2025/12/02 - 2025/12/02
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おやじさん
2025/12/02、早いものでもう師走。
この時期になると毎年近鉄電車で少し遠出するのが恒例、今年は奈良県の「山の辺の道」を散策する事にしました。
明日から寒波が押し寄せ一気に冬らしくなるという事でこの日にしたが、現地は快晴で風もない暖かい一日でした。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
-
2025/12/02、早いものでもう師走。
この時期になると毎年近鉄電車で少し遠出するのが恒例、今年は奈良県の「山の辺の道」を散策する事にしました。
明日から寒波が押し寄せ一気に冬らしくなるという事でこの日にしたが、現地は快晴で風もない暖かい一日でした。
9:37桜井駅到着。
駅で見かけた「橿原市×ストリートファイター」のラッピング車両。
ゲームのことは知らないが、橿原市はストリートファイターのキャラクターで熱いようだ。
ここからJR万葉まほろば線に乗り換えて長柄駅に向かう。 -
JR長柄駅。
9:53 今回の山の辺の道散策のスタート地点長柄駅に到着。
〒632-0044 奈良県天理市兵庫町
ここから山の辺の道を一部辿りながら、大和神社から天理市布留町の石上神宮を回る約8kmを歩きます。
奈良盆地は古代日本の政治の中心ともなり、一帯には無数の古墳が残り、古墳マニアにとって古墳の宝庫といっても過言ではないかもしれない。 -
10:20、長柄駅の東約800mほどの大和神社北側付近の眺め。
盆地の中で見かけるこんもり盛り上がったところは古墳と思ってもいい。
大和神社社叢もその一つで、大和古墳群のひとつ星塚古墳が境内に有ります。 -
道を進むと大和神社参道に至り、右に社殿、左に進むと社頭に繋がっています。
旧日本海軍の戦艦大和と所縁のある神社で、写真右側には戦艦大和ゆかりの碑があり、傍らの祖霊社は大和と共に犠牲となった2736柱の御霊が祀られています。 -
大和神社と戦艦大和の所縁を記した解説。
戦艦大和に当神社の分霊が祀られ、艦長室には堂本印象画伯の「戦艦大和守護神」と題し、大和神社の3つの本殿と神門を描いたものが掲げられていたという。
1945年4月、大和は天一号作戦のため山口・徳山湾沖を出航し、沖縄海上特攻に向かうが、その直前、呉市周辺で燃えやすい物が陸揚げされ、絵は難を逃れ、今も現存しています。 -
戦艦大和ゆかりの碑と左の社が祖霊社。
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大和大明神、日本最古の神社 大和神社由緒。
三つの本殿の中央殿に日本大国魂大神、左殿に八千戈大神、右殿に御年大神が祀られています。
もともとは孝昭天皇の時代から瑞籬宮で祀られていたが、崇神天皇6年(BC92)に渟名城入姫により当地に遷されたのが創建とされる。
御神徳は交通安全、厄除け、家内繁栄、土木建築工事起工安全に御利益がある。
「日本最古」の定義が曖昧ですが、今回訪れる石上神宮もまた日本最古のひとつに数えられています。 -
入母屋銅葺屋根の大和神社拝殿。
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拝殿向拝の額は「大和大明神」。
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神門の先に連なる本殿。
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社頭に向かう参道の左脇が星塚古墳。
全長70mの前方後円墳と思われますが、発掘調査はされておらず、一説には神武天皇皇后陵とも言われるようです。 -
参道からニノ鳥居、一ノ鳥居方向の眺め。
戦艦大和の全長はこの参道と同じ長さで、幅は参道の5倍あったとされます。
大和神社
所在地 / 奈良県天理市新泉町306 -
大和神社を後にして、山を背に田畑が広がる一帯を北に向かいます。
