2019/08/09 - 2019/08/18
515位(同エリア658件中)
RiEさん
旅行7日目、中編。
Bibikhanum Chayxana(ビビハニム・ティーハウズ)でランチを食べた後は、すぐ隣のビビハニム・モスクへ。
ビビハニム・モスクは1404年にティムールの命を受け建築されたイスラム世界最大のモスクで、国中から200人の職人や500人以上の労働者を集め、重たい材料を運ぶためにわざわざインドから95頭の象を動員し、僅か5年という短い歳月で完成させた。
その焦りが仇となり完成後、年月を追うごとにボロボロと崩れはじめてしまい、礼拝中の信者に落下したレンガが直撃したりなど…事故が多発して、次第に信者の足も遠のくことになり、後に廃墟になってしまったそう。
現在の姿は1974年以降手掛けられた修復によるもので、その巨大さゆえに現在もまだ修復作業が継続されている。
ビビハニム・モスクを見学した後は、ウズベキスタンの美味しいドライフルーツを土産にしたくて、地元の人たちが足繁く通うシヨブバザールにも立ち寄った。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
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レギスタン広場からビビハニム・モスクまでは歩くと距離があるので、いつでも乗り降り自由な電動ミニバスを利用する。
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満席になったら出発。
でも台数が多く頻繁に往来しているので… -
次々に新しいミニバスがやって来るから、待ち時間は必要なかった。
1シート3人掛けで、下車時にドライバーに料金を支払うシステム。 -
私が乗車したミニバスには警官も乗っていて、ちょっとした移動時の足になっている様子。
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ビビハニム・モスク手前で下車して、すぐ隣の“Bibikhanum Chayxana(ビビハニム ティーハウズ)”でランチを食べることに。
噴水を囲うようなオープンスタイルの店内は程よく混んでいて、店内を見回すとブハラで何度か遭遇した“麦茶さん”もランチ中だったらしく、目が合って互いに会釈した。ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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普通の椅子席もあるけど、チャイハナスタイルも楽しめる。
私たちのテーブルは上手な日本語を話す男性スタッフが担当してくれた。ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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Menuは写真付き。
ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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【パルサーBeer】15000スム
サマルカンドの地ビールであるパルサービールをチョイス。ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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【Green Tea】2000スム
ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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【Chicken Chihamblya】20000スム
しっとりと柔らかな肉質で、骨付きなのにツナ缶のように淡白な味だった。
パプリカ&玉ねぎのみじん切りも入っている。ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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【Eggplant Salad】15000スム
茄子・人参・トマト・胡瓜・ディルが入っていて、酸味やオイル感が無いサッパリした味付けだけど、茄子の旨味がしっかり感じられた。
これはビールじゃなくてワインと合わせたいと思って聞いてみると、グラスワインも扱っているとのことだったので…ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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【グラスワイン・赤】10000スム
やっぱり茄子との相性が良くて美味しい。
ちなみにこの店はトイレ利用が有料(1000スム)で、サービス料の10%も加算して合計:79000スムだった。ビビハニム ティーハウズ 地元の料理
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歩いて隣のビビハニム・モスクへ。
ビビハニム・モスクは、メインの大モスクの両脇に小さなモスクが対で建てられていて、道路沿いからは小さなモスクのドーム屋根が見えた。ビビハニム モスク 寺院・教会
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ドーム屋根を望遠側で観察してみると、屋根から植物が生えていて産毛のようにも見える。
ビビハニム モスク 寺院・教会
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ビビハニム・モスク正面。
このモスクに関しては「とにかくデカい」ため、画角に収まらないからジリジリ後ずさりして良さそうな場所を探す。
突貫工事が原因で完成直後から崩壊が始まったビビハニム・モスク。
現在の姿は1974年以降手掛けられた修復によるもので、その巨大さゆえに現在もまだ修復作業が継続されているらしく、正面上部のタイルも完全に剥がれ落ちていた。ビビハニム モスク 寺院・教会
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イスラム装飾の文様は大きく分けて3パターンのもチーフに分かれていて、文字模様・幾何学模様・植物模様をそれぞれは歴史と意味を持っているのだそう。
文字文様⇒コーランの引用・信仰告白・祝福・詩の引用が図案化されていて、幾何学模様⇒無限に続くパターンが神が創造した完璧な世界を暗示するものを表現し、植物模様⇒連続性と非現実的な造形がイスラムの楽園思想と結びついていると考えられている。ビビハニム モスク 寺院・教会
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チケット代:30000スム(入場料25000スム+カメラ持ち込み料5000スム)を支払って敷地内に入ると、外観同様に想像以上に広くて驚いた。
中央には自由に枝を広げた樹がワサワサと葉を揺らして、正面の建物が全く見えない。ビビハニム モスク 寺院・教会
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真っすぐ進んでいくと大きな建物が姿を現し、その手前の中庭中央辺りに石造りのラウヒ(コーラン書見台)が見えた。
