2019/03/03 - 2019/03/17
15位(同エリア96件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記379冊
- クチコミ2264件
- Q&A回答130件
- 2,149,249アクセス
- フォロワー349人
2019年3月に相棒と共に、訪れたベネズエラ。
そこは、チャベスの悪政を引き継いだ現大統領マドゥロが賄賂政治をはびこらせている政治悪の巣窟。
自国通貨の価値は暴落し経済はハイパーインフレにより疲弊、スーパーの陳列棚には商品もなく開店休業で、人々は貧困にあえぎ国を脱出する国民があとを断たない。
日本で耳にする当時のベネズエラの情報は上記のようなネガティブなモノばかりで、実際にそんなところへ足を運んで良いモノかどうか悩みました。
しかし、現地のエージェント情報では危険地域は首都のカラカスのみで地方の観光地は問題ない。
市民生活も至って普通であるというもので、私たちはその言葉を信じ、日本を発ちました。
実際に現地で肌で感じたのは、現地エージェントの言葉の2/3は真で、1/3が彼らの楽観的希望といったところでしょうか。
確かにハイパーインフレでボリバル(ベネズエラ自国通貨)は紙くず同然ですが、人々が生活に用いているのは米ドル、ブラジル・レアルの紙幣であり、職場の給料や闇市で使われる通貨も海外通貨です。
農村部に行けば基本は自給自足生活なので、服を買う、ガソリンを買うといった用途にしかお金は使いません。
街ではレストランやカフェ、ファストフードは普通に営業し、夜になればバルには人々が集い酒を飲み、賑やかに過ごしていました。
ただ、知識階級の国民(政治に対しまともな意見、思想をもつ人々)が国を脱出しているのは間違いなさそうで、耳に痛い意見を述べる人達が周囲にいなくなったマドゥロによる政治は嘘だらけの、まっくろけ。
私たちが滞在中も壮大な規模の大統領の嘘を耳にし、おもわず“アホじゃないの?”と思ったほどでした。
私たちが旅した時は賄賂大好きのマドゥロ大統領に対し、唯一まともな意見で対抗できるグアイド国会議長(反チャベス派)が米国の支援を取り付けていましたが、ロシアや中国を後ろ盾とするマドゥロに対してはその支援力が不足していることは誰の目にも明らかで、ベネズエラに残る国民の視線はもう国政には向いていない感じでした。
そんなベネズエラでのギアナ高地(ロライマ山)トレッキングとセスナでエンジェルフォールへのチャレンジ。
何もそんなひどい国に行かなくても・・・の意見もあったと思いますが、あれから3年を経たコロナ禍の今から見れば、「なんであの時に行かなかったのか」と一生後悔しただろう・・・と思います。
ロライマ山トレッキング旅行記-8で紹介するのは、ロライマ・テプイの山頂から、パライテプイ村を経由しプエルトオンダスへと戻る帰路の様子。
帰路は山から下るだけのだから、そんなの楽勝でしょ♪と私も自分が歩く迄は高をくくって言いました。
しかし、帰路は、真夏の太陽がジリジリと照りつけるひたすら登りの拷問坂。
その上、到着した宿では、恐怖のG(ゴキ)地獄とBlackoutが私を待ち受けていました……。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅程☆★☆
・3/2 NRT18:25-DFW-MIA21:38 マイアミ宿泊
・3/3 MIA- BLA(ベネズエラ)プエルトオルダス宿泊
・3/4 Paraitepuiへ移動(9時間)パライテプイ宿泊
・3/5-3/11 ロライマ山 6泊7日 トレッキング
3/5 Day1:パライテプイ村→クカナン・キャンプ
3/6 Day2:クカナン・キャンプ→ロライマ・ベースキャンプ
3/7 Day3:ロライマ・ベースキャンプ→カラカス・キャンプ
3/8 Day4:カラカス・キャンプ→The Prow→クワティ・キャンプ
3/9 Day5:クワティ・キャンプ→プリンシパル・キャンプ
□3/10 Day6:プリンシパル・キャンプ→クカナン・キャンプ
□3/11 Day7:クカナン・キャンプ→パライテプイ村
□3/12 Puerto Ordasへ移動(9時間) プエルトオルダス宿泊
・3/13 エンジェルフォールへ カナイマ宿泊
・3/14 エンジェルフォール遊覧飛行 プエルトオルダス宿泊
・3/15 BLA18:00-MIA21:00
