2018/08/04 - 2018/08/12
2位(同エリア152件中)
ウェンディさん
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この旅行記のスケジュール
2018/08/06
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車での移動
マンモスレイクスを12時に出発し、ローンパインへの到着は14時。ここから先はUS-395を離れる。
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車での移動
目的地はデス・バレー。 距離は200kmとそれほど遠くはないが、難関は暑さだ。
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15:00 パナミント・スプリングスのレインボーキャニオンで小休止。
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ストーブパイプ・ウェルズでエントランス・パスを購入(30ドル/車)。 この時、気温は既に45℃超!
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車での移動
17時 ファーニスクリークへ。 ビジターセンターへ寄ろうと思っていたら、営業終了時間だった。
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車での移動
バッドウォーター到着は18時過ぎ。 19時頃歩き始めたのだが…暑い…。
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デスバレーでの宿泊はFurnace Creek Inn。デスバレーの中心部なので、早朝観光にも便利。
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この旅行記スケジュールを元に
2018年8月のアメリカ旅は、フォトジェニックな地形を愉しむ旅。
カリフォルニアの裏側;日本ではあまり知られていない地域にターゲットを絞り込みました。
旅の3日目の行先として私が選んだ旅先は、カリフォルニア州とネバダ州の州境にあり、その地の海抜は海面下86メートル。
海よりも86メートル(ビルディングだったら30階建て1棟分の高さ)地球の中心に近い位置に大地がある、世界最高気温をマークした記録でも知られた場所です。
真夏のエジプトでの砂漠、アンダルシアでのフライパンで焼かれる暑さ…などなど、今までにソコソコの暑さは経験していたので、世界最高気温と言っても観光地なのだから大したことないのでしょ♪と軽く考えて今回の旅先として選んだのですが…、
そこは、私の今までの経験などは役に立たないExtreme Natureな世界でした。
【死の谷】と呼ばれるこの土地では、その環境下に一歩踏み出しただけで体中の汗腺から汗が噴きだし、その汗すら流れ落ちる時間を待たずに空中に消えてしまいました。
周囲にあるのはいつもの大気ではなく、オーブンの中の様な熱せられた空気で、吸い込む息は体温より高く、体の中を熱い気体が通るのを感じました。
熱中症予防用の冷水を入れたステンレス水筒の外筒が、車外に出て3分もたたない内に素手では持てないほどの熱を持ってしまう強烈な熱が支配する世界は、自分自身がグリルになってしまうのではないかと云う恐怖さえ感じるほどの場所。
私が訪れた灼熱地獄の名は、【Death Valley(デス・バレー)】。
そこは、飛ぶ鳥さえ熱の瘴気で翼を折られる、地獄の一丁目でした。
☆Wonder Geo旅 カリフォルニア 旅程☆
□8/4 NRT10:55-DFW08:50 DFW11:40-FAT13:00 AA利用
□8/5 Alabama Arch Loop、Mono Lake
■8/6 Devils Postpile, Rainbow Fall/Mammoth Lakes、Death Valley
□8/7 Death Valley
□8/8 Kings Canyon National Park