近づけないように柵があるものの、人間と比較するとそのサイズ感に驚きを隠せない。ビビハニム モスク 寺院・教会
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このは巨大なラウヒは大理石でできていて文様が彫られている。
このラウヒに見合うコーランってどんな大きさのコーランだろう!と思ったら、現物(ちなみに世界最古のコーラン)が首都:タシケントのハシュト・イマーム・モスクで見学できるそう。
ちなみに“この書見台の周囲を願い事をしながら3周回ると叶う”と言われているのを私が知ったのは帰国後。ビビハニム モスク 寺院・教会
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1399年にインド外征から帰ったティムールによって建設が進められ、国中から200人の職人・500人以上の労働者を集めて作業が進められたビビハニム・モスク。
急ピッチの工事で1404年に完成させたものの、完成直後から崩壊が始まって年月を追うごとにボロボロと崩れてしまったそう。
礼拝中に落下したレンガが直撃した信者もいたため、危険を感じるモスクからは人の姿が消えてしまい廃墟化してしまったものの、1974年から修復作業が行われて現在の姿を見ることが出来る。ビビハニム モスク 寺院・教会
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ビビハニム・モスクでは風が吹いて、巨大な建物が強い日差しを遮ってくれるのでとても快適だった。
中央の入口まで行ってみると…ビビハニム モスク 寺院・教会
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封鎖されて立ち入ることは叶わないけど、格子の間から中を覗けるようになっている。
ビビハニム モスク 寺院・教会
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正面には壁と同じ色を下ミブラーフが、床は砂地で崩れた一部であろう白い石が雑然と置かれていた。
ビビハニム モスク 寺院・教会
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修復が進んでいる外観の壁タイルはピカピカで、完成当時の姿を想像することが出来た。
ビビハニム モスク 寺院・教会
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イチオシ
左右には小モスクが建っている。
中央のビビハニム・モスクから入場口を見たときの左手側。
雲1つ無い青空に映えるサマルカンドブルーの美しさを目に焼き付ける。ビビハニム モスク 寺院・教会
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右手側は、ドーム屋根に産毛のような雑草が生えた外から見えた建物。
ビビハニム・モスクにはこんな言い伝えがあって…
ティムールの妃はインドから凱旋帰国する夫:ティムールを驚かそうと超巨大なモスクを建て始めたものの、早急に完成させないとティムールの帰国に間に合いそうになかった。
そんな折に建築家が「私にキスをさせてくれれば完成してみせる」と弱みにつけ込んだ提案をし、妃は迷いながらも承諾。
建築家は約束通りにティムールが遠征から戻る前にモスクを完成させ、巨大なモスクを見たティムールはたいそう喜んだけど、妃の頬からアザとなって消えなくなっていたキスマークを発見して大激怒する。
建築家はその後死刑に、妃についてはミナレットから突き落とされた説と、殺されずに一生黒いベールで顔を隠すだけで済んだ説などがある。
ちなみに“ビビハニム”とは、皮肉にも第1婦人を意味するそう。ビビハニム モスク 寺院・教会
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ビビハニム・モスクから目と鼻の先に、サマルカンドの台所:シヨブ・バザールがある。
観光客よりも、圧倒的に地元の人でにぎわう生活に根付いた市場だった。シヨブ バザール 市場
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屋根のある建物はオープンスペースになっていて、ビビハニム・モスク前の道から歩いて行った先の入口付近には、ドライフルーツ専門店が奥まで延々と並んでいた。
どの店も似たようなラインナップで値段表記はなく、見やすいよう工夫して陳列されているため、店選びの判断基準が定まらない。シヨブ バザール 市場
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地元のおばさまたちがとある店を囲んでいたので覗いてみると、商品をナイフでカットし手渡して、にぎやかな試食会が行われていた。
次々に手渡されるのを、あーだこーだと言いながらモグモグ。シヨブ バザール 市場
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ドライフルーツは段ボールにそのまま入った状態だったり、タライに山積みされているのもあれば…
シヨブ バザール 市場
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販売スペースを持たないレーズン専門は、床に直接袋を並べて通路で交渉をしていた。
シヨブ バザール 市場
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客が購入した大量の商品を運搬する、運び屋の男性。
シヨブ バザール 市場
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どこぞのアジアの市場と違って、市場で昼寝なんてしている人はおらず活気に満ちていた。
どこまで歩いてもドライフルーツ専門店で「食べないか?」と次々に声を掛けられるけど、椀子蕎麦のようにドライフルーツをお客が試食している姿を見ていると、試食攻撃に1人で耐えられそうにないので、入口ではぐれた夫を探して一緒に決めたいところ。シヨブ バザール 市場
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ドライフルーツ専門エリアを抜けると、今度は贈答用ラッピング専門エリアに突入。
何でも揃っていて面白い。
写真は紙袋専門店で、サマルカンドの女性に人気の花柄ドレスに似たデザインや、絵画をモチーフにしたような大小さまざまな紙袋が販売されていた。シヨブ バザール 市場
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夫と合流して適当に歩いていると、熱心に声をかけてくる店があったので、陳列もキレイだし、何より気になっていた“メロン巻き”が見えたので交渉開始。
気になるのがあるか聞かれるので、指差しで選ぶと包丁で小さくカットして試食させてくれた。
1kg単位の価格を提示されるけど、日本で購入しているドライフルーツ価格とは比にならないくらい安価で、値切らなくても良いかなと思って言い値で購入した。シヨブ バザール 市場
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各1kgはとても食べきれないので、ワインのつまみ用に3種×500gずつ。
上:レーズン(45000スム)
左:レーズンメロン巻き(40000スム)
右:胡桃 in いちじく(40000スム)
HOTELに戻ってから食べてみたけど、超美味い!!!
