函館・青森・秋田を巡る11日間の旅　⑦　小雨の中の三内丸山遺跡

2022/08/20 - 2022/08/20

一度は来てみたかった十和田湖で一泊した後、今日は青森市内にいったん戻ります。

JRバスの「みずうみ号」は、八甲田ロープウェーにバス停がありますので、帰路は、途中下車して八甲田ゴードラインでも散策しようかと考えておりました。

前日とは違って曇り空、でも雨は降っていないからロープウェーは動くよね・・と思ってバスに乗りますが、残念なことに・・・・。

でも、そのおかげで、予定外の見学をすることが出来ました。

エリア 青森市内(青森)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 レンタカー JALグループ 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます。

十和田レークビューホテルの朝食は7時から・・。

朝食会場のレストランからは、十和田湖が眺められます。

色々盛りだくさん、頂きます。

今日は、10時40分のバスでの移動なので、朝はゆっくり。

ちょっと散歩してきます。木のてっぺんは、もう紅くなり始めました。

内と外では大違い・・・こんな湖のミニ知識があちこちに。

十和田湖の地図。

乙女の像まで行ってみようと思います。

ミニ知識その２

ここはお鍋(カルデラ)の中。

歩いても歩いてもなかなかたどり着けない乙女の像。

この道からだと５分か。

十和田湖　風の神。

ミニ知識その３　弱くて強い植物

ミニ知識その4　柱に化けた溶岩。

乙女の像。やっとたどり着きました。

娘に「乙女の像を見ているよ」と画像を送ったら・・・。

乙女の像 名所・史跡

「乙女・・というより、『銭湯で立ち話するおばちゃん』」みたいとの返信。

高村光太郎さんごめんなさい。

まあ、横にいらした秋田県人のおじさまも「力強い乙女ですなあ」とおっしゃっていたから。

出発の時間を気にしながら、ホテルに戻ってきました。

十和田レークサイドホテル、緑の中の静かな宿でした。
名前にあるように、湖の眺めも良好。

十和田湖レークサイドホテル 宿・ホテル

ロビーやレストランでおみかけしましたが、
ちらほら、ツアー客も戻ってきているのですね。

混雑も嫌だけれど、あまり閑散としているのもね。
ちょうどいいです。

そしてゆっくりチェックアウト。

バス停の並びにあったのが十和田湖総合案内所。

JRバス東北のバスターミナル。
お土産屋さんも併設。

10時40分、十和田湖・休屋発のみずうみ3号にのり、青森に向かいます。

滝も見納め。

八戸から来たおいらせ号とすれ違い。

12時15分過ぎ、バスは酸ケ湯温泉に着きました。

酸ヶ湯温泉旅館 宿・ホテル

みずうみ号を八甲田ロープウェイ乗り場で途中下車して八甲田山を上がってみようと予定していましたが、ここに来ても、八甲田ロープウェイのHPでは、ただいま運休とだけ。

バス停ロープウェー駅前。

運転手さんのアナウンスでロープウエイは運休確定。
ご覧のように駐車場はがらがら。
バス待合小屋の横には「運休中」の看板。

八甲田ロープウェ- 乗り物

ロープウェイで上まで上がって、「ゴードライン」というひょうたん型の遊歩道を散策する予定でしたが、諦めます。

昨日、もしロープウェイが運休だったらと、色々代案を考えました。

特別史跡 三内丸山遺跡 名所・史跡

途中何か所かある日帰り温泉で、次のバスまで時間をつぶすのもよいかなと。

でも、昼間から温泉に入ってという気分でもありません。

みずうみ号の十和田湖発青森駅行のバス停をよくよく眺めていて見つけたのは、「青森三内丸山遺跡」のバス停。

青森駅発　十和田湖休屋行の往路のバスは、青森駅の次は岩木山展望所がバス停で、あとは奥入瀬渓流目指します。