・3/16 MIA06:50-CHI-
・3/17 NRT15:30
☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
【1】旅の序章 -アクセス・安全情報・トレッキング準備編
https://4travel.jp/travelogue/11487969
【2】ロライマ・トレッキング Day1 -プリプリ悪魔の洗礼
https://4travel.jp/travelogue/11491355
【3】ロライマ・トレッキング Day2&3 -魔境の台地へ
https://4travel.jp/travelogue/11524363
【4】ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
https://4travel.jp/travelogue/11525847
【5】ロライマ・トレッキング Day4 -世界の果てThe Prowへ
https://4travel.jp/travelogue/11536306
【6】ロライマ・トレッキング Day4&5 -サイバー攻撃で通信がダウン
https://4travel.jp/travelogue/11539851
【7】ロライマ・トレッキング Day5 -不思議な絶景のロライマ山
https://4travel.jp/travelogue/11715107
【8】ロライマ・トレッキング Day6・7&帰路 -拷問坂を往く
https://4travel.jp/travelogue/11772791 -
3/10
この日はロライマ・テプイの上で過ごす最後の1日。
腕時計の目覚ましのセットは朝の4時。
まだ暗い中、ごそごそと起き出して、お出かけの準備を始める。 -
ロライマ山のトレッキングで毎晩お世話になったのは、現地エージェントが調達してくれた寝袋のMUMMY200。
コットンとナイロン製でダウンは入ってはいなかったが、夏の終わり(3月)のロライマ山ではこれくらいでも十分。
さすがに夜は冬用のトレッキングズボンに履き替えて寝たが、寒くて眠れないことはなかった。 -
この日、早起きをした理由はポーターのアレックスと、ロライマ山の山頂岩であるマーベリック・ポイントに朝日を見に行く約束をしていたから。
昨晩のキャンプ地であるプリンシパル・ホテル(ホテルという名のキャンプ用の岩棚)は、朝日が美しいマーベリック・ポイントのすぐ脇にあり、サンライズの時間に合わせ、相棒とアレックスと共に、マーベリック・ポイントへと登ってきた。 -
朝日が昇る前、ロライマ山とお隣のクカナン山の間からは白い雲がモクモク。
-
マーベリック・ポイントの山頂部には、小さなケルン。
ここへと来るトレッカーの写真には必ず載っているやつだ。
だから、私もパチリ。 -
ゆっくりとロライマの大地も目覚め始め、花の姿も薄闇の中に浮かび上がる。
-
マーベリック・ポイントの標高は2723m。
その山頂のすぐ脇は、ロライマ山の切り立つ崖で、真下に見えるサバナの草原まで屏風のよう垂直に切れている。 -
見渡す限りの地平線と、小さなテプイの山頂が見えるこの光景。
-
あと2時間もしたら、テプイを下り草原地帯へと降りなければならない。
だから、この光景をしっかりと目に焼き付けておかなければ。 -
6時過ぎにロライマの東の端がオレンジ色に輝き、お日様の姿が現れた。
-
日が昇る前はロライマの色は紫と青の幻想色に支配されていたのだが、太陽の力は一気にその色を変えていく。
-
太陽が昇ると同時に体感気温も一気に暖かくなり、その影響は大気にも。
-
夜の冷気と太陽の発する熱の差により空気中に大きな対流の渦が生まれ、モクモクの雲はゆっくりと散っていった。
-
イチオシ
この地方の先住民がロライマ山を“雲が生ずる山”と呼ぶのは知っていたが、こういうことだったんだね。
-
日が昇ると、岩の間の凹凸も分かりやすくなり、歩くのも楽に。
いつもはこんな時には眠そうにしている相棒も、ロライマ山にいる最終日ということで、珍しくアクティブに動いていた。 -
ポーターのアレックスと私はお互いにスペイン語を介して意思疎通ができるので、この5日間で仲良しに。
年齢でみたら、アレックスのお母さんのエリカ(エリカもコック兼ポーターとしてトレッキングに参加)とほぼ年齢の変わらない私だが、話し出したら、年齢なんて関係ないね。 -
いい空の色!
