神秘的なブルーと素朴なサンドカラーが美しい東洋文化と西洋文化の交差路 in ウズベキスタン★2019　01　1-2日目【名古屋⇒仁川⇒TAS

2019/08/09 - 2019/08/18

現実味のない「いつか行けたら…」と夢に近い憧れを抱いていたら、突然降って湧いたように運命的な航空券発見してしまい、夢が実現してしまったウズベキスタン旅行。
中央アジア・サマルカンドブルーの愛称をもつ青い建物・2018年から短期滞在者はビザ免除VISA免除…程度のザックリとした印象しかなくて、慌てて出来る限りの情報収集をしたものの、ここ1-2年で両替状況（闇両替廃止）や交通手段（YandexTaxiのエリア拡大）といった旅行者に関わる内容が大幅変更されていて、数か月前の情報でさえ過去の話だった。
今年渡航した人のSNSなどで最新情報を集めつつも、初めての国なのに分からないことばかりなので、タイミング良く発売したばかりの“地球の歩き方Plat”を購入した。
現地ですれ違う日本人の多くが私たちと同じく地球の歩き方Platを片手に観光していて、スマホ1つで旅できる少し前の時代に戻ったような錯覚さえ覚え、何だかおかしかった。
初日は移動だけ…まずは韓国の仁川空港で乗り継いで、ウズベキスタンの首都であるタシュケントで1泊する。　

エリア タシケント(ウズベキスタン)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: タクシー 飛行機
• 航空会社: ウズベキスタン航空 アシアナ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

盆休みが始まったこの日、日本に近づく台風の影響で様々な航空会社が遅延アナウンスをコールしていた。
遅延による影響で出発便に乗れない人々が、ラウンジで長時間滞在しているらしく、プライオリティパスでも利用できるスターアライアンスラウンジは、エレベーター前に“ラウンジ内混雑のためプライオリティパス利用者の方へは10：40から案内を再開します”と張り紙が貼られていた。
私たちはSFC会員で、今回スターアライアンス系航空会社を利用するためラウンジに入ることが出来たけど、私たちの少し前に出発するはずだったタイ航空の出発時刻未定案内を耳にし、不安が過る。

中部国際空港セントレア 空港

11：05出発予定が、11：20には離陸したので一安心。

中部国際空港セントレア 空港

仁川空港までは小さな機体なので背面画面は付いていなかったけど、各座席にUSB口+足元にマルチコンセントが配備されていて不便はない。

機内食は写真上段の長方形箱・メイン・ソフトドリンクが配られ、箱を展開すると蓋部分がシート代わりになり、写真下段のようにスマートに収まる。
チキン＆ブロッコリーの甘酢あんかけ風でちょいピリ辛、小さなコチュジャンが付いてくるのが韓国らしくて良かった。

12：40に仁川空港に到着。　
次便までは約4時間半の乗り継ぎ時間があるけど、仁川空港は広いし、ラウンジも充実しているので全く問題なし♪
アシアナ航空のビジネスラウンジへ向かうと、航空券を翳せば自動改札が開くハイテクな入口に驚かされた。
私は赤・白各2種類ずつあるワインを飲みながら本を読んだり、夫はオンライン英会話レッスンを受講したりして過ごしていたら、あっという間に時間が過ぎて行った。

アシアナ航空ビジネスラウンジ (仁川空港) 空港ラウンジ

ウズベキスタンのSIM事情を調べると、恐ろしく高額なうえにタシュケントやサマルカンドのオフィスじゃないと購入できない（購入後も繋がらないトラブルなど、オフィスでの解決が必要）ようで、移動が多い今回の旅で立ち寄っている時間がないため、今回は韓国乗継（帰路は1泊）があるし、ウズベキスタンのSIMは購入せずに、タイのDtacが販売している（タイ以外のアジア圏を中心に数十か国対応）10日5GB使用可能なSIMをAmazonで用意した。
SIM関連の情報を散々調べたけどウズベキスタンにも対応しているSIMはこのDtacのみで、目を皿のようにして調べてもウズベキスタンで使用した経験者のコメントは見つからなくて不安になったけど、5月に行ったミャンマーの田舎町でもサクサクとINETに接続出来たので信じることに。

