
2019/08/10 - 2019/08/10
6位(同エリア111件中)
キートンさん
この旅行記のスケジュール
2019/08/10
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プラチナム・アジスチプト・ジョグジャカルタホテル
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トランスジョグジャ
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プラチナム・アジスチプト・ジョグジャカルタホテル
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都市めぐりが観光のメインとなったこの夏旅。
唯一の遺跡観光となった2日目の後半は、ボロブドゥール寺院遺跡と並ぶジャワ島2大遺跡のひとつプランバナン寺院遺跡群です。
9世紀のジャワ島中部。
その北部はボロブドゥール寺院を造った仏教王国シャイレンドラ王朝、それに対し南部のサンジャヤ王朝のマタラム王国はヒンドゥー教の国だった。
ふたつの国は王族同志の婚姻で縁戚関係にあり、宗教の違いを越えて友好的に交流していたという。
ボロブドゥールからわずか40kmのプランバナンではどんな寺院建築が見れるのだろうか・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- エアアジア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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11:00前にボロブドゥールを出発したバスは12:00過ぎにジョンボル・バスターミナルに到着した。
今日の宿はジョグジャカルタ・アジスチプト国際空港近くのホテルなので、ここから2Bと3Bのトランスジョグジャを乗り継いで行く。 -
ジョグジャカルタには環状線のような幹線道路があり、中央分離帯の他にも両側に分離帯があり、車道とバイク専用道(?)を分けている。
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13:00過ぎ頃、今日の宿プラチナム・アジスチプト・ジョグジャカルタホテルに到着。
アゴダで予約して、1泊朝食付きで約4200円だった。
(翌日早朝出発のため朝食は摂らなかったが) -
アジスチプト国際空港まで徒歩5分という好立地の4つ星ホテル。
部屋が広く設備も充実。 -
テレビ、冷蔵庫、ポットなど。
ただ、エアコンの効きが悪かった。 -
洗面・トイレもきれいで広々。
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シャワールームも広め。
寝室との間がガラスで丸見え。
ロールスクリーンで目隠しできるが。 -
プランバナン寺院史跡公園の見学は18:00までできるはずなので、15:00頃から見学すればよいと考え、1時間近く部屋で休憩した。
比較的大きなホテルだったのでUSドルからルピアに両替できると思ったが、できないとのことだったので空港で両替をした。 -
昨日と同じ乗り場から1Aトランスジョグジャでプランバナンへと向かう。
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トランスジョグジャで約20程でプランバナンのバス停の到着。
バス停でトランスジョグジャの最終が(午後)5時というようなことを聞いた。
その時に5時ちょうどなのか、5時台ということなのか、聞き間違いなのかちゃんと確認しないまま史跡公園へと向かった。
トランスジョグジャのバス停から史跡公園のエントランスまでは結構距離があった。
おまけに幹線道路を横断する必要があるのに横断歩道が見当たらないので、交通量の多い車道を横断することになった。
徒歩10分ちょっと、15:00過ぎにプランバナン寺院史跡公園のエントランスに到着。
外国人の入場料は350,000ルピア。
一般的に物価は安いが、こういうところはちゃっかり観光地価格である。 -
史跡公園内には、ロロ・ジョングラン寺院、セウ寺院、ブブラ寺院、ルンブン寺院と4つの寺院がある。
その中で最初に見えてくるこのロロ・ジョングラン寺院が最大のみどころ。
プランバナン寺院といえばロロ・ジョングラン寺院のことと言ってよいほどである。
にもかかわらず、ここはあえてスルーして奥へと進む。 -
ロロ・ジョングラン寺院の北側へと進むと、観覧バスの乗り場がある。
最も北側のセウ寺院まで行って巡回して戻ってくる。
10,000ルピアという料金が表示されているが、外国人料金で購入したチケットを見せると無料で乗れる。 -
この屋根のところが待合室になるようだが、次いつ出発するのか聞いてみると、10人乗客が集まったら出発するとのこと。
まだ誰も乗客がいない状態で、時間を無駄にしたくなかったので、結局先にロロ・ジョングラン寺院を見学することにした。 -
イチオシ
北側のゲートからロロ・ジョングラン寺院へと入る。
