2019/08/13 - 2019/08/13
114位(同エリア1911件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
2019/08/13
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都市めぐりが観光のメインとなったこの夏旅。
5日目からは北ヨーロッパへと飛びます。
シンガポールからモスクワ経由で降りたつ都はストックホルム。
深く入り込んだ内海の島々を中心に広がる、北欧スカンジナビア半島で最大の都市。
13世紀の古い街並が残る水の都は、洗練された美しさで定評があります。
朝空港に到着してから夕方タリンク・シリヤラインに搭乗するまでの限られた時間。
駆け足観光となった北ヨーロッパ都めぐりの第一段、ストックホルム編です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 航空会社
- シンガポール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ストックホルム行きSQ362便はモスクワ・ドモジェドボ国際空港を経由し、ストックホルム・アーランダ国際航空にほぼ定刻の8:30過ぎに到着。
空港内で24時間有効のトラベルカードを購入。
料金は130SEKのはずがカード代か何かで+20SEKかかり、計150SEKだった。
クレジットカードで購入し、カード明細から為替レートは、1SEK≒11.5円だった。
また、20ユーロを両替して183.06SEK。
為替レートは、1ユーロ=10.353SEKで、手数料24SEKが引かれていた。
ストックホルムはキャッシュレス化が進んでいるが、両替した理由は公衆トイレの一部で現金が必要だという情報があったから。 -
アーランダ国際航空からは、料金の高いアーランダ・エクスプレスを避けてローカル電車で市街に向かおうとしたが、乗り場がすぐに見つからなかったので、エアポートコーチ(バス)で移動した。
エアポートコーチの料金は119SEKで、車内でクレジットカード払い。 -
あまり交通渋滞はなく、45分程度でストックホルム中央駅に到着。
まずは荷物を預けようとして、「Luggage locker」のサインに従ってコインロッカーは見つかったものの、その操作が問題。
クレジットカード払いの選択まで進んでから暗証番号入力への進み方が不明でエラーの連続。
他の客もわからないらしく、やむなく全荷物を背負って観光することにした。 -
時間を費やした割りに成果なく、ストックホルム中央駅から観光に向かった頃には10:30を過ぎていた。
ただ、気候は涼しく実に爽やかで、長袖の上着をはおっている人も多い。 -
ガムラ・スタンへと渡る橋を歩く。
タリン行きのタリンク・シリヤラインはバッタハムン港を17:30に出航する。
余裕をもってチェックインするために、観光は16:00頃までを目途としたい。
実質5時間ちょっとのストックホルム観光である。 -
ガムラ・スタンに渡って右折する。
右手には、16世紀の国王グスタフ・ヴァーサの銅像と1668年建造の貴族の館。 -
ガムラ・スタンの西側にあるリッダーホルメン島には、ひときわ高い尖塔をもつリッダーホルム教会が目立つ。
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リッダーホルム教会の北側の広場。
決して派手ではなく、落着いた美しさを感じる街並である。 -
リッダーホルメン島はとても小さな島で、すぐに島の西側に出た。
そこから対岸には106mの塔をもつ市庁舎が建つ。
その塔には、9:10以降40分毎に30人が上ることができる。
塔の上からの眺望はストックホルム一ともいわれるが、午前中はガムラ・スタン方向が逆光ぎみになるので、今日の観光の最後に上ろうという計画である。 -
セーデルマルム島の風景。
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再びリッダーホルム教会。
13世紀半ばに、フランシスコ会修道院として建てられたのが始まり。
大聖堂と並んでストックホルムで最も古い教会のひとつ。
過去2度の火災で焼失し、1846年に再建されたのが現在のもの。 -
イチオシ
リッダーホルメン島からガムラ・スタンに戻り、東へ向かうと、大聖堂の塔が見えてくる。
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その通りの北側の建物にトンネルのような通路をくぐって行くと、中央に噴水のある円形の中庭に出た。
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その中庭に至る通路がなかなか渋い。
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ガムラ・スタンに建つ大聖堂は、1279年に創建されたストックホルム最古の教会。
何度も改築、増築され、現在の大きさになったのは1480年代のこと。
ゴシック様式から、王宮の建築様式に合わせてイタリア・バロック様式に改築されたという。 -
イチオシ
大聖堂から南へ少し行くと大広間に至る。
1520年、デンマークの侵略に抵抗したスウェーデンの有力者約100人が粛清された「ストックホルムの血浴」という悲劇の舞台にもなった。 -
大広間に面した地味にカラフルな古い建物。
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さらに南へと歩くとドイツ教会に至る。
このあたりの通りは非常に狭く、一地点からドイツ教会の全景を見るのは困難である。 -
ドイツ教会はクローズしている場合が多いというクチコミをよく見たが、たまたまオープンしていた。
これってラッキーなんじゃない?
