2022/04/23 - 2022/04/23
74位(同エリア792件中)
キートンさん
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サクラの花が咲く頃、サイクリングに適した季節の東北へ。
2日目は奥羽本線を北に進み秋田県中東部、みちのくの小京都・角館と水深日本一の田沢湖を訪れます。
田沢湖は一周約20km、田沢湖から角館までも約20kmとうまく結べば、1日のサイクリングとしては適度なサイクリングコースとなる。
そのうえ、途中に春に見頃を迎える植物の群生地もあるという。
そして角館は東北三大桜にも数えられる名所。
武家屋敷の枝垂桜は見頃を迎えているか、天候は回復するのか・・・
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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新庄の宿、ポストホテルの朝食はなかなか良かった。
不満があるとすれば、野菜系の種類が少なかったこと。ポストホテル 宿・ホテル
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7:40頃、新庄駅に向かう時には小雨がぱらついていた。
新庄駅 駅
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新庄7:55発の普通列車で大曲に9:38に到着。
大曲で9:50発の新幹線こまち216号に乗換え。
秋田新幹線はこの大曲駅でスイッチバックとなり、走行の方向が変わる。
新幹線でもスイッチバックがあるなんて・・・大曲駅 駅
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10:13田沢湖駅に到着。
駅には付近の立体的な地図があった。
この地図を利用して本日のサイクリングルートを示した。
田沢湖駅→刺巻湿原→田沢湖白浜→たつこ像→カタクリ群生地→角館
というルートプラン。
抱返り渓谷に寄りたいと思っていたが、当面の間遊歩道が閉鎖されているとのネット情報があったので、替わりにカタクリ群生地に寄るルートとした。仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」 名所・史跡
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国道46号線を走り、11時前に刺巻湿原に到着。
直前に国道から駐車場と湿原が見下ろせた。 -
刺巻湿原はハンノキ林に囲まれた約3haの湿原で、数万株のミズバショウの群落となっている。
入場料は特にないが入口に募金箱があり、湿原に木製の遊歩道が設置されている。 -
イチオシ
ミズバショウの群生地を訪れたのは初めてだが、予想以上の密集度で圧倒される。
刺巻湿原 自然・景勝地
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雨上がりで葉に水滴が残っているのも趣がある。
白い部分が花に見えるが、それは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が変形したもので、仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)なのだという。 -
せせらぎの中のミズバショウ。
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刺巻湿原で20分程度ミズバショウを鑑賞した後、国道46号線を引き返す。
途中で渡る玉川の流れは独特のブルーの色をしている。 -
途中から国道341号線に入ると、玉川の堤防にはスイセンが咲いていた。
しかしこの旅で、東北地方ではこの時期スイセンの花を見ることは珍しいことではないことに気付く。 -
12:10頃、行く手に田沢湖が見えてきた。
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田沢湖白浜に東屋(あずまや)があったのでひと休み。
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波風はあるが晴れ間が出てきた。
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イチオシ
この浜だけ見ると遠浅のように見えるが、カルデラ湖である田沢湖の水深は423mで日本一である。
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反時計回りに快適な湖岸のサイクリングコースを走る。
・・・と言いたいとこだけど、風はアゲンスト! -
青のグラデーションが美しい。
透明度は国内で摩周湖に次いで高いといわれる。 -
湖岸に赤い鳥居が見えてきた。
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田沢湖の最北部付近にある御座石神社の鳥居。
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1650年(慶安3年)、秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した時に社頭の岩に腰をかけて休んだことが、御座石神社の名前の由来とされる。
神社の正面には茅の輪がある。御座石神社 寺・神社・教会
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御座石神社を過ぎて、東の方に見えてきた山は秋田駒ケ岳(標高1637m)か。
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イチオシ
田沢湖の名所となっているたつこ像。
類まれな美しい娘であった辰子がその美貌を保ちたいと、観音のお告げの泉の水を飲み過ぎて龍へと変化してしまい、田沢湖に身を沈めたという。
その後、八郎潟に住む八郎太郎という龍とめぐり合って夫婦になり田沢湖に暮らすようになったとさ。たつこ像 名所・史跡
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たつこ像の近くに建つ浮木神社。
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そのかたわらに咲くサクラ。
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浮木神社から見たたつこ像。
漢槎宮(浮木神社) 寺・神社・教会
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浮木神社はぐるりと一周できる。
