゴの木。

岩木山をバックにりんご、りんご、りんご。

もう一つ手前でバスを降りればよかったねとブツブツ言いながら、お目当ての場所に着きました。

長勝寺。

長勝寺 寺・神社・教会

この辺りは禅林街と呼ばれ、曹洞宗のお寺がずらりと並んでいます。

禅林街 名所・史跡

その一番奥にあるのが、この長勝寺。

山門が有名です。

長勝寺は津軽藩の菩提寺。

現在地に移ったのは慶長15年(1610年）。

厨子堂。

岩木山神社拝殿内部にあったものを明治時代に長勝寺に移築。

庫裏。近年の解体工事で1798年築と判明。

僧侶が住むところで食事の準備をする台所でもあるのです。

本堂もお参りできました。

消毒スプレーがあるのがコロナ禍ならでは。

禅林街の参道。

両脇にお寺が並ぶ様は壮観。

もう一度山門を振り返ります。

そして、禅林街を歩いていきますと、禅林街入り口付近にあったのがこの栄螺堂。

栄螺堂（蘭庭院） 名所・史跡

予約をすれば中に入ることもできるそうです。

最後に、黒門をくぐって、禅林街散策はおしまい。

次は、五重塔を目指します。

黒門 名所・史跡

禅林街(元寺町)に対して、ここは新寺町。

その中の一つ、袋宮寺に立ち寄りました。
西国三十三観音が並びます。

袋宮寺 寺・神社・教会

そして少し歩くと、旧制青森尋常中学校本館。

現在は、名門青森県立弘前高等学校。

学校は夏休み中ですが、鏡が丘記念館は、外側から見ることが出来ます。

鏡ヶ丘記念館 名所・史跡

明治26年に青森県尋常中学校の校舎として建てられた木造二階建ての洋館の一部で、
平成5年に、青森県指定文化財（県重宝）の指定を受けました。

そして、弘前高校から歩いてほど近く、最勝院。

最勝院 寺・神社・教会

五重塔が有名です。

最勝院五重塔 寺・神社・教会

3代藩主信義が計画し明暦2年に着工、寛文7年に完成。釘を使用せず、江戸時代に建立されました

津軽統一の際、戦死したすべての人々を敵味方の区別なく供養するために五重塔を建造したといわれています

塔の総高は31.2mで、東北一の美塔と讃えられており、五重塔の少ない東北地方としては極めて大切な遺構です。国の重要文化財に指定されています。

お参り前に清めましょうと水屋へ・・。

水屋に龍神様。

お寺のHPより
「水天の使いで ある龍神より清浄なる御水を頂戴し、神聖さを感じつつお参り頂き、そして願いが かなうようにと特別に制作奉安されたのが當院の龍神『バロダ龍王』である。」

最勝院を後にして、歩いてたどり着いたのは中央弘前駅。

弘南鉄道大鰐線の始発駅。

中央弘前駅 駅

ホームに沿って自由通路がありました。

自由通路を歩きながら、ホームのこけしの行列を見ることが出来ました。

金魚ねぶたも。

中央弘前駅のすぐ横にあったのが、「弘前昇天教会」

弘前昇天教会 寺・神社・教会

英国国教会の流れをくむ、日本聖公会の教会。

大正10年建築の赤レンガの建物です。

宣教師ジェームズ・ガーディナーが設計し、林緑の手によって建てられました。

そして、お城の方へ向かって歩きますと、また遭遇した歴史ある建物。
　
旧第五十九銀行本店本館。

青森銀行記念館 美術館・博物館

現在は、「青森銀行記念館」として、内部も見学できるようになっています。

入場料　おとな200円。

歴史を感じる建物です。

旧第五十九銀行は、昭和18年、数行が合併して青森銀行となり、こちらは青森銀行弘前支店となりました。

まず、入ると「営業室」

デスクとか取り払われていますが、ここにたくさんのデスクが並び、カウンターにもずらりと行員さんが並んでいたのかな。

フロア内には銀行の歴史などを記す展示。

この柱、このカウンター・・。

建物を維持するためにいろいろ工夫がなされています。

2階へと上がる階段。

控所、のちの会議室。

映画のロケに使われそう。

照明器具も凝っています。

旧第五十九銀行本店本館　全景

青森銀行記念館の受付の方に、この近くでおいしいケーキの食べられそうなお店、ありますか?とお聞きしたら、スタッフお二人で相談しながら、いくつかのお店を地図にマークしてくださいました。

そして、行き当たったのはここ。
サロンド　カフェ　アンジュ。

サロンドカフェアンジュ グルメ・レストラン

旧東奥義塾外人宣教師館内にあります。

パフェのアイスは選べます・・とのこと。

私は、抹茶パフェ。605円。

お連れ様は、ストロベリーパフエ。605円。

アイスクリームがたっぷりのパフェを頂いて一息ついた後は、せっかくですから、建物内を見学。

旧東奥義塾外人教師館 美術館・博物館

東奥義塾はミッションスクールですが、弘前藩の藩校稽古館を引き継いだ、弘前漢英学校が前身。

旧藩主の援助の下、当初は先生方、施設もほとんど藩校を引き継いでいたものの、伝道のための宣教師が先生に。

ミッションスクールへの風当たりも強く、大正3年一時は廃校になったけれど、大正11年に再興。

その外国人宣教師さんたちの宿舎がここだったのです。

古い建物ですが、一つひとつよく保存維持されています。

家族連れで日本に赴任されていたので、仕様も家族向け。
宣教師の子供部屋。

宣教師館の2階の窓から見えた風景。

ガリバーになった気分、あれは何？

宣教師館を後にし、ミニチュア建造物が並んだ一画に来ました。

ガイドブックで事前に見て、必ず行こうと思っていました。

ミニチュア建造物群 名所・史跡

↑弘前市公会堂

屋根の色がくすんでしまっていますが、(現存する実物の屋根はもっと鮮やか）

↑旧・弘前市立図書館。

すぐ真横にありました。

先ほど見てきた、中央弘前駅近くの教会。

弘前昇天教会。

旧弘前偕行社

将校クラブ・・ですね。

今は弘前厚生学院というがっこうになっています。

現存する建物も、今はもうない建物も、ずらり。

一つひとつの建物を撮るよりも、こうして全体を写した方がよさそうです。

さて、先ほど屋根のくすんだミニチュアを見ましたが、本物はこんなに赤い屋根が鮮やかです。

旧弘前市立図書館 名所・史跡

旧、弘前市立図書館。

図書室。

司書さんが座っていた席なのか、読書席なのか？

旧弘前市立図書館、全体像。

二つのお椀のような屋根が素敵。

お寺巡り、洋館巡りのあと、午後からは、城下へと参ります。