今日も素敵な天気になりそうだ。 -
山頂で楽しく写真を撮っていたら・・・
キャンプにいるガイドのフェリックスが何か叫んでいる。
私には聞き取れなかったが、アレックスが言うには“朝ご飯”だって。 -
もっとマーベリック・ポイントでゆっくりしたかったのだが、ここでの時間配分を決めるリーダーは、ガイドのフェリックス。
-
残念だけど、キャンプに戻ろう。
-
6:45に朝食。
メニューは揚げたアレパとスクランブルエッグ。
アレパとはベネズエラの国民食で、焼いたり、揚げたりその調理方法は様々。
アレパの内側に野菜やチーズ、ハムや鳥肉を詰める豪勢な食べ方から、そのまま食べる食べ方まであり、この日は蜂蜜をかけていただいた。 -
ロライマ山では山頂エリアで3泊の夜を過ごしたが、歩いたポイントを地図に落とすと、ロライマ山をくまなく歩いたなと実感。
日本ではほとんど情報の得られないロライマ戦艦の舳先のThe Prowや水晶の谷、ベネズエラ・ガイアナ・ブラジルの三国国境に、今朝のマーベリック・ポイントと毎日、よく歩いた。 -
でも、歩くのは此処で終わりではなく、まだまだ先は長い。
この日はロライマ山の崖を一気に下りクカナン・キャンプへと移動し、翌日はトレッキングの出発点であるパライテプイ村へと戻らなければならない。
この日は短時間で一気に崖を830m下るのはけっこうキツそうだけど、明日は残りの800mを1日かけて戻るだけだから、明日は楽勝だよね・・・なんてこの日の朝は考えていたが、実はロライマ山のトレッキングで一番ツライのが最後の1日の平地歩きだ。
最終日の行程は、実は下りではなく登りである。 -
朝食の後は、ロライマ山北部の展望ポイントへと向かう。
-
このポイントはMirador(ミラドール)と呼ばれ、ロライマ山の向かいにあるクカナン山が美しく見える場所。
-
イチオシ
朝の気温差により生じた上昇気流も収まり、クカナン山とロライマ山はまた、雲の製造工場になりつつあった。
-
ガイドのフェリックスから“あまり崖サイドには近づかないように。落ちるからね”と釘を刺されてから、しばしの自由行動。
-
ロライマ山独特のこの黒い岩の風景ともお別れかと思うと、さみしいかな。
-
相棒は、落ちないギリギリの処まで崖に近寄って、この絶景を堪能していた。
-
イチオシ
私もまねして崖のギリギリの処から、景色を愉しんで。
-
ほら、雲がまた、モクモクしてきているよ。
-
崖下にあるのは、グランサバナの草原。
-
この真下は乾燥気候だが、ロライマ山の北部のブラジル側に行くと、一気にジャングルになるのだから、ロライマ山を取り巻く自然は本当に豊かだ。
-
多少の無理を承知でここまで来て、この景色を自分の目で見ることができて、良かった!
