2019/03/03 - 2019/03/17
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ウェンディさん
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3月に相棒と共に訪れたベネズエラ。
旅先として南米ベネズエラを選んだ理由は、手つかずの自然。
まだ、発見されてから日も浅い台地;ギアナ高地のLost Worldがその目的でした。
しかし、近年のベネズエラは政治が混迷し相反する二人が大統領として名乗りを上げその国内状態も安定しているとは決して言えない状態で、旅の途中であっても自身に危険が及ぶことが予期される事態が少しでもあったら即刻、旅は中止するしかない。
そんな状況で旅立ち、現地入りしました。
そして、ベネズエラで過ごした12日間。
米国系の報道が示すように、国内ではハイパーインフレが起き、流通商品の価格は時価。
拠点とした地方都市;プエルトオルダス市のスーパーは電気が消えて真っ暗、商品を扱うのは闇市のみという状況を目の当たりにしました。
でも、そこで暮らす市民の様子はというと子供たちは毎日スクールバスで学校へと通い、幼児を連れたお母さんが公園で子供たちを遊ばせ、田舎道の脇では即席の屋台が軽食を販売する・・・そんな日常の風景が広がっていた。
スーパーから消えてしまった商品も本当に国内に無いのではなく市民はそれなりのルートで日用品や食料を確保し、生活していました。
日本で報道されているベネズエラの現状を告げるニュースと、私たちが現地で目にした光景。
何が真実で、何が情報操作された物語なのか。
これは旅を終え、旅行記を綴っている今でも、私には分かりません。
しかし、言えることは1つ。
どんな状況であっても、ベネズエラには、今のこの瞬間にもそこで暮らし、生活をしている人達が居ます。
報道されるニュース;例えそれが多少のバイアスをかけられた一部の国にとって都合のよい内容であっても、世界各国の報道でベネズエラの現状が取り上げられ、腐敗しきった大統領が率いる賄賂まみれの政治家たちの悪事がニュースを耳にしたヒトの記憶に残ること。
それが、大事なのです。
独裁者国家は世界中に数多くありますが、今の独裁者が存在する限り、ベネズエラに落ち着いて安心して子育てができる平和な日常がやって来ることを期待するのは難しいと思います。
欧米各国によるリードで、ベネズエラがまともな指導者を抱く国になる日が来ることを祈っています。
【表紙写真:ロライマ山&クカナン山域でのみで生息する 世界でもレアな食虫植物Drosera Roraimae:毛氈苔の原種】
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅程☆★☆
・3/2 NRT18:25-DFW-MIA21:38 マイアミ宿泊
・3/3 MIA- BLA(ベネズエラ)プエルトオルダス宿泊
・3/4 Paraitepuiへ移動(9時間)パライテプイ宿泊
・3/5-3/11 ロライマ山 6泊7日 トレッキング
3/5 Day1:パライテプイ村→クカナン・キャンプ
□3/6 Day2:クカナン・キャンプ→ロライマ・ベースキャンプ
□3/7 Day3:ロライマ・ベースキャンプ→カラカス・キャンプ
3/8 Day4:カラカス・キャンプ→The Prow→クワティ・キャンプ
3/9 Day5:クワティ・キャンプ→プリンシパル・キャンプ
3/10 Day6:プリンシパル・キャンプ→クカナン・キャンプ
3/11 Day7:クカナン・キャンプ→パライテプイ村
・3/12 Puerto Ordasへ移動(9時間) プエルトオルダス宿泊
・3/13 エンジェルフォールへ カナイマ宿泊
・3/14 エンジェルフォール遊覧飛行 プエルトオルダス宿泊
・3/15 BLA18:00-MIA21:00
・3/16 MIA06:50-CHI-
・3/17 NRT15:30
☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