韓国側は台風の影響がなく、定刻通りにゲートが開いた。

仁川国際空港 (ICN) 空港

続いてもアシアナ航空。

仁川国際空港 (ICN) 空港

ウズベキスタンまでは7時間40分かかるので、こちらの機体は背面ディスプレイが装備されていた。

機内食は、ショートパスタの上にトマトソース＆唐揚げ or 甘めの味付けがされた薄切り牛肉（コチュジャンをもらった）。
夫が選んだ唐揚げプレートをよくみると、斜め上に見えるパスタサラダもメインに敷いてあるのと同じで笑ってしまう。

着陸2時間前（ウズベキスタン時間18：00頃）にソフトドリンクと共に2度目の機内食が配られる。
ホットスナックのピザが、この日最後の食事になった。

20：15にタシュケント国際空港に到着。
全然並んでいないのに入国審査カウンターがすべて開いていて、あっけないほどサクッと入国審査完了。
あとは荷物を回収し両替を済ませて、タクシーを捕まえてHOTELに向かうだけ…と頭で思い描いていたら、プライオリティタグが付いているのに一向に荷物が出て来なかった。
何も載っていないターンテーブルが無機質に回転する中、同乗していた日本人団体ツアー客を率いる添乗員が大きな声で「タシュケント空港はなかなか荷物が出て来ないから、先に両替を済ませてください！！」と伝えた途端、入国審査出口端の左右にある2店舗の銀行運営両替所を目掛けて、まるでセール会場のように一斉にダッシュするツアー客。

タシュケント国際空港 (TAS) 空港

あっという間にどちらも20人くらいの行列が出来てしまい、慌てて夫は両替担当・私は荷物回収担当に別れたものの、左右端（結構距離がある）のレートを見比べたい夫は完全に出遅れてしまった（ちなみに入国審査を出て右端の銀行が1円＝80スム・左端の銀行が1円＝81スム）。
両替列は亀の歩みペースで一向に進まず、40分待ってあと2人…というところで「ウズベキスタンスムが尽きた」と銀行が閉店。
マ…マジか！そんなことある？

タシュケント国際空港 (TAS) 空港

クレジットカードが普及していない国なので、現金がなければHOTELまで向かうことも出来ない。
ドキドキしながら反対側の銀行に向かうと、まだ列が続いていたのでコチラは尽きていない様子。
最後尾に並んで、結局ウズベキスタンの貨幣を入手できたのは入国審査完了から50分後のことだった。
今回学んだのは日本人ツアー客と同便の場合、荷物を回収する前に即両替を済ませること！

タシュケント国際空港 (TAS) 空港

両替だけなのに疲労困憊…50000円両替して4050000スムを入手出来た。
数年前に闇両替が廃止されたり、日本円をUSドルに変えることなく直に両替できるようになった（タシュケントなど都市部は可能。ブハラも大きな銀行は対応していたけど恐ろしくレートが悪かった）ので、どんどん両替事情が変わるウズベキスタン。
念のためUSドルも持参したけど、この時両替した金額+クレジットカードで賄えたので、ブハラのHOTEL支払い以外でUSドルを使用することは無かった。

空港の外に出ると、少し風があって8月なのに肌寒く感じる。
空港敷地内に客待ちTAXIが並んでいるけど、声は掛けてくるもののしつこくは無かった。
ただ驚くような金額提示をしてくるので、スマホアプリからYANDEX TAXIを呼びだすことに。

タシュケント国際空港 (TAS) 空港

UberやGrabのロシア版配車アプリのYANDEX TAXI（クレカ未対応・現金払い）は、日本で事前に必要事項を済ませておいたので、立ち上げるだけで数台走っているのが確認できた。
でも、空港そばまで来ているのにTAXI側から解除されることが2回続いたため、もしかしてYANDEX TAXIは到着ロビー側の空港敷地内に入れないんじゃないかという結論に。
待っていても埒が明かないから、スーツケースを転がして隣の建物（謎の支柱や段差が多くてスーツケース移動に不向き）まで移動して、改めてYANDEX TAXIを呼びだしてみると…

