2019/04/13 - 2019/04/19
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binchanさん
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イスタンブール旧市街地歴史地区にあるアヤソフィアは聖堂と言うべきかモスクと言うべきか。ウィキペディアで調べると、
正教会 Cathedral(537年 ~ 1204年)
カトリック教会 Cathedral(1204年 ~ 1261年)
正教会 Cathedral(1261年 ~ 1453年)
イスラム教 モスク(1453年 ~ 1931年)
博物館(1935年~)
ということで、正しくは博物館。
ドラマの時代はもちろんモスクだった。ドラマでは1530年頃のイスタンブールの町を俯瞰するCGがよく登場する。そこには尖塔が一本でシンプルなドームのアヤソフィアが描かれている。内部も今とはかなり違っていただろう。
※ほの暗い内部での撮影は私にはハードルが高く、ほとんどボケてしまっているので、本来の美しい姿を見たい方は本家のHPをご参照ください。
https://ayasofyamuzesi.gov.tr/en/photo-gallery
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
09:36
日本語で話しかけてくるトルコ人を振り切ろうと「アヤソフィアに急ぐんで」としたり顔で歩いていたら、「アヤソフィアはそっちじゃないですよ」と道案内してくれた。おかげで無事入口にたどり着けた。
行列というほどではないが切符売り場では少し並んだ。もちろんセキュリティチェックもある。 -
入場料は60リラ(1200円くらい)。2016~2017年版ガイドブックには30リラと書かれているが、トルコのインフレは激しいという注意書きがあった。入場料2倍はなかなかスゴイが、あれだけの歴史建築なのだから保存に莫大な費用がかかるだろう。もっと高い料金でないと釣り合わない気もする。
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正面入口前に立ち並ぶ列柱。ローマ帝国テオドシウス帝時代(4世紀)の遺構。
アヤソフィア 寺院・教会
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テオドシウス帝時代の聖堂は焼失しており現在の建物とは全く別物。こんな感じだったらしい。
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その当時のものと思われる石材。無造作に積み上げられている。
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正面入口。四つの壁はバットレスと呼ばれる補強壁。これくらい外側を補強しないと大ドームは支えきれない。
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有名なモザイク画がある半ドームは正面にあるので、足を踏み入れたとたんに目に入ってくる。
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大ドームを見に行きたい衝動を抑えまずは拝廊(本堂の手前にある空間)から。ここは装飾もなくシンプル。
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アヤソフィアにも猫はいる。黒猫ってところがいいなあ。
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重厚な扉。その中へ。
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まだ大ドームは見ない。もったいぶって回廊を詳細に見てまわる。
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回廊の天井には十字架?モノグラムのようにも見える。
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マフムト1世の図書室。中には入れないが金の透かしから少しだけ中が見える。
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壁や柱、床は色とりどりの天然石が組み合わされている。
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シャンデリア越しに大ドームをチラ見。
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祭壇付近へ。
オンファリオン。東ローマ帝国皇帝の戴冠の場だった。共和国時代になり、オスマントルコ時代に床に敷かれていた厚いカーペットが取り除かれあらわになったという。壁のモザイク画なども共和国政府がアヤソフィアを無宗教の博物館としたおかげで目にすることができるのだ。 -
ミフラーブ。
もともとメッカの位置を考慮して建設したわけでもないのに割といい位置にある。 -
ステンドグラスにもアラビア文字のカリグラフィーが。生き物の意匠がない代わりに文字が美しい装飾になっている。
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17~19世紀の皇帝が書いたというカリグラフィーの額。
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そして半ドームにある有名なモザイク画「聖母子」。9世紀ごろのものとされている。
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窓から強い光が入ってくるので私のテクニックではどう頑張ってもうまく撮れない。
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キリスト教も時代によっては偶像が禁止されていた。アヤソフィアも8世紀にすべての偶像表現が取り除かれたことがあるらしい。このモザイク画がその前に描かれていたという説もある。そうだとするとこの絵は2度の排斥から復活したことになる。
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聖母子(横に大天使も)が描かれた半ドームの前にはアッラーのカリグラフィー。
モスクに必須のこの円盤は1847~1849年アブドゥルメジド帝の時代に著名な書家によって書かれたもの。直径は7.5mある。 -
向かって左にムハンマド。
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アッラーの右にあるのがアブ・バクル。初代正統カリフ。
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左がハサン(ムハンマドの孫、アリーの長男で宗派によっては5代目カリフ)、右がフサイン(ムハンマドの孫、アリーの息子でカリフ職をアリー家から奪った一派との戦いで戦死)。
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左がウスマン(第3代正統カリフ)。(右は上と同じでハサン。)
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2Fから撮ったものだがこれがアリー(第4代正統カリフ)。
なぜか第2代正統カリフのウマルのカリグラフィーだけ写真に収めるのを忘れた。工事区域もあったのでその影響だったかも。 -
熾天使セラフィム(天使の位階の最上位にある天使)。
偶像崇拝を避けるため顔が描かれていないとか。ドームの四隅に描かれているそうだが工事のためすべては見られなかったが、修復で顔が出て来たものもあるとのこと。 -
大ドーム。
4世紀に建造された初代の聖堂は焼失しており、その後6世紀に再建された聖堂の大ドームも地震で崩壊。現在のドームが建設されたのは562年。それから改修や補修を重ね現在まで維持されている。この時もこのように維持工事が行われていた。 -