というわけで、予定になかったドイツ教会に入場。
入場料は30SEK。 -
金ピカの主祭壇とステンドグラス。
ドイツ教会は、1634~48年にかけてハンザ同盟の商人たちによって建てられた。 -
ガイドブックには、38の金メッキの天使の顔が飾られているということだが、てっぺんに立っている数体が天使ってわけかな?
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これもガイドブック情報だが、八角形の説教台は黒壇とアラバスター(雪花石膏)製だという。
八角形というより六角形じゃないかと・・・ -
側廊上部には金のパイプオルガン。
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ドイツ教会には絵画が多く掲げられている。
特に右側廊天井部は絵画で埋め尽くされている。 -
イチオシ
他ではあまり見ないような、家庭の風景を描いたステンドグラスが新鮮に映る。
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続いてガムラ・スタンを散策。
建物の壁に降りそそぐ光と影。 -
ガムラ・スタンからセーデルマルム島に渡り、石畳の坂道を上って行く。
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ガムラ・スタンから徒歩約10分。
住宅街から遊歩道を海側へと進むと、セーデルマルム展望台に出る。 -
島々を中心に広がる街だけに、少し上るだけで眺望が広がる。
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イチオシ
リッダーホルム教会が建つリッダーホルメン島。
大小の島々に発展した市街地は海上に浮かぶ街のようで、ユニークで独特の都市景観となっている。 -
その左にはガムラ・スタンの大聖堂。
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さらに左にはガムラ・スタンのドイツ教会。
旧市街は建物の高さがほぼ一定になっていて、3つの教会の塔だけがひときわ高い。 -
イチオシ
手軽にガムラ・スタンを眺めることができる展望台である。
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観光客があまり通らないような坂道でさえ、街歩きが楽しい街だ。
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12:45頃、ガムラ・スタンのスルッセンから82番フェリーに乗って、ユールゴーデン島へと向かう。
トラベルカードで乗船可。 -
海上から見るガムラ・スタンと3つの教会の塔。
公共の交通機関で手軽にクルーズできる海辺の街ってとても魅力的だ。
そういう意味ではオーストラリアのシドニーも忘れ難い街である。 -
向かうユールゴーデン島に見える遊園地はチボリ公園。
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左には、カステルホルメン島の城。
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フェリーは10分もかからずユールゴーデン島に到着。
海岸沿いを北へと歩く。 -
徒歩5分ほどでヴァーサ号博物館に到着。
チケットを自動販売機で購入しようとしたが、コインロッカーと同様にうまくいかず、係員に手伝ってもらって購入。
ストックホルムの自販機、わかりにくくて困る。
入場料は150SEK。 -
ヴァーサ号とは、スウェーデンが強大な勢力をもっていた頃、グスタフ・アドルフ2世の命によって1626年から2年かけて建造された戦艦。
1628年8月10日、初航海でマストに帆を張り1300mほど帆走した地点で横風を受けて横転沈没した。 -
全長69m、最大幅11.7m、高さ52.5m、24ポンド砲48門。
当時のヨーロッパにおいて、最強の軍艦といえる装備であった。
現代において、これより巨大な船舶はいくらでも見るが、巨大な木造船を見ることはまれである。
巨大さに圧倒されるか、それほど感じないかは個人差があるだろう。 -
下から見た船首。
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当時の造船の様子をジオラマで展示。
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ヴァーサ号の引き揚げは、17世紀に幾度となく試みられたが、いずれも失敗。
大砲や貴重品の回収がひと通り終わった後、約300年間人々の記憶から消えていった。
1950年代に考古学者アンデシュ・フランツェーンは、この周辺の海域が木材にとって有害なフナクイムシが生息しないこと、海水の酸素濃度が低いことから木材が朽ちにくいことを知り、伝説の沈没船が復元可能だと信じた。
沈没から333年経過した1961年、ついに引き揚げに成功し、長期にわたる復元作業が行われた。
復元作業の様子など小劇場で上映されているので、見学前に鑑賞しておくと理解が深まるだろう。 -
上部から見た船首。
ヴァーサ号の内部に入ることはできないが、4つくらいのフロアーから間近に見ることができる。 -
ヴァーサ号の設計者ヒルベルツゾンは従来の軍艦の建造経験をもとに設計を行ったが、完成1年前に他界した。
その後、国王の要求で装備の追加や帆の面積の拡大などの追加修正が加えられ、安定性を損なう原因となったようだ。 -
ヴァーサ号の見どころのひとつは、いたるところに施されている彫刻である。
特に船尾の彫刻は見ごたえがある。 -
緻密な彫刻が施された船尾。
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ヴァーサ号博物館は船体を間近に見れる反面、全体を見るには引きが足りないように思える。
ヴァーサ号全体をひとつの写真に収めるには相当の広角レンズでないと無理である。 -
イチオシ
ヴァーサ号が建造された時代に、日本では伊達政宗の命令で江戸時代初期の1613年に建造されたサン・ファン・バウティスタ号というガレオン船があった。
サン・ファン・バウティスタ号は太平洋を2往復した実績があり、当時の世界水準に達した大型船であったといわれる。
サン・ファン・バウティスタ号の設計図は残っていないが、仙台藩の史料「伊達治家記録」でのサン・ファン・バウティスタ号の記述をもとに、造船工学のシュミレーションによって復元された船は、全長55.35m、全幅11.25mとなった。
それと比べると、ヴァーサ号はサン・ファン・バウティスタ号より一回り大きいということになる。 -
最も高い場所から眺めたヴァーサ号。
小劇場で上映されていた映像の鑑賞も含めて45分程度の見学後、館内に飲食スペースがあったので、持参していた食料で軽食を摂った。 -
その後、フェリーを下船した埠頭に戻り、14:20頃の82番フェリーに乗って、シップスホルメン島へと渡った。
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シップスホルメン島の海岸沿いを時計回りに歩く。
帆をおろした帆船はチャップマン号。
現在は宿泊施設の一部になっているようだ。 -
シップスホルメン島から渡る橋の先には、国立美術館が見える。
最近リニューアルが完了し、しかも入場無料となったようで、時間に余裕があれば入場しようと思っていた。
残念ながらその余裕はなくて、断念。 -
内海と街並の風景が美しい水の都である。
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王冠の橋を渡り、先を急ぐ。
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派手さはないものの、何か落着いた美しさがある街である。
ストックホルムの観光で街歩きといえば、ガムラ・スタンに集中しがちだが、その周辺もなかなか捨てがたいのである。 -
国立オペラ劇場前の道路が歩行者天国になっていて、何か催し物が行われている。
テーマは「惑星」らしい。 -
西へと歩き、15:00前に市庁舎に到着。
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市庁舎の塔のチケット売り場へ行くと、懸念していたことが現実となった。
15:10入場は売り切れで、次の15:50入場なら可であった。
15:50入場でも17:30出航のタリンク・シリヤラインになんとか間に合うのだろうが、リスクは避けたかったので断念した。 -
市庁舎は、1911~23年にかけて建てられ、106mの塔をもつ重厚な建物である。
大広間ではノーベル賞受賞祝賀晩餐会が、黄金の間ではノーベル賞受賞パーティーの舞踏会が行われる。 -
イチオシ
市庁舎付近から見たリッダーホルメン島。
市庁舎の塔から見れば絶景が広がっていたかもしれない。
後から思えば、たまたまドイツ教会に入場できたのは、吉だったのか凶だったのか・・・ -
市庁舎の塔をあきらめた分、時間に余裕ができたので、トラベルカードを利用して地下鉄の駅を巡ってみようかと考えた。
ストックホルムの地下鉄駅は岩盤を掘って造られた壁面に駅毎のテーマでアートが施されていることで知られている。
ストックホルム中央駅付近からバッタハムン港の最寄駅のガーデットに近い方面でアートな駅といえば、T-セントラーレン、スタディオン、テクニスカ・ホグスコーランあたり。
T-セントラーレン駅からレッドラインに乗ったが、T-セントラーレン駅のアートはブルーラインだったようで見れなかった。
レッドラインでテクニスカ・ホグスコーランで降りてみたが、目障りなものが占領していて残念な状態。 -
その隣駅スタディオンでようやくまともなアートを見ることができた。
中途半端な観光になったが、余裕をみてここからガーデット駅に向かいバッタハムン港へ行くことにした。
ストックホルムは、半日程度で忙しく歩き回るだけでは惜しいような魅力があった。
地下鉄やフェリーを上手く使って、少なくとも丸1日かけてのんびり街歩きを楽しむ価値のある都市である。
夏の気候は爽やかでベストシーズンだと思うが、物価はやはり高かった。
ストックホルム観光の後は、久しぶりの船中泊となるバルト海クルーズへと続く。
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