道成寺七不思議☆青春18きっぷ＆近鉄株主優待券で息子んち♪ついでにツレと湯浅・由良〈第3日目〉

2021/07/24 - 2021/07/24

続いて向かったのは道成寺です。此処では、道成寺縁起絵巻の写本を用いた絵とき説法を聞く事が出来ます。関西のお寺で聞く説法って外れ無く楽しめるんですよね☆
余談ですが、もう半世紀も前、中学校の修学旅行で飛鳥・奈良・京都を訪ねた際に、連日の寺社巡りにウンザリしていた中、薬師寺の高田好胤管主と大徳寺大仙院の尾崎宗園住職の説法だけは気に入った(まだ有り難味の判らない年頃でしたが、東叡山寛永寺の中に在る学校から来たと言う事で、格の高い方がお話ししてくださるのだと言う優越感にも浸れた)記憶がいまだに残っています。閑栖となられた宗園師と40余年ぶりに再会して、お話出来たのも良い思い出です。

翌日の帰りの事を考えて、泊まりは大阪市内にしました。てか、何より値段優先です。駐車場が意外と高いのに驚きました(東京も13分400円だったりしますが)

エリア 和歌山

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ニューふくすけ。
道成寺の参道には何軒かの飲食店が在りますが、メニューが豊富で、お手頃価格なのが此処です。
レストランとかお食事処って雰囲気は無いですよね。
この駐車場に車を置いたまま、道成寺を拝観出来ます☆

ニューふくすけ グルメ・レストラン

お寿司も中華も洋食も

ツレの焼肉定食は蕎麦付き。
最近のツレには少々重過ぎます。PHOも手伝いました(ちょっとだけ)

中華ランチ。鶏の唐揚げと八宝菜にサラダとご飯が盛られています。凄いボリュームです。ツレの焼肉ももらったので、さすがにこちらは食べ切れませんでした

川辺町(現・日高川町)のマンホール。デザインの由来は判りません

道成寺、キタ～ッ！
石段下から仁王門を見上げて

写真だと判んないのかな？レンズに目の錯覚は無い？

仁王門。
元禄13(1700)年に再建されたもの。平成5(1993)年に塗り替えて真新しく見えるようになったはずなのに、剥げててボロい

これって有りがちだと思うけど？
だから、不思議より1300年以上の歴史に感動☆大宝元(701)年に創建された和歌山県最古のお寺です

三重塔。
現在の三重塔は元禄13(1763)年に再建されたものだそうです。何代目の塔かは判っていませんが、基壇の下に奈良時代の塔の遺構が残っていると推定されています

塔内に祀られている仏様。中へは入れないので、覗かせていただくだけでした

平行垂木は一般的な工法で、扇垂木は美しい反面、一本一本の垂木の形が違う、複雑な工法です。1、2階を造った後に、こっちの方が見栄えが良いと気づいたとか？

二代目鐘楼跡。
此処に在った鐘は現在、京都の妙満寺に在るのです。

この七不思議で言う鐘楼は初代の鐘楼の事

道成寺では昭和50年代に境内の発掘調査が行われ、法隆寺を左右逆にした伽藍配置であった事が判りました。とすれば、法隆寺に今も残る鐘楼の位置を、左右逆にして道成寺に当てはめると、道成寺の初代鐘楼の場所が推定出来る事になります。そうして割り出された場所には、入相桜という桜が植えられています。
お寺の鐘は、日の出と日の入りの頃に6つずつ打たれる事が多いようです。このうち夕方の鐘は、日の入り合い時に打たれるので「入相の鐘」と呼ばれます。この事からも、此処が初代鐘楼の在った場所であろう推測出来ます

今更ですが、安珍・清姫の物語ってご存じですよね？
平安時代の伝説、安珍・清姫の物語。その物語は奥州の若い僧・安珍が熊野詣の途中で牟婁郡真砂の庄司の家に一夜の宿を乞うた事に始まります。僧の見目麗しさに恋心を抱いたその家の女房・清姫はしつこく安珍に迫り、困り果てた安珍は「熊野詣での帰りにまた立ち寄る」と告げその場を切り抜けると、参拝後清姫に会わずに帰ってしまいました。なかなか帰らない安珍の裏切りに気付いた清姫は、血相を変え、着物や草鞋を脱ぎ捨てながら安珍を追いかけます。ついに人から大蛇へと姿を変え、安珍にあと一歩まで迫ったところで、安珍は道成寺に逃げ込み釣鐘の中に匿われます。しかし清姫もすぐに追いつき、釣鐘に巻き付くと炎を吐いて安珍を黒焦げにして殺し、自身も川へと身を投げて死んでしまいました。
と言う残酷なお話ですが、歌舞伎・能楽・人形浄瑠璃などで度々演じられています

