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4時までチェックインできないと云うので、キャリーバックを預けてバラデーロ観光に出掛ける。想定内ではある。バラデーロ(Varadero)は、マタンサス州(Provincia de Matanzas)のカルデナス(Cardenas)に属する、キューバ一のリゾートタウン。約20kmの長さを持つイカコス半島(Hicacos Peninsula)全域からなり、ハバナ(Havana)からは140km東にある。最も広い部分でも1.2kmの幅しかないこの半島は、フロリダ海峡(Estrecho de Florida)に面した北西側には白砂の海岸が広がり、カルデナス湾(Bay of Cardenas)に面した南東側は岩礁となっている。カワマ運河(Kawama Channel)が半島の付け根付近を横断している。この運河は長さ5.1km、全幅40m、水深4.5mで、可動橋が架けられている。半島の先端部のイカコス岬(Punta Hicacos)はキューバ島最北端点(もっと北の島があるので、国内最北端ではない)。<br /><br />この辺りには先史時代から人類が居住しており、いくつかの洞窟絵画が残されている。16世紀にこの地域にやってきたスペイン人は、牧畜、船舶のための木材の伐採、製塩などを行った。港は乾ドック(スペイン語でvaradero)として使用され、1555年からこの辺りはバラデーロと呼ばれるようになった。16世紀末に稼働を開始した岩塩鉱山は、スペインのアメリカ大陸の植民地で最も重要な岩塩鉱山とされている。<br /><br />バラデーロの町が建設されたのは1887年。1915年にバラデーロ(のちのクルブ・ナウティコ(Club Nautico))と云う初のホテルが建設され、その後は裕福なハバナ住民にとってのリゾート地となった。1930年代初頭にはアメリカのデュポン(du Pont)家が半島に邸宅を建設し、あのアル・カポネ(Al Capone)を含めて多くの著名人が休暇地としてバラデーロを訪れ、豪華な邸宅やホテルが続々と建設された。しかし、キューバ革命後は多くの邸宅が没収され、美術館・ギャラリー・大使館などに置き換えられ、あらゆる社会階級のキューバ人や外国人にとっての観光地となることに主眼が置かれた。現在は60以上のリゾートやホテルがあり、年間100万人以上の観光客を集めている。<br /><br />バラデーロ ビーチ・ツアー/パノラミック バス・ツアー(Varadero Beach/Panoramic Bus Tour)で半島を回る。これはイカコス半島の付け根から先端までの45の停留所を2時間掛けて回る2階建ての観光バス。朝の9時半から夜の9時まで運行されており、5CUCの1日券(最初の乗車時に購入)で赤のビーチ・ツアーも青のパノラミックバス・ツアーも乗降自由となっている。運行間隔は30分となってる情報があるが、それより短かった。<br /><br />2時過ぎ、ホテル近くのバス停から乗車。いろいろなリゾートやホテル、ゴルフ場などを経由して、バスはひたすら北東へ進む。途中で、寄ろうと思ってた洞窟がある辺りで気を付けていたのだが、見つけらないまま半島の先に。ここにはヨットハーバーやショッピング・モールがあり、そこで折り返す。ここまでで約1時間。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2392768910793119&amp;type=1&amp;l=4b2cebabe5<br /><br />帰り道、3時10分過ぎ、もうすっかり諦めてた洞窟を発見。慌てて降りる。もしかしたら、帰り道しか通らない道沿いだったかも。ただ、せっかく見つけたのにチケット売り場に誰もいない。確かにそんなケースもあると云う情報はあった。どうしようもないし、たまたま通り掛かったドイツ人のカップル(彼らがなぜこんなバス停に来たのかは不思議)と共に次のバスを待つがなかなか来ない。この時はまだ青いバスにも乗れることを知らなかった(彼らも知らなかった)ので、青のバスをスルーして赤のバスを待つが、20分ほどしたら突然係員のおばちゃんが帰ってきた。昼食休憩だったそうだ。で、バスに乗る彼らと別れて、ようやく洞窟へ(5CUC)。このアンブロシオ洞窟(Cueva de Ambrosio)は1961年に発見されたもので、300メートル以上に渡って5つの繋がった洞窟で構成され、キューバ先住民タイノ族(Taino)の文化を代表する合計72の岩石画がある。2000年以上前のものと考えられ、カリブ海地域における最大規模の絵画コレクションの一つ。この洞窟はまた、儀式の場としても、植民地時代に逃亡した奴隷の避難所としても使われていた。洞穴内には果物を主食とする小型の蝙蝠が生息している。確かにたくさんいた。見学は15分も掛からずに終了。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2392762414127102&amp;type=1&amp;l=29a5b0db42<br /><br />再びバスを待つ。なかなか来ない。青いバスをスルーしたところで、チケット売りの彼女がどっちも乗れると教えてくれる。結局30分ほど待ってようやく乗ったバスは赤いバスだった。今度のバスは2階の屋根がなく暑い。30分ほど走ってようやくホテルが見えて来たが、慌てることはないのでいったん半島の付け根まで行って戻って来ようとしたが、運河のところで降ろされてしまった。乗り換えのバスは故障中って云われて、ホテルは近いし、歩いて戻る。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2392768910793119&amp;type=1&amp;l=4b2cebabe5<br /><br /><br />最後、バラデロプライベートビーチに続く

