2019 双子座流星群 と台風19号の爪痕（自宅周辺）

2019/12/15 - 2019/12/15

毎年、この時期にやって来る「双子座流星群」の観察に行った・・今年はどうかな？

エリア 函南(静岡)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

かつては・・・って1年ちょっと前までは・・・愛犬の避暑目的で夏になるとよく来たものだ。ここで二人？で焼き肉やりながら写真撮って車中泊・・みたいな。舗装してないからいいんだよね。

12月14日、午後11時45分、何時もの撮影ポイントに向かって出発。

伊豆箱根スカイラインの玄岳付近には、幾つかの展望パーキングがあるが、ここは「何となく通り過ぎてしまう」上に舗装してないので、たいてい誰もいない。

我が家から法定速度で走って30分、「fun to drive」で20分の距離。

さて、今年の「双子座流星群」だ。
天気は良いが、どうよ、この元気いっぱいな月！
そう、星空撮影に月は大敵！

月が明るい時には「月光写真」に切り替えるのだが、今回は流星を撮りに来たので「マジで邪魔」なだけ。

まぁ、とりあえず1枚撮ってみましょ。

月明かりのお陰で、現場写真も撮れるが、流れ星は写るんだろか？

とりあえず適正露出の確認のために１枚・・・ってその瞬間、あ、飛んだ？？

写ってんじゃん！

静岡県民の強みで、何があっても「とりあえず富士山」を入れとけば「絵にはなる」

午前0時20分頃に撮影開始。
っていっても、2台のデジイチにリモコンを接続して「ちゃんと仕事しろよ・・」っていい聞かせるだけ。

そして・・・寝る。

1時間半くらいで目が覚めたら、1台のデジイチEOS5Ｄは「電池終了」。

もう1台EOSkissはまだ残業中だった・・・低賃金（安い電池）でよく働く。

目が覚めた2時半には雲が広がり始めていたので、撤収。

3時には自宅に戻って、ベッドdeグー。

これらの写真は、目が覚めてから確認したものだ。
左上のは飛行機の光跡。

天上に超広角レンズを向けて、タイムラプスで撮れば、流れた星は全て撮れることになるが、それだと地上の景色が入らないので、ただの「天体写真」になってしまう。

で、静岡県民としては「富士山と一緒に撮りたい」じゃんね。で、流れ星が画角内に入るのは「マグレに期待」するしかない。

魚眼レンズなら、かなりの確率で流れ星を捉えるが絵的には面白くない。

絶対に撮れるぞ～・・・っていうのは、アマチュアとしてはどうよ。

寒い仕事はデジイチに任せて、クルマの中で寝る。

2時ころから雲が発生。

月明かりが邪魔だったが、それでも10個以上の流星を確認した。新月だったら「もしかして」劇的な夜になったんじゃないのかな？

それにしても、相棒がいないと写真を撮ってる間が退屈極まる。

カメラの番をしてくれるから、安心して寝ていられたのにね。

そうそう、クルマのウォーターポンプが壊れて、修理から戻って来た勢いで行って来ました・・・試験走行？


以上で流星群「言い訳日記」は終わり。

ここからは、4トラにこういう記事をアップするのは不謹慎かな？　と迷っていた「台風19号ご近所レポート」。

中には参考になる方もいるかもしれないレポート！

遡ること２ヶ月前。
我が静岡県を台風19号が襲った。

「我らの有料チャンネル」NHK様が、静岡県、アブね～ぞ、そっちに行ったぞ～・・・自己責任で避難しろよ～、ちゃんと言ったからな～・・・みたいな無責任な放送を繰り返す。

「風キタ～」って時に、地震発生のテロップが・・・日本、すげ～！

慎重かつ科学的な私は、大雨注意報が発令される様なときは、庭に「バケツ型簡易雨量計」を設置する。

このバケツ型雨量計が「お代わり」するのは、過去に例がなかった。この寸胴バケツの深さは約40㎝、2杯目も15㎝まで雨水が溜まった・・・ってことは、この辺りでも500㎜近くの雨が降ったことになる。

