2022/04/24 - 2022/04/24
14位(同エリア99件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
サクラの花が咲く頃、サイクリングに適した季節の東北へ。
3日目はいわてホリデーパスを利用して、以前から行ってみたかった龍泉洞と浄土ヶ浜を訪れます。
盛岡から日帰りで龍泉洞と浄土ヶ浜を公共の交通機関で訪れようとすると、鉄道やバスの便数が少なく、それぞれで時間的に余裕を持たせようとすると龍泉洞を先に訪れた方が良いようだ。
龍泉洞は、ドラゴンブルーの地底湖が見どころの鍾乳洞で、山口県の秋芳洞や高知県の龍河洞と共に「日本三大鍾乳洞」の一つに数えられている。
連泊なので、身軽になってのワンデートリップとなりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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盛岡から宮古行きの始発列車は6:32発。
盛岡駅のみどりの窓口でいわてホリデーパス2500円を購入。
本日は日曜日なので、土日祝のみ1日有効のいわてホリデーパスが利用できる。
盛岡~宮古間の運賃は1980円、往復3960円。
宮古までの往復だけで元が取れる。盛岡駅 駅
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盛岡~宮古間の便は1日4往復。
始発を逃すと11時台まで宮古行きの便がない。
始発列車が北上川を渡る時、岩手山がくっきりと見えた。 -
盛岡と宮古を結ぶ山田線は、やがて閉伊川沿いに走る。
宮古より先の太平洋沿岸は、第三セクターの三陸鉄道リアス線となっていて、JRは岩手県山田町までは営業していないが、JR山田線という名は残っている。 -
山田線は1日4往復しかしないローカル線にもかかわらず、遅延が多い路線となっている。
沿線の樹木の落ち葉に含まれる成分がレールと化学反応を起こして被膜となると、車輪が滑りやすくなるのだという。
落葉の時期となる11月あたりに山田線を利用する場合、遅延に注意した方がよさそうだ。 -
山田線は閉伊川を何度も渡る。
派手さはないが、なかなか風光明媚で飽きない風景が続く。 -
盛岡を出発して2時間を過ぎ、ようやく川幅も広くなってきた。
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9時過ぎ、宮古に到着。
宮古駅 駅
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輪行してきた自転車を駐輪場に置いて行くぜ。
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宮古9:20発の三陸鉄道リアス線の列車で岩泉小本へと向かう。
運賃は片道780円。宮古駅 駅
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田老の町は昔から津波の被害が多く、1934年(昭和9年)から工事中断も含めて30年以上をかけて巨大な防波堤が建設され、それは「万里の長城」とも呼ばれた。
2011年3月11日の津波は、それをも破壊し町は壊滅状態になったという。田老駅 駅
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10時前、岩泉小本に到着。
駅にはモシリュウの前足部の化石のレプリカが展示されていた。
モシリュウは岩泉町で発見された恐竜の化石で、日本国内で発見された化石としては初めて恐竜と確定したもの。 -
10:09発の龍泉洞行きのバスに乗車。
運賃は片道620円。
乗客は2~3名程度だった。岩泉小本駅 駅
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バスは小本川に沿ってさかのぼって行く。
空模様が薄く曇りがちになってきた。 -
10:35頃、龍泉洞前に到着。
岩泉小本~龍泉洞間は片道約18kmの距離があり、これをサイクリングすれば往復2時間近くかかる。
時間の節約と体力の温存のためにバスを利用したというわけ。 -
龍泉洞は龍泉新洞科学館共通で、入洞料1100円。
サクラは散り始めているものの、結構残っている。 -
龍泉洞の断面図。
地底湖がある龍泉洞は、洞窟の天井が水面下になる場所があるので、見学できる範囲は限られ700m程度である。 -
龍泉洞入口の下部は地底湖からの流れがある。
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断層に沿って天井の高い空間が直線的に続く「百間廊下」。
「龍が通った道」ともいわれている。 -
板張りの足下から流れ落ちる「玉響の滝」。
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一口飲むと3年長生きするという伝説の「長命の泉」。
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イチオシ
「亀岩」「音無しの滝」「地蔵岩」「洞穴ビーナス」「守り獅子」と、鍾乳石がつくる様々な造形が見られる。
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地蔵岩は地蔵尊に似た石筍。
石筍は下から上に成長する鍾乳石で、1cm伸びるのに約100年を要する。
天井から伸びる鍾乳石はつらら石といい、1cm伸びるのに約50年を要する。 -
「第一地底湖」水深35m。
龍泉洞の水は世界でも有数の透明度であるという。
地底湖は水中ライトで照らされ、水の透明度を際立たせている。
この地底湖の青を「ドラゴンブルー」と呼んでいるが、龍泉洞の「龍」と「青」を洋風に名付けたのか? -
「第二地底湖」水深38m。
龍泉洞は昔から水が湧く洞窟として知られていたが、1920年代から探検が始まり、やがて小舟を浮かべての観光も行われるようになった。
