2019/04/13 - 2019/04/19
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binchanさん
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もう3つも旅行記を書いたのにまだ観光は始まっていない。それどころか今までの3つはほぼ文句だ。ここからは気分よく街歩きしてみよう。今からが本当の旅行記なのだ。
旅行記タイトルの「ナントカなった」とは、地球の○○を飛行機の中で読んだだけでイスタンブール観光に挑んだにもかかわらず、トルコ人のたぐい稀な親切さのおかげで本当に楽しく旅ができたという意味。効率を考えればかなりもったいない内容だが、それが良かったと思っている。いつもの時間に追われたスタイルはイスタンブールには似合わない。
17:15
宿を出てすぐに猫発見。イスタンブールの猫は逃げない。近くで撮影しようとかがむとスリスリしてくる始末。そして、「あ、猫だ」といちいち反応していたら100m歩くのに10分くらいかかりそうなくらい猫が多い。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルからタクシム駅に向かう途中、ちょっと気になる路地へ。両側とも学校の建物らしい。
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ベイオール区と書いてあると思う。水道のマンホール?
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これは何だ?
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ギリシャ教会だった。
私の乏しい知識でも20世紀にトルコとギリシャが戦争をしたとか、住民交換があったとかは知っている。こんな立派なギリシャ正教の教会があるとは思わなかった。 -
正面入り口には警備員室があったが誰もいなかった。
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とりあえずボスポラス海峡を見よう。海沿いまではフュニキュレールという1区間だけの地下ケーブル路線がある。その駅専用の出入口があると思い込んでいて探し回ったが見当たらない。通行人のおばさんに聞いてみたら親切に教えてくれた。みんな英語が出来なくても身振り手振りでなんとかしてくれようとする。(私は英語が下手なので実はその方が助かる。)
フュニキュレール駅はメトロと同じ入口で、中で改札が分かれているとのこと。タクスィム駅 (地下鉄) 駅
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一番上の表示がフュニキュレール。メトロとは別の改札だが似ているので間違えがち。後日、本当に間違えた。
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地下にある駅にはセキュリティゲートがある。ゲートで引っかかると警備員さんが個別にチェックする。
改札はイスタンブールカードをかざしてバーを押して入る。切符を買っている人はほぼいない。市民は専用のカードがあるのか、かざしたときにする音が私のカードとは違っていた。 -
イスタンブールは坂の町だ。そんなことも知らずに来た。海沿いから内陸へは急坂なので普通のトラムでは上り切れない。そこでこのようなケーブルで車両を引っ張って動くフュニキュレールが活躍する。
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ホームは下車側と乗車側に分かれている。ホームドアがあるのが乗車側。
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登山電車のような形をした車両がやってきた。
海沿いの町まで、急な坂を下っているのが感覚的にもわかる。 -
海沿いの駅カバタシュ。
交通機関で移動をしていると出口、入口、エレベーターといった単語はすぐに覚えられる。カバタシュ駅 駅
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出口ではカードをかざす必要はない。ただバーを押して出るだけ。フュニキュレールだけでなくメトロやトラム、バス(長距離路線は別)も同様。要するに一律料金なのだ。マルマライという近郊列車だけは従距離料金らしく出口にも改札があった。
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駅から歩いてカバタシュ港へ。港と言うより波止場、あるいは桟橋のほうがふさわしいかも。
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眼前の海はボスポラス海峡だ。イスタンブール市は海峡の両側に広がっている。全長30キロに及ぶ海峡には橋が3か所、車用トンネルと鉄道用トンネルが各1本あるのみだ。1~3キロごとにある港からのフェリーがより身近な海峡横断手段となっている。
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海峡を縦断するツアーボートもあるようだ。
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奥に見えるのが7月15日殉教者の橋。
以前はボスポラス大橋という名だったが、2016年のクーデター未遂事件の犠牲者を追悼し改名したという。あのニュース見てたなあ。あんな状況になるとはトルコも相当ヤバイ国だと思ったが、それから3年弱。政治体制は何も変わっていないのに、私の中でほとぼりは冷めてしまったということ。暢気に物見遊山に来ている。
不穏なネーミングになってしまったものの、アジアとヨーロッパを結んだ橋にはやはりロマンがある。 -