□8/9 Sequoia Canyon National Park
□8/10 Sequoia Canyon National Park
□8/11 FAT06:00- LAX07:13, 10:50- AA利用
□8/12 -HND14:25
☆2018 Geologicalなカリフォルニア旅 旅行記☆
【1】BGMはトラブル四重奏 https://4travel.jp/travelogue/11390263
【2】驕りが齎した幻の絶景 https://4travel.jp/travelogue/11392406/
【3】巨人の痕跡 Devils Postpile https://4travel.jp/travelogue/11394960
【4】紅に輝くWhite Desert https://4travel.jp/travelogue/11398003
【5】クリスタルの蕾を探せ♪ https://4travel.jp/travelogue/11400933
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2018年の夏休みはカリフォルニアで過ごす休日。
旅の最初の2日間はシエラ ネバダ ハイキング。
US-395号線沿いにあるINYO(インヨ)国立森林公園をのんびりと歩いてきた。
今回のシエラ ネバダ ハイクは、カリフォルニアの山火事Ferguson Fireのせいで急遽決定した旅先だったのだが、マイナーな場所故に日本語での情報が十分得られなかったのが幸いして、どこを歩いてもどこを見ても新鮮な景色で、自然が作り上げた絶景をタップリと堪能できた。
そして旅の3日目の午後はインヨ国立森林公園の南端のLone Pineの町からUS-395を離れ進路を東へとり、荒野の中へと突入する。
この先で私たちを待ち受けるのは、死の谷【Death Valley(デス・バレー)】だ。インヨー国立森林公園 森林・ジャングル
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Us-395の分岐点からデス・バレー迄の距離は約200kmでアメリカでのドライブとしては決して遠い距離ではないのだが、ともかく最初の1時間は単調な道。
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車窓の景色も西部劇に出てきそうな殺伐とした風景で、運転している相棒はあくびを噛み殺しながらの運転。
どうやら、彼は単調な道よりもある程度ハンドル操作のあるワイルドな道の方が好きらしい。
助手席に座る私は、彼の眠気を取り除くためにカフェイン入りタブレットを渡したり、冷たいジュースをサーブしたりと必死。
「座っているだけの助手席は気楽で良いよね~」とか言われることが多いが、そんなことは無いと思う。 -
イチオシ
デス・バレーまでの行程の半分ほど来ると道は山道へと変わり、目の前に赤い岩肌の渓谷:Rainbow Canyon(レインボー キャニオン)が出現する。
レインボーキャニオンはその名の通り地層がグラデーションとなった峡谷で、赤系の岩が美しい地形だ。
峡谷には大きな駐車場もあったのでしばし休憩タイムとして、歩いて5分の展望台へ。
ひたすら1本道の道路が続いたので動体視力が落ちていて、その目の休憩も兼ねて遠くの景色を眺めようと展望台まで行ったのだが、そこで私たちが目にしたものは目を休めるには程遠い、目を疑うような光景。
多分、この先の生涯で目にすることは無いと思われる情景だった。レインボーキャニオン 国立公園
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展望台へと歩き出した私たちは、その道の途中でキーンという高周波の耳慣れない音を遠くに感じた(聞いたのではなく、身体が振動としての音を感じた)。
その音とほぼ同時にレインボーキャニオンの上空に現れたのは、なんと一機の戦闘機。
アメリカ空軍の戦闘機はレインボーキャニオンの峡谷に突入すると同時に機体を縦に倒し、まるで私たち観光客にそのアクロバティックな操縦技術を見せつけるかのように狭い谷間を飛びぬけて行った。