シャンデリア越しに見た大ドーム。
ドーム全体が見えないのは残念だがそのスケールの大きさはわかる。 -
柱の穴に親指を入れたまま手のひらを一周させられると願いがかなうという柱。
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2Fのギャラリーへ。
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階段ではなくスロープで上がっていく。
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1000年以上にわたって人が歩いたせいか、表面がツルツル。滑りそうで怖い。
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2Fから見た大聖堂。1500年近く前によくこんな大空間を作ることができたものだ。
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カリグラフィーの円盤も近くで見ると巨大さがよくわかる。
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華麗な柱。
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二階の天井にも絵が。
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柱には聖堂を再建したユスティニアヌス帝のモノグラムが残っている。
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13世紀に描かれたモザイク画。キリストをはさんで向かって右にヨハネ、左にマリア。下半分はほとんど残っていない。
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元の絵はこんな感じだっただろうという見本が右下にかけられている。
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壁画などの下部や基壇は大理石。
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魚のレリーフ?魚はキリストを表すと聞いたことがある。
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謎の文字も刻まれていた。
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エンリコ・ダンドロの墓碑。ほかのキリスト教の聖堂同様、有力者らの埋葬も行われていた。アヤソフィアは永らく東方正教会の聖堂だったが、1204~1261年までは十字軍に征服されカトリックの聖堂となっていた。ダンドロは十字軍の功労者なのでカトリック教徒として埋葬されている。
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窓からの景色。遠くにスルタンアフメットモスクが見える。
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皇后ゾエのモザイク(左)とコムネノスのモザイク(右)。
どうがんばって撮影しても窓からの光が強すぎてこんな感じになってしまった。 -
窓が入らないように絵を一つずつ撮影してみた(それでもこの出来(涙))
皇后ゾエのモザイク。
中央にキリスト、向かって左に皇帝コンスタンティノス9世、右に皇后ゾエ。11世紀のモザイク画。 -
コムネノスのモザイク。
中央に聖母子、向かって左に皇帝ヨハネス2世コムネノス、右に皇后イリニ。12世紀のモザイク画。 -
2Fから見たアッラーとムハンマドのカリグラフィー円盤。
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1Fへ降りる通路にも壁龕があったりして興味深かったが写真はこの通りの出来。
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説明書きだけがうまく撮れた。地域の重要人物などが埋葬されたスペースらしい。
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ガラスの向こう側にはこんなスペースが。
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何の部屋だったのだろう。
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スロープに沿って溝が。排水溝だろうか。
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溝は壁の中へと引き込まれていた。
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スロープ部分も十分に興味深かった。
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象嵌や色大理石の精緻なモザイクがほどこされた部分がほとんどだが、このゼブラ柄は絵だった。
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ミュージアムショップ。
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拝廊部分にあった展示。宗教的裁決を記した石膏板。
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ギリシャ語?
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伝皇妃イリニの棺(コムネノスのモザイク画にあった妃)。
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突当りの壁に、
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鳥がいた。聖堂の中を飛んでいるのも見た。カリグラフィーの円盤とかに巣をつくっちゃわないのだろうか。
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何なのか不明だが文字が書かれている。
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アップにしてみた。
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床の一部が囲われていた。ここだけ床の様子が違っていたので、オリジナルが露出しているのだろうか。
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外に出て、マフムト1世の泉(18世紀)。
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洗礼所の中庭。
4~5世紀に造られた洗礼所で、隣接する建物は17世紀に皇帝の墓所となった。 -
庭の一角に洗礼池。
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こちらが隣接する皇帝の墓所。墓所へは別の入口から入れる(次の旅行記で行く)。
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出口側から見た外観。
4本ある尖塔の内3本はこのような白い色をしている。写真はないが一本だけレンガ色のものがあるが、それがドラマのCGに出てくるものと思われる。 -
別の角度から見た外観。
アヤソフィアは敷地はそれほど広くないが見どころは満載。中も外もかなり見落としがあると思うが、予備知識もガイドもなしで行ったからこんなものだろう。
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