バラデーロ 観光バス (Varadero Beach/Panoramic Bus Tour)

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2018/09/19 - 2018/09/19

97位(同エリア100件中)

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ちふゆ

ちふゆさん

4時までチェックインできないと云うので、キャリーバックを預けてバラデーロ観光に出掛ける。想定内ではある。バラデーロ(Varadero)は、マタンサス州(Provincia de Matanzas)のカルデナス(Cardenas)に属する、キューバ一のリゾートタウン。約20kmの長さを持つイカコス半島(Hicacos Peninsula)全域からなり、ハバナ(Havana)からは140km東にある。最も広い部分でも1.2kmの幅しかないこの半島は、フロリダ海峡(Estrecho de Florida)に面した北西側には白砂の海岸が広がり、カルデナス湾(Bay of Cardenas)に面した南東側は岩礁となっている。カワマ運河(Kawama Channel)が半島の付け根付近を横断している。この運河は長さ5.1km、全幅40m、水深4.5mで、可動橋が架けられている。半島の先端部のイカコス岬(Punta Hicacos)はキューバ島最北端点(もっと北の島があるので、国内最北端ではない)。

この辺りには先史時代から人類が居住しており、いくつかの洞窟絵画が残されている。16世紀にこの地域にやってきたスペイン人は、牧畜、船舶のための木材の伐採、製塩などを行った。港は乾ドック(スペイン語でvaradero)として使用され、1555年からこの辺りはバラデーロと呼ばれるようになった。16世紀末に稼働を開始した岩塩鉱山は、スペインのアメリカ大陸の植民地で最も重要な岩塩鉱山とされている。

バラデーロの町が建設されたのは1887年。1915年にバラデーロ(のちのクルブ・ナウティコ(Club Nautico))と云う初のホテルが建設され、その後は裕福なハバナ住民にとってのリゾート地となった。1930年代初頭にはアメリカのデュポン(du Pont)家が半島に邸宅を建設し、あのアル・カポネ(Al Capone)を含めて多くの著名人が休暇地としてバラデーロを訪れ、豪華な邸宅やホテルが続々と建設された。しかし、キューバ革命後は多くの邸宅が没収され、美術館・ギャラリー・大使館などに置き換えられ、あらゆる社会階級のキューバ人や外国人にとっての観光地となることに主眼が置かれた。現在は60以上のリゾートやホテルがあり、年間100万人以上の観光客を集めている。

バラデーロ ビーチ・ツアー/パノラミック バス・ツアー(Varadero Beach/Panoramic Bus Tour)で半島を回る。これはイカコス半島の付け根から先端までの45の停留所を2時間掛けて回る2階建ての観光バス。朝の9時半から夜の9時まで運行されており、5CUCの1日券(最初の乗車時に購入)で赤のビーチ・ツアーも青のパノラミックバス・ツアーも乗降自由となっている。運行間隔は30分となってる情報があるが、それより短かった。

2時過ぎ、ホテル近くのバス停から乗車。いろいろなリゾートやホテル、ゴルフ場などを経由して、バスはひたすら北東へ進む。途中で、寄ろうと思ってた洞窟がある辺りで気を付けていたのだが、見つけらないまま半島の先に。ここにはヨットハーバーやショッピング・モールがあり、そこで折り返す。ここまでで約1時間。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2392768910793119&type=1&l=4b2cebabe5

帰り道、3時10分過ぎ、もうすっかり諦めてた洞窟を発見。慌てて降りる。もしかしたら、帰り道しか通らない道沿いだったかも。ただ、せっかく見つけたのにチケット売り場に誰もいない。確かにそんなケースもあると云う情報はあった。どうしようもないし、たまたま通り掛かったドイツ人のカップル(彼らがなぜこんなバス停に来たのかは不思議)と共に次のバスを待つがなかなか来ない。この時はまだ青いバスにも乗れることを知らなかった(彼らも知らなかった)ので、青のバスをスルーして赤のバスを待つが、20分ほどしたら突然係員のおばちゃんが帰ってきた。昼食休憩だったそうだ。で、バスに乗る彼らと別れて、ようやく洞窟へ(5CUC)。このアンブロシオ洞窟(Cueva de Ambrosio)は1961年に発見されたもので、300メートル以上に渡って5つの繋がった洞窟で構成され、キューバ先住民タイノ族(Taino)の文化を代表する合計72の岩石画がