2023/10/20 - 2023/11/01
49位(同エリア100件中)
youさん
兼ねてから行きたい場所であった秘境ギアナ高地、これまでベネズエラの政情不安やコロナ禍で行けていませんでしたが、ようやくツアーが再開されましたので、S旅行社の13日間ツアーで行ってきました。
日程は下記
10月20日 成田→イスタンブール
10月21日 イスタンブール→キューバのハバナ経由→ベネズエラのカラカス(泊)
10月22日 カラカス→カナイマ→カナイマ散策→カナイマ(泊)
10月23日 カナイマ→セスナでルエバ→4WDにてサン・フランシスコ→サンタ・エレナ(泊)
■10月24日 サンタ・エレナ→グランサバナ散策→チバトン(泊)
■10月25日 チバトン滞在→周辺地帯散策→チバトン(泊)
■10月26日 チバトン→ルエバ→セスナでカナイマ→ボートでエンジェルフォール・キャンプ地(ハンモック泊)
10月27日 キャンプ地からヘリフライトで滝上のデプイへ→キャンプ地からンジェルフォールの展望台まで往復→エンジェルフォール・キャンプ地(ハンモック泊)
10月28日 エンジェルフォール・キャンプ地→ボートにてカナイマ(泊)
10月29日 カナイマ→カラカス(泊)
10月30日 カラカス→イスタンブール経由
10月31日 →イスタンブール経由
11月1日 朝 成田
この旅行記は、サンタ・エレナからギアナ高地の大草原が広がるチバトンまでを掲載します。
表紙の写真は、黄金に輝くハスベの滝の下流川底。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
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秘境ギアナ高地の旅(2)からの続きです。
10月24日 8時 サンタ・エレナのロッジを出発。無法地帯と呼ばれている町中で、ウベ社長が路上銀行と称するオジサンと会話して、ドルから現地通貨に両替えします。この方法が一番安全で、レートも良いのだそうです。その後に雑貨店に寄ってBBQ用の燃料など仕入れます。
この日は、国道10号線を北上してグランサバナ内を巡り、サバナの中にあるチバトン村に向かいます。 -
イチオシ
グランサバナの風景。
ギアナ高地を代表するテプイ(テーブルマウンテン)が見えない大草原が広がっています。テーブルマウンテンは見えませんが、大草原が広がるこの辺りの標高は1000m程度はあるのです。 -
こちらも。
ギアナ高地は、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6か国と地域に広がっており、テーブルマウンテンや滝だけではなく、雄大な大草原など多様な大自然が残された秘境なんです。 -
赤道に近いギアナ高地。10月ですが炎天下のもとでは暑い暑い。。。着替えなど手に持ってハスベの滝に向かいます。
ハスペはスペイン語で碧玉のこと、このあたり一帯は酸化鉄を多く含んでおり地表も赤茶色をしています。 -
密林を抜けて赤茶色の川底が見られる川沿いに下りて来ました。
ここで水着になり、滑り止めの靴下をはいて川に入ります。 -
この川の底は、全て碧玉 (へきぎょく、jasper)の一枚岩で、微細な石英の結晶が集まってできた鉱物(潜晶質石英)です。
日本ではサファイアとも呼ばれており、宝石の一種なんです。 -
この川の上流にハスベの滝があります。
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イチオシ
4段の滝で高さは約20m。滝修行をするのに適した滝で、折角なので頭から滝を浴びて元気付けられます。ただこの付近は、蚊よりも強力なブリブリが飛び回っていますので、覚悟しなくてはいけません。
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宝石の川底で~す。
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こちらも。
宝の山~という言葉はよく聞きますが、宝の川~と言うのは初めてです~。 -
こちらも。
川底に縞模様が現れていますが、自然に形成されたもので表面は滑りやすいです。 -
イチオシ
こちらは陽を浴びて黄金に輝いている川底です。
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こんなに美しい宝石は削って持ち帰りたくなります。この部分はかってどこかの国の企業か、無法者らが削り取った形跡です。
現在は監視下に置かれていて、採掘などは禁止されています。 -
川の上の枯れ木に生えていたキノコの一種と思われます。
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大草原地帯のアップ・ダウンを移動して滝巡りをします。
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ユルアニの滝に来ました。
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滝の脇から見ると落差は10m程度ですが、幅が結構あります。
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滝の下流の川沿いに下りてきました。
ここからだと滝の水や滝壺からの泡が赤茶色に見えます。これはタンニンが含まれているためで、ギアナ高地を流れている川の特徴です。 -
大草原地帯を移動します。
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草原の中にポツンと家が建っていますが、ギアナ高地の地下に眠っている希少金属類やダイヤモンドなどの宝石類の採掘現場の様です。日本企業も許可を取ってギアナ高地に進出しているとのことです(ウベ社長)。
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パチェコの滝に水浴びを目的に来ました。おお~随分と小さな滝です。前日に訪れたアラバンの滝の上流に位置しています。
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この滝は崖の斜面を川が流れ落ちているという感じで、パチェコさんという人が見つけたので、その名が付けられたとのこと。
ギアナ高地内には写真家の白川さんが見つけたと言う「シラカワの滝」というのもあるそうです(ウベ社長)。 -
滝壺がちょうどプールのようになっていますのでそこで泳ぎます。最も泳ぐといってもほとんど浸かった・・・という程度ですが。
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14時 ピクニックランチの後、大草原のテプイを見ています。
テーブル台地の上に雨雲がかかっています。あの雲がこちらの方向に移動しているらしい・・・・と言うことでこの場を離れて、ロッジのあるチバトンに向かいます。 -
丘陵地の上にレーダーサイトが見えています。周囲に立ち入り禁止のフェンスが張られていますが、こんな所に何の目的で造られたのでしょうか・・・・
ウベ社長曰く、あれはUFOやミサイル監視用の秘密基地が地下にあるのだ・・・・と冗談なのか本当なのか・・・説明してくれましたが。本当かなぁ~ -
ご覧のようなダートの道を走っています。
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進行方向左手に、黒い雨雲が接近しています。
そのうちにこれまで経験したことのないような強烈な豪雨になり、先が見えなくなりました。その間しばらく静観します。雷や強風は有りませんがちょっと不安になります。 -
やがて小降りになりましたが、車が進む方向の道路はご覧のように水浸し。。。になりました。
あれあれ~、それでも、そろりそろりと車を進めます。ドライバーの腕の見せ所です。 -
イチオシ
後続の車が泥沼にスタックしていないか、お互いに監視しながら、泥を跳ねながら、左右に揺さぶられながらゆっくりと進みますwww。
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17時前 チバトンの看板がある場所まで来ました。今宵のロッジには、この看板から更に脇道のデコボコ道を進むことになります。
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17時過ぎ 高度のドライブテクニックと強靭なトヨタ・ランクルのお陰で、無事にチバトンのロッジに到着。ここに2泊します。
ロッジは、壁が石積み、屋根はトタン板の小屋です。トイレ、水シャワー付き、電灯、コンセント付き、ただし停電あり、それに夜に豪雨に見舞われたため雨漏れ付き・・・デシタ。 -
10月25日 チバトンの朝、ギアナ高地のサンライズです。
ロッジの前に小川が流れています。昨夜は一時豪雨がありましたので、水量が増しているみたいです。 -
ロッジの裏庭はご覧のような花の咲いている草原が広がっています。
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朝食時にやってきたオウムの親子。ギアナ高地の森から毎度訪れるお客様です。。
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8時30分 チバトンのロッジを出発。昨日と同じダートロードを通ってグラン・サバナの先住民であるベモン族の集落イボリボ村に向かいます。
途中草原の中で村人発見。。。魚取り用のモリを手にした子供たちとお父さんの親子連れです。 -
草原の中に池なども見かけられます。このような池に魚などがいるのかしら。。。
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10時 アポンワオ川沿いのイボリボ村に到着。この村は、この川の下流にあるアポンワオ滝への拠点となっています。
滝に向かうためにアポンワオ川をボートで対岸に渡ります。 -
対岸から見るイボリボ村。
滝はここから3Kmほど先にあるので、そこまでハイキングとなります。 -
湿地帯やデコボコ道を歩きます。荷物は車に残していますので身軽ではありますが、炎天下なので汗がたらたら~です。
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アポンワオの滝に到着しました。落差105m、水量も昨夜の豪雨の影響なのか多いようです。崖が険しくて滝壺がこの位置からは見えません。
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こちらは滝の下流方向。この川はやがてオリノコ川に合流します。
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イチオシ
険しい崖を30分ほど下って滝の下まで来ました。
水飛沫がこの位置まで飛んできています。
このアポンワオの滝は、先住民のベモン族の間では、チリウェナの滝と呼ばれており、チリは直ぐに増水する・・ウェナは直ぐに水が引く・・という意味だそうです。 -
