青春18きっぷ＆近鉄株主優待券で息子んち♪ついでにツレと湯浅・由良〈第3日目・由良編〉

2021/07/24 - 2021/07/24

今回の旅の目的は由良町に在る白崎海洋公園で白い岩を見る事でした。お蔭様で天気にも恵まれて、行程に余裕が生まれ、由良町のあちこちを訪ねる事が出来ました。

白崎海岸は『万葉集』の和歌にも詠まれた歴史有る景勝地ですが、明治から昭和にかけてはセメントの原料としての石灰石の採掘が盛んに行われていました。第二次世界大戦中にはその坑道を転用し、昭和14(1939)年に紀伊防備隊白崎倉庫をはじめとする軍事基地が置かれました。
町史などによると、由良町は、大阪湾に通じる紀伊水道に面した海防の要衝だけに、昭和20(1945)年夏には本土決戦に備えてと、魚雷を積んで敵艦に突撃する一人乗り潜水艦「回天」の基地もが建設されました。
当時石灰岩を掘り出していた白崎の洞窟を広げ、回天格納庫や海に運び出す軌道を設けたのです。
爆薬を装填した一人乗り潜水艇を操縦する為の特攻隊員は配属されていましたが、回天の配備が遅れ、出撃する事無く終戦となりました。

地元の漁師さんから、そんな話も聞きました。

やはり石灰岩で出来た戸津井鍾乳洞を訪ね、湯浅の醤油の基となった金山寺味噌を中国から伝えた法燈国師の寺、興国寺に参り、由良町満喫です

エリア 由良・日高・美浜(和歌山)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 船 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

道の駅 白崎海洋公園。
昨日来たキャンプ場や展望台の在る所です。
道の駅としてはとても小さく、観光案内所と思っていただくのが、一番現状に近いかと。
此処で白崎クルーズの受付をします。乗船料を支払い、乗り場を教えてもらいます。車で10分くらいのところです

6人の地元の漁師さんが船頭を担当する白崎クルーズ。
大引漁港で乗船します

健何とか丸って言われたけど、ごめんなさいm(..)m 忘れました。
お客さんはPHOらだけ☆

白崎海岸の風景と言えば、右の立巌岩、左の白崎海洋公園

この台のような大きな岩、道路からは全く気が付かず

昨日、立巌岩って親子みたいって書きましたが、正に元は１つの岩だったに違いありません。親子って正解！

立巌岩。
さすがにこの割れ目は通れません

壁のような白崎海洋公園展望台辺り。昨日はこの上を歩きました

白い♪
やっぱり此処も採掘の跡？

触れるくらいまで近寄れちゃうのは地元の漁師さんだから

上(右の方)に人が居るの判りますか？
確かに台風などで海が荒れたら、波がこの岩壁を越えるであろう事は想像出来ました。が、その先のコンクリートの建物にまで修復不可能なダメージを与えるって、確かに東日本大震災の津波を考えれば理解出来なくはないけど・・

紀伊水道に浮かぶ岩

台風の影響で、今日は結構うねりが出始めているとの事でした。午後には荒れるかなって漁師さんの予想

犬が横たわってるって

自由の女神と名付けました

PHOらだけの貸切りなので、の～んびり♪
簡単な屋根付きなので、顔に直射日光が当たる事は有りません。風が気持ち良かったです

ねっ、長閑でしょ

ガメラ岩(亀岩)

道路からも見えるよって教えてもらった犬の寝姿

由良町の海岸線は紀伊水道に面して、ザックリ南から、大引・白崎・小引・戸津井・衣奈って(地区が)県道24号に沿って並んでいますが、この橋は戸津井大橋。次に目指すのは戸津井鍾乳洞♪
石灰岩で出来た岬が在るんですから、当然、鍾乳洞も在って不思議は無いのです

ハマユウ(ハマオモト)

戸津井鍾乳洞の入口まで上って来ました。途中の道はかなり細くて、すれ違いの出来ない場所も在ります。
戸津井大橋と十九島が見えています

戸津井鍾乳洞。
何と、入洞料は200円です。安過ぎます★正直、これは良く有りません。PHOは鍾乳洞が大好きなので「200円、ラッキー！」と思いましたが、あまりに安くて、逆に大した事無い(だから、わざわざ訪れなくても良い)って印象を持たれてしまいます。それはあまりに勿体無い！

戸津井鍾乳洞 自然・景勝地

秘密基地へGO！な雰囲気♪

鍾乳洞は古くからその存在こそ知られていましたが、 大正2(1913)年から昭和20(1945)年頃まで、石灰採石場として利用されていました。
その後、地元の方々から鍾乳洞開発の声が上がり、昭和55(1980)年から県の補助を受け、開発が始まり、平成元(1989)年に残存岩体の中の約100ｍが見学出来るようになりました

