【おさんぽ動物園ログ】上野動物園 2019年7～10月

2019/07/18 - 2019/08/12

動物園・水族館には良く行くし写真も大量に撮っているけれど、旅行としてカウントすべきか否か…と悩んだきり、行き場を失っていた日帰り動物園・水族館めぐりの記録を淡々とUPしていくシリーズです。
飼育個体のメモも兼ねているので、わけの分からない詳細情報があったりするかもしれません。読み飛ばし推奨です(;'∀')

年パス持ちの上野動物園。
長期休暇シーズンには近寄らないのですが、新しいカメラを手に入れてテンションを抑えきれませんでした☆

エリア 上野・御徒町(東京)

7月18日。
半年ぶりの上野動物園です。まずは東園の『バードハウス』から。
お目当てはバード…ではなく、ミナミコアリクイ。5月に誕生した仔が公開されていると聞いて来たのです。

公開から間もないためか、観覧面は少し目隠しされていました。

東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館

いた━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!

この日は残念ながら用事の合間を縫っての訪問。カメラは持ってきておらず、スマホの残念写真しかありません。

昼食は『西園休憩所（食堂）』で。

シャンシャン2歳記念メニュー（夏季バージョン）の『冷やし塩かんきつうどん』です。
これ、去年の夏も食べて大ヒットだったメニュー！海苔のデザインが変わって再登場しました。
箸袋も新しくなっています。

上野動物園 西園食堂 グルメ・レストラン

具は、チキン、かまぼこ（2種）、たけのこ土佐煮、水菜、プリント海苔、すだち。
レモン、ゆず、日向夏を使用した爽やかなスープと、笹パウダー入りの緑色のうどん。
夏の動物園に相応しい、ヒンヤリさっぱり塩分補給メニューです。

8月12日。
新しく購入したカメラを持ってコアリクイリベンジです！

大きくなってるぅぅぅ（≧∀≦）

東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館

お母さんの背に乗ろうとしてますが、ちょっと無理があるのでは(^▽^;)

上野動物園で飼育しているのは3頭。
ココ（♂／2003年頃／パラグアイ生まれ）
ナツ（♀／2013年8月23日／のいち動物園生まれ）
サン（♂／2019年5月13日生まれ）ココ×ナツ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021年10月にのいち動物園

ココは2004年1月29日に母親と一緒に上野動物園にやって来ました。同年2月18日に母が死亡し、以降は人工哺育で育っています。
出身地はパラグアイとザックリしており詳細は不明。人工哺育が必要なほど幼い個体を長時間移動させるとは思えませんし、飼育下で生まれたのなら誕生日が分かるはず。ひょっとすると密輸個体だったのかも？

2009年には最初のペアリング相手としてアイ（♀／2007年12月24日-2015年／サンシャイン水族館生まれ／アリー×タエ）が仲間入りし、
ひなた（♀／2013年2月15日生まれ）2016年5月28日に死亡
あさひ（♂／2014年5月1日生まれ）現在は野毛山動物園
の2頭が誕生。

サンはココにとって3頭目の仔です。

突然のガラスドン＆カメラ目線！*。ヾ(｡>ｖ<｡)ﾉﾞ*。

ミナミコアリクイといえば『黒いベストを着たような模様』と称される毛色が特徴的です。模様の出方や色は地域や個体で差があって、グレーだったりほとんど模様がないようなコもいます。

お昼過ぎにパンダ列が短くなっていたので久しぶりに並んでみました。

まあ、この時間は皆さんお休み中です(;'∀')

夏休み期間で激混みの東園での写真撮影は諦めて…

比較的空いている西園へ移動してきました。

『小獣館』の1階にいるコモンツパイ。
2018年に展示開始のお知らせが発信されマニアの間で話題になりました。なにしろ日本でツパイを展示している動物園は他になく、唯一飼育していた上野動物園でも10年ほど不在だった動物です。

リスに似た外見から「リスモドキ」と呼ばれることもありますが、どちらかというとリスよりもサルに近い動物とされています。耳の形なんかはサルっぽいですよね。

小獣館内は薄暗く（地下は昼夜逆転で真っ暗）、動きが速い動物が多くて撮影条件はかなり悪いです。新しいカメラになって、やっとツパイを撮れました！

同じく小獣館1階のマヌルネコ。

ドロー（♂／2010年5月4日生まれ）バヤル×ララー
ナイマ（♂／2010年5月4日生まれ）バヤル×ララー
ユス（♀／2010年5月4日生まれ）バヤル×ララー
名前不明（♂／誕生日不明／ノボシビルスク動物園生まれ）
プリームラ（♀／2017年4月20日／
　　　　　　　　　　　埼玉県こども動物自然公園生まれ）レフ×シャル

バヤル（♂／1998年頃-2012年4月23日／中国生まれ）とララー（♀／2001年3月31日-2011年12月25日／東山動物園生まれ）のペアは何度も繁殖に成功し、日本のマヌルネコの多くが血を引いています。

