2020/10/15 - 2020/10/15
269位(同エリア476件中)
しろんさん
動物園・水族館には良く行くし写真も大量に撮っているけれど、旅行としてカウントすべきか否か…と悩んだきり、行き場を失っていた日帰り動物園・水族館めぐりの記録を淡々とUPしていくシリーズです。
飼育個体のメモも兼ねているので、わけの分からない詳細情報があったりするかもしれません。読み飛ばし推奨です(;'∀')
今回はアクアマリンふくしま。
飼育の難しいバショウカジキが搬入されたと聞いて急行しました。
写真の枚数が多いので2分割しています。
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世界2例目となるバショウカジキの展示が始まったと聞いて、電車とバスを乗り継いで1年以上ぶりに都外の水族館(動物園含む)にやって来ました。感染が深刻でない時期で良かったです…。
チケット、以前は魚のイラストだったと思うのですが随分と落ち着いたデザインになりました。 -
旅行記にする予定はなかったし、とにかくバショウカジキにしか意識が向かず、素材不足です(;^ω^)
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前回アクアマリンふくしま(以下AMF)に来たのは2015年でした。当時拡張中だった屋外エリアはほぼ完成していて、敷地が広い広い!
が、屋外エリアはとりあえず後回しです。順路をすっ飛ばし本館へ一直線εεεεεヾ(*´ー`)ノ -
本館に入ってコインロッカー発見。ありがた~い100円リターン式です!
広いから出し入れ自由で荷物が預けられると助かりますね。
当日は到着してすぐバショウカジキのいる水槽に向かいました。
旅行記は本館内の順路に沿って写真を並べていきます。アクアマリンふくしま 動物園・水族館
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『海・生命の進化』エリア。
AMFの展示は古生代から始まります。
壮大!!!
生きた化石と呼ばれる動物たちが展示されています。
こちらはアメリカカブトガニ。まだ小さくて泳ぎ方もピョコピョコしてました。 -
スポッテッドラットフィッシュ。
葛西のお散歩ログでも登場したことのある種ですが、日本では2ヶ所でしか飼育していないかもしれません。 -
アミア・カルヴァ。
北米大陸の東部に生息する淡水魚で、現存する『アミア目(もく)』としては唯一の種です。 -
アリゲーターガー。
日本では外来種でお馴染み、北米大陸最大の淡水魚です。
シンガポールはもれなく明るい水槽で撮りやすかったなぁ。個人的に思っている『日本の水族館展示はだいたい薄暗い』説を裏付けていますね(;^ω^) -
生きた化石エリアの最後はシーラカンスの標本です。
アフリカシーラカンス(左)とインドネシアシーラカンス(右)。現在確認されている2種が揃っているのは世界でもココだけです。
エレベーターで一気に4階へ。
『ふくしまの川と沿岸』エリア…は写真を撮ってなかったので飛ばして… -
『潮目の大水槽』へ!
今回バショウカジキが搬入されたのがこの水槽です。 -
イタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
バショウカジキいたぁぁぁぁぁ!!! -
10月11日に水族館にやってきてから今日で4日目。
搬入報告を見てから、仕事を放り出して今すぐにでもAMFに向かいたい気持ちを必死に抑えてきました(;''∀'') -
前日の閉館時間から今日の開館時間までの間にアクシデントがあったようで…。トレードマークの長い吻は折れ、文字どおり皮一枚で繋がっている状態。
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朝一はイワシの食餌タイム(イベントではありません)で、イワシたちが水槽の中央に寄ってくれてバショウカジキが観察しやすかったです。
が。 -
食餌タイムが終わるとイワシ玉がドーナツ状になり、ガラス面を覆うように回遊し始め…ああっ、バショウカジキっ( ゚д゚)
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ついにはイワシに阻まれてバショウカジキの姿が薄っすらとしか見えなくなってしまいました∑q|゚Д゚|p
このイワシたちは一部の界隈でイワシ玉ならぬイワシカーテンと呼ばれ、バショウカジキを目当てにやって来た人々のトラウマとなったのでした。 -
10時を過ぎると来館者も増えてきて、狭い通路が密になりはじめました。相変わらずイワシカーテンでバショウカジキの姿も見えないので、館内を周ることにします。