滝の観光を終えた後は、グランサバンナの道を再びハイキングして戻ります。
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帰り道は、サバンナに生えている植物など鑑賞しながらのゆっくりハイキングとなります。
こちらは、ギアナ高地を代表する食虫植物のパイナッブル科プロッキニア。 -
そのプロッキニアを上から見ています。上に向かっている葉が筒状になっており、中に水が溜まるような構造です。溜まった水は、甘い香りを放ち酸性となって、中に入り込んだ虫は分解され、プロッキニアはそれを栄養源にして成長します。
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こちらは蟻塚。中にいる蜂たちは、有効な食材や調味料になります。
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草原の湿地帯に穴ぼこが散見されます。そこはダイヤモンドなどの鉱物資源を探すために掘った形跡だとか。
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13時 アポンワオ川沿いのイボリボ村に戻ってきました。
川沿いの小屋でウベ社長らが用意してくれたBBQのランチとなります。ステーキ、チキンの食べ放題でした。
ランチの後は、アポンワオ川の川べりで水遊びを楽しみます。川の中流は流れが急なので注意です。流されるとその下流には先に訪れたアポンワオ滝がありますから。 -
15時過ぎ イボリボ村を離れ隣のイワルカ村に来ました。
こちらは村の学校で、校庭で数人の子供たちが遊んでいるのが見えます。大草原にも子供たちが沢山住んでるようで、過疎地にあるような少子化問題はこの地では関係無い様です。 -
村にある教会で、村内で一番立派な建物だと思われます。
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ウベ社長が村の長老にお願いして、教会の中に入らせて頂きました。
村の人たち全員入場できそうな大きな礼拝堂です。先住民の人達もスペイン人が布教したキリスト教を信じているのでしょう。 -
16時過ぎ 連泊となる今宵の宿泊地チバトンに向けて移動中。雨雲が上空に見えています。スコールに遭遇する前にロッジに辿り着くようにと急ぎます。
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17時前 チバトンのロッジに到着。
しばらくして、大草原の奥に陽が沈み、雲が紅く染まる瞬間が訪れます。この茜色の空を眺めながら、思えば地球の裏側のギアナ高地に来られたこと・・・この機会を持てたこと・・すべてに感謝します。 -
10月26日 5時にドアノックによるモーニング・コールを受けます。
この日は、チバトンからルエバ空港に行き、そこからセスナ機でカナイマに戻ります。そして、荷造りの後ボートで川を遡上してエンジェルフォール・キャンプ地までの大移動日となります。
7時にチバトンのロッジを出発し、ルエバ空港に向かいます。 -
大草原の中のダートロードを移動中。昨晩もスコールがあったために、一部泥沼状態のところもありましたが無事通過しました。
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大草原の奥、テーブルマウンテンの上にへそのあるようなテプイが見えています。大自然は本当に珍しい風景を造ってくれます。。。
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9時前 ルエバ空港に到着。ほどなくして3機のセスナも到着します。
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到着した3機のセスナにそれぞれ荷を積み込み、くじで決めた順番に乗り込みます。今回はパイロットの隣席となりました。
小型のセスナ機ですが、操縦席前は沢山の計器が並んでいて車の運転とは相当違うみたいです。。。当たり前ジャ~ 安全な操縦頼みますwww。 -
セスナ機はカナイマに向けて快調に飛んでいま~す。絶景、絶景。。。
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イチオシ
先行した我がツアーのセスナ機が隣に見えています。
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天気も良好で再び絶景を楽しんでいます。
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こちらも。
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10時過ぎ セスナ機は無事にカナイマ空港に到着。
ロッジに戻り、預けてあったスーツケースを開けて、2泊3日分のエンジェルフォール・キャンプへの荷造りをします。荷物は小型の木造ボートに乗せることもあって、1人当たり8Kg内の重量制限があります。
秘境ギアナ高地の旅(4)---エンジェルフォール・キャンプとへり遊覧飛行編につづく。
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旅行記グループ 秘境ギアナ高地の旅
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