第二地底湖は1962年(昭和37年)に潜水調査で発見された。 -
「第三地底湖」水深98m。
1967年(昭和42年)に潜水調査で発見された。
ここが見学できる最奥の地点となる。 -
第三地底湖の解説板。
断面図からすると、奥に行くほど地底湖が深くなっていると推測される。 -
第三地底湖からは階段を上って出口へと向かう。
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階段の踊り場から見下ろす第三地底湖。
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左に進めば出口だが、時間と体力に余裕があればさらに階段を上って行こう。
この先は210段の急勾配の階段が続く。
ちなみにここまでの階段は62段らしい。 -
急な階段を上り終えると、地底湖の水面から35mの高さとなる「三原峠」に達する。
龍泉洞観光コースの最も高い地点となる。
210段の階段というのは、この先の下りの段数も含めているらしい。
周りにはつらら石が多く見られる。 -
イチオシ
三原峠から少し下ると、第一地底湖を見下ろせる展望台がある。
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三原峠からの階段を下り切ると、第一地底湖の手前の地点になるので、再び第一地底湖から第三地底湖へのルートを進むことになる。
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イチオシ
ただ、第一地底湖から第三地底湖が龍泉洞の最大の見どころともいえるので、その区間を再度見れるのは合理的なルート設定だともいえる。
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出口へと向かうトンネルは天然のワインセラーにもなっている。
ちなみに龍泉洞地底湖の水は、名水百選のひとつに選定されているという。 -
出口へのトンネルは結構長く、足元を照らす照明には様々な模様が彫られている。
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ハロウィンっぽいものとか。
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龍泉洞を出て龍泉洞入口の方へ戻る途中に、散りゆくサクラ。
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このあたりのサクラはとっくに見頃を過ぎていると思っていたので、全く期待していなかったが、うれしい誤算だった。
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岩泉小本へのバスまで50分近くの時間があるので、清水川沿いの遊歩道を散策する。
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イチオシ
よく整備された清水川沿いの遊歩道。
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透明度の高い地底湖の水も流れているだけあって、清らかな流れだ。
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橋を渡って遊歩道は左岸側へ。
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比較的勾配のある速い流れの渓流となっている。
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遊歩道を300m程度下れば道路に出るので、折り返して歩道を通って龍泉洞へと引き返した。
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渓流沿いに咲く黄色い花。
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歩道から見た清水川と遊歩道。
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清水川の散策を終えてもバスの時間まで30分近くあった。
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龍泉洞入口近くにあるレストハウスの2階が無料休憩所になっているので、バスの時間までのんびりした。
龍泉洞のチケットは龍泉新洞科学館共通で、龍泉新洞科学館はバス停のすぐ近くだった。
それを思い出したのはバスに乗る直前だった。
龍泉新洞科学館を見学するのにちょうどよいくらいの時間があったのに、惜しいことをした。龍泉洞レストハウス 専門店
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12:37発のバスに乗り、13:05に岩泉小本に到着。
岩泉小本駅には、東日本大震災の写真が掲示されていた。
阪神淡路大震災の時は、現代の日本においてこれほどの被害が起きる天災はないだろうと思っていたが、それをはるかに上回る天災が16年後の東北を襲った。岩泉小本駅 駅
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震災では甚大な被害を受けた岩手県だが、今の日本に元気を与える地元出身者がいる。
菊池雄星、大谷翔平そして佐々木朗希。
高校野球であまり目立った成績を残していなかった岩手県から、近年日本を代表する投手が次々と生まれた。
偶然にしては出来過ぎている。
謎は深まるが、暗いニュースが多い中、彼らが日米で快挙をなしていることは岩手県の誇りだろう。
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