普段、デパ地下のドライフルーツ専門店で購入しているドライフルーツには無い衝撃があって…レーズンはぎゅっ!と濃厚な旨味が口に広がり、レーズンメロン巻きは歯が溶けそうなくらい甘いけど重ためのワインに合うし、胡桃 in いちじくはネットリしたいちじくと胡桃の歯ごたえが絶妙だった。
市場では透けるほど薄いビニール袋に入れてくれるのだけなので、スーツケースに甘い匂いが漏れるため、もし購入するつもりであればジップロックを持参するのがお勧め。
気候の違いと、8月という高温多湿時期に持ち帰ったのが原因かもしれないけど、大切に食べていたら2か月経ったある日、1週間ほど見ないうちにドライフルーツが入ったジップロックの袋内を歩き回る大量の数ミリの白い芋虫と、黒い平たい虫を発見(即破棄)したので、短期間で食べきれる量もしくは、製菓やラム酒漬けなど2次加工した方が良いかもしれない。シヨブ バザール 市場
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シヨブ・バザールは2階建てになっており、下に降りる階段を見つけたので行ってみることに。
シヨブ バザール 市場
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建物の外にも大きな日除けパラソルがどこまでも並んでいて、どこまで市場が広がっているか見当もつかなかった。
シヨブ バザール 市場
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こんなに強い日差しのなか放置されていて心配になるけど、巨大なポリバケツにはウズベキスタンの食事に欠かせない紅茶が入っていた。
シヨブ バザール 市場
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年齢を問わずピンクの花柄ドレスが人気みたい。
サンドカラーの街並みが広がるヒヴァではアトラス模様が人気だったけど、サマルカンドに来てからはほとんど目にしていない。 -
靴専門露店。
この辺りは、ギリギリすれ違える程度の道幅まで店が迫り出している。シヨブ バザール 市場
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香港の女人街を思わせる雑多さ。
シヨブ バザール 市場
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シヨブ・バザールを抜けるとハズラティ・ヒズル・モスクが見えてきた。
建築当初はゾロアスター教寺院だったけど8世紀にモスクに建て直され、19世紀に現在の姿になったそうで、ここには初代ウズベキスタン大統領:カリモフ氏の墓も隣接している。ハズラティ ヒズル モスク 寺院・教会
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周囲が開けた小高い場所に建っているから、ここからなら街並みを一望できそうだけど、時間に余裕が無かったから外観だけ。
軒天井がブルーを中心としたサマルカンドらしいカラフルさで、ブハラのボラハウズ・モスクを思い出した。ハズラティ ヒズル モスク 寺院・教会
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その裏手は小高い丘(アフラシャブの丘)様々な形をした墓が集まっていて、墓地が広がっていた。
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ハズラティ・ヒズル・モスク前を横切って坂道を下っていくと、オレンジ色のベストを着用した芝を手入れしている人が一定間隔で作業していた。
よく見ると、芝刈り機じゃなくて大きな和鋏のようなのを手にし、チョキン!チョキン!と手作業で刈り込んでいて驚いた。 -
作業を終えた場所を近くで見たらガタガタ。
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シャーヒズィンダ廟群入口向かいに辿り着くと、ドーム天井の覆いがかけられたレンガ造りの台所らしき遺跡があった。
説明書きが読めないので後で調べてみると、キッチンに見えたものは浴槽跡とされる16世紀初頭の遺跡だそう。
この後は、サマルカンド隋一の聖地…ティムール関係者の霊廟が立ち並ぶシャーヒズィンダ廟群へ。
続きは14へ。
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