静岡県東部の山沿いには800㎜くらい降った可能性もあるわけだ。昭和33年、この辺りで1000人の犠牲者を出した狩野川台風に匹敵する雨量ってことになる。

それって、ヤバくない？

この時点で、私は小型発電機と貴重品を2階に避難させた。1階には私の「引きこもり部屋」があるだけ。

避難警報のサイレンが鳴り響くし、国営有料チャンネルでは「命を守る避難行動を・・・」とけたたましく叫ぶ。

冷静に周囲を観察すると、自宅横の用水路の水位にはまだ余裕があるし、ちゃんと流れている。

20年前の豪雨の時は、この用水路と道路がヒタヒタになってしまっていた。この時の豪雨では、我が家も下階の駐車場は危険水位。それと比べれば「なんてことはない」感じだった。

写真は20年前の新聞。狩野川台風以来の大雨だったので、新聞を保管してあった。

この時点で16時。
台風のピークは通り越した感があった。

「みんなの国営有料チャンネル」は、家から出るな～、川を見に行ったりしない様に、命を守る行動を！　と繰り返す。

私としては「周囲の現況を知って判断・行動することこそ家族を守る」ってことじゃないの？　実際、洪水の状況はどうなってるのよ？

ってことで、ひんしゅくを買うことを覚悟で偵察に出た。

もちろん、長靴にカッパ・ヘルメットを被り、膝まで水が来た場合に備えてサンダルも持った。

なんということか、我が家から300m西側はこんな状態！

これって国道136号線だぜ！
セブンイレブンが見えるかな？　完全に水没だ！
中央やや右の建物は「こういう時に活躍すべき排水ポンプ」
いろいろ事情があったんだろうけど、これが稼働してない！

毎年、豪雨があると、この辺りが冠水するから、その対策として10数年前に何億円も掛けて設置した排水ポンプなのだが、全然仕事してないじゃん・・・？

まぁ、いろいろ事情はあるんだろうけど、右側の数軒の家なんて、半年前に売られた建売住宅なんだよ。きっと、排水ポンプがあるから大丈夫…なんてことでかさ上げしなかったんだろうね。

買ったら、いきなり床上浸水。

今回の雨量がいくら多かったとはいえ、ここまで冠水しちゃうってあり得ない・・・と思うんだけど。

これが国道136号線・・・運河じゃん。

毎日、日守山に登るときに通る狩野川の松原橋。

奥に見えるのが日守山。

台風は18時には静かになり、平和な夜が戻った。

指定避難場所は隣の小学校の体育館だったが、我が家の2階よりも2mも低いので、避難の意味があるのかと思っているうちに静かになった。

台風一過、翌朝は快晴。

日守山を偵察すべく、クルマで出掛けたら通行止め。
川向う？の道の駅に停めて歩いた。

と、水が引き始めた狩野川河川敷に、怪しいモノを発見。

もちろん想像は着いていたが、蓋を開けると中には20数匹のズガニが・・

気温は既に30℃になろうとしてるし、水気はないので瀕死状態。本来なら遺失物ということで警察に届けるべきなのだろうが、ここは「正しい状況判断」ってことで、川に逃がして上げた。

川の方向が分かるのか、ズガニは一斉に狩野川に向かって行った。

箱の中には逃げることも出来なくなるまで衰弱してしまったヤツもいたので、何匹かは私が救出して上げた。

誰でもそうだと思うんだけど、こういう時って「忘れずに恩返しに来いよ・・」って言っちゃうよね。ただ、私はあの時助けられた「カニ娘です」って寝室に来られたら、ちょっと困るかも。

お礼は「カニ缶」でいいからね！

細かくて見えないかもしれないけど「ドッグラン」の看板。

気温はグングン上がり、汗だくで日守山に登った。
誰もいないだろう・・・って思って登って来た「オヤジ共」数人と会った。


今回の台風の豪雨で思ったこと。

地方自治体が発行してる「ハザードマップ」
地震の被害予測なんていうのはアテにならないかもしれないけど、水害予想っていうか洪水マップ？　水は律儀に低いところに溜まっていくから、ハザードマップはかなり正確に冠水を予測できるみたい。

というのも、我が家は田方平野のど真ん中、何となく低地で洪水に弱いと思っていたが、ハザードマップを見ると、普段の生活では分からない様な「我が家より微妙に低い地域」が周辺に広がっている。

普段、そんなことは意識したことがなかったのだが、なるほど限界的な大雨が降ると、ハザードマップ通りに冠水が始まった。

これは各自チェックしておいた方がいいで！

過去に大災害を起こした「狩野川台風」並みの降水量だったのに、人的被害が無かったのは1965年に完成した「狩野川放水路」の威力であったことには誰も異論は無いはず。

こういう時にこそ「普段は無駄と思われてる」災害対策公共事業の重要性を語るべきなのに、「我が有料チャンネル」は何も言わないよね。

だから、私が言っておきます。
https://4travel.jp/travelogue/11422616

この旅行記へのコメント （10）

• くろねこだりゅんさん 2019/12/19 17:44:37

  月明り！

  私の父もこの日は早々に諦めて帰ったようです。
  北極星側の丸々星の軌跡の写真だけ見せてもらいました。ただ、埼玉ですので富士山が写ってないから映えません（爆）
  …シフォンちゃんがいないと寂しいですね、カメラ番なくて大丈夫ですか？
  私は現在、カメラに悪戦苦闘中で光の取り込み方が本当に難しいです。
  
  今回の台風、利根川では現在浚渫工事を行い始めました。
  土手を１ｍ上げるより川底を掘る作戦に出たようです（電車の陸橋の関係で出来ないとか）けど、あの広大な流域面積を誇る川でダンプカー何台分になるのか気の遠くなるような作業、やらないよりマシなのかな？
  確かに近所の農家の家の方々は土盛りした土地の上に建築してますね…
  当家のような建売は道路とフラット、どうしたものか(+_+)
  
  
  
  
  
  

  ほいみさん からの返信 2019/12/19 22:45:26

  Re: 月明り！

  そうなんですよね。
  アマチュアの場合、星空写真って地上の景色が写ってないと「ただの天文写真」になっちゃうのでフィールドが違います。
  
  今回は「明るい月をどう始末するか・・」が勝負だったかな。しかも雲が出ちゃったし。
  
  地震はいつ来るか分かんないけど、台風は何年かに一度は必ず来るので「知らなかった～？」ってわけには行きません。川の氾濫は何処かで起きれば、その分他が助かりますから、堤防や浚渫ばかりじゃなくって、生贄地域も必要なのかも。今回の大雨では、どういう理屈なのか「稼働させなかった用水ポンプ」もあった様でした。
  

• nao-takeさん 2019/12/18 14:50:03

  双子座流星群今年は諦めました

  いい写真が撮れましたね!羨ましいです。昨年は頑張って数個写真に捕らえたんですが、月明かりや雲もあったので諦めて寝ました。

  ほいみさん からの返信 2019/12/18 15:07:20

  Re: 双子座流星群今年は諦めました

  初めまして・・・ですよね。
  
  今年は月が明るくて難しかったものの、流星自体は多かったかも。0時過ぎに撮影を始めたら、直ぐに雲が発生してしまいました。冬は星が綺麗だけど寒くて大変。風がないのが幸いでした。

• olive kenjiさん 2019/12/18 08:25:06

  かに座流星群

  ほいみさんは写真も上手いが、名言作りも天才です。
  たとえば
  静岡県民の強みで、何があっても「とりあえず富士山」を入れとけば「絵にはなる」
  流石です。
  
  この旅行記でほいみさん地区は台風で凄いことになっていたのだと気がつきました。
  全国区でニュースしか見ていなかったもんで、もっと凄い被災地ばかり放映するもんだから気が付きませんでした。ごめんなさい。
  準被災地は、こーいう時はアピール度薄く残念ですね。
  