来た！
ウズベキスタンで走っている乗用車の9割はシボレーで、なぜか白が定番色。

言葉が通じないので宿泊予定のバウチャーを見せて、22時前にやっと空港を離れることが出来た。

ドライバーが車を停めた場所はどう見ても住宅街。
街灯が強烈な光を放っているので夜道でも明るいけど、ザっと見た感じ店舗がないから水も購入出来そうになかった。
周りをキョロキョロ観察していると、こんな時間に1人で散歩している女性や、キャミワンピ姿の若いウズベキスタン女性が1人で歩いているのが見えた。
ウズベキスタンはイスラム教徒が多いと思い込んでいたので服装にも驚いた（後に都会に近づくほど開放的な服装の人が多く、キャミワンピもタシュケントでは珍しくもないのを知る）けど、女性が夜1人で歩いていても平気な治安なのだと悟る。

タシュケントは寝るだけで数時間後には早朝便でヒヴァに移動するため、国内線空港近くで口コミが良さそうな“Safar Hotel”を選んだ。
詳しい口コミは下記をご覧くださいません。
https://4travel.jp/os_hotel_tips_each-13842307.html

SAFAR hotel ホテル

目立つ看板など掲げていないため【51】と書かれた住所と、壁の小さなプレートで判別するしかなく、TAXIドライバーに「ここがHOTELなの？」と確認してから中へ。

SAFAR hotel ホテル

チェックインをしているとき、ふと目をやるとUnionPay（銀聯カード）のシールが貼られているのを発見。
ウズベキスタンのHOTELを予約した際、どの宿泊先も現地で現金払いのみ対応と記載されていたし、クレジットカードが使用できる場所が少ないという情報が多かったため持参したのはSFC会員カード代わりにもなるANAのVISAカードのみ。
今回はUnionPayを持参していなかったので、実際に使用可能かは未確認だけど驚いた。

SAFAR hotel ホテル

フロント奥は住宅なのか、ホテル施設の一部なのか分からないけど薄暗くて、静まり返っていた。

SAFAR hotel ホテル

鍵を渡され2階にある部屋へ。
この階段、数か所高さがデタラメ（エレベーター無し）で荷物を運ぶのが大変だった。

SAFAR hotel ホテル

OPEN。

SAFAR hotel ホテル

扉を開けてビックリ！
ベッドが異様に下がって見えると思ったら…

SAFAR hotel ホテル

扉の真下にも3段に階段（こちらも高さがチグハグ）があり、客室が2階よりも若干低い位置にあることが判明。
階段脇にはデスクがあり、その上にTVが壁付けされていてあとはベッドのみ。
コンセントは5か所（Cタイプ）あり、Wi-Fiは使い物にならなかった。

SAFAR hotel ホテル

壁に沿ってシングルベッドが左右に1台ずつ配置されていて、その奥がサニタリールームになっている。
ベッドの上にはシーツのように薄いゴワゴワな肌触りの掛布団と、一緒にゴワッゴワの肌触りのタオルが1枚ずつ置かれていた。
中型スーツケースがギリギリ2個一緒に広げるスペースを辛うじて確保できたけど狭い。

SAFAR hotel ホテル

古い日本家屋で見かけそうな模様つきの摺りガラス扉の先がサニタリールームで、ベッドの頭と足元に窓が1つずつ配置されていた。
閉め切ってあったせいか、蒸し暑かったのでエアコンを稼働させたところ、古い匂いが充満したため、窓を開けたら（網戸あり）涼しい風が入ってきて快適になった。
窓を開けても騒音は皆無で、人の話す声（TVや音楽はなく、穏やかな口調だったので気にならず）しか聞こえなかったので、静かな環境なのは良かった。