『北の海の海獣・海鳥』エリア。
このエリア、自然光がバッチリの全面アクリル張りで解放感たっぷりなのですが、反射がきつくて撮影には苦労します(;^ω^) -
まずはゴマフアザラシ。
ユキナ(♂/1997年4月2日/男鹿水族館生まれ)
くらら(♀/2005年3月11日/加茂水族館生まれ)母:コノミ
の2頭が飼育されています。
過去繁殖に成功した仔は
きぼう(♂/2011年4月7日生まれ)ユキナ×くらら
2013年6月に浅虫水族館
みらい(♀/2013年4月10日生まれ)ユキナ×くらら
2014年12月に鴨川シーワールド
あさひ(♂/2015年4月5日生まれ)ユキナ×くらら
2016年6月に那須どうぶつ王国
ひかり(♂/2016年4月8日生まれ)ユキナ×くらら
2018年6月に丹後魚っ知館
ゆうき(♂/2018年3月21日生まれ)ユキナ×くらら
2018年12月17日に死亡
名前なし(性別不明/2020年2月11日)ユキナ×くらら 死産 -
同じ水槽にはもう1種類アザラシがいます。
黒い体に白い線。その模様が馬具の鞍の形に似ていることが名前の由来になっているクラカケアザラシです。
この模様がクッキリ見えるのは大人のオスだけで、メスや子供のオスは薄~い鞍模様のクラカケアザラシになります(;'∀') -
オホーツク海やベーリング海などの冷たく過酷な海域に生息しており、ほとんど陸地に近寄らないと言われています。そのため人間との関わりが少ない謎の多い種。暑さに弱いことと神経質なアザラシの中でもトップレベルに神経質なため飼育は難しいようです。
日本ではおたる水族館で数頭の飼育・展示歴がありますが、いずれも数年で死亡しています。 -
なので、現在進行形で飼育されているクラカケアザラシは日本で(世界でも?)1頭だけ。
くらまる(♂/2014年3月頃生まれ)
2015年6月に北海道で保護され、同年11月にAMFにやって来ました。
何故遠く離れた福島へ…と思ったのですが、2015年はおたるにもクラカケアザラシがいたので、単独行動が多い(と言われている)生態に配慮したのでしょう。 -
他のアザラシに比べて頭の幅が広く、のっぺりした顔に見えるのが特徴です( ´∀` )
クラカケアザラシは暑さに弱いためAMFのアザラシ展示場での通年飼育は難しいんですよね。初夏~秋くらいまでは寒くて冷たい水が保てるバックヤードに移動するため非展示となります。くらまる目当てに行く際は公式サイトのチェックが必須ですヽ(・∀・)ノ -
アザラシの隣はトドプール。
フク(♀/1995年6月22日/おたる水族館生まれ)
イチロー(♂/1995年7月7日/室蘭市水族館生まれ)ラン×サクラ
ラーズ(♀/1997年6月30日/円山動物園生まれ)
まりん(♀/2003年7月12日生まれ)イチロー×フク
タマンサファリへ移動?
シマ(♀/2007年7月1日生まれ)イチロー×フク
タマンサファリへ移動?
ハマ(♀/2009年生まれ)イチロー×フク 現在は城崎マリンワールド
ライ(♂/2013年7月2日/鴨川シーワールド生まれ)ミジロウ×レイ
訪問時はイチロー、ラーズ、ライの3頭がいました。フクは看板に名前がなかったのでずっとバックヤード暮らしなのかな?
ライの名前的にイチローとラーズの仔なのかと思っていたら全く血縁関係ないのですね。 -
最後が海鳥のエトピリカと…
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ウミガラスです。
訪問時、ウミガラスがいたのはAMFと葛西の2ヶ所。その後、2021年4月にマリンピア日本海でも飼育・展示(ラッコのクータンがいた水槽…)がはじまり3ヶ所になりました。 -
『オセアニック・ガレリア』は、AMFの研究や啓蒙活動の紹介エリア。
捕鯨文化や環境問題などなど郷土資料館っぽい雰囲気です。
水族館の中なので、ウナギコーナーには本物のウナギが。おとなのウナギの他、こどものシラスウナギ(?)も展示されていました。 -
『熱帯アジアの水辺』エリア。
このエリアは水槽の中だけでなく外の植栽もすごくて、植物園が合体したような空間になっています。
ファイヤースパイニーイール謎のポーズを決めていました。
名前的には炎を吐いたりマグマの中にいるファンタジーな生物っぽいですが(;^ω^) もちろんそんなことはなく、体に赤い点や線の模様が入ることが由来です。じゃあレッドでいいのでは…と思っていたら別名はレッドスパイニーイールだそうです。 -
ミナミトビハゼ。
日本では沖縄などに生息しています。本州他にいるトビハゼとは別の種です。
後ろにいるカニはヒメシオマネキかベニシオマネキ。 -
『サンゴ礁の海』エリア。
ここ!