ロロ・ジョングラン寺院は、高さ47mの主堂シヴァ神殿、その北側にヴィシュヌ神殿(右手前)、南側にブラフマ神殿、それらの東側(左)に3つのヴァーハナ堂(乗り物堂)が並んでいる。
寺院の敷地は一辺約220mの正方形、その中心一辺約110mの正方形の仕切りの中にこれらの神殿が配置されている。
こちらの動画でざっくり全容をつかんでいただければ。
https://www.youtube.com/watch?v=GrBBK0pyLgI -
正面から見上げたヴィシュヌ神殿。
寺院は東側が正面となるのだが、東側から見るとこの時間帯は強い逆光となる。 -
ヴィシュヌ神殿の正面階段を上ると、室内にヴィシュヌ神が立っている。
ヴィシュヌは世界が悪や破滅の脅威にさらされた時に、「維持者、守護者」として化身を使い分け地上に現れるとされる。 -
ヴィシュヌ神殿は塔の周りに回廊がある。
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そこから見た主堂シヴァ神殿。
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ヴィシュヌ神殿から主堂シヴァ神殿へと移動。
東側正面の階段を上りつめると、側室にシヴァ神像がある。
シヴァはヒンドゥー教で最も影響力のある主神のひとりで、「破壊/再生」を司るとされる。
ヴィシュヌ、ブラフマとともに3柱(トリムルティ)の重要な神である。 -
シヴァ神側室入口付近から見た北東方向。
尖塔の神殿は、ヴァーハナ堂(乗り物堂)のひとつで神鳥ガルーダを祀ったガルーダ堂。 -
シヴァ神殿の回廊。
回廊の欄干部分には釣鐘形の装飾が並んでいる。
ロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥー教寺院でありながら、仏教の影響も受けていて、この釣鐘形の装飾は仏教のストゥーパ(仏塔)を模したものだといわれる。 -
外壁の浮彫りは古代インド叙事詩ラーマヤナをモチーフとしているとのこと。
レリーフはボロブドゥール寺院のものよりもさらに緻密さを保っているように見える。 -
ロロ・ジョングラン寺院の6つの神殿にはいずれも回廊が設けられているが、主堂のシヴァ神殿のみ4方向から階段で側室に上れるようになっている。
階段と回廊が交差する部分はこんな感じ。
ゲートの上部に彫られているのは魔除けのカーラ。 -
西側側室にはガネーシャ像がある。
ガネーシャは、太鼓腹の人間の身体に象の頭と4本の腕をもつヒンドゥー教の神。
障害を取り去り財産をもたらすといわれ、まさに「夢をかなえるゾウ」である。 -
南側側室にはアガスティヤ像。
アガスティヤは、インド神話に登場する聖仙で、叙事詩ラーマヤナではラーマ王子の協力者として登場する。 -
シヴァ神殿の回廊から見たブラフマ神殿側部。
回廊の欄干部分にストゥーパ(仏塔)を模した釣鐘形の装飾が並ぶ。 -
シヴァ神殿の回廊から見たブラフマ神殿上部。
アンコール・ワットの祠堂の上部と似てるようにも思える。
上部にもストゥーパを模した釣鐘形の装飾が並ぶ。 -
1000年以上経過しているとは思えない浮彫りの繊細さと保存状態。
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ロロ・ジョングラン寺院を30分程度見学した後、観覧バスの乗り場へと戻ってきた。
観覧バスには6~7人の観光客がすでに乗っていた。 -
なぜか違うタイプの観覧バスに乗り換えるように指示され、16:00頃出発した。
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観覧バスはルンブン寺院やブブラ寺院を右手に見ながら北へと進む。
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観覧バスはセウ寺院の北側で停車し、記念写真を撮るくらいの時間は取ってくれるようだ。
ここからまた乗って戻るのもよし、乗らずにじっくり見学して次のバスを待つか徒歩で他の寺院も見学しながら戻るのもよし。
入口には、守護神クベラが両側に向かい合っている。 -
クベラは「ゴト」と呼ばれる武器を持ち、まさに入口を守るように構えている。
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セウ寺院は未修復の石材がゴロゴロしている。
かつては240基にも及ぶ「ペルワラ」と呼ばれる小祠堂があったといわれる。
セウ寺院とは千の寺院という意味があるようで、実際には1000には及ばないものの多くの寺院があったということが名にも残っているようだ。 -
セウ寺院には伝説がある。
ボコ王の息子である大男に求婚されていたプランバナンの王妃ロロ・ジョングランは、ひと晩で1000の寺院を造ることができたら妻になると約束した。
大男は精霊の助けを借りて夜明け前までに999の寺院を造ったが、王妃は一番鶏を鳴かせて夜明けを偽装し陽を嫌う精霊を帰してしまった。
怒った大男は王妃を呪文で石像に変えてしまい、それがシヴァ神殿北側側室にあるドゥルガ像で、大男が造った寺院がセウ寺院なのだという伝説。 -
セウ寺院の主堂の入口。