通り沿いのカフェ。
調べてみると「コジャ・ユスフ・パシャの泉」という建物を利用しているらしい。パシャはオスマン帝国の高官の称号、泉(チェシュメシ・噴水とも)はお祈りの前に身を清めるための水場のこと。つまりコジャ・ユスフという高級官僚が建設した泉だ。こういう「泉」は至る所にある。場所によってはとんでもなく立派な建物だったりする。 -
カバタシュにはトラム駅もある。
ここを起点とするT1路線はアヤソフィアやトプカプ宮殿のある旧市街地へ行くにはとても便利だ。とりあえず乗ってみる。カバタシュ駅 (路面電車) 駅
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18:49
金角湾を越え旧市街地に入る。エミノニュで下車。エミノニュ駅 (路面電車) 駅
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ここもまたフェリーが発着する港がある。金角湾の入口にあたるエミノニュは多方面へのフェリー便があり、雑然とした活気にあふれていた。
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ボスポラス海峡クルーズが呼び込みをしていた。二つ目の海峡大橋(ファーティフ・スルタン・メフメト橋)の手前で引き返してくる1.5時間のショートクルーズらしい。一瞬、乗ってみようかと思ったが戻ってくるのが20:30過ぎになる。一日目から頑張りすぎると後がもたないのでやめておいた。
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金角湾の向こうにガラタ塔が見える。
ドラマ「オスマン帝国外伝」で皇帝の部屋のバルコニーからガラタ塔が見えるのだ。ちょうどこんな角度で。イスタンブール来た~~っ、と実感。 -
ガラタ橋を渡ってあそこまで歩いて行こうかと思ったが、ちょっと遠いな。
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旧市街地に目を投じると、目の前にあるのは通称イェニ(new)モスク。
新しいと言うから最近できたモスクかと思ったら、最初の建設は1597年、最後の改修も1663年って十分古い。 -
地下道があった。
イスタンブールは信号交差点が少ない。町の人は車の合間を縫って何気なく横断していく。私もやむなく現地の人にくっついて渡っていたが、こんな便利な通路があるならそれに越したことはない。特にこの通りは交通量が多く、信号交差点ですら昼間は警察が封鎖して渡れないようにしてしまう。 -
地下道は商店街だった。
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ベッタベッタの土産物しか売っていないが冷かすのも楽しい。さっそく夫に頼まれた土産物を探してみる。
トルコのお守り「ナザールボンジュウ」がデザインされたグッズ、できればTシャツや帽子を土産にと言われているのだ。しかしアクセサリーはあるものの、男性が身に着けるようなものは見当たらなかった。 -
イェニモスクに近づいてみた。
工事中だった。イェニ ジャーミィ 寺院・教会
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隣のこの建物は何だ?
エジプシャンバザール 市場
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続々と人が出てくる。
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これがエジプシャンバザールか。
イェニモスクを最初に建設したサフィエ・スルタン(ムラト三世の妃)が建設した市場。ちなみにムラト三世は、ドラマのヒロイン「ヒュッレム」の孫。ヒュッレムの没年は1558年なので、あのドラマの時代にはエジプシャンバザールはなかったんだな。
中に入ろうとしたら「クローズ!」と言われて止められてしまった。今日はもう閉店らしい。一瞬見えた天井が、いかにも「エジプト」といったデザインだった。 -
中には入れなかったが外のお店はまだ元気に営業中。お菓子やスパイス、乾物のお店が盛大に呼び込みをしていた。
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買うものはないが歩いているだけで楽しい。男だけのグループではしゃぐ若者、全身を地味な衣装で覆った女性、カラフルなスカーフにタイトなパンツスタイルの女の子たち等など、地元の人たちなのだろうか。
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このお店では女性客が何人か食事をしていた。ムスリムの多い国で女性一人旅はどんな風に映るのか不安だったが、少なくとも外食すること自体はおかしなことではないらしい。ただし、ほかのお客はおひとり様ではなかったけれど。
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チキンライスとアイラン(甘くないヨーグルトドリンク)。
アイラン、名前は知っていたけれど初めて飲んだ。これだ!これですよ、私が求めている飲むヨーグルトは。日本の飲むヨーグルトはどうしてあんなにドロっとしていて甘いのだろう。帰ってから「アイラン レシピ」で調べると、プレーンヨーグルトを同量の水で割って塩を少々加えればいいらしい。やってみたがやっぱりちょっと違う。ヨーグルトが違うのか水なのか。
チキンライスは、水分の少ないインディカ米にチキンスープが浸み込んでいておいしい。酢漬けのトウガラシ(あまり辛くない)を添えて食べるとなおよろしい。 -
19:26
再び港へ。
ピクルスのようなものを売っている。ここで食べることもできるようだが、これだけ食べておいしいのか?