【1】旅の序章 -アクセス・安全情報・トレッキング準備編
https://4travel.jp/travelogue/11487969
【2】ロライマ・トレッキング Day1 -プリプリ悪魔の洗礼
https://4travel.jp/travelogue/11491355
【3】ロライマ・トレッキング Day2&3 -魔境の台地へ
https://4travel.jp/travelogue/11524363
【4】ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
https://4travel.jp/travelogue/11525847
【5】ロライマ・トレッキング Day4 -世界の果てThe Prowへ
https://4travel.jp/travelogue/11536306
【6】ロライマ・トレッキング Day4&5 -サイバー攻撃で通信がダウン
https://4travel.jp/travelogue/11539851
【7】ロライマ・トレッキング Day5&6-不思議な絶景のロライマ山
https://4travel.jp/travelogue/11715107
【8】ロライマ・トレッキング Day6・7&帰路 -拷問坂を往く
https://4travel.jp/travelogue/11772791
【写真:ロライマ・ベースキャンプ(ロライマB.C.)から見上げるロライマ山の絶壁】 -
相棒と私がベネズエラへと入ったのは、2019年3月3日。
バルセロナ空港から入国し、1日半をかけロライマ山トレッキングの拠点となるパライテプイ村へと到着した。
ロライマ山のトレッキングは、パライテプイ村を始点として6泊7日のロング・トレック。
歩き始めの初日(3/5)から川を渡渉したり、プリプリの手痛い洗礼を受けたりとなかなかのアドベンチャー旅。
そして、今回綴る旅行記-3ではトレッキング2日目と3日目の様子を紹介♪
事前情報が乏しかったロライマ山トレッキングなので、日々、目にする光景が予期しないモノばかりで新鮮だった。 -
イチオシ
2019年3月6日。
昨晩は、今回のトレッキングで初めてのテント泊。
クカナン・キャンプ(以下クカナンC.)は川も近くて目の前にはギアナ高地が誇る二つのテーブル・マウンテンであるクカナン山とロライマ山が聳える最高のロケーションだったのだが、悩まされたのがプリプリと言われる小さな吸血昆虫。
日中に川の近くにいるとプリプリ悪魔が静かに忍び寄ってきて、柔らかい皮膚を狙って集中攻撃。
プリプリは吸血する時に麻酔成分を対象生物の体に注入するが、この成分が夜も眠れないほどのひどい痒みを伴う。
昨日の日中に川で水浴びをした私たちは見事にプリプリの食料となり、夜に痒みで目が覚めバックパックをガサゴソと探り、かゆみ止めを探すこととなった。
この写真の朝(6時)はプリプリが活動を始めるにはまだ気温も低く、見晴らしの良い草原に立ち、クカナン山を眺めることができた。 -
朝食は7時で、食べ終えた7時半にすぐに出発。
テントや大きな荷物はポーターさん達が運んでくれるので、私たちは水や雨具などの歩く時の最低限の物をバックパックに入れ、歩き出す。
サバンナの大地の向こうに見えるのはクカナン山(左)とロライマ山(右)。
この日のトレッキングは、ロライマ山の麓がその目的地だ。 -
3月のギアナ高地は乾季の終わりなので、大地はカラカラで六角形にひび割れている。
六角形の亀甲構造と言えば、ボリビアのウユニ塩湖、デスバレーの塩原、そして柱状節理などでもおなじみの自然界で最も安定形であると云われる形。
土から水分が抜けると、大地もまた、六角形の形となるようだ。 -
そんな乾いた大地だが、草が生え花を付けていた。
ガイドのFelix(フェリックス)によると、この辺りの植物の根はかなり地中深くまで潜り、地中深層部の水分を吸収するのに適した形に進化しているとのことだ。 -
トレッキング2日目の行程を示すとこんな感じ(写真)。