SAFAR hotel ホテル

扉を開けた正面には洗面台が配置され、L字に曲がると…

SAFAR hotel ホテル

トイレ（トイレットペーパーは見たことない厚みとゴワゴワさだったので、こだわりがある人は持参するのがお勧め）とシャワールームになっている。
両者の間にひざ丈半分程度の立壁とシャワーカーテンがあったので、便座や床が濡れることは無い。

SAFAR hotel ホテル

シャワーは天井から伸びる固定式のシャワーバーのみで、すごく熱い湯が出て排水も良好だったけど、タオル置き場がないのは不便だった。

SAFAR hotel ホテル

アメニティは…石鹸とシャンプーのみ。
ウズベキスタンで4か所のHOTELに宿泊したけど、基本このセット or 石鹸のみが定番スタイル。
ちなみに冷蔵庫もドライヤーも無くて非常にシンプル。

SAFAR hotel ホテル

そして、ペットボトルの水も無かった。
1階フロント脇に置かれた給水タンクから、部屋に置いてあるポットに水を汲んで自分で運べばOKだけど、ポット内部が茶渋だらけだったので、気になる方は空港で調達しておくのが良さそう。

SAFAR hotel ホテル

旅行2日目。
6：00にチェックアウトを済ませてHOTELを出発する。
明るくなってから改めて見ても、住宅なのかHOTEL施設なのか分からなかった。

SAFAR hotel ホテル

HOTELの外観。
1泊：309400スムだった。

SAFAR hotel ホテル

HOTEL前の通りはこんな感じの住宅街だから、迷ってキャンセルされると困るので、YANDEX TAXIを呼びだすため大通りに移動する。

昨夜と似たようなサイズ感のコンパクトカーが6：10に迎えに来て、HOTEL近くからタシュケント空港（国内線）まで15000スムだった。

15分強で到着したので時刻はまだ6：30、朝の硬い光が空港建物を包み込む。
敷地に入る前にパスポート提示＆簡単な荷物チェックが行われた。

国内線の空港は、建物はキレイだけど座るところが少なくて何もない。

チェックインカウンターに並んでいると、日本人団体ツアー客の姿が…もしかしてヒヴァから同じルートで巡るんじゃ？（ウズベキスタンの観光ルートは大概決まっていて、同じ人と何度も遭遇する場合もある）
私たちの順番がきたのでスーツケースをベルトコンベアーに乗せたら「これ重さは？」と聞かれ、出国時の重量を伝えるとデジタル秤を稼働させることなく口頭申告で終了してしまった。

朝食を食べていないので、ウロウロ探していたら自販機を発見。
この自販機は500スム・1000スム・5000スム・10000スム紙幣に対応しているけど、実はお釣りが出ないため上手いこと計算して購入する必要がある。
なので10000スム札を投入して、3000スムの水×3本と1000スムのチョコバー×1本を購入した。

チョコバーは意外と大きくて、自販機内があまり冷えていないのか開封した瞬間から表面が溶けていた。

30分後の7：25発ウルゲンチ行きに搭乗予定なのに、朝イチで遅延。

飛行機は見えるのに…と、窓からジッと外を眺めていたらやっとコールがかかった。

バスで移動して…

徒歩で搭乗。

ウズベキスタン航空のウズベクカラーが太陽に映えて格好良かった！

座席は一般的だったけど、離陸前にカートを押したCAが全員にドリンクが配りはじめ、選択肢はファンタ・コーラ・スプライトのみで、どれも炭酸。
そして紙コップを回収してから出発したので時計の針が7：50を指す頃にようやく離陸…遅っ！
タシュケント⇒ウルゲンチのフライト時間が平均1時間半にも関わらず、9：03にウルゲンチに着いたため、到着予定時刻を8分過ぎただけという快挙。
この後はTAXIで移動して、街全体が世界遺産になっているウズベキスタン西部アムダリヤ川の下流に位置するオアシス都市：ヒヴァへ。
続きは02へ。