それは、まるで昔に映画でみたトップガンの1シーンみたいな光景。
高い金属音と共に戦闘機が目の前に現れ、視界から消え去ってしまうまでの時間は多分5秒も無かっただろう。
あまりの衝撃的な光景に写真を撮ることすらできなかったが、その場にいた他の観光客もみなポカン…と驚いた顔をしていたので、アメリカでも滅多に見られる光景ではなかったのかもしれない。
アメリカでは戦闘機の操縦練習空路に観光名所の峡谷が含まれているという現実。
戦争が大統領の言葉を1つで始まってしまう緊迫した政情。
平和ボケとも言われる日本に居たのでは感じることができない、戦争と背中合わせの世界情勢の一端を感じた一幕だった。
この一幕で、相棒の眠そうだった目がバッチリと醒めたことは言うまでもない。
(帰国後に知った情報だが、戦闘機が飛行訓練をするレインボーキャニオンは別名;スターウォーズ溪谷と呼ばれ、戦闘機ファンの間では戦闘機の訓練が見ることのできる場所として有名で、知るヒトぞ知る戦闘機の聖地だそうだ) -
レインボーキャニオンの峠を過ぎたら、その先はひたすら緩い下り坂。
道路脇には現在地の海抜表示があり、その表示もあっという間に海抜マイナス100フィート(マイナス30m)を突破し、どんどんと下がっていく。
標高を表す標識でBelow 表示を見たのは、デスバレーが初めてかもしれない。 -
レインボーキャニオンの峠道では窓を開けると爽やかな風が吹き込んできて、35℃の外気温もさほど気にならなかったのだが、海抜が下がるのと反比例して外気温はジリジリと上昇し、短時間で華氏109F→113F、そしてついには車載の温度計の最高温度である華氏120Fを超えてしまった。
華氏120Fといっても日本では使われていない単位なので分かりにくいと思うので、馴染みのある温度単位の摂氏に直すと、
華氏120F→摂氏45℃。
外気温が45℃の世界。
車の中のエアコンはMAXでフル稼働していたが、それでも乗っている私たちが汗ばんで来るほどの気温だったので、車内でも35℃は確実に超えていたと思う。 -
華氏から摂氏への温度の換算計算は簡単ではなく、正確に温度変換しようとすると電卓が必要となってくるが、旅の時は以下の簡易計算式が便利。
摂氏(℃)=(華氏(F)-30)÷2
華氏120Fの場合には、(120-30)÷2=45で、華氏120F=摂氏45℃となる。
デス・バレーへの道は、1本道。
間違うことの無い1本道でひたすら直進すればよいだけなのだが、デス・バレーへと向かう旅人には途中で1か所だけどうしても立ち寄らなければならない場所がある。
その場所はStovepipe Wells村。
Stovepipe Wells村には国立公園の管理センター支所があり、そこでデス・バレー国立公園のエントランス・パスを購入しなければならない。
そして、この村で行わなければならないことはもう1つあり、それは飲み物とガソリンの補給。
この先、デス・バレーの中心地であるFurnace Creekに行くまでの1時間、道路沿いには何もないので人間と車に必要な水分・栄養などの補給はこの村で行うことが推奨されている。
デス・バレーの砂漠で水も食べ物も燃料も無い事態に陥ったとしたら、それは干からびたカラカラのミイラになることを意味する。 -
通常、アメリカの国立公園は道路上にゲートを作り入場者数を管理することが多いのだが、デス・バレー国立公園への道路上にはゲートらしきものは無く、国立公園の入場証(エントランス・パス)を購入するのは、道路脇にある公園の管理センター支所の自販機で、支払はカードのみだ。
エントランス・パスは車1台当たり30ドルで、有効期間は7日間だ。
朝に買っても、夕方に買ってもエントランス・パスの有効期間の最終日付は同じなので、朝にパスを買うほうが滞在可能時間は長くなるが、夏のデス・バレーは灼熱地獄なのでそんなに長くは滞在できない。
我が家の滞在時間はこの日の夕方から翌日の昼までの約20時間だけだが、真夏はそれが限界。
このような短い滞在でも、ガッツリと体力を消耗した。
夏のデス・バレーを他の地域の観光と同じと考えるのは間違いで、地球を離れて他の星に滞在すると考えてもよいくらい。
