2022/04/25 - 2022/04/25
83位(同エリア582件中)
キートンさん
この旅行記スケジュールを元に
サクラの花が咲く頃、サイクリングに適した季節の東北へ。
4日目と5日目は本州最北の青森県の旅となります。
盛岡始発の新幹線で新青森まで行き、五能線を走り抜ける観光列車「リゾートしらかみ」に乗車し、その沿線でサイクリングをする予定。
「リゾートしらかみ」は観光列車とはいえ、乗車券の他は指定席料金330円(土日祝530円)というリーズナブルさ。
日本海の絶景路線として知られる五能線を走り、日本の中でもトップクラスの人気観光列車であるという。
それに、2日間有効の五能線フリーパスを加えれば、青森~弘前+弘前~秋田は乗り放題という、最強の組み合わせとなる。
気になるのはこの2日間の天気が下り坂の予報であること。
弘前&青森の観光とのスケジュールをどのように調整しようか・・・
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
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盛岡から新青森行きの始発、新幹線はやて93号は6:54発。
特急券2640円は前日に盛岡駅のみどりの窓口で購入済。盛岡駅 駅
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新青森に7:54着で、みどりの窓口へと直行。
乗り継ぎ時間にあまり余裕がなかったので、窓口が混んでないか気にしていたが、幸いすいていた。
ここで五能線フリーパス3880円を購入。
新青森8:16発のリゾートしらかみ2号の指定席は、新青森→あきた白神の区間をネット予約していた。
しかし天気が明日にかけて下り坂との予報を考慮し、早めに弘前に戻るように予定変更して、新青森→深浦で発券してもらおうとしたが、新青森→あきた白神のままでも途中で下車ということで問題ないとのことだった。新青森駅 駅
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というわけで、リゾートしらかみ2号に無事乗車。
リゾートしらかみには、「橅」「青池」「くまげら」の三種の車両があるが、2号は「青池」である。 -
リゾートしらかみは、弘前、川部、東能代の3駅でスイッチバックとなり、進行方向が変わる。
A~Dの席のうち、五能線の絶景区間で日本海側窓側となるA席が圧倒的に人気で、最初に予約が埋まる。 -
4両編成のうち、2号車はグループや家族向きのボックス席になっている。
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指定席のほかに、展望室兼イベントスペースが設けられている。
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弘前~鰺ケ沢の区間では、見通しが良ければ「おいわきやま」こと岩木山が見え隠れする。
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五所川原~鰺ケ沢間では、イベントスペースで津軽三味線生演奏が行われた。
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イベントスペースはそれほど広くないので、直接見れる人数は限られる。
ただ、車内のモニターにライブ映像が映し出される。 -
撮影ばかりに気を取られると、肝心の演奏を聴くことを忘れがちになるので要注意である。
「津軽じょんから節」とか弾いてたのかな・・・ -
10:15千畳敷に到着。
ここで15分停車するので、千畳敷観光ができる。
余談だが、デジカメのISOが知らぬ間に最大値になっていたので、千畳敷の写真は荒い画像になってしまっていた。 -
千畳敷は、1792年(寛政4年)の地震で隆起したと伝えられる海岸段丘面。
物珍しがった津軽藩の殿様が、そこに千畳畳を敷かせ大宴会を開いたとされることからこの名がある。
藩政時代には殿様専用の避暑地で庶民は近づけなかったという。千畳敷海岸 自然・景勝地
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千畳敷の岩の上を100m以上歩いてようやく海の近くまで来た。
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リゾートしらかみが発車する3分くらい前に汽笛が鳴るので、駅へと戻る。
駅の近くの岩のくぼみにお地蔵が置かれている。 -
広戸を過ぎると、五能線の中でも特に見ごたえのある海岸美が見られる行合崎海岸にさしかかってきた。
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この広戸~深浦間と大間越~岩舘間の県境付近は、リゾートしらかみの最大の見どころである。
人気の高いリゾートしらかみだが、個人的にひとつ不満を述べさせてもらうと、窓をきれいにしてほしい。
同じ五能線でも、後に乗る普通列車の方が窓はきれいだった。
観光列車なのだから、少々指定席料金を上げてでも窓はきれいに保つべきだ、と思うのですが。 -
もともと五能線は赤字路線であり、観光列車が運行する前は廃止も検討されていたという。
風光明媚な車窓を生かした観光列車が走り始めたのは1990年。
五能線の復活を賭けた改革はすぐに成果につながらなかったが、地道に努力を積み重ねてきた結果、今では年間10万人以上の観光客がリゾートしらかみに乗車するほどの人気を博し「奇跡のローカル線」と言われるまでになった。
1993年に白神山地が世界遺産に登録されたことも追い風になったのだろう。 -
10:55、深浦に到着。
ホームを挟んで、秋田発青森行きのリゾートしらかみ1号が待っていた。
1号は「橅」の車両。
つまり、「橅」と「青池」の共演である。深浦駅 駅
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深浦駅から本日のサイクリングスタート。
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深浦駅を出発して国道101号線を北へと向かう。
すぐに左には大岩という島が見える。 -
国道から大岩までは遊歩道でつながっていて、出だしの小山に恵比寿神社がある。
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恵比寿神社から見た大岩。
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やや人工的過ぎる遊歩道が続いているが、魚道を確保するためか一部が橋になっている。
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波が穏やかなら磯遊びに最適な浅瀬が広がっている。
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海上の遊歩道は大岩まで100m以上続いている。
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大岩付近の海。
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遊歩道は大岩をトンネルで抜けている。
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イチオシ
トンネルを抜けると、荒々しい海岸と大海原が広がっていた。
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階段を上って岩の上に出ると、なんと開放的な眺望。
大岩海岸 自然・景勝地
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大岩の北東側は、切り立った崖となっている。
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崖っぷちのカモメ。
そこは飛べない人間にはあまりにも危険な場所。 -
イチオシ
大岩の横には小岩?