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たつこ像近くのベンチで間食していると、遊覧船がやってきた。
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たつこ像付近から田沢湖と分かれて県道から国道105号に入り、八津で桧木内川を渡る。
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14時頃、かたくり館に到着。
ここで、かたくり群生の郷のチケットを購入。
入園料は300円。
メインの群生地は、ここから秋田内陸縦貫鉄道の踏切を渡って約300mほど行ったところ。かたくり館 グルメ・レストラン
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小径を上って行くと一面の紫のお花畑が現れた。
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イチオシ
ユリ科の多年草であるカタクリは、かつて球根から片栗粉が作られていたが、自生のカタクリは激減し、現在の片栗粉はほとんどジャガイモから作られている。
かたくり群生の郷 公園・植物園
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花は朝日を浴びると花被片が開いて背面で交差するほど極端に反り返り、夕暮れに閉じる運動を繰り返す。
日差しがない曇りや雨の日には、花は開かないまま閉じているという。 -
雨が上がって晴れ間が出たので、ここに来た甲斐があった。
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八津から角館へ向かう国道105号線。
紅白のポールは、積雪時の車道幅を示すものか。
どうでもいいけど、今日はやたらに向かい風に悩まされてる! -
いよいよ角館の市街地へ入る頃、沿道にサクラが目立ってきた。
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15時過ぎ、武家屋敷通りに到着すれば観光客であふれていた。
枝垂桜は5分~7分咲きくらいか。 -
武家屋敷通りにある石黒家を見学。
入館料は400円。石黒家 名所・史跡
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最初に約5分間ガイドの解説を聞く。
この屋敷は、角館に現存する武家屋敷の中で年代の確認されるものとしては最古の建物となっている。 -
角館の武家屋敷として唯一、現在も実際に石黒家の家族が住んでおり、客間などの母家一部、蔵、庭など、家屋敷の半分程度を公開している。
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石黒家は上級武士の格式高い家柄で、正玄関は身分の高い者しか出入りできなかったという。
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欄間には亀の透かし彫り。
木目を使って川の流れを表現している。 -
照明による光と影で、壁にも亀が映し出される。
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蔵の部分は資料の展示に使われている。
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踏俵、箱ぞりなどの雪国ならではの展示物。
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薬研と「解体新書」の挿絵。
角館出身の武士小田野直武は、平賀源内のもとで西洋絵画技法を学び、秋田蘭画と呼ばれる一派を形成した。
源内が1774年(安永3年)正月に杉田玄白宅を訪問、「解体新書」の本文の翻訳がほぼ完成し、解剖図の画家を捜していることを知らされた際、小田野直武を紹介したという。
「ターヘル・アナトミア」などの書から大量の図を写し取る作業を小田野直武が行った。 -
石黒家の次に訪れたのは青柳家。
入口となる薬医門は、1860年(万延元年)に藩への功績が認められ特別に許されたもので、上級武士しか認めらない格式の高い造りである。 -
青柳家は角館歴史村となっていて、3000坪の広大な敷地内に、解体新書記念館、武具を展示する武器蔵など6つの資料館、約3万点にものぼる貴重な品々を見学できる。
入館料は500円。 -
約200年前の建築とされる青柳家の母屋。
玄関には厄除けの意味を込めた鬼瓦や懸魚などの意匠が見られる。青柳家 美術館・博物館
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青柳家は16代続いた家柄で、南部境目山役という秋田県と岩手県の境を守る役職に就いていた。
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武器庫となっている重厚な造りの蔵の入口。
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青柳家が甲府にて武田の武器作りをしていた当時の鎧兜。
甲府から水戸、そして秋田と移住する間も家宝として大切にされてきた。
五輪塔旗印は鎌倉時代のものだという。 -
青柳家伝来の刀。
実際に持つことができるが、結構重い。
両手でないとこの刀を操るのは難しく、相当な腕力がないと二刀流は無理。 -
解体新書記念館には日本史の教科書で見たことあるような扉絵。
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「解体新書」の挿絵を描いた小田野直武の胸像。
背後には、「小田野直武 秋田蘭画の歩み」の解説が掲示されている。 -
その解説板の1枚。
見たことあるような洋画は、レンブラント・ファン・レインの「テュルプ博士の解剖学講義」1632年作製。 -
東北の暮らしぶりを伝える秋田郷土館。
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イチオシ
秋田郷土館の1階は庭を眺めながら抹茶を楽しめる「茶寮あおやぎ」となっている。
ただ、本日「茶寮あおやぎ」は休みなのか? -
歴史資料が展示されている2階へ上る階段。
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主に歴史的な写真が展示されている。
1866年に29歳で第15代将軍となった徳川慶喜は日本最後の将軍で、大政奉還で鎌倉時代から続いた武士の時代が終焉を迎えた。
右下の写真では、ナポレオン3世に貰ったフランスの衣装を着ている。 -
政治家達が民衆のアイドルだった時代の「明治かるた写真」。
36人のうち、現代人は何人正解できるのか?