道成寺本堂。
入母屋造、本瓦葺き。壁板に南北朝時代の正平12(1357)年の墨書が在り、同年頃の竣工と推定されます。重要文化財です

道成寺本堂 寺・神社・教会

祀られているのは前立本尊(秘仏の御本尊様は33年に1回しかお姿を拝めないので、その代わりになってくださってる)千手観音

道成寺の本堂の北側には、秘仏の千手観音が祀られていて、33年に1度、春33日間だけ公開される行事、すなわち御開帳が行われます。御開帳は、平成17(2005)年に行われたので、次は17年後の令和20(2038)年になります

本堂の仏様目線で見た仁王門の開口部、石段(見えないけど)、そして参道は一直線

娘道成寺の人気は高く、日本の舞踊の最高傑作と言われています。勿論、娘道成寺より格上とされる曲も沢山有ります。しかし、歌舞伎座の閉場式の最後の曲にも娘道成寺が選ばれるなど、大切な節目に必ず演じられる人気曲になっています。娘道成寺には御経の言葉が数多く散りばめられていて、舞台に見とれているうちに、自ずと御経の言葉が身に沁み込むように出来ています

二代目の鐘は、天正13(1585)年の雑賀攻めの時に持ち去られ、その2年後に京都の妙満寺に奉納されました。それは事実で実際に妙満寺に行けば、鐘を見る事が出来ます。が、初代の鐘は焼かれたって、それは伝説ではないのか？と

縁起堂・宝物殿。
昭和53(1978)年建立。
此処だけ有料拝観となります。縁起堂では絵とき説法が聞け、宝物殿では国宝の千手観音像をはじめ、20数体の仏像を見る事が出来ます

とっても判りやすくて楽しいお説法でした。ツレと2人だけだったので、ちょっと緊張しちゃいました

護摩堂。
弘化4(1847)年建立

護摩堂に祀られているのは不動明王

念仏堂。
平成17(2005)年再建

念仏堂に祀られているのは五劫思惟阿弥陀如来。
瞑想を続けてる間に髪が伸びちゃったお釈迦様なのだそうです、可愛い。迷走を続けてる間に髪が伸びちゃったって言う方が有りがち？

京都の金戒光明寺のアフロ大仏が有名ですよね

参道。
意外と短いのです。ってか、道成寺ってそんなに広く在りませんでした

湯浅御坊道路の川辺ICです。
和歌山方面への上りのみのハーフインターチェンジとやら

吉備湯浅PA。
まだ湯浅御坊道路です

紀州路 ありだ グルメ・レストラン

湯浅醤油ソフトクリーム。
湯浅で食べてませんでしたからね、しかも上りPA限定。迷わずゲット♪

食べかけでスミマセン。
暑いので、溶け始める前にと思って焦ってました(実は食い意地)

あべのハルカス。
地上300ｍ、日本で一番高いビルです。
東京人の、それも息子が天王寺近辺に数年住んでいたと言う愛着感から、これが見えると大阪に来たなって思います。飛行機からも良く見えるしね。
母と息子、親子３代で展望台に上ったのが、今となっては唯一のお出かけとなりました。https://4travel.jp/travelogue/11307714

通天閣も

ホテルに駐車場が2台分しか無く、予約も受け付けていないとの事だったので、近所で駐車場を探しました。メチャメチャ安い料金で宿泊予約出来たので、それも織り込み済みでしたが、此処で駐車料金に大枚叩いたのでは本末転倒です。
結果、翌朝のチェックアウトまで1300円と言う会心の出来☆

ホテルリブマックス大阪淀屋橋。
大通りには面していなくて、周囲に似たようなビルが多いので、目立ちません。かなり傍まで行かないと気が付きません、こんなに立派なのに。
4連休の最中なのに有り得ない安さでした。ツインルーム1泊朝食付きで3500円です。勿論2人で(てか、1人だって安い)。文句の付けよう無しです☆