2019 ナントカなったよ！イスタンブール　19　最終日はハマムで贅沢

2019/04/13 - 2019/04/19

４月18日木曜日

　今日はついに帰国日（帰着日は翌日19日）。
　午前中をハマムでゆっくり過ごして空港へ向かう。毎日坂道を歩いて足はパンパンだし、帰りの飛行機もまた長い。最終日にハマムに行くのは素晴らしい選択だ。すでに予約もしてある。

　ハマムにも、地元の人が利用する銭湯のようなところから、ヒュッレム・ハセキスルタン・ハマムのような高級なところまでいろいろある。予約したクルチュ・アリパシャハマムは割と高級な方。地球の○○にも観光客向けとして掲載されていた。価格はかなり値上げされているのでHPで確認が必要だ。
http://kilicalipasahamami.com/
　予約はネットでもできる。女性は8：00～16：00（最終予約時間14：15）、男性が16：30～23：30（最終予約時間22：00）と利用時間が決まっている。
　予約すると確認のメールが来る。文書で内容を確認しておけるので安心だ。

　このハマムの最大の魅力は16世紀後半に名匠ミマール・スィナンによって建設された建物だろう。内部はもちろんリノベーションされているが、オスマン帝国時代のハマムを実際に利用できるというのは素敵だ。
　扉を入るとすぐにこのホールである。ハマムリチュアル（垢すりなどのハマムサービス）を終えた客がバスタオル姿でくつろぐ場所でもあるが、このエリアは撮影可能とのこと。それ以外の場所は一切カメラ禁止。
　ハマムリチュアルだけでも着替えなどを含むと1時間以上かかるので、時間に余裕をもって行くのがおすすめ。

エリア イスタンブール(トルコ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

07：17
　6：30にホテルをチェックアウトしトプハネへとやって来た。
　写真はクルチュ・アリ・パシャモスク。ハマムの向いにある。
　ハマムではマッサージも受ける。予約時間は8：00だが終わるのは10：30。12：00までに空港へ向かうにはかなりタイトなスケジュールになってしまった。そのため荷物を持ってハマムへ向かっている。

　モスクの隣にあるトプハネ広場の泉。

　まずは朝ごはんを食べよう。素敵なお店はたくさんあるのだが朝からやっているのはパン屋とスタバくらい。

　しかたないのでスタバに入る。イスタンブール最後の食事がスタバか…。
　満腹過ぎて気持ち悪くなってもいけないのでバナナだけにしておいた。つくづく食事が残念な私。

　まあトルコでスタバに入るのも悪くないか。

08：00
　ハマムへ。

クルチュ アリ パシャ ハマム エステ・スパ・マッサージ

　店が開くのが8：00ぴったり。予約確認メールではハマムリチュアルの開始時間は8：15となっているが、15分で受付や着替えを済ませるという意味らしいので、ちょっと早めに行った方がよさそう。

　レセプションで受付。名前を伝えると予約を確認してくれる。

　まず足のサイズを聞かれる。ハマム内では専用のスリッパを履くからだ。
　そしてアレルギーや健康状態、貴重品を預けるかどうか、サービス内容などを確認するシートを記入。記入、確認したらサインする。
　下の方にハマムリチュアルとマッサージの担当者名がある。常連さんはご指名で予約するのだろうか。

　シートを提出するとロッカーと（利用する人は）貴重品ボックスのカギ、スリッパ、布が渡される。ハマムで履く用のショーツを持っていない人は紙ショーツも受け取る。
　貴重品ボックスは受付にあるので、預ける品物のリストにサインして係員さんに渡す。

　ロッカーは２F。２Fは撮影禁止。撮影禁止場所でも全裸で徘徊しないようにという注意書きがあった。そんなことするのは日本人くらいだろう。
　すべて脱衣して、紙ショーツを穿き布でバスト以下を覆う。シャンプーもされるのでヘアピンなども外しておく。スリッパを履き、鍵を身に着けて階下へ。メガネは受付で預かってもらった。（したがってこれ以降は視界がぼやけた状態）

　奥にある扉からハマムエリアへ。
　ハマムエリアに入るとビキニ姿の担当者アイリーンにバトンタッチ。とても丁寧にあいさつをしてくれてお姫様気分になれる。途中「お手洗いはよろしいですか」と聞いてくれる。

（中は撮影禁止なので恐れ多いが宮殿ハレムの母后のハマムの写真。）

　こんな感じのシンクがあるところへ案内され、シンクの隣のベンチに座って頭からお湯をかけられる。ちょうど良い温度で気持ちがいい。

（これも宮殿ハレムの宦官のハマムの写真。）

　ドーム天井の部屋に移動。ドーム下にある大理石の台の上に寝そべる。天井はこんな感じだった。大理石は程よく温められており寝そべっているとジンワリと汗が出てくる。コップ一杯の水もわたされるので飲みながらゆったりと待つ。
　５～10分ほど寝そべったあと、台の前にあるシンク脇のベンチに案内され垢すりが始まる。この時巻いていた布は回収される。
　白い大きな布袋をせっけん液に浸けたあと、ふわっと中に空気を入れる。それを絞るとふわふわの泡ができる。泡を体中にかけて垢すりする。垢すりはあくまでも優しいタッチ。決してゴシゴシしない。用具は全て客ごとにパックされていて、使いまわしでないことがわかる。
　アイリーンは低い落ち着いたトーンで、浅く座って、後ろに凭れて、頭を下げてなど洗う場所に合わせた指示をくれる。最後にシャンプーをして、頭と体にタオルを巻いてくれる。

　アイリーンの丁寧な挨拶を受けて再びホールへ。
　壁沿いのソファに案内されしばらく寛ぐことができるようだが、私は続けてマッサージを受けるので早々に腰をあげることになった。

（マッサージ室も撮影禁止なのでホールの天井写真）

　ハマム担当のアイリーンは見た目トルコ人だったが、マッサージ担当は見た目西洋人だった。
　50分のアロマオイルマッサージ。やっぱりマッサージはオイルだなと再認識。背中や腰の滞っていたものがすうっと流れていく感じがする。パンパンだった足も少しはほぐれた気がする。

　バスローブに着替えて再びホールのソファへ。せっかくなのでしばらく休憩したいところだが空港への時間が迫っている。
　２Fのドライヤーで髪を乾かし、着替え、受付で貴重品を受け取る。

　支払いは550リラ。トルコリラの手持ちが少ないのでクレジットカード払い。現金払いだと７％の割引がある。2019年4月17日から一か月もたたない５月現在すでに値上げしていたので、入金が遅いクレジット払いは店としてはかなり損なのだろう。トルコのインフレ恐るべし。
　隣で精算していた２人組が150リラもチップを渡していた。ちょっとビビったけれど私なりの額を支払った。チップは現金のみで、担当者の名前が入った封筒に入れて箱に入れる。お姫様気分にさせてくれたアイリーンに20、マッサージの人に10。本当は50、20くらいの気分だったのだが適切なお札がなかった。

10：25
　外に出てから荷物のことを思い出した。受付で預かってもらっていたんだった…。

　慌てて戻って荷物回収。受付の人に笑われた。最近荷物忘れがちだなあ。