その先には、これからサイクリングで走る海岸が見えている。 -
面白そうなところだとは想像していたが、想像以上にいい場所。
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大岩の上から見た遊歩道。
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イチオシ
こんなに迫力ある海岸に来たのは、いつ以来だろう。
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サイクリングに戻って国道101号線を進み、五能線と立体交差で越える。
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リゾートしらかみで50分ほど前に通過した行合崎海岸にさしかかってきた。
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上り坂の途中で線路側に踏み跡を探す。
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雑草が伸びる前の時期なので容易にわかった。
ここは五能線の撮影地として鉄ちゃんには知られているポイントなのである。 -
観光列車の車窓で見る絶景も悪くないが、やはり窓越しでなく生で見るのが一番だ。
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イチオシ
鉄ちゃんなら列車を待たなくてはいけないところだが、私にはそういうこだわりはない。
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この海岸美を堪能したところでサイクリングを再開。
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撮り鉄スポットからしばらく走った下り坂の途中、右側に上り階段がある。
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そのわきの斜面にはスイセンが咲き誇る。
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階段を上ると、武甕槌神社(たけみかづちじんじゃ?)という神社がある。
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イチオシ
神社について詳しいことはわからないが、そこからの眺めはなかなかのものなのだ。
五能線と国道101号線がS字カーブを描き、遠くに岬が見える。 -
このアングルなら国道の歩道からでも眺められるのだが。
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12時ちょうど、広戸駅に到着。
五能線の多くの駅は無人駅で、広戸駅も例外ではない。広戸駅 駅
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広戸を過ぎてからしばらくは五能線と国道が並行して走る。
今のところは好天にも恵まれ、実に爽快なシーサイド&レールサイドコースだ。 -
カーブを曲がると次の景色が現れる。
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砂浜が始まる付近の線路わきに慰霊碑が建っている。
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1972年(昭和47年)12月2日。
6:10頃、広戸~追良瀬間において、豪雨および波浪により道床が流失し線路が宙づりになっていたところへ、下り一番列車が差し掛かり機関車が海中へ転落する事故が起き、機関士が死亡、機関助手と乗客1名の計2名が負傷した。
その事故の慰霊碑らしい。 -
追良瀬駅近くの国道のわきからの風景。
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国道101号線からちょっと離れて寄り道をしてみよう。
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熊出没の注意書きがある砂利道を入って行く。
その先の防風林を抜けたところに目的地があるはず。 -
イチオシ
比較的簡単にその場所は見つかった。
台地の崖下を五能線が走る。
しかも約5分後に向こうから上りの普通列車が来るはず。
さすがにこの状況なら鉄ちゃんじゃなくても列車を待つだろう。
柔軟な思考(嗜好?)が旅の楽しみを広げるもの。 -
12:30過ぎ、トンネルを抜けてきた普通列車が現れた。
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海沿いを走る列車。
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二両編成の普通列車。
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イチオシ
波打ち際と列車。
ということで、撮り鉄タイム終了。 -
驫木駅へ向かう途中、道路から驫木駅が遠望できた。
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12:48頃、驫木駅に到着。
ここをこのサイクリングの終点とした。 -
窓の向こうは日本海。
昨年の秋に訪れた予讃線の下灘駅にも似たロケーション。
この驫木駅も青春18きっぷのポスターに登場したことがあるのだ。 -
無人の駅舎内にあった驫木駅のイラスト。
日付は奇しくもちょうど1年前。 -
驫木13:09発弘前行き普通列車がやってきた。
観光も含めて約2時間、10km程度のサイクリングだったが、最高に快適で楽しいものだった。驫木駅 駅
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