歩き始めのクカナンC.。
目的地のロライマ・ベースキャンプ(以下ロライマB.C.)までの歩行距離は約9kmで、コースタイムは5時間半とそれほど長くは無い。
9kmしか歩かないのになぜ朝7時半という早い時間に出発するのかと言うと、標高差がそれなりにある上に、炎天下のトレイルだから。
正午を過ぎると外気は30℃以上にも達するのだが、トレイルに日陰は一切なく、一気に高度を上げるトレイルはかなり辛い。
だからこの日は暑い時間がやって来る前に目的地に到着しよう作戦となった。 -
クカナンC.からロライマB.C.への道はどんどん標高を上げつつ歩くために、その植生の変化が目まぐるしい。
サバンナ地帯を抜け少し登り始めると、それまで目にしなかった植物の姿が次々と出てきた。 -
ガイドによると、この辺りはサバンナの草原植物とロライマ山やクカナン山にしかない希少な植物が混じりあって生育している場所で非常に貴重なエリアだという事だ。
-
この写真の植物などは、如何にも高山性の食虫植物っぽい雰囲気。
葉が壺状に重なり、中には雨水なのか液体がたまっていた。
でも食虫植物ではなく、ギアナ高地全域でよく見られる植物とのことだったが、この植物を見かけたら、葉の間チェック!を忘れずに。
この辺りに特有のカエルや昆虫が居ることが多いそうだ。 -
イチオシ
午前をフルに使って連続した登りを歩くのはかなり辛いのではないか…と歩き始める前は思っていたが、実際に歩き出したら、景色の変化や植物を見つけるのが楽しくて、11時には本日の目的地であるロライマB.C.へ到着。
ロライマB.C.はその名前;ベースキャンプが示すようにロライマ山への登頂のベースとなる場所だ。
本来ならば、朝7時半に出発したクカナンC.からロライマB.C.へは5時間位はかかる筈だったが、楽しくサクサク歩けて、実際にかかったのは3時間半。
ガイドの経験でもここまで短時間で登った事はあまりないそうだが、その勝因は雲かな。
この日の朝は晴れていたものの午前9時から11時頃までは灰色の雲が空を覆い、遠くではシャワーとなっているのが見て取れる天気で、気温が予想以上に上がらなく、快適に歩けた。 -
ロライマB.C.のキャンプエリアは、ロライマ山の岩壁の真下。
ロライマ山の全景を眺めるには最高の場所だ。3月のロライマ山(ベネズエラ)6泊7日(実質8泊9日)トレッキング情報-2(ルート情報-Day1→Day3) by ウェンディさんロライマ山 山・渓谷
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予想以上に早くにこの日の目的地へと到着してしまったので、私たちもガイドさんも好きな場所に陣取って、目の前のロライマ山や遠くのクカナン山を見ながらリラックス・タイム。
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相棒も、念願のロライマ山へと60歳になる前にやって来られたことを喜んでいる模様だった。
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私は大きな岩に登り、光合成のように太陽のパワーを受け取りながら、明日に歩くルートをチェック。
大きな一枚岩であるロライマ山の壁。
ロライマB.C.の真横にそそり立つ壁の高さは800m以上あり、このそそり立つ絶壁をどのように登るのか、この時点で私は全く知らなかった。
基本的に今回のトレッキングにはロッククライミングは含まれていない。
この壁のどこかに徒歩のみでアクセス可能なルートがある筈だ。 -
ロライマ山の山域付近は谷間となっているので、雲の動きが非常に早い。
さっきまで晴れていたのにあっという間に灰色の雲が空を覆っていた。 -
キャンプ場には看板があり、注意事項が書いてあったのだが、それは全てスペイン語。
飲酒禁止、焚火禁止(調理用燃料は持参)、動植物の持ち出し禁止の3項目なのだが、世界遺産の山なので、注意書きは英語版も欲しいかな。 -
ランチタイムは12時過ぎ。