-
そんな感傷にもっと浸っていたかったが、ガイドのフェリックスは時間には厳しく、そろそろ下山する時間ということで、ロライマ山の下山ルートへ。
-
朝日を見たマーベリック・ポイントからストンと垂直に落ちる壁の脇を急角度で降りていく。
-
下りながら左側にそびえる崖を見上げると、絶壁そのもの。
-
誰も上ることのできないこの崖があったから、ロライマ山の山頂には恐竜時代から脈々と繋がる植物や爬虫類たちの命が続いてきたのだね。
-
下り道は大きな岩も多いくせに、それが浮き石だったりするので、一歩一歩、丁寧に歩く。
-
途中で振り返って見た景色が素敵で、来て良かった!と最実感。
-
崖の上を見上げたら、ちょうどマーベリック・ポイントの岩があった。
-
ロライマ山の雲の生成スピードは速く、下り始めて1時間した頃にはもう山頂エッジが見えなくなるほどの厚い雲が降りてきていた。
-
休憩をしていたら、ポーターのエリカ母さんも荷物を担いで降りてきた。
仕事とはいえ、重い食料を持ってくれて、ありがとう! -
ロライマ山を半分ほど下ると植物の植生が変わり、光沢のある葉に紫の花、そして赤い実の植物を発見。
食べれらる?とき聞いたら、やめとけ!だって。 -
7:40にプリンシパル・ホテルを出発して、ランチ休憩のロライマ・ベースキャンプに到着したのが11:10。
ガイドのフェリックスによると、かなり良いペースで降りてこれたそうだ。 -
キャンプ地では、先に荷物を持って降りていたポーターのアレックスとエルナンの兄弟が休憩のための椅子を設置し、
-
イチオシ
パスタランチも準備していてくれていた。
目の前にロライマ山とクカナン山を眺めながら食す、最高のロケーションのランチだ。 -
ただ、ロライマ山に雲があるけどね。
-
ベースキャンプの出発は12:10。
-
お腹もいっぱいだし、体力もバッチリ。
-
イチオシ
午後になると先ほどまでロライマ山の山頂部分に滞在していた雲も晴れて、振り返るとロライマ屏風の絶景!
-
山頂のマーベリック・ポイントの乗用車の形の岩の形もくっきり。
どうしてこの乗用車の形の岩がマーベリックという名前なのか。
これは日本人にはなじみがないのだが、南米では乗用車と言えば米車のフォード・マーベリックがその代名詞。
だから、“車岩”という意味で、“マーベリック・ポイント”の名前がつき、英語のガイドブックには”The Car”の名で記されている。 -
歩いているとたまに緑地帯のようなエリアがあり、そこには珍しく鳥の姿があった。
-
鳥がいると言うことは、その餌になる奴らもいて、なかなか日本では見かけないような斬新な模様の毛虫も。
こいつは毛針に毒を持つ絶対に触れたらダメなヤツ。
この毛虫は成長したら、蝶になるのか蛾になるのか。
はたまた今の姿からは全然予想もつかない昆虫に変態するのかもしれない。 -
鳥が食べる餌のことを話していたら、ポーターのエミリオが木の実をもいで見せてくれた。
両手で転がして皮をむく真似をしていたので、もしかして食用にもなるのかな。 -
たまに先ほどのような緑地帯もあるが、サバナは基本的には乾燥エリア。
-
水分の少ないこの辺りには、ロライマ山に咲いていたような色鮮やかな食虫植物などは生息していない。
-
時折、後ろを振り返りロライマ山の姿を眺めるのだが、見る度にその周辺環境が劇的に変化していて、驚かされる。
-
この時は、またもや大量の雲が湧き出していた。
-
ベースキャンプを出発して2時間半後の14:10に本日の野営地のクカナン・キャンプに到着。
-
このキャンプは下のパラテプイ村から管理人さんが派遣されている場所で、
-
炊事場だって、しっかりとしたモノが準備されている。
(写真に写っているのは、ポーターのエリカ母さんとガイドのフェリックス。エリカ母さんはちょっぴり迷惑そうにも見えるかな・・・) -
オラリオ父さんは、荷ほどきをしたらすぐに食事の準備。
管理人がいるキャンプ場と言っても電気があるわけではなく、夕食の準備は明るい内に終わらせなければならない。 -
相棒と私は川でサクッと水浴びをし汗を流したら、キャンプ裏手のサバナへ。
-
このクカナン・キャンプ場は、その名の通り、クカナン山とロライマ山のビューポイントとなる処。