AMFの中で一番好きな水槽です!! -
足元から天井まで伸びる観覧面!
キラキラの自然光(今日はドン曇りでキラキラしてないけど)!
縦横無尽に泳ぎ回るキンメモドキの群れ!
水底のチンアナゴたち!
いつまでも見ていられる!! -
特に朝一は自然光の入り方が一番綺麗(今日はドン曇りでキラキラしてないけど)。スタッフさんが水槽に潜って作業している時はキンメモドキたちの動きが活発になっており、本当にオススメです(≧▽≦)
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その先に進むと『潮目の大水槽』と再会。
2階分降りているので、今度は水深の深い部分を観覧できます。 -
ホールにバショウカジキの説明看板がありました。
採集場所が佐渡島沖と書かれていてビックリ!
水槽での飼育が大変なら、海から水族館まで連れてくるのも大変なはず。水族館の近くで混獲されたものとばかり思っていました。 -
世界初展示となった1例目のバショウカジキは新潟ではなく和歌山県串本町からやってきたそうで、今回よりもずっと遠かった!?( д) ゚ ゚
前回の時は仕事漬けで動物園・水族館に行く余裕すらなかったので、私にとっては初バショウカジキです。 -
AMFは以前からバショウカジキの飼育に挑戦していて、ホールには掲示や1例目の個体の剥製が展示されていたりします。
この掲示を読みつつ大水槽で泳ぐバショウカジキを見る…感無量です(TωT) -
マグロたちの食餌タイムが始まり水槽上部に大型の魚が集まってくると、バショウカジキが下に降りてきました。
これはシャッターチャンス!! -
カメラを替えてからレンズの手持ちが望遠1本しかなく、水族館では不便もあったのですが…今回ばかりは望遠に感謝。
水中観覧面からバショウカジキがアクリル面に寄ってきたところを撮ったものが一番よく撮れました(*´∀`*) -
吻は、私の訪問から10日後くらいには上顎と下顎の長さが同じくらいまで短くなってしまいました。それでも水槽のアクリル面を認識して泳ぎ、イワシを狩り、餌の魚を食べ、水槽での生活に慣れてきていた様子。
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これは前回の記録を超えられるのではという期待が高まっていたものの、残念ながら2020年12月5日に死亡しました。今回の飼育・展示記録は55日でした。
11年ぶり2度目の展示からまさかの1年後、今度は別の施設でバショウカジキフィーバーが巻き起こることになりますが…それはこのシリーズが続いた時のお楽しみにo(*▼▼*)o -
大水槽を通り過ぎると2016年にリニューアルしたエリアです。
まずはクラゲの小窓水槽が何個か。
写真はカミクラゲです。なんか絡まってます(;'∀') -
『親潮アイスボックス』では冷たい海に生息する希少な生物が展示されています。
旧・深海魚エリアがバージョンアップした感じでした。
ヤイトゲンゲ。
知床の深海からやって来ました。背鰭の透け感がたまりませんね。
飼育・展示しているのはAMFだけだと思います。
まだ謎だらけの生物です。 -
タマコンニャクウオ。
こちらも透け感がたまらない( ´∀` )
2007年に発見された新種で、羅臼の深海でしか確認されていません。AMFでしか飼育・展示していない上に2018年に繁殖にも成功するという凄すぎる経歴を持っています。
『玉』のように丸く『コンニャク』のようなゼラチン質で覆われた体なことから名前が付きました。 -
ヨコスジクロゲンゲ。
北関東からオホーツク海の深海に生息しています。こちらは過去にえのすいでも飼育・展示記録があるようです。
体に白い線があるのでヨコスジ。魚の縞模様の定義ってややこしくて、基本姿勢は地面に対して頭を上にした状態です。大体の魚が地面と平行に泳いでいるので、実際に目にする姿は縦筋(縦縞)だけれど名前は横筋(横縞)…という不思議現象が起きるのです(;^ω^) -
コブシカジカ。
冷たい海に生息する深海魚です。
ビックリするほど動かない!朝から夕方まで何度通りかかってもこの姿勢でした(;^ω^) -
ナメダンゴ。
水族館で人気のダンゴウオの仲間です。いくつかの施設で繁殖にも成功しており、親潮アイスボックスの中では他の施設での飼育率も高いほうだと思います。 -
ラウスブドウエビ。
きっと、生きている姿よりも食材としての姿のほうが有名でしょうね(;・∀・)
巨大水族館AMF、載せたい写真がたくさんあるので動物園・水族館ログ初の分割になりました。後編へ続きます…
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