デス・バレーでの体力消耗は、他の地域の倍くらいだと思っておくほうがよいのではないかな。 -
デス・バレーへのドライブ。
事前に調べた情報では、砂漠ゆえに道路コンディションがあまりよくない…とあった。
だから覚悟はしてきたのだが、思いのほか悪くは無い。
確かに、道路にはところどころに大きな陥没穴が開いていたり、熱でアスファルト表面がうねっていたりしていたが、注意して運転すればそんなに気にならないレベルだった。
唯一厄介だったのが、バーストタイヤ。
熱でパンクしたと思われるタイヤの大きな破片がところかまわず散らばっていた。 -
そして、Lone Pineの町を出発して3時間。
目標としていたデス・バレーの中心の町であるFurnace Creekへと到着した。
町と言ってもFurnace Creekにあるのは、宿が二軒とビジターセンターだけで、食料品や飲み物を買える店などは無い。
飲み物は宿やビジターセンターで調達するしかなかった。 -
車の中の温度計は華氏120F(摂氏45℃)が最高表示なのでそれ以上は上がることは無かったが、体感気温は明らかに上昇していて、車の中でも40℃超えは確実な感じ。
予想以上の暑さにへこたれそうになり、このままFurnace Creekにある今晩の宿へと行ってしまいたい衝動に駆られたが、デス・バレーの夕景は必見なので、運転手である相棒にもう少し頑張ってもらう事に。 -
宿があるFurnace Creekから更に30分の下り道を行くと、茶色の地平線の向こうに何やら見えてきた。
-
ここが本日の最終目的地、デス・バレーの絶景だ。
でも「この何処が絶景の場所?」って言う感じで、運転手である相棒も娘も???と怪訝そうな顔。 -
この場所は、全米の中で一番海抜が低い地域でBadwater Basin(バッドウォーター)と呼ばれる場所。
-
その海抜はマイナス282フィート(海面下マイナス85.5m)と私が今まで訪れたことのある標高の中でも最高に低い場所だ。
先程、海抜30mの場所での気温が、45℃。
そうすると更に50m土地が低い、此処バッドウォーターの気温は…どの位?
温度計を持って行かなかった私には正確な気温は測れなかったが、子供が「131F~~」と騒いでいたので、多分、摂氏50℃は軽く超えていたのだろう。
陽が傾いている夜7時近くで気温が摂氏50℃超えって、昼間のお日様の高い時間は一体どれほど高温になるのだろうか。デスヴァレー国立公園 国立公園
-
Badwater Basin(バッドウォーター)にはその名の通り、水が溜まっている場所がある。
ただ、その水は私たちが思っているような水ではなく、非常に比重が重い水。
海水の何倍もの高い粘性を持つ水だ。 -
イチオシ
バッドウォーターの駐車場に車を置ける台数は10台くらいと、それほど多くない。
空きスペースを見つけ車を停め覚悟を決めて車の外へ降りると、空気の重さが肩にズシンと乗ってくる感じ。
湿度は殆どなくドライな空気なのだが、その空気の中に含まれている熱が尋常ではなかった。 -
駐車場からすぐ見える場所にあった「STOP」と書かれた危険を知らせる看板には「朝10時以降は歩くのは危険!!!」との表示(写真は翌朝に撮影)。
朝の10時も危険かもしれないが、夜7時の暑さもかなり危険な気がする。 -
駐車スペースから見えるバッドウォターの風景は、ほとんどが茶色の台地。
凹凸のあるボコボコの地面が広がっていた。 -
そして、そのボコボコの中にあった不思議なモノ。
それは、前輪タイヤが半分ぬかるみに嵌った乗用車。
どうやら私たちが到着する直前に、この車は道路からバッドウォーターの地にダイブしたらしく、路肩には救急車の姿もあった。
幸い、乗っていた方々に怪我は無かったようだが、いったい、どういう運転をしたら道路からここまでの距離を車が飛んだのか、不思議な事故現場だった。 -
目の前に広がる茶色の大地の真ん中にあるのは、白い道。
道は、遠く対面側に見える山に向かって続いていた。
どうやら、この先に絶景があるらしい。 -
足元の白いものはサクサクとしていて、少し硬い。
柔らかくはないが、踏みしめると少し足が沈む。 -