プランバナン寺院群のメインであるロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥー教寺院であるが、その他は仏教寺院も多く含まれ、セウ寺院も仏教的要素が濃いといわれる。 -
セウ寺院の主堂には側室があるが、像は置かれていない。
壁と一体になった柱があり、装飾がみられる。 -
回廊の途中で四方に側室がある。
ロロ・ジョングラン寺院ほど多くのレリーフは見られないが、側室入口周辺にレリーフが見られる。 -
セウ寺院の主堂は側室の装飾がちょっと凝っている印象がある。
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主堂周辺のペルワラ(小祠堂)。
セウ寺院のペルワラの上部の形状はストゥーパを連想させる。 -
イチオシ
南側から見たセウ寺院の主堂と守護神クベラ。
守護神クベラは四方に2体づつ、計8体あるようだ。 -
イチオシ
精悍なクベラ像とペルワラ(小祠堂)。
大半のペルワラ(小祠堂)は未修復で、随時修復が進められているようだ。 -
セウ寺院の主堂。
上から見ると十字型の建築物となっているようだ。 -
セウ寺院を20分程度見学した後、南へと歩くとやがてブブラ寺院に至る。
ブブラ寺院は主堂のみが現存するシンプルな寺院。
ここ2~3年以内に修復が終わったばかりのようで、詳しいことはガイドブックなどにも載っていない。 -
ブブラ寺院からさらに南へと歩くとやがてルンブン寺院に至る。
ペルワラ(小祠堂)がいくつか修復されている。 -
ルンブン寺院の主堂は意外とこじんまりしている。
ここも詳しいことはガイドブックなどにも載っていないので、さらっと見学。 -
16:40頃、再びロロ・ジョングラン寺院まで戻ってきた。
ここからはロロ・ジョングラン寺院見学の続きである。 -
ガルーダ堂(左)とナンディ堂(中央)とヴィシュヌ神殿の影(右)。
あえてセピア色で。 -
主堂シヴァ神殿。
その右にはブラフマ神殿。
写真は順光になるように裏側になる西からの撮影になりがち。
写真撮影を考えると、正面から見た時順光になる午前中の見学がお勧めのように思う。 -
イチオシ
夕日に延びる影。
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ブラフマ神殿(右)と主堂シヴァ神殿(左)。
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ブラフマ神殿に祀られているブラフマ神。
ブラフマは創造の神で、四方を向いた4つの顔をもつ。 -
外壁のレリーフには、象やら馬やら変顔の人々・・・
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ヴァーハナ堂(乗り物堂)に並ぶストゥーパ(仏塔)を模した釣鐘形の装飾。
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ロロ・ジョングラン寺院の一辺約220mの敷地内には224のペルワラ(小祠堂)があったようだが、復元できたのは4つのみ(2019年2月時点)で未修復の石材がゴロゴロしている。
石材の寸法を測ってどう積まれていたか解明しながら復元していくという、地道な作業が今も進められているという。 -
17:10頃、プランバナン寺院の見学を終え、夕日に照らされた寺院をあとにした。
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17:30頃、トランスジョグジャのバス停に戻った時にちょうど1Aのトランスジョグジャが到着したところだった。
車内にはプランバナン寺院の観光客らしき乗客は少なく、いったいあの多くの観光客はどうやってアクセスしているのかという疑問がわいてきた。
皆がツアーかタクシー利用なのか?プランバナン バスターミナル バス系
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18:00前、1Aトランスジョグジャは空港前に到着し、西の空は夕焼けに染まっていた。
プランバナン寺院からタクシーで帰る余裕があれば、この夕焼けをバックにしたロロ・ジョングラン寺院を見れたのにと考えると、少し惜しい気もした。 -
とはいえ、今日は早起きしたうえ2つの遺跡観光をしたので、外に食事をしに出かける気力もなく、ホテルのレストランでの夕食とした。
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インドネシア・ルピアの所持金も比較的残っていたこともあり、インドネシア料理のナシチャンプルとビールを注文。
つきだしのようにキャッサバチップスが付いていた。
ご飯やトリ肉がパサパサで、正直美味しいという評価はできなかった。
ビールも意外に高く、トータル105,000ルピア。
ビールを頼んだとはいえ、昨日の3.5倍の夕食と考えると満足できるものではなかった。
これでインドネシアの観光は終了で、明日朝のエアアジアでシンガポールへと飛び、明日・明後日と旅の舞台はシンガポールへと移るのであります。
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