2022/04/29 - 2022/04/29
141位(同エリア2133件中)
関連タグ
キートンさん
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
サクラの花が咲く頃、サイクリングに適した季節の東北から関東へ。
旅の8日目は、「小江戸」として知られる川越とツツジの名所・塩船観音寺を観光して、富士五湖の山中湖近くの宿まで移動する予定。
しかし、午後からは本降りの雨になる予報でまともに観光などできそうにない。
しかも、今日の宿は最寄駅から15km以上走らないとたどり着けない。
この旅で最も予定を変更せざるを得なかった8日目となりました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
小山を6:30頃の列車で大宮へと向かう。
午後は天候悪化が避けられそうにないので早めの出発となったが、ラッシュアワーを避けるためでもある。
首都圏への通勤圏内と考えると平日ならすでに混んでいる時間なのかもしれないが、大型連休初日なのですいていて自転車も余裕で置けた。 -
大宮で乗換え、8時過ぎに川越に到着。
川越駅から街乗りサイクリング開始。
クレアモールを北へと進む。 -
クレアモールを抜けたあたりにある川越熊野神社。
-
室町時代に紀州熊野本宮大社から分祀された、開運・縁結びの神社である。
-
熊野神社は八咫烏(やたがらす)が御社紋となっている。
八咫烏は日本神話に登場する三本足のカラスであり導きの神といわれ、サッカー日本代表のマスコットにもなっている。 -
川越熊野神社の北には、大正から昭和初期のノスタルジックな店舗が約30軒並ぶ大正浪漫夢通りがある。
関東大震災以後に流行した看板建築の洋風店舗や町屋造りが多く残っている。 -
イチオシ
大正浪漫夢通りでは、毎年この時期に700~800匹ほどの鯉のぼりが飾られ「およげ鯉のぼりくん」と呼ばれているという。
ちなみに、たいやきくんは泳いでいない。
そりゃそうだ、たいやきくんは大正じゃなく昭和だもんな。 -
通りの北端角には、ドーリア式列柱が並ぶ洋館の旧武州銀行川越支店(川越商工会議所)がある。
-
大正浪漫夢通りから蔵造りの街並みが残る川越一番街へと移動。
とはいえ、最初の方は大正浪漫夢通りの続きのような洋館が並んでいたりするが。 -
1918年(大正7年)に建設された、ネオルネッサンス様式の埼玉りそな銀行川越支店。
埼玉りそな銀行川越支店 名所・史跡
-
日本に現存する鉄筋コンクリート構造の建築物としては初期のもので、北西角の八角形の塔屋には、青銅葺きのドーム屋根が設けられている。
-
埼玉りそな銀行川越支店付近から通りの西側には、蔵造りの店舗がずらりと並んでいる。
-
江戸時代初期の町割りの上に、1893年(明治26年)の川越大火の後、耐火建築である蔵造りが採用され、2~3年後には200棟以上の蔵造りが建設されたという。
-
イチオシ
当地の蔵造りは赤レンガを地下室や塀に用いており、その色調に合わせて黒漆喰をふんだんに用いている。
黒漆喰は白漆喰より高額で維持コストもかかるが、その結果他都市とは異なる独特な蔵作りの家並を形成している。 -
いかにも重厚な造り。
関東大震災や太平洋戦争の戦火を免れ、明治の趣を残している。
現在も約20棟の蔵作りが軒を連ね、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 -
東へ曲がり、かねつき通りに入ると川越のランドマークともいえる時の鐘がある。
-
江戸時代の寛永年間(1624~44年)に川越藩主、酒井忠勝によって建てられ、現存の鐘楼は川越大火の直後に再建されたもの。
高さは16mである。時の鐘 名所・史跡
-
約390年もの間時を告げてきた。
今は1日4回、自動鐘打機によって鐘が突かれていて、鐘楼に上ることはできない。 -
一番街から菓子屋横丁へと向かう途中、いやでも目に入った巨大な指先に乗るカメレオン。
「ぼくの初鯉」とか、謎の札。 -
壁を上る鯉、すなわち鯉のぼり?