0人→才能なし
1人→凡人
5人→日本史好き
10人→日本史マニア級
20人→日本史の先生級
30人→歴史学者級
全問正解→神
(注:個人的見解) -
古いレコードの展示室になっている2階の奥の上部には蓄音機のステンドグラス。
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トーマス・エジソンが蓄音機を完成させた1877年から、水平円盤式レコードが登場するまでの約10年間は、錫のうす板をはりつけた円筒を回転させて鳴らすものだった。
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時代を感じさせるレコード。
レコードは音楽ばかりとは限らない。 -
武士の生活様式を伝える武家道具館には、青柳家に伝わる文献書籍なども展示されている。
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アンティークミュージアムとなっているハイカラ館の2階。
角館歴史村となっているだけあって、青柳家は結構見ごたえあった。 -
イチオシ
黒板塀と青空をバックに映える枝垂桜。
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枝垂れ具合が半端ない。
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傾く日を浴びる武家屋敷通り。
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武家屋敷の枝垂桜と並ぶ角館のサクラの名所は、桧木内川堤のソメイヨシノ。
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こちらのサクラは見頃を迎えていた。
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イチオシ
スイセンの花とソメイヨシノの共演。
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ソメイヨシノ、枝垂桜、カタクリ、スイセン、ミズバショウと、今日は花ざかりの1日だった。
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17:10頃、角館駅前に到着。
角館チャリンコ部に加えてもらって記念撮影。
本日の走行距離は約53km。 -
角館17:28発の普通列車で盛岡へと向かう。
午前中に田沢湖まで乗車していたため、角館~田沢湖間が重複しての乗車となるので、その間の乗車券330円を購入しての乗車となった。 -
18:56に盛岡に到着。
今日から2泊の宿は、盛岡シティホテル。盛岡シティホテル 宿・ホテル
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シングル土曜日泊4300円、日曜日泊3500円、2泊で7800円だった。
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テレビとシングルベッドは必要十分な大きさだが、部屋はミニマム級。
駅近でリーズナブルなので、寝るだけと割り切ればOKな宿である。 -
バス・トイレもかなり狭いタイプ。
洗面台まわりに物を置くスペースが少ないのは不便。 -
ホテルのフロントにこの店のサービス券が置いてあったので、近くの「らーめんおっぺしゃん」で夕食とした。
らーめん おっぺしゃん 盛岡駅前店 グルメ・レストラン
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スタンダードなおっぺしゃんらーめんは800円の熊本らーめん。
岩手県に来て熊本らーめんを食す。
何のこだわりもないのでOKである。
要はサービス券で無料の唐揚げが付いてくることが重要。
明日は盛岡から日帰りで、龍泉洞と浄土ヶ浜を訪れます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- akikoさん 2022/05/31 11:21:58
- いつか同じルートを訪ねてみたい
- キートンさん、こんにちは。
田沢湖&角館編を拝見しました。
この旅ではたくさんの春の花をご覧になれたとか。
東北の地理には疎くて、田沢湖がどこにあるのかも
知らなくて地図を参照。
秋田県にあり、枝垂れ桜や武家屋敷で有名な角館も
自転車で周れる範囲にあることを初めて知りました。
刺巻湿原も初めて知ったスポットで、ミズバショウの
群生が鑑賞できるのですね。尾瀬しか思い浮かばない
私の無知を恥じました(笑)
玉川の堤防のスイセンもブーケのように束になって
咲いているのが可愛いですね~
田沢湖の次に行かれたカタクリ群生の郷の一面に咲く
様子はまた圧巻ですね。
カタクリは4トラでもよく紹介されていて、ひっそり
咲く姿が愛おしくて、一度見てみたいと思っていましたが、
こんなに無数に咲く所があるのを見てビックリ!
ピンクの花の絨毯になっていますね~
カタクリの可憐な花に気を取られ、今まで片栗粉の
原料になっていたことに思いが至らず、そうだったと
今更ながらなるほどと納得(笑)
角館のしだれ桜は、色が淡くて優しい感じがします。
武家屋敷が立ち並ぶ通りに桜が咲いて、本当に美しい
東北の桜を代表する桜景色だと感じました。
川堤にさくソメイヨシノも同時期に見頃になるのですね。
黄色のスイセンと桜の共演の写真も素敵です!
4月の後半に、いつか同じルートを訪ねてみたいと
思いました。
akiko
- キートンさん からの返信 2022/05/31 18:47:29
- Re: いつか同じルートを訪ねてみたい
- こんにちは、akikoさん。
いつもコメントいただき、ありがとうございます。
4月下旬の田沢湖から角館にかけてのエリアは、桜だけでなくミズバショウ、カタクリ、スイセンなども見頃となるので、観光するにはお得な季節でした。
角館から東に約10kmで抱返り渓谷、田沢湖から北東に約15kmで乳頭温泉郷もあるので、見どころは豊富なエリアですよ。
この旅を計画するまでは、ミズバショウといえば尾瀬、カタクリってなに?って感じでしたが、どちらも主に東日本に何箇所か有名な群生地があるようです。
スイセンは青森県でもよく見かけて、道端や田畑のわきに普通に咲いている感じでした。
秋田県の中でも見どころが多いエリアですが、自転車で周れるかどうかは個人差があるのでご注意ください。
この日の自転車の走行距離は50kmを越えました。
サイクリストにはどうってことない距離ですが、普通の人の感覚では自転車で移動する距離ではないと思います。
3~4人集まればレンタカーかタクシーを貸切るのが効率的で現実的な移動方法だと思います。
刺巻湿原とかたくり群生の郷は鉄道駅から徒歩でも行ける場所ですが、ローカル線なので本数は少ないです。
旅のスタイルは人それぞれなので、参考程度にしていただければと。
桜の季節は他の花も見頃になるのでお勧めですよ。
では、また。
キートン
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