  本当にほいみさんは優しいんだから。絶対、蟹娘が恩返しに寝床にやって来ますよ。
  

  ほいみさん からの返信 2019/12/18 10:23:17

  RE: かに座流星群

  > 静岡県民の強みで、何があっても「とりあえず富士山」を入れとけば「絵にはなる」
  > 流石です。
  
  富士山が見えるところに住んでると、何処から撮っても「富士山が入っていれば絵になる」ので、逆に言えば「富士山が見えないと、どう絵にしていいか分からない」　私の周辺にも富士山ばかり撮ってる方がいますが、写真を見せられてもお世辞が困ります。
  
  久しぶりに「本気台風」でした。
  自宅周辺で何か所か冠水してクルマが水没したりしたので、60年前の狩野川台風で住宅が何十軒も流されてしまった、大仁・修善寺地区はどうなった？　って心配してたら、そちらは意外と大丈夫で、私が済んでる中流域がヤバかったみたいです。狩野川放水路が無かったら被害は100倍だったと思います。
  
  2ヶ月が過ぎた現在、まだ「カニ娘」はやって来ません。お歳暮のカニ缶も届かなかったし。こら〜・・生まれ変わっても、またカニになっちゃうぞ！
  
  ほいみ
  
  
  
  

• gontaraさん 2019/12/17 11:43:12

  星撮り名人

  いくらカメラに任せて・・・
  と言っても、夜中に出かけて行って星を撮るってのは、相当意欲が無いとできない。
  次は蟹取り名人を拝命するのかと思ったら、恩返しを期待して逃がしちゃったの？
  恩返しに来る蟹を想像しちゃった！
  大阪では、かに道楽の看板！

  ほいみさん からの返信 2019/12/17 17:36:24

  RE: 星撮り名人

  > いくらカメラに> と言っても、任せて・・・
  夜中に出かけて行って星を撮るってのは、相当意欲が無いとできない。
  
  シフォンがいたときは、苦痛どころか夜中に出歩くことが楽しかったのですが、最近はさすがに力強い決心が必要になります。
  
  あの「ズガニが30匹ほど入っていた箱」は、上流で獲ったかにをストックしておいた箱が流れて来たものだと思います。ズガニは大好きなのですが、さすがに誰かが不幸にも流してしまったモノを「黙って頂く」のは後味悪過ぎ？
  
  でも、10匹くらいが既に息絶えていたんで、生き残った連中にはぜひ恩返しをして貰いたいものです。まさか、カニカマだったら許さんぞ！　という姿勢で臨んでます。
  
  
  

• jamokaさん 2019/12/16 23:12:55

  ハザードマップ再確認

  3周見回しちゃいました。目を疑う光景…
  前半の富士山と夜景と流星にうっとり羨まし所に住んでいらっしゃると思いながら、突然の水没写真(TдT)
  ニュースを見たとき、確かほいみさんちら辺じゃないのかな…と一瞬思いましたが海外遠征中かもな～なんて呑気に思ってました。
  床上浸水されたんですか…完全復旧はされましたか…
  セブンイレブン看板しか見えませんけど…信じられない画像ばかり
  我が家にサップボードがスタンバってるから身は守れると思ってたけど家は守れないんだって改めて思いました。排水ポンプどころじゃまだまだ…自然の力にはどう足掻いても及ばない、、どうなるのか不安だらけの日本(TOT)
  水害って火災保険使えるのか改めてチェックです((=_=)
  

  ほいみさん からの返信 2019/12/17 00:18:30

  Re: ハザードマップ再確認

  いやいや、我が家は全く被害はありませんでした。自営の仕事の関係で、自宅は下階が駐車場なので、最悪でもクルマが水没で済むとは思ってます。20年前の豪雨では「我が家周辺」はもっと水位が上がったのに対して、今回はそうでもなかったので、近所の冠水には驚きました。
  
  セブンイレブンは我が家から直線で、僅か300mです。あの辺りって、ちょっと低くて冠水し易いのですが、その対策として揚水ポンプが設置されたのにね。
  
  最近の日本は地震対策が騒がれるけど、水害にも備えなきゃならないから、ほんと大変です。ハザードマップによると、我が家は「液状化」最前線らしく、赤く塗られてます・・・あ～困った！