バッドウォーターへとやって来た多くの観光客は駐車場に車を置き、遥か彼方にあるらしい絶景を目指して歩き始めるのだが、気温50℃の世界はちょっと歩くだけでも一苦労。
太陽は容赦なく肌を焦し、身体は熱を逃がそうと汗を出す。
しかし、その汗すら体にまとわりつく熱く乾いた空気があっという間に吸収してしまい水分は肌に残らない。
手にしていたステンレスボトル水筒が太陽の熱で瞬く間に熱せられ、その金属表面が素手では触れなくなるほど熱くなる過酷な環境。
だから、意気揚々と歩き始めた人達も次々と脱落し、目的の絶景まで行かずに記念撮影だけして駐車場へと戻る観光客の姿も多かった。 -
そんな中を、相棒、娘、私の3人は黙々と前進する。
無駄口は一切叩かない。
口を開けば一瞬で口の中の水分が奪われ、身体の水分量が減少することを本能として感じていた。 -
歩き出して15分もすると茶色一色だった周囲の景色の中に白色がさし色として入るようになる。
どうやら、バッドウォーターの中でも最深部に近づきつつある様だ。 -
ここデス・バレーは太古の昔は海の底であった場所で、更にその海の底が沈下を起こした、巨大なすり鉢型の土地だ。
もともと海由来のミネラルが土の中に多く含まれる地域な上に、海抜マイナス86mと云う環境はこの地に暑さをもたらし、地面の上には土の中に溶け込んでいた海洋性のミネラルが析出してきていた。 -
ミネラルには種類がいろいろあるが、海由来と云う事で一番多い成分が、塩化ナトリウム(NaCl)。
いわゆる塩だ。
地面の表面で再結晶した太古の海塩の塊。
そのお味は…。
家族みんなでデス・バレーの塩の味見。
ただでさえ暑くて喉が渇く場所なのに、何をやっているのだか…という感も無くはないが、好奇心の塊の私達。
皆で塩の小さなかけらを口に放り込んだ。
味は、食塩の何倍も塩辛く、エグミもキツイ。
デス・バレーの塩は精製したとしても食用にするのは難しいと思われる塩だった。 -
歩き出して20分。
後ろを振り返ると、駐車場は遥か彼方でもうほとんどその場所も分からない。
もうここまで来てしまったら、駐車場へと引き返すなんてありえない。
前進あるのみだ。
-
そして、歩き出して25分後。
目の前一面が、白の世界へと辿り着いた。
たかが25分の歩きなのだが、気温50℃のなかでの歩きはかなりの重労働だった。 -
イチオシ
目の前に広がるのは、塩が作る亀の子模様の大地。
その姿は、ココまでの灼熱地獄を歩いてきた苦労の対価。
再結晶した塩が作りだす不思議な光景が、180°の視界すべてに展開していた。 -
太陽高度が落ちてきているので風景には少しだけ夕焼けの色が混ざり始め、真っ白い白砂漠を作り出す塩の六角形もどことなくピンクがかって見える。
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カメラのレンズでは全体の雰囲気が分からないので、スマホの力を借りてパノラマで。
この不思議な世界感、少しは伝わったかな -
塩の結晶が一面に広がる光景はボリビアにある乾季のウユニ塩湖に似ているが、デス・バレーの塩原の下は塩水の湖ではなく、ミネラル成分がタップリ含まれた土。
-
だから、塩の結晶形の縁取りはアースカラーの茶色。
この茶色の縁取りがあるから、塩原が引き締まって見えるのかな。 -
イチオシ
規則的に六角形の結晶が並ぶ白い砂獏。
その風景はこの日の午前中に訪れたマンモスレイクスのデビルズ・ポストパイルの断面の岩にもそっくり。
デビルズ・ポストパイルは玄武岩の結晶で、デス・バレーは塩の結晶。
マテリアルは違うが、結晶の形は不思議と同じ六角形。
六角形と云う形は地球上では究極の安定形。
塩でも岩でも結晶の最終形は六角形になるようだ。 -
太陽が傾くと共に撮影する私の影もどんどんと長くなる。
-
ただの塩が析出しただけのデス・バレーの大地:バッドウォーター。
-
塩があるだけの場所なのだが、この景色を目当てに世界中から観光客がやってくる。
私たちが訪れたのが真夏はオフシーズンなので観光客はそれほど多くは無かったが、それでもホテルが満室になるだけの人の出がある。 -
イチオシ
何が私たちをこの場に、塩の大地に引きつけるのか。
Extremeな光景? -
モノクロの世界感?