-
朝方は雲が出ることが多いので、夕方に見えるこの景色は見納めとなるかもしれない。
-
川から眺めたり、
-
草原から眺めたり、この日の夕方は心ゆくまでテプイの風景を愉しんだ。
-
サバナでは夕陽が沈むのも草原の上。
その昔にやって来た宣教師が作った教会の後ろに、日は沈んでいった。 -
この日の夕食はハンバーグ。
トレッキングに持ってきた食材を使い切るため、最後のディナーはハンバーグと決まっているそうだ。 -
そして、翌朝3/11の5時。
思いのほか、雲が無いかも・・・ -
イチオシ
飛び起きて、キャンプ背後のサバナへと走ると、多少の雲はあるモノの朝焼けの中のクカナン山の姿。
-
お日様が昇りきると、朝焼けの色から通常モードの色のクカナンとロライマの二つのテプイ(台地)が現れた。
-
クカナン・キャンプでは管理人の二人の子供達が木を切って薪を作っていた。
-
キャンプ最後の朝食は、ベネズエラの国民食のアレパにチーズと卵を挟んだもの。
-
7:40にキャンプを出発する。
-
クカナン川とトク川の2本を渡渉したら、あとは平地を歩くだけ。
-
イチオシ
朝は、私も元気だった。
-
トレッキング最終日である7日目の行程はクカナン・キャンプからパライテプイ村までのたった13km。
地図を見る限り、基本はフラットなのでこれはもう楽勝でしょ♪ -
そう、地図上は楽勝のはずだったのだが、実はクカナン・キャンプ→パライテプイ村までの13kmはゆったりとした角度のついた登り道。
30℃を超える気温と乾燥した空気の中をじりじりと焦がす太陽の下を歩くのは、6日間のトレッキングで疲労困憊の体にとっては、地獄のような拷問坂だった。
拷問坂を歩いていても目の前にあるのは、だだっ広い乾いた草原。
目の前に素敵な景色があるわけではなく、格好いいロライマ山は歩く度に背後に遠ざかるし、歩く楽しみがない道だった。。
最終日の苦しい道のりの愚痴はこのくらいにして、トレッキング最終日歩きながらに出逢ったモノを紹介♪
トップバッターは旅行記2でも紹介した爆弾草(Bombasetia Paradoxia)で、山火事の中でも生き残れる防火壁を持つ植物だ。 -
こちらはバッタで、体長は5cm位と大きめで仮面ライダー的な顔つき。
-
コスタリカでたくさんいた“葉切り蟻”もいた。
-
葉切り蟻が自分の何倍もの大きさの葉を運ぶ姿は、いつ見ても感動モノ。
-
よく見ないと分からないのだが、写真右側に何かがいるのがわかるだろうか?
(虫嫌いの方は閲覧注意!) -
こちらもGrasshopperとのガイドの説明だったのでバッタの一種だと思うのだが、私にはバッタ特有の翅は見つけられなかった。
先ほどの緑のバッタが仮面ライダーとするならば、オレンジと黒の毒々しい色合いはショッカーだね。 -
肩で息をするような状況で、歩き出して5.5時間後の13時にようやくトレッキングをスタートしたパライテプイ村へと到着。
ひたすら緩い登りの13Km続く拷問坂は、ふくらはぎへの負荷がキツく、7日間の歩きの中で一番ツライ道となった。 -
公園管理事務所でトレッキング終了の書類を提出したら、トレッキングは終了。
1週間ぶりに川での水浴びではない久々の水シャワーを使える・・・と思ったら、宿泊施設のシャワー配管が目詰まりしていて水が出ないトラブル。
まあ、強欲村長の経営する宿だからメンテナンスなんてしてないのだろう。
結局、シャワーは水がでるガイドのフェリックスの部屋までもらいに行き、なんとか完了した。 -
夜までは時間があったので、パライテプイ村を散策することに。
村の中では食用(卵)に鶏を飼っている家が多いが、贅沢に地鶏飼育。 -
鶏の巣も各ご家庭にあるわけではなく、その辺の草原の中に鶏のホームがある。
-
村の高台へと登ると、サバナを歩いているときには見えていなかった、別のテプイ(台地)が一望。
テプイの名前を忘れないように記しておく。
右から順に、ロライマ山、クカナン山、ユルナイ山(台形)、ワダカ・ピアポ山(鋭)、イルー山までが見えていて、トラメン山は見えてないかな。 -
家の庭(裏のジャングルを耕したところ)にはバナナの木を植えるのが、どうやらこの村のスタンダードらしい。