荷物を運ぶポーターさんたちが次から次へと到着して、野菜たっぷりの美味しいランチを準備してくれた。
この先は貴重な植生を守らなければならないロライマ山の山頂エリアへと進むので、基本は平地の植物、特に野菜などの種があるモノは持ち込まないのがルール。
貴重な台地の上の植生を護るためにも、こういった食材はこの場所で全てお腹の中に入れてしまう。
そこまで注意して食品の持ち込みをしているが、それでもロライマ山の台地の上で下界の植物の姿を見つけることがあるそうだ。
その原因となっているのが人間等の哺乳類。
靴底に着いた平地の植物の種や鳥などが原因であろうと云われている。
(ガイドさんは山頂エリアで下界の植物を見つけると、根から引っこ抜いていた) -
私たちがランチをしていたら、それとなく周りにやってきたのが、小鳥。
日本でいえば雀に相当するのかな。
ガイドさんはこの小鳥をFinch(和訳:植物の種子を食べる小鳥)と言っていた。
小鳥たちは私たちの周囲を飛び回り、おこぼれを狙っているのだが、可愛いからと野菜くずなどを上げてはダメ。
ヒトが与えたトマトやキュウリなどの野菜の種は小鳥の胃では消化されずにウンチの中に含まれ排泄される。
小鳥は翼があるため、ロライマB.C.もロライマ山の上も自由自在に飛び回る。
生態系崩壊の“運び屋”は人間だけで沢山だ -
ランチ後はロライマB.C.にある滝の滝壺で水浴びの時間。
この日はロライマ山から下ってくる旅人も予定されていたのだが、彼らが降りてくるのは夕方。
だから、日中にロライマB.C.に居るのは私たちのパーティだけと言う事だったので、大胆にも人目につかない木陰で全てを脱いでジャグジー・タイム。
水温は10℃程度とかなり冷たいのだが、汗でびっしょりの体と髪の毛を洗えるのは嬉しかった。(ここは寒すぎて吸血昆虫のプリプリは居ない) -
躰を洗いながら着ていた汗まみれのシャツも洗濯。
まさかクカナン山を臨むシチュエーションで洗濯物を干すことになるとは、旅の前には想像していなかった。 -
設置されたテントに入るのは夕方になってから。
太陽光を遮るものが何もない日中のテントの中は灼熱サウナだ。 -
ジャグジーで寛いだり、洗濯したり、読書をしたり・・・
ロライマ山のトレッキングは余裕のあるスケジュールなので、キャンプ地での自由時間も多い。
この日の午後の私のお気に入りの場所は、風が通る大きな岩の上。
夕方、日が暮れるまで、その上で昼寝をしたり日記を書いたり、のんびりと過ごした。 -
夕方、少し雲が出てきて遠くのサバンナでは雨が降っている感じ。
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でも、夕食の支度が出来る頃になると雲も取れ、クカナン山の絶景を眺めながらの夕食となった。
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この日の夜は夜半に少し雨がぱらついたが、翌朝には雲も取れ、朝からクカナン山、ロライマ山、サバンナが見渡せる良い天気。
2019年3月7日の起床は5時。
私たちが目覚めた時、ポーターさん一家はもう食事の準備に入っていた。 -
ピンクのフリースを着ているのが肝っ玉母さんで今回のチーフ・シェフのエリカ。
その後ろに居るのがポーターの中で一番の力持ちのオラリオ。
オラリオはエリカの旦那さんだ。
後ろで赤のジャケットを着ているのが、トレイル・ランのベネズエラ・チャンピオンでもある長男のアレックスだ。 -
エリカ母さんの前でフライ返しを手にするのが次男の無口なエルナンで、背後を歩くのがエリカ母さんの弟のガト-。
私たち2人+ガイド1人に対し、5人のポーター体勢でトレッキングのバックアップをしてくれた。
この日、エリカ母さんが朝食に作っているのはベネズエラの伝統的な朝食の焼きアレパ。 -
せっかくなので、私も朝食作りに参加して、アレパの作り方を教えてもらう事に。
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アレパの材料は水、塩、小麦粉だけ。