たぶん、それは自然の力への畏怖の心かな。
地球が長い年月をかけて育んできた自然。
そのパワーに魅せられた人達がこの地へと集まってくるのかもしれない。バッドウォーター 滝・河川・湖
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駐車場までの帰り道は三人並んで。
帰り道は太陽が背となるので、体感の暑さは多少は楽だったが、体力的にはかなりヘロヘロ。
手にした水筒の水はお湯に変わり、そのお湯すら飲み干してしまって、もう干物人間寸前の状態にまでなっていた。
車に辿り着き、車内のクーラーボックスに冷やしてあった水を口にした時は、ほんとに生き返った心地。
正直、真夏の夕方のバッドウォーター歩きはかなりきつかった。
(夕景はお勧めだが、体力のない方は真夏の夕方は厳しいかも) -
宿まではデスバレーの渓谷の景色を眺めながら、ドライブ。
アーティスト パレット 山・渓谷
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この日のお宿は、この旅の中でも大奮発の宿:Furnace Creek Resortの宿 The Inn at Death Valleyで、一泊の宿泊料金が450ドル。
私たちの日頃利用するの宿のランクから考えたら、目が飛び出る様な宿泊料金の宿だった。
デス・バレー国立公園内には全部で4カ所の宿泊施設があり、その内の2カ所は宿泊料金は150~200ドルとお手頃だが、バッドウォーターのあるFurnace Creekの町からは車で1時間半(Panamint Springs)と1時間(Stovepipe Wells)と遠い。
私たちも遠くても安い宿と迷ったのだが、夕方と朝の両方のデス・バレーを愉しみたかったので、ここは時間を買う事にして、デス・バレーの中心にあるホテルをセレクトした。ファーネイス クリーク リゾート ホテル
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お部屋は金額が張るだけあってそれなりに設備も良く、部屋のテラスから見えるのはデス・バレーの絶景。
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イチオシ
日没時には、山の端に沈む夕日が綺麗に見えた
-
砂漠地帯の中の宿なのでさすがにバスタブは無かったが、シャワーブースは素敵なタイル細工。
そして、コーヒーメーカーもポーションタイプで、ちょっとだけ高級感かな。 -
敷地内にはプールも有りナイト・プールもやっていたのだが、足をけがしていた私は水遊び禁止。
夜のプールは本当に気持ちよさそう♪ -
今回デス・バレーで宿泊したホテル:The Inn。
此処のコンセプトは古き良き時代のアメリカ、ゴールドラッシュの頃のイメージだ。
だから、エレベータのボタンもレトロ感あふれる感じ。 -
そして駐車場までの地下通路は、金鉱山の手彫りトンネルをイメージした造り。
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トンネルの中には岩石の採掘現場の再現場面まで作ってあり、ちょっとしたテーマパークみたいだった。
-
この日の夕食は、せっかくのリゾートなのでホテルのレストランで豪華にと考えていたのだが、こんな時にかぎって具合が悪くなるのが娘。
バッドウォーターであまりの暑さに熱中症気味となった娘は、車の中で冷たい水をガブガブと。
その先、何が起きたのかはご想像通りで、とてもレストランの椅子で落ち着いて食事ができる状態ではなく、お腹の調子が落ち着いた頃にはレストランの営業時間は終わってしまい、夕食はハイキング時の昼食用にと日本から持ってきたα米の炊き込みご飯となった。
連日のアメリカらしい脂っぽい食事で胃が疲れていたことも有り、ここで和食を入れたのは躰の為にはある意味正解だったのだが、せっかくちょっと素敵な服でお食事をと思っていたのにね♪
思い通りにはいかないモノ…ソレが旅なのだと思う。
前の旅行記:【3】巨人の痕跡 Devils Postpile
https://4travel.jp/travelogue/11394960
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この旅行記へのコメント (8)
-
- yamayuri2001さん 2018/09/13 15:05:52
- ウェンディーさん、こんにちは!