-
村の広場には、いかにもなお偉いさんの胸像があったが、この人はどなたなのかは知らない。
-
洗濯物をロープに干すのは、世界共通だね。
約80世帯あると聞いていたので、村には子供達が多いのかと思ったが、外で遊んでいる子供の姿は思いのほか少ない。
その理由は、労働力。
自国通貨が役に立たないので、ある程度成長した子供は労働力としてかり出されていて、歩いて3時間かかるユルアニ村まで毎日、仕事をしに行っているそうだ。 -
この日の宿の夕食は、冷凍鳥肉のフライ。
漆塗り風の器は昔にアジア人にもらったといっていたので、日本人のお土産かもしれない
しかし、宿の食事で冷凍鳥肉とは・・・手抜きもいいところだよね。
トレッキング中にエリカ母さんが作ってくれた料理の方が、心がこもっていたよ。 -
この日の夜はテントではなく、宿。
寝袋ではなくベッドで眠れるのだが、この宿は7日前のトレッキング前日に宿泊したところで、夜中にG(ゴキちゃん)の恐怖をたっぷりと味わった宿。
前回の教訓を生かし、就寝前にベッドの周囲には蚊帳を巡らせ裾を絞りGの侵入経路を断って、目を瞑る。
そして夜中は、予測通りの状況に。
Gが部屋の中を動きまわる乾いた音が部屋のあちこちから聞こえ、眠れぬ戦慄の一夜となった。
個人的な意見だが、パライテプイ村の強欲村長が経営するこの宿は、色々な点でお勧めしない。
帰路はこの日の内に車で1時間のサンフランシスコ・デ・ユルアニ村まで下り、そこで宿を取る方がトレッキングの最終日を快適に過ごせると思う。 -
3/12は朝にユルアニ村まで四駆で送ってもらったら、そこで送迎の車に乗り換えて。
迎えに来ていてくれたのは、ベネズエラに入国した初日にドライバーをやってくれた、副業が弁護士のお兄さんだった。 -
車は一路、プエルトオンダスへ向かう。
途中で通過するのは、中華マフィアが支配するベネズエラで一番活気のある村Las Craritas。 -
イチオシ
Las Craritasでは入手できないモノはなく、アメリカ資本のコカコーラも食べ物も、何でも手に入る。
お店の商品棚にはびっしりと品が並び、都市部に行けば闇市でしか手に入らない日用品も何だってある。
ただし、ここは弱肉強食の村で、銃と金(Gold)がこの村の全て。
だから、私たちなんて絶対に車から外には出られないし、本当は写真を撮るのだって危ない。 -
運転手さんはそんな村で車を降り、ポリタンクにガソリンを給油。
ガソリンはへたなとこで入れると品質の悪いのをつかまされるから、いつも買う信用のおける屋台でしか買わないそうだ。
こういう村で変なガソリンを売ったら、翌日は首と胴体が繋がっていないかもしれない。 -
中華マフィアの村;Las Craritasを過ぎれば、もう身の危険の心配もなくなり、写真を撮るのも自由。
この写真は小さな村の八百屋さんだ。 -
プエルトオンダスの街が近づくと、高速道路もある。
高速道路の運賃は自国通貨ボリバルの支払いだが、通る度に金額が高くなっているとガイドのフェリックスの談。 -
プエルトオンダスの街に入ると、車が渋滞中。
ベネズエラの国旗をもった人達が車道を占拠し、デモ行進をしている。
ヤバいデモかと思ったのだが、女性の人権向上を主張する働く女性達のデモ行進とのことで、危険性は無かった。 -
今宵の宿は、ベネズエラ1日目に宿泊したホテルであるHosteria Waipa。
今夜こそふんだんな湯のシャワーを浴びるぞ!と思ったら、なんと、ベネズエラ全土の広域停電中でシャワーが使えないとのこと。
この停電は、「アメリカがベネズエラの基幹発電所に大規模なサイバー攻撃を仕掛け、ベネズエラ全土への電力の供給網が断たれた」とマドゥロ大統領は国民に演説したとのことだったが、そんなふざけた説明を信じたふりをするのは、大統領の側近くらいだろう。
ホテルのスタッフもガイドも皆が「官僚が発電所の経費をピンハネするから、メンテナンスができていないのでしょ。と・・・。
最終的にシャワーは30分間だけホテルの自家発電で電力を供給し水をあげてもらえることとなり、なんとか8日ぶりに熱い湯のシャワーを浴びることができた。 -
そして、7日間トレッキングが無事終了したことを祝して、ビールで乾杯!