1階にいるのがユス（写真の個体）、地下にいるのがナイマ。ドロー、名前不明のオス、プリームラは非公開です。プリームラと名前不明のオスに至っては来園したことさえ発表されていないという…。たぶん非公開の2頭をペアリングするのだと思うのですが。（プリームラは出身地のSCZから移動のお知らせが出ています）

カバのユイ。食餌後だったのか、お昼過ぎなのに陸に上がっていました。

ヒガシクロサイのマロ。

アルゴ（♀／1995年10月30日／金沢動物園生まれ）ロン×ローラ
マロ（♂／2000年2月17日／かみね動物園生まれ）メトロ×マキ
ミミカ（♀／2009年4月20日生まれ）マロ×アルゴ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在は熊本市動植物園
ローラとマキは両親が同じ姉妹なので、マロとアルゴはいとこ。血縁が近いのですが希少なヒガシクロサイですから多少のことは気にしていられません。

繁殖に成功してから早10年。現在もマロからアルゴへの猛アタックが続いているので、もしかすると…？

キリンのヒナタ。

ヒナタ（♂／2010年5月25日／野毛山動物園生まれ）
リンゴ（♀／2015年3月24日／盛岡市動物園生まれ）

上野動物園のキリンは同性同士だったり年齢差があったりと今まで繁殖に結びつきませんでした。2017年に年齢の近い2頭が揃い、一歩前進！
そして、2020年。上野動物園にとって37年ぶりとなるキリンの繁殖に成功しました（≧∀≦）
ヒカリ（♀／2020年2月2日生まれ）ヒナタ×リンゴ
新型コロナの影響による休園や予約制などで1度も会えていないのが悲しいところです…。会う頃には見分けがつかないくらい成長してるかな？(;・∀・)

オカピ。
前回（ほぼ）非公開だったバカーリです。屋外デビューしていました！

バカーリは2020年11月9日にズーラシアへ移動。
2020年11月30日に金沢動物園からトトが来園しました。

ケープペンギン。
冷たいシャワーが気持ちよさそうです(*´ｪ`*)

フォッサのベザ。

新しいカメラの性能を生かすべく『アイアイのすむ森』へ。
昼夜逆転で真っ暗なのと、音に敏感なアイアイにはシャッター音すら憚られたため今まで写真を撮れなかった場所です。

展示場の中が少し明るくなってる？と思ったらアイアイの体重測定中でした。体重計の上に木の棒が固定されており、たぶん食べ物が付いているのでしょう。
棒の真後ろの黒い影がアイアイ（左の黒い塊は尻尾）なのですが、どう頑張っても手前の木が邪魔をしてしまう(◎_◎;)　貴重なシーンだったのになぁ。

通常の照明の展示場で撮影チャレンジ！なんとか顔が分かる写真も撮れました。

マミルア（♂／1993年頃／野生個体）ツィンバザザ動物園から来園
ソア（♀／1998年頃／野生個体）ツィンバザザ動物園から来園
名前なし（性別不明／2002年12月24日生まれ）マミルア×ソア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2002年12月28日に死亡
フアーヴィ（♀／2003年7月9日生まれ）マミルア×ソア
ニリナ（♂／2004年12月8日生まれ）マミルア×ソア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在はサンディエゴ動物園
ヒッチコック（♂／2005年2月22日／
　　　デューク・レムールセンター生まれ）サンディエゴ動物園から来園
ディミー（♂／2007年5月15日生まれ）マミルア×ソア
ヒーラ（♀／2008年12月24日生まれ）マミルア×ソア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在は台北動物園
アラ（♀／2009年5月22日生まれ）マミルア×ソア
　　　　　　　　　　　　　　　　　現在はダレル野生動物保全トラスト
ファリー（♂／2010年9月22日生まれ）マミルア×ソア
ティーア（♀／2012年5月11日生まれ）マミルア×ソア
マフィー（♂／2015年12月13日生まれ）ヒッチコック×ティーア
ウーラナ（♀／2017年5月1日生まれ）ヒッチコック×フアーヴィ
トゥニー（♀／2018年3月30日生まれ）ヒッチコク×ソア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021年2月1日に死亡

2001年の公開開始から上野動物園で生まれたアイアイは10頭以上。世界中の施設で飼育されている数は60頭程度ですから、とんでもない実績です！

アイアイを展示している昼夜逆転ゾーンを出ると、キツネザルとリクガメがいます。
こちらはクロキツネザル。
名前に『クロ』と付いていますが、全身真っ黒なのはオスだけ。メスは茶色い体に顔の周りの白い襟巻が特徴です。
上野にいるペアはとても仲が良いので有名。メス（顔が見えているコ）とオス（黒い部分ｗ）がくっついてました。

マム（♀／2010年頃／進化生物学研究所生まれ？）
イライ（♂／2014年頃／進化生物学研究所生まれ？）
名前なし（♀／2018年6月13日生まれ）イライ×マム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在は進化生物学研究所
名前なし（♂／2019年4月20日生まれ）イライ×マム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在はネオパークオキナワ