石柱の間

仏岩。
って言うより、「何か居る」不気味さが・・

白蝋の滝

白蝋の滝、鍾乳石アップ

通路は結構狭く、岩壁は水が流れたような痕跡の残る、まるでアンテロープ・キャニオンを思い起こさせる景観でした

PHO的には恐竜が頭を突き合わせているように見えたのでした

照明に色は付けられていますが、赤だとかピンクだとかじゃないのは良かったです。
にしても、結構狭くて岩を目の当たりにします

針天井の間。
此処が戸津井鍾乳洞イチ押しの場所です

低い天井から伸びた数センチの鍾乳石が、その先端に球状に水滴を貯え、満天の星のごとく輝いて見えるところから名付けられました。
石灰分を含んだ水滴判りますか？これが鍾乳石として伸びていきます

ちょっと広くなったところ

蜂の巣岩。
判りやすいかと

平静の間。
この写真だと何故、何処が平静の間？って思っちゃうのですが、床を入れずに写した為でした

盾岩。
これも判りやすいのですが、PHOには、寧ろ右の岩と併せて翼竜っぽく見えます(どんだけ恐竜推し？)

龍の腰掛。
と言うより寝床でしょう

飛燕。
何故？何処が？

海岸沿いの県道24号に戻り、衣奈から23号を経て、国道42号へって予定です

戸津井漁港に架かる戸津井大橋。とにかく目立つ橋です

再び海沿いへ下り、戸津井大橋を渡って

興国寺。
鎌倉幕府三代将軍「源実朝」の菩提を弔うために家臣の「葛山五郎景倫(願性)」が安貞元(1227)年に真言宗の西方寺を建立しました。願性と親しかった「覚心(法燈国師)」が正嘉2(1258)年住職となり、同寺の宗旨を禅宗に改めた事が由来とされています。
その後、興国元(1340)年に後村上天皇より興国寺を賜ったと伝えられています。

また、法燈国師が宋からその製法を伝えたとされる「金山寺みそ・醤油」の発祥の地として知られるほか、「普化尺八」の本寺としても有名です。
火難にあったお堂を赤城山の天狗が一夜にして建立してくれたという、天狗伝説も残されています。
こちらも併せてどうぞ。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%88%E5%9B%BD%E5%AF%BA_(%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%94%B1%E8%89%AF%E7%94%BA)

興国寺 寺・神社・教会

山門。
あくまでPHOの感覚ですが、このお寺、何だかとってもお寺らしいと言うか、必要にして充分で、しかも整っていると感じたのです

柱が6本って珍しい気がします。
額の文字は「関南第一禅林」で、箱根より南に在る禅寺の中で一番の修業の場って意味なのだそうです

そして長い参道は石畳。
亀の甲の形の石を敷いてあるそうです。確かに

片づけられたのに、此処も整ってる

洗心池に架かる廣度橋を渡る、この辺りの雰囲気が高野山を思い出させます。そう言えば同じ和歌山県ですね

中門への階段

立派な中門。
正面に本堂が見えてます

鐘楼。
右は浴室らしい

本堂。寛政9(1797)年の再建。
こちらの額も「関南第一禅林」。
右手の建物は書院です

本堂に祀られているのは御本尊の釈迦如来と四天王

禅堂。
本堂と回廊で繋がっています。
【雲水の修業の場である座禅堂。座禅会の参禅者を除き、一般の入堂は禁止】
だそうです

回廊。
永平寺とかも、こういうの在りましたよね

天狗堂。
毎年1月の第2月曜(成人の日)に天狗祭り催されます。天狗伝説の霊験あらたなる神通力にあやかろうと、此処、天狗堂にて読経、特設舞台にて天狗舞の奉納を行うものです

興国寺に残る天狗伝承のひとつに、火災で伽藍を失い、住職らが困っていたところ旅の僧がやって来て、一夜にして伽藍を建て直しました。人佐はこれを見て、赤城山の天狗の力に違いないと喜んだというものが有ります。
大天狗の面は高さ2.4m、幅2.7mも有るそうです

天狗命根石。
地球創成期の頃の地核の噴出による火山岩から出来た世界最古の大きさを誇る貴石です。石の中に数億年前の水が残っているそうです。撫でながら願い事をすると叶っちゃう霊験あらたかなパワーストーンです

天狗杉。
高さは約20ｍ。

由良町はこれで終わりです。
これから道成寺へ向かいます♪