- この夏、デスバレーに行かれたのですね!
真夏に・・・なんと言うチャレンジャーでしょう。
やはり、ドライでも灼熱の太陽と
気温が凄かったのですね。
私は3月に訪問したので、適温でした。
日差しもやや、強くなりかけた時期でした。
宿泊なさったホテルは、なかなか素敵ですね。
この夏、ハワイに滞在中に、カリフォルニアが山火事で
大変なことになっていると言うニュースを
何度も目にしていましたが、
その場所にも遭遇なさったのですね・・・
オアフ島でも、山火事が発生したくらいですから、
今後の温暖化は、本当に気にかかるところです。
それにしても、50度は日本ではなかなか
経験することが無い気温ですので、
実体験なさったと言うことは、凄い事だと思いながら
拝見いたしました。
yamayuri2001
- ウェンディさん からの返信 2018/09/14 20:21:00
- RE: ウェンディーさん、こんにちは!
- yamayuri2001さん こんばんは。
無謀と知りつつ、真夏のデスバレー旅を実行してきました。
さすがに50℃近い気温には体がついて行きませんでしたが、40℃程度だとある程度は慣れるもので、朝のデスバレー散歩はそれほど苦にはならなかったです。
ホテルのスタッフの話によると春が一番お勧めの時期とのことでしたので、yamayuri2001さんが行かれたころが一番のベストシーズンなのだと思います。
真夏では花も咲きませんしね。
ところで以前にデスバレー旅行記を拝見した時に驚いたのはナンバーのないレンタカーを使われたとのこと。
そんなことがあるのかとびっくりしました。
アメリカも以前よりも人種差別の意識が強くなっている気がします。
政権によっても雰囲気は変わるのでしょうが、いつまでも世界に開かれた国であればよいですね。
ウェンディ
-
- hirootaniさん 2018/09/11 22:44:42
- この時期にデスバレーは凄いですね
- ウェンディさん、こんにちは。
私もデスバレーが大好きで、LAに3年間駐在中に3回訪問しました。ただ、時期は流石に春が中心でした。この時期に訪問されるのは凄いですね。ここは車のメーカーが耐熱試験をする場所ですが、人間の耐熱試験をされるのは凄いです。
hirootani
- ウェンディさん からの返信 2018/09/12 19:21:42
- Re: この時期にデスバレーは凄いですね
- 私自身も真夏のデスバレーは、クレイジーな選択だったと思います。
プランニング時に一応、アメリカの現地旅行会社が日帰りツアーを出していることはチェックしてあり、まぁツアーが出せる位だから暑さもそれほどではないのかな…と思っていましたが考えていた以上の暑さで、人間の耐熱試験を実地で体験することとなりました。
ヨセミテの山火事が無ければ行かなかったデスバレーですので、呼ばれていたのかもしれません。
ウェンディ
-
- TKさん 2018/09/08 13:21:19
- 真夏のデスバレー
- ウェンディさん
こんにちは。
真夏のデスバレーへ訪問とは!さすが、チャレンジャー!
軟弱な私たちには、とてもできません。
45~50度の、日影の全くない塩の道、よく行きました。すごい!
でも、あのザラザラとした、岩塩の塊、迫力ありますよね。思わず、味を確認したい気持ちわかります。私も舐めました。
私たちは、11月にラスベガスからドライブしました。快適な気温でしたよ。デスバレーまでの道が、ウェンディの写真のように、ガラガラで、道の遠くに対向車の姿が見えたとき、なんかホッとしたことを思い出しました。車を止めて、握手したくなるほどです。握手はしなかったけど。。。
これからの、セコイアの森の旅行記、楽しみにしています。
TK
- ウェンディさん からの返信 2018/09/08 22:53:10
- RE: 真夏のデスバレー
- TKさん 二回目のこんばんは〜♪
真夏のデスバレーは実は私自身ももっと甘く考えていて、まさか夕方になっても50℃近い空気温度が続くとは思ってはいませんでした。
湿度が無いドライな空気でしたので不快感はありませんでしたが、とにかく肺に入る空気が熱いのがきつかったです。
そして、家族も同様にかなり参っていました。
翌日は早朝から見所を廻る予定でしたが、あまりの暑さに不機嫌になった方が一名出てしまい…。
まぁ、そんな感じでデスバレーの端っこをチョピリ見れたという感じです。
TKさんファミリーが旅をされた11月頃だとかなり良い気候で、デスバレーをぐるっと周遊出来たのでしょうね。
ベストシーズンに行けるのは、赴任会社員の特権ですね。
旅行記は、翌朝のデスバレー編が入ってからセコイア・キングスキャニオン編と続きますが、アメリカ編は一回お休みして、国内やUZ旅を入れるかもしれません。
ウェンディ
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- jamokaさん 2018/09/05 10:03:25
- デスバレーと言えば…
- ダイナミックで刺激的な写真、そして私の好きな色の大地、ワクワクします。
以前、ロスからベガスへ向かう途中に気になっていたデスバレー。興味はあったのですがデスの言葉に見てみない振り、、スルーしておりましたがウェンディさんのお陰でじっくりと拝見でき感謝です。
夏季のデスバレーはカラッとしたサウナでしょうか…
私が行けるとしたら12~1月かなぁ…朝は凄く寒いんですよね?
青い空と白い塩と茶色い砂の色に刺激されます。昔から南西部へ来ると何故かパワーチャージされる様な不思議な体感があるのですが、デスバレーはそれを遮断するくらいの暑さなのでしょうか…
動く石はまだまだ先で一般人には見れない位置なのでしょうか?
暑さや疲れと胃袋は直結しているので私も過去にやられましたよ。
暑いと調整難しいですよね。お嬢さん若いから復活も早かったかな~
それにしても豪華なHOTEL!プール、お怪我がなければドボンしたかったですね。熱さの中、頑張った後はこんなHOTELも許容範囲に入れてしまう気分になりそうです。
- ウェンディさん からの返信 2018/09/05 22:06:46
- RE: デスバレーと言えば…
- jamakaさん こんばんは。
夏のデスバレーは灼熱地獄でしたが冬季は過ごしやすいようです。
最低気温−最高気温は、夏は30−50℃ですが、冬になると5℃−20℃位になり、ホテルのスタッフのお勧めは春で、草原地帯には野の花が咲くそうです。
デスバレーでのパワーチャージ…。
なんだか難しい気がします。
私はパワースポット系の感じる力が弱いので確証はないですが、逆にパワーを吸い取られ、デスバレー自体がヒトから集めたパワーで更に成長しているように感じました。
デスバレーの動く石→Racetrackですね。
Racetrackのある場所はデスバレーの中心地から見たら北方向で、中心からは車で3時間ほどかかる場所なので、真夏は気温の低い時間帯に行くのが厳しい場所です。
今回の旅でもヒトの行動時間が比較的気温の上がらない時間帯に限定されていたので、行けたのは行きたかった場所リストの中の1/3位です。
デスバレーを隅から隅まで堪能したいならば、冬季の訪問が良いと思いますが問題は雪でしょうね。
デスバレーは冬でも温かいですが、US-395付近は標高が1000m位あるので雪があるのは確実。
冬はラスベガス方面からのアクセスの方が運転しやすいという気がします。
ウェンディ
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