-
そして菓子屋横丁へ。
まだ9時前で、どこも開店前。菓子屋横丁 名所・史跡
-
結局、通ってみただけの菓子屋横丁。
-
次に訪れたのは川越氷川神社。
向かいの広場に自転車を置いて見学。 -
川越氷川神社は、約1500年前の古墳時代に創建されたといわれ、戦国時代に川越城が築城されると城下の総鎮守とされた。
2組の夫婦神が鎮座していることから古くから夫婦円満・縁結びの神社として信仰されている。川越氷川神社 寺・神社・教会
-
境内には、岩を撫でで子授けと安産を祈願する「戌岩」、人形(ひとがた)流しを行う「払いの川」がある。
-
拝殿の右(東)には、西南戦争以降の川越出身の英霊を祀る「護国神社」がある。
-
護国神社から拝殿への渡り廊下に並んだ吊り燈籠。
-
拝殿の左(西)には、江戸時代に建てられたといわれる舞殿。
-
舞殿の舞台に描かれた松。
-
拝殿の西側には、絵馬トンネルがあり、ここを通って本殿の外側を時計回りに周る。
-
本殿は壁で囲われて入れないが、隙間からは見ることができる。
本殿は入母屋造銅板葺向拝付で、1849年(嘉永2年)に松平斉典の寄進により完成した。 -
彫物師・嶋村源蔵と飯田巌次郎による、江戸彫りの精巧な彫刻が施されている。
-
イチオシ
夏には「縁むすび風鈴」の祭事でたくさんの風鈴が吊り下げれるが、今の時期は風鈴の代わりに風車となっている。
-
川越氷川神社の南には、かつて川越城があった。
かつての城は現在の初雁公園から川越市役所に至る広さだったが、その大部分は市街地となっている。
川越城は平山城で天守はなく、一番高い所にあった富士見櫓が天守の代わりをしていた。
現在残っている川越城本丸御殿は、1848年(嘉永元年)に建られた本丸御殿の一部である。 -
川越城本丸御殿は、松平斉典の17万石時代に建てられた入母屋造りで、豪壮な大唐破風と霧除けのついた間口19間・奥行5間の大玄関・車寄せをもつ。
36畳の大広間は、板間で玄関と区切られ、さおべり天井で奥行3間の座敷には9尺の廊下が四方を囲っている。
建坪は165坪である。
本丸御殿大広間が現存しているのは、日本では川越城の他には高知城のみであり、城郭御殿全体でも他に二条城と掛川城だけという極めて貴重な遺構であるという。川越城本丸御殿 名所・史跡
-
入館料は100円と安かったが、早めに移動しようと思い、入館はしなかった。
外から見える枯山水の庭をチラッと見ただけで川越駅へと向かった。 -
川越10時過ぎ発の八王子行き列車に乗車。
天候に問題がなければ、川越でもっとゆっくりした後、金子で下車して、つつじ祭りが開催されている塩船観音寺に行く予定だったが、天気予報からできるだけ早く宿に向かう方が良いと判断した。 -
八王子と高尾で乗換え、大月で12:59発の富士急行に乗換える。
大月から富士山まで1040円。
いよいよ小雨がぱらついてきた。大月駅 駅
-
富士急行は徐々に標高を上げていき、雨雲が明らかに近くなってきた。
-
13:50頃、富士山駅に到着した時には、ほぼ本降りになっていた。
レインウェアは携帯しているが、ここから宿まで15km以上の道のりを自転車で走るのは結構酷だ。
しかも標高差約200m上らなければならない。富士山駅 駅
-
だめもとで、山中湖方面行きの路線バスの運転手に輪行できないか聞いてみると、幸運にもOKだった。
長距離バスの一部で、バスの下部のトランクルームに収納することで輪行が可能な場合があるが、一般的には路線バスはほぼ輪行不可である。
しかし、この時は乗客が数人ですいていたこともあり、運転手の判断でOKとなったようだ。
これはうれしい誤算で、大いに助けられた。 -
バスは15時過ぎに山中湖平野に到着。
富士山駅→山中湖平野の運賃は810円。
あいにく、土砂降り状態である。 -
すぐ近くにセブンイレブンがあったので食料を購入。
ここから宿までは1km少々の距離。
雨は当分の間弱まる気配もないので、荷物をビニール袋で防水してレインウェアを着て宿へと走ることにした。 -
本日の宿はペンション風のマナハウス。
1泊食事なしで7500円。
富士五湖周辺の宿は連休中の宿泊費用がかなり高くなっていたので、シングルで手ごろな料金の宿が少なかった。
駅からはかなり遠くになったが、クチコミ評価が良くて許容できる料金の宿がここだった。 -
この部屋の面白いところはロフトがあること。
-
ロフトから見下ろした客室。
マナハウス 宿・ホテル
-
ロフトがあるからといってどうってことはないのだが、今日は宿でゆっくりくつろげるし、雨で濡れた物を乾かすにも都合が良い。
-
部屋のバス・トイレはビジネスホテルと変わらないようなユニットバス。
ただ、このバスで入浴はしなかった。 -
雨で汚れた自転車を整備しようとスタッフに相談して、部屋で作業することを承諾してもらった。
床に敷く古新聞を用意してもらおうとしたが、古新聞がなかったのかプチプチ(気泡緩衝材)を用意してくれた。
天気が回復すれば、明日はこの旅で最長のサイクリングとなる。