この3品を良く練ったら手の中でボール状にする。 -
ボールを潰し掌で平たくするが、力づくで生地を潰すと空気層が無くなり焼き上がりが硬くなるので、左右の手でキャッチボールをするように投げ合いながら、平たく成形する。
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イチオシ
あとは、油を引いた鉄板の上で焼くだけでアレパの出来上がりだ。
因みにポーターさんとの会話はスペイン語でOK(英語は難しい)。
彼等と話をすることで、ガイドさんから聞くことの出来ないような興味深い話も沢山聞くことができた。 -
朝食を食べる頃には朝焼けの色も消え、真っ青な空が出現。
今日もトレッキング日和となりそうだ。 -
アレパはそのまま食べても塩味でいけるのだが、チーズや卵焼きを挟んでピタパン風にして食べるのが一般的。
蜂蜜を入れてもクレープ風で美味しかった。 -
7:45に歩き始め。
トレッキング3日目に歩くルートは、怪我人が続出することで有名な場所なので、気を引き締めて歩く。 -
ロライマB.C.を出発して暫くすると木々の木立が深くなり、もう背後にあるサバンナの姿は見えなくなる。
此処からが勝負の道だ。 -
トレッキング3日目のルートはこんな感じ(写真)。
歩行距離は4.5kmと昨日の約半分だが、ベースキャンプからそびえたつロライマの高さ830mの一枚岩の壁を一気に登る。 -
図では分かりにくいので、写真にしてみると、この日のルートのその大変さが分かってもらえるだろうか。
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830mの高さがあるロライマ山の1枚岩の壁だが、さすがに垂直な直登は無理なので(ザイルを使い、直登するクライマーもいるそうだ)、隠された抜け道を通り、ロライマ山の山頂を目指す。
抜け道・・・とはいうものの、実はこの道もかなりの難所で、進行方向右手はロライマ山の壁で左手は断崖絶壁の縁のルートを歩く道だ。 -
まずは最初の難関が、ツルツルの岩でできた崖登り。
岩にステップはあるが、細かいパウダー状の砂岩が付着した岩肌は非常に滑りやすく、毎月、何名も登山者がこのつツルツル岩で足を滑らせ、骨折者が続出している。 -
前を歩く人が滑り落ちてくることもあるため、歩く時は十分なヒト間間隔を空けて。
岩場なので、一眼レフカメラは危ないのでバックパックの中へと収納し、小さなコンデジで写真を撮る。 -
砂岩を登りきると、また木々の中へと突入。
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この辺りまで来ると、草原植物の名残はほとんど見られなくなり、熱帯性の植物;ジャングルで目にするような植物が増えてくる。
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そして、ときおり後ろを振り返ると、朝方出発したロライマB.C.が遥か彼方に。
ジャングルからは植物が放出する蒸気が上り、空気が青みがかって見えた。 -
足元の植物も不思議なヤツラが沢山。
この白い植物はたぶん苔なのだが、植物が持つ葉緑素を持たないアルビノの様な姿だ。 -
歩き始めて2時間強の10時過ぎにようやくロライマ山の壁に触れるところまで到達した。
この壁の上で私たちを待ち受けているのは、太古の大自然。
私に技術があればこの岩壁をよじ登り山頂へと向かうのも面白そうだが、ロッククライミングの中でもロライマ山は難易度が高く、この位置から登り始めても山頂に到着するまで2泊を崖の途中でぶらりんこして過ごさなければならないとのこと。
私には地道に歩く方法が向いている。 -
この壁の所で小休止。
ちょうど午前中の時間帯は、太陽熱で温まったサバンナの蒸気が上昇し、ロライマ山にぶつかり、霧や雲となって下降する時間。
だから、岩壁の周りは雲で覆われていた。 -
此処から先は、更に注意力が必要なエリアとなるから、一歩一歩、気を付けて歩くようにというガイドからの指示。
-
注意って、足元の花の事かな?