-
夕食はホテルのレストランにて。
私は川魚のグリルで、相棒は牛肉のステーキ。
レストランのメニューは肉・魚の二択で、料理方法はグリルかフライのどちらか。
お代は肉でも魚でも1プレート10米ドルなので、ホテルの食事としてはけっして高すぎない適正価格かな。 -
イチオシ
さて、ロライマ山のトレッキング旅行記は、ここでオシマイ。
でも、ベネズエラ旅は終わりではなく、まだ先がある。
明日からはトレッキングとは全く異なる世界、セスナを1泊2日でチャーターし、空中から愉しむギアナ高地へとその一歩を踏み出す。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
コレを見ずに死ねるか! 誰にも教えたくない 世界の絶景!!!
-
前の旅行記
最果ての絶景-The Prow☆もしかして、日本人で初踏破かも!?【ロライマ山Trek Day4 】アラフィ...
2019/03/02~
ギアナ高地周辺
-
次の旅行記
4度目の正直/奴は突然やってくる!【インドの秘境;ラダック女子旅-1 ホームステイ&トレッキング】~eビザ・...
2019/06/29~
レー
-
64歳の母と一緒に挑戦!ワイナピチュ山登山とインカ橋 - 焦らず・ゆっくり登るワイナピチュ
2009/03/17~
マチュピチュ周辺
-
母さんの一人旅♪"ウユニ空港で人さらい、いえいえ、人違いに遭う "の巻 ボリビア2日目-まさかのアクシデント...
2011/12/29~
ウユニ
-
Jordan【1】死海の水は痛かった/70歳の母、死海に浮かび、そして沈む
2013/12/28~
死海周辺(ヨルダン側)
-
幻の獣;夢を喰らう獏(バク)を探して…/レンジャー・ステーション潜入作戦・発動!【2014夏 コスタリカ冒険...
2014/08/07~
コルコバード国立公園周辺
-
世にも奇妙な絶景:天空のインフィニティ・プール & 時を止めた石の滝【続・母さんの一人旅-7 イエルベ・エル...
2015/12/25~
オアハカ
-
いちばん怖いものは、コ・ド・モ !?/草叢から突然、ドッキリ遭遇…君は無事に逃げ切れるか-家族で挑む 世界遺...
2017/03/18~
フローレス島
-
スリルMAX♪冷や汗タラリ!奇跡の岩で 世界最恐の球遊び!?☆ガイドブックにはない絶景 -シェラーグボルテン...
2017/07/01~
スタヴァンゲル
-
お熱いのがお好き♪塩砂漠はExtreme な灼熱地獄☆更に深く、より暑く…夏は50℃超の耐久レース【(デス・...
2018/08/04~
デス・バレー
-
最果ての絶景-The Prow☆もしかして、日本人で初踏破かも!?【ロライマ山Trek Day4 】アラフィ...
2019/03/02~
ギアナ高地周辺
-
行きはヨイヨイ、帰りは・・地獄!【ロライマ山Trek Day6→Blackout】アラフィフ&アラ還のベネズ...
2019/03/03~
ギアナ高地周辺
-
4度目の正直/奴は突然やってくる!【インドの秘境;ラダック女子旅-1 ホームステイ&トレッキング】~eビザ・...
2019/06/29~
レー
-
ラスボスは地底ダンジョン☆Blue World in the Darkness/銀水洞ケイビング〔鍾乳洞好き...
2022/07/12~
沖永良部島
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ギアナ高地周辺(ベネズエラ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ベネズエラで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ベネズエラ最安
1,081円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ コレを見ずに死ねるか! 誰にも教えたくない 世界の絶景!!!
0
107