今日は観光の予定を大幅に削ったものの、明日に向けての準備は万全にできた。 -
宿泊者は好きな柄の浴衣を着てもいいようだ。
-
マナハウスには客室のバスルームの他に、檜の露天風呂、岩露天風呂付きの御影の湯、ガーデンパレス(別館)の3種類の温泉を利用することができる。
特に時間を予約する必要はなく、空いている時に貸し切りで入浴できる。 -
御影の湯(内風呂)。
温泉に関しての掲示によると、源泉名は山中湖平野温泉 石割の湯 新源泉、泉質はアルカリ性単純温泉とある。 -
岩露天風呂は、湯船の上には雨よけの屋根がある。
湯加減はちょうど良い感じだが、4月末で雨天では外は寒い。 -
イチオシ
ついでなので、檜の露天風呂もちょっと覗いてみた。
こちらも湯船の上には屋根があり、内風呂も付いている。 -
本日の走行距離は約9km。
今日は宿に15:30頃に到着したので、いつもよりのんびりと休養ができた。
20:30頃スタッフから電話で、夜食のぜんざい(お汁粉)を用意しているということなので、いただいた。
食事なしの宿泊のプランだったが、こういうちょっとしたサプライズで印象がぐっと上がる。
というわけで、この旅で泊まった宿の中でこのマナハウスがダントツの好印象となった。
明日は旅の最終日で、最長のサイクリングを予定している。
願うは、絶好のサイクリング日和。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
チャリと行く鉄道旅 2022
-
前の旅行記
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /7日目(4/28)後編
2022/04/28~
足利
-
次の旅行記
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /9日目(4/30)後編
2022/04/30~
富士宮
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /1日目(4/22)前編
2022/04/22~
豊洲
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /1日目(4/22)後編
2022/04/22~
銀山温泉
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /2日目(4/23)
2022/04/23~
角館
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /3日目(4/24)前編
2022/04/24~
岩泉・龍泉洞
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /3日目(4/24)後編
2022/04/24~
宮古
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /4日目(4/25)前編
2022/04/25~
白神山地
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /4日目(4/25)後編
2022/04/25~
弘前
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /5日目(4/26)前編
2022/04/26~
弘前
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /5日目(4/26)後編
2022/04/26~
青森市内
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /6日目(4/27)前編
2022/04/27~
湯野上温泉
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /6日目(4/27)後編
2022/04/27~
裏磐梯・猫魔
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /7日目(4/28)前編
2022/04/28~
ひたちなか
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /7日目(4/28)後編
2022/04/28~
足利
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /8日目(4/29)
2022/04/29~
川越
-
チャリと行く春の花旅東日本 2022 /9日目(4/30)後編
2022/04/30~
富士宮
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
川越(埼玉) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ チャリと行く鉄道旅 2022
0
55