この光景はインバウンド客の多い京都では味わえないもので、奈良に魅せられる理由のひとつ。 -
関の地蔵。
大和神社から北に1kmほどの路地に建つ地蔵堂。
所在地 / 奈良県天理市佐保庄町 -
紅葉も終わりを迎え、これから色合いの乏しい時期を迎える。
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11:20、関の地蔵から1.5kmほど北上した天理市乙木町の交差点から東の眺め。
赤い鳥の先のこんもりした森が次の経由地夜都岐神社の社叢になります。 -
夜都岐神社社叢全景。
なんでも古墳のように見えてしまうが、古墳ではなく宮山という山のようです。 -
境内には右の藁葺屋根の拝殿と後方の本殿、社務所が主なものになります。
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古来、夜都岐神社と春日神社の二社があったものが、春日神社一社となり、春日四神を祀る夜都岐神社に
社名変更されたようです。
春日大社とも結びつきがあり、県道脇の朱の鳥居や本殿を春日大社若宮から下賜(春日移し)されたものという。
夜都岐神社。
所在地 奈良県天理市乙木町765 -
11:45、夜都岐神社北側から山の辺の道を北上し、園原峠の三叉路を左に進み、「道の駅なら歴史芸術文化村」に向かいます。
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12:00、幾坂池西岸沿いに歩き「道の駅 なら歴史芸術文化村」に到着。
幾坂池では鮮やかな瑠璃色に輝くカワセミが飛ぶ姿を見かけた。
堤の水抜き穴が巣のようで、しばらく見守っていたが顔を見せてはくれなかった。 -
今日は当てにしていたお店が定休日、周辺にコンビニもなく、こちらで弁当を買い求め二階にあるフリースペースで昼食とする。
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鉄板の柿の葉寿司、かみさんに合わせて同じものにしたものの、王道はさば・さけ、これが一番かもしれない。
店によって酢加減が違いますが、ここのは酢じめが弱く魚臭さを感じる印象を持ちました。 -
わさびいなり。
ひとつ買ってシェアしましたが、甘い揚げとわさびの相性が良く、価格に対し美味しかった。
この道の駅は文化財修復工房や展示棟などの施設が併設されており、面白い道の駅かもしれません。
道の駅 なら歴史芸術文化村
所在地 / 奈良県天理市杣之内町437-3 -
13:00、道の駅の前を横切る国道25号線を右に200mほど進み、側道を下っていきます。
正面に見えているのは厳島神社。
厳島神社 / 奈良県天理市杣之内町
左手の森の裾を抜け更に北に向かい石上神宮を目指す。 -
森の裾沿いの細い道、そこから森の中に伸びる石段があり、神社がありそうなので寄ってみました。
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都祁(つげ)山口神社社頭全景。
石段を上りきると鳥居の先の境内に繋がっています。 -
瓦葺の拝殿とその後方に流造の本殿を持ち、紅葉に包まれひっそり佇む神社で、大山祇命、久久迩知命、波爾夜須命を祀るようです。
都祁山口神社
所在地 / 奈良県天理市杣之内町896
道は社頭から右に向かい、突き当りで右に進み、すぐ先の田畑の中に続く細い道を左に進みます。 -
13:20、峯塚古墳南側に到着。
道はこの先で左に進み、県道51号線を右に進めば石上神宮も近い。
所在地 / 奈良県天理市杣之内町196 -
県道沿いの峯塚古墳解説。
この解説の後方、県道51号線脇に小さく盛られた円錐形の小山があります。
それも杣之内古墳群の一つ保昌塚古墳で、直径13m、高さは人の背丈の2倍ほどの小さな円墳があります。
息子達が小さかった頃、夏休みの自由研究のネタ探しの際、当時三角縁神獣鏡が話題で、家族で古墳めぐりをしたのを思い出す。
奈良はそうした体験の場としてとても環境が整っています。 -
13:30、石上神宮末社の神田神社の脇を通過。