東園へ戻って、2019年3月から公開が始まったライチョウに会いにきました。

展示されているのは2017年7月14日生まれのオスが1羽。（追記：2021年6月27日に死亡しました。）
他の個体は繁殖のため非公開です。

公開当初は行列ができるほどでしたが、半年経ったのと夕方だったのとで人影はまばら。

『日本の鳥Ⅰ』ゾーンはちょっと出入り口が分かり辛く（たぶんトイレのほうが目立ってる）、ヒンヤリした屋内でベンチがあるので知る人ぞ知る休憩場所でした。今回のライチョウ公開により快適さが知れ渡っちゃったかもしれませんね(；・∀・)

園内の売店・レストランには、夜間開園イベント『真夏の夜の動物園』用メニューが登場しました。

東園の『バードソング』はメニュー写真だけ。さすがに猛暑の中、屋外で食事する気になれず利用しませんでした。
最近は大人向けメニューも増えてきましたね。今年のテーマはエスニックみたいです。

上野動物園 バードソング グルメ・レストラン

というわけで、昼食はやっぱり『西園休憩所（食堂）』です。
やっぱりエアコン完備は最強！( ´∀｀ )

バードソングに比べると期間限定メニューは少ないですね。
ちなみに夜間開園ですが、私は不参加。動物そっちのけのお祭りみたいなテンションが馴染めず1度行ったきりです…。昼夜逆転施設の写真を撮るには絶好のチャンスなんですけどね。

上野動物園 西園食堂 グルメ・レストラン

『タイ風グリーンカレー』
タンドリーチキンとパクチーがトッピングされていました。
ココナッツの風味も辛さも控えめで個人的には食べやすかったです。

やっぱり真夏の動物園は疲れるのでクールダウンしてから帰ることも多いです。今回は上野駅の『みはし』。
立地が良いのと座席数が少ないのとで多少待つのがデフォルトですが、チケッ得の恩恵で白玉2個がサービスになります♪　これがあるから未だに本店へ行ったことがありません(；・∀・)

みはし アトレ上野店 グルメ・レストラン

期間限定の『ほうじ茶あんみつ』です。
ソフトクリームも良いけれど、香ばしくて甘さ控えめなほうじ茶アイスもあんみつとよく合います(*´ｪ`*)

10月17日。
9月は海外旅行の準備＆片付け（主に写真データ）で訪問できませんでした。

シャンシャンだったかな？

東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館

たぶんシンシン。

しばらく歩いて櫓の上で落ち着きました。

パンダ人気は衰える気配もなく、人垣の間から目一杯ズームです(；・∀・)

ホッキョクグマの、たぶんイコロ。

夏休みが終わったと思ったら秋の遠足・修学旅行シーズンです。相変わらず東園は混雑気味なので撮影もそこそこに西園へ避難しました。

顔つきの鋭さと動かないことで有名になったハシビロコウ。上野動物園では日本で最多の4羽が飼育されています。
ハシビロコウの飼育下繁殖は世界でも2例しかなく、国内では一度だけ卵（無精卵）を生んだ個体がいるだけという、とても謎の多い鳥。なので、日本の動物園にいるハシビロコウは全て野生の個体です。

上の写真はサーナ（♀／2001年頃生まれ／野生個体）
クチバシが白っぽく模様が少ないのが特徴です。ハシビロコウの中ではよく動き、人間を観察していることも多い人気者( ´∀｀ )
一番簡単な識別方法は足環です。青色の足環が1本ついています。

ミリー（♀／2001年頃生まれ／野生個体）
サーナに比べるとクチバシがオレンジっぽく、細かい灰色の模様です。
写っていませんが、足環は緑色が1本。

ハトゥーウェ（♂／2001年頃生まれ／野生個体）
上野動物園唯一のオス。メスに比べると丸みのあるクチバシをしています。模様は大きく色が濃いです。
足環は黄色で2本。

もう1羽アサンテ（♀／2002年頃生まれ／野生個体）もいますが、空調の効いた部屋の中にいることが多く、ほとんど写真は撮れません。足環は黄色が1本。

マダガスカルエリアに行くと、ちょうどフォッサの食餌準備をしていました。
観覧者も少なくてラッキー！

木の上に置かれた鶏頭や肉の塊をバリバリ食べていきます。

私の昼食は、3度目の登場『西園休憩所（食堂）』。
限定メニューはない時期なので、レギュラーメニューのミートソーススパゲティです。
カフェっぽいお皿になっただけで写真写りが格段に良くなりましたね。数年前まで、給食に使われていそうな縁に模様が入った白い丸皿でした(^▽^;)
懐かしい感じのミートソースで、肉の比率も多く普通に美味しいです。


これ（2019年10月）がコロナ禍前、そして2021年現在最後の上野動物園訪問でした。まさか年単位で上野動物園へ行けなくなる日がくるとは…。

上野動物園 西園食堂 グルメ・レストラン