ところが、帰路の青森駅行のバスは、三内丸山遺跡や新青森駅を経由するのです。

それなら、せっかくの機会と世界遺産を見学していくことにします。
こんな風に臨機応変にできるのも、フリーきっぷの良いところ。

実は、土器とか古い時代の遺跡とか、どうも苦手で、先月マルタに行った際も、一応見てはきたけれど、神殿というのも今一つでした。

ですから、この度に出る前に、三内丸山遺跡を勧めてくださる方もいたのですが、行かれれば・・くらいの気持ちでいました。

みずうみ号の終着青森駅に到着後、あらためて三内丸山遺跡まで。乗り換えたバスで行かなければならないと思い込んでいました。それでは大変ですが、途中下車できるのは、時間のロスも少ないです。

下界に下りてきて、青森市内に戻るころには小雨交じりになりましたので、建物内を中心に見学できるのもありがたいです。

遺跡のスタッフがみなさん親切で、せっかく来たのなら、無料のガイドツアーで回るとよいですよと教えてくださり、参加することにしました。

なんと参加者には長靴の貸し出しまであるのです。

学芸員さんがガイドしてくれます。

1990年代の初め、小学生の時にこの遺跡が見つかり、そこから縄文人への愛が芽生えた・・という感じの方。そのお気持ちが伝わってきます。

県営野球場を作るための事前調査の過程で、発見されたのが1992年。

1997年には国の特別史跡に指定。

2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として、ユネスコ世界遺産に登録されました。

縄文人と言っても、「縄文式土器の人たちね」くらいの認識しかないわたくしにとって、学芸員さんのガイド付きで見学できたのは、収穫です。

堅穴建物群。

柱の跡。

高床式建物。

倉庫に利用されていたのでしょう。

大人の墓。

大人の墓。

掘立柱建物。

掘立柱式建物は中をのぞくことが出来ました。

以前は中にも入れたそうですが、放火事件があってから、外から眺める形に。

北盛土

三内丸山遺跡のシンボルですね。

六本柱建物跡(復元)

残っていた穴を保存するため、場所をずらして建てられました。

これほど大きな建物を作るには、さぞかし労働力が必要となったでしょうね。

柱穴の間隔4.2m、深さ、幅がそれぞれ2ｍ。

実際の柱穴は、建物で覆ってあります。
柱穴の間隔が統一され、当時の測量技術がすぐれていたことが立証されるようです。

遺跡内の道。

海へつながっていたのではと言われているそうです。

ガイドツアーを終え、また建物の中を見学します。

出土品の数々。

板状土偶。

板のように薄く作られている土偶。

なんだかクレオパトラみたい。

人物文様付き土偶。

縄文人の暮らしぶりは、こんな感じ？

ガイドさんの説明で一番印象に残ったのは、
「縄文人は争いを好まない平和な性質。ゆえに、縄文時代は戦のない時代だった。」

土器。

一昨日、ドライブした津軽半島にある遺跡です。

すごい雨で立ち寄らなかったですが、たぶんこの近くを走りました。

思いがけず、見学することになった三内丸山遺跡。
行ってよかったです。

さて、スタッフに青森駅行のバスがあると聞いたので、時間を合わせ、青森駅前に戻ります。

一晩荷物を預かってもらった、東横イン青森駅正面口に今夜も宿泊。

「ただいま」という感じ。

東横イン青森駅前 宿・ホテル

先日宿泊した部屋と違い、ふつうのツインルームなので、狭く感じます。

まあ、寝るだけならよいとしましょう。

夕食は、すっかりおなじみになったホテル近くの「おさない」さんへ。

十和田湖往復のバスでご一緒した九州の男性に、またまた遭遇。
旅行者御用達のお店ですね。

わたくしは「しょうが焼き定食」

お食事処おさない グルメ・レストラン

連れは「焼魚定食」、今日は鯖だそうです。

三日間、おいしく頂きました。

さて、明日は楽しみな街弘前へ移動します。