このすぐ先を右に入ると石上神宮参道です。 -
長い参道の先の石上(いそのかみ)神宮社標と鳥居。
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鳥居の先の参道には無数の鶏が放されており、人について歩いてくる。
その先の楼門は文保2年(1318)に建立されたもので重要文化財に指定されている。 -
楼門の右手の摂社 出雲建雄神社拝殿(国宝)。
神社HPの解説は以下。
『元来は内山永久寺の鎮守の住吉社の拝殿だったが、大正3年に現在地に移築されました。
内山永久寺は鳥羽天皇の永久年間(1113~18)に創建された大寺院でしたが、神仏分離令により明治9年に廃絶しました。
その後も鎮守社の住吉社は残されましたが、その住吉社の本殿も明治23年に放火により焼失し、拝殿だけが荒廃したまま残され、当神宮摂社の出雲建雄神社の拝殿として移築しました。
この建物は内山永久寺の建物の遺構として貴重なもので、国宝に指定されている。
建立年代は、はじめは保延3年(1137)に建立され、その後13・14世紀に2回の改築を受け現在の構造・形式になったと考えられています。』
参拝客の大半は煌びやかな楼門をくぐり国宝の拝殿を目指しますが、楼門の前の高台の上にひっそりと建っているもう一つの国宝には訪れないようです。 -
石上神宮拝殿。(国宝)
神社HPの解説は以下。
『当神宮への御崇敬が厚かった第72代白河天皇が、当神宮の鎮魂祭のために、永保元年(1081)に宮中の神嘉殿を寄進されたものと伝えられています。
建築様式の区分では鎌倉時代初期の建立と考えられる。
いずれにしても拝殿としては現存する最古のものであり、国宝に指定されています。
なお、文明2年修復、貞享元年上葺、享保18年修補、元文5年上葺、寛政10年修復、安政6年屋根替、計6枚の棟札が現存しています。』
古来の石上神宮はこの拝殿と後方の禁足地だけで、現在のような本殿はなく、拝殿内に本殿が置かれていたという。
主祭神は布都御魂大神、布留御魂大神、布都斯魂大神を祀る。
御神体は禁足地から出土した布都御魂剣、古来からの伝承が事実であったことを裏付けるものです。 -
楼門右手からの眺め。
ここから右手に続く参道を進むと、大きなイチョウや参道脇のイチイガシの巨木が聳える社叢(天然記念物)の中に参道が続き、祓戸神社の注連柱を経てさらに伸びています、ここは奈良に続く山の辺の道です。
祓戸神社へは立ち入り禁止ですが、杜の静けさに包まれ、雑念から解放された自分が見つけられる場所かもしれない。
石上神宮
所在地 / 奈良県天理市布留町384
参拝を終え、一の鳥居から右に向かい、一路天理駅に向かいます。 -
天理本通り。
石上神宮の西1kmほどにあり、このあたりで地酒を買うつもりで訪れました。
写真は稲田酒造、色々物色したが決めきれず、JR天理駅から三輪駅に移動しました。 -
15:00、三輪駅に到着。
この路線に乗ると、車窓からこのお店が良く見え、ついつい三輪で降りてしまう。
駅の正面の今西酒造の駅前店で一杯飲むために立ち寄りました。 -
おっさんが選んだ三諸杉初しぼり。
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かみさんが選んだ三諸杉鬼このみ。
我家の嗜好に合っており、何を飲んでも美味しいお酒を醸す酒蔵で、商品も販売しており、蔵元に行かなくても気に入った酒が手に入る。
この時期に三輪を訪れたら「どぶろく」だろう、名古屋までの長い道のり、取扱要注意ですが早速購入し、15時過ぎの桜井行きに乗り慎重に持ち帰る。
電車は1時間に1本ほど、周辺には三輪坐恵比須神社や大和国一宮大神神社、今西酒造の酒蔵など見所が多い。
今西酒造 駅前店 Cafe 三輪座
所在 / 奈良県桜井市三輪354 -
どぶろくを名乗るラベルは多い、醸造用アルコールまでは許容できますが、糖類と表示されたものはほぼ買わない。
このどぶろくは、米そのものが持つ旨味と甘みが感じられ、美味しく食べられる。
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