たしかに見たことのないお花が沢山咲いていて、踏んだら可哀想よね。 -
違う、違う。
注意すべきは花ではなく、自分自身の安全。
このエリアはいつも湿った気候なので、岩には苔がびっしりと張り付き、ヌルヌルとして滑りやすい。 -
イチオシ
更に、頭上の石にも注意を払わなければならない。
頭の上にあるのは、水分でもろくなった岩。
それらの石がちょっとした刺激で落ちてくる落石注意エリアなのだ。
確かに足元を見ると、赤ちゃんの頭サイズの石が新鮮な割れ口を上に転がっていた。
これは、いつ頭上から石が落ちてきてもおかしくない状況なので、一歩一歩滑らない様に気を付けながらも出来るだけスピードを上げて危険エリアを通り抜ける。 -
また、注視しなければならないのは自身の左側。
道の左側は、サバンナへと垂直に落ちる崖。 -
トレイルの道幅はそれなりにあり、よほど変なバランスの崩し方をしなければ落ちることは無いとは思うが、上から落石でもあった時には大惨事が予想されるトレイルだ。
-
トレイルを歩きながら振り返ると、こんな風にまっさかさまの景色が見えた。
-
右手の崖に手をかけながら、出来るだけ壁側を歩く。
-
因みに落石危険エリアはロライマ山の全容では、この辺り(写真)。
目的のロライマ山の台地まで、もうひと頑張りの場所だ。 -
イチオシ
この落石危険アリアは確かに危険で怖さもあったが、怖さなんて私にとっては二の次。
この標高まで上がってくると、岩の間に咲く植物はロライマ山域に固有の花がいっぱいで、頭の上の岩に対する注意なんて忘れてしまうほど。
Stegolepis guianensis(ステゴレピス・ガイアネンシス)と呼ばれるこの花はラパテア科で、ステゴレピス・ガイアネンシスが咲くのを見ることができるのは、世界中で2ヶ所だけ。
私たちが登っているロライマ山とお向かいにあるクカナン山しかない。
トゲトゲして見えるのは花びらでなく、蕾の鞘。
蕾の中にいくつもの花をかくし持っている。 -
椿の様に艶やかな葉をもつ花は、独特な形の蕊を持っていた。
ロライマに咲く花はあまりにも局所的な植生のため、ガイドでさえ、その名前を知らないこともある。 -
ツツジにも似ているこの花は、Bejaria imthurnii。
エリカ科の花で、南米の高地ではよく見られるということだ。 -
イチオシ
そして、紅のお花。
この子が、私が今回のトレッキングで一番会いたかった花で、その名はDrosera Roraimae。
ロライマ山とクカナン山でしか咲かない食虫食物の毛氈苔(もうせんごけ)の原種だ。 -
落石危険地帯だというのに足元の植物に気をとられ、道草を食いながらも歩く私を呆れたように見るガイドから「ほら、トップが見えたよ」との声。
-
歩き始めて3時間半の11:15に私たちは念願のロライマ山の山頂エリアに到達した。
初めて見るロライマ山の山頂エリアの景色は、異世界。 -
イチオシ
月の表面を思わせるごつごつとした岩山と、無機質な台地が広がる場所・・・。
でもね、物事は見かけだけで判断してはいけないのだよ♪
ロライマの神秘の世界は、さらっとその表面を見ただけでは分からない。
私たちはギアナ高地と呼ばれる異世界の扉の前にまだ立ったばかり。
そうっと地面に顔を近づけ覗き込むと、そこにあるのは太古の小宇宙。
私のまだ知らぬ、ワクワクする世界が広がっていた!
前の旅行記↓ カワイイが可愛くないプリプリ
【2】 https://4travel.jp/travelogue/11491355
続きの旅行記↓ ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
【4】 https://4travel.jp/travelogue/11525847
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