ムスリムの人が多いのでおおっぴらにお酒は売ってないし、今のところ飲んでいる人も見かけない。それでもトルコは比較的飲酒に寛容で、国産ビールもワインも存在するという。できれば買って宿に戻りたいがどこに売っているのかもわからない。(トルコワインはたとえネットでも宣伝することが禁止だと地球の○○に書いてあった) -
焼き魚の臭いがプンプンすると思ったら、かの有名なサバサンドの店が目の前にあった。テレビで見たやつやん。
なぜか調理は船で行っている。とりあえずおなかいっぱいだし店内は激混みなので後日トライしよう。それにしても店内は男の人だらけ。さっきの店は女性客ばかりだったし、店の種類で男女の棲み分けがあるのだろうか。サバサンドの屋台船 露店・屋台
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岸壁から海を見下ろすと大量のゴミ。
そういえば路上にもゴミが多い。それが風や雨で流されれば海に至るに違いない。これだけの大都会なのだ、海岸にこれくらいゴミが集まっても全く不思議はない。 -
さっきトラムで渡ってきたガラタ橋。
橋の上の釣り風景が有名だが、下の階があるとは知らなかった。あんな海面ギリギリで大丈夫なのか?今たまたま満潮なんだろうか。ガラタ橋 建造物
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橋の一階には飲食店が並んでいた。
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しかもみんなビールを飲んでいる。なるほど、観光客向けの店なんだな。ここならビールとともに食事が出来るようだが、一人で入るような雰囲気ではない。
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橋の上からは幾筋もの釣り糸が垂れている。
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ひっきりなしに船が行き交い、ゴミが浮遊しまくっているガラタ橋で魚なんか釣れるんだろうか。少なくとも私が見ている間には誰にも釣果は見られなかった。
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歩いて橋を渡りトラムのカラキョイ駅に着いた。またT1トラムとフュニキュレールで帰ったのでは芸がないので、バス待ちの人にタクシムへ行くバスはないかと聞いてみた。その人が言うには15分くらい歩くとメトロ2号線(M2)の駅があるからそれに乗ればタクシムは1駅、それが一番わかりやすいとのこと。バスに乗ってみたかったが仕方ない、メトロ駅まで歩いてみるか。
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グーグルマップで駅を探しナビ設定をして歩き始めた。
するといきなりこの階段だ。階段かよ!と思う一方で、何て素敵な路地なんだとも思う。 -
写真では人通り少なく見えるが、実際は観光客がたくさん歩いている。
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沿道に土産物屋も多い。曲がりくねった坂道ってだけでワクワクするが、ライトアップされているとなおテンションが上がる。
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かわいいお店も多いし、有名な通りなのか?
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と思ったら目の前にガラタ塔。
なんだそういうことか。なんだかんだ言ってガラタ塔まで歩いてきてしまった。ガラタ塔 建造物
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6世紀からあるというガラタ塔。当初は灯台でとんがり屋根もなかったそうだが、6世紀って古いな。イスタンブールの有名見どころの多くはオスマントルコ時代のものだが、6世紀といえば東ローマ帝国の時代、まだコンスタンティノープルだった頃だ。
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登ってみたかったがこの行列。私には無理だな。
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古いトラム車両を使ったお店。
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石造りの建物にとってつけたような木造の出窓。こういう建物を結構見かけた。
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おっと、そういえば駅を目指してたんだった。
路地を曲がるごとに心躍る景色が展開しちっとも宿に帰れない町、それがイスタンブール。 -
さらばガラタ塔。見に来られてよかったよ。
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トムとジェリーのトムみたいな配色の猫。しっぽがちょっと違うか。
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20:13
道に迷ってやっとたどり着いたシシハネ駅。坂道ばかりで疲れた。 -
駅の壁画。
このあたりは「新市街」と呼ばれているがそれでも開発されたのは18世紀ごろ。当時の町の様子だろうか。 -
20:24
メトロ(地下鉄)乗車。 -
20:29
タクシム駅。
駅のタイル画。タクスィム駅 (地下鉄) 駅
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イスタンブールのメトロ駅は地下深い。なかなか地上にたどり着けない。
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宿のお向かいにあるホテルのカフェ。地元サッカーチームの試合なのか、スポーツバー状態になっていた。外から静かに応援する青年も。
結局ビールは買えずに戻ってしまった。このカフェの看板にはビールありますと書いてあるが、今日は入れる状況じゃない。
こんな感じでこの日は終わった。セントレアを出発してから30時間ほどしか経っていないが結構長かったな。
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この旅行記へのコメント (3)
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- binchanさん 2019/05/06 12:20:02
- 袋に入れて沈めるやつ
- コメントありがとうございます。
ドラマでも「袋に入れて沈めてやる」ってよく脅してます。海流早いからすぐにマルマラ海に流されて、死体もあがらなさそう…。そんな時代に生きてなくてよかった。
yasakiさんは連休にドイツだったんですね。エコノミー症候群の話に凄みがありますね。医者に行ってもわからないことがあるんですか。よ~く心に留めておきます。
binchan
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- yasakiさん 2019/05/05 13:21:05
- 路地と猫が魅力的!
- binchanさん こんにちは(。゚ω゚)ノ
いよいよ観光スタートですね。
ほんとに猫がいっぱいいるんですね~!
表紙の子可愛いです。
路地の風景も絵になる素敵さで、歴史に疎い私でも楽しめそうです。
夕暮れ時のモスクがすごく綺麗。
ボスポラス海峡、ハレムの漫画の影響で何かあると沈められそうなイメージですがロマンを感じていいですね。
(*´∀`*)
yasaki
- binchanさん からの返信 2019/05/06 12:22:00
- Re: 路地と猫が魅力的!
- 返信にせず自分でコメントを書いてしまいました(Σ(・□・;)
「袋に入れて沈めるやつ」はyasakiさんへの返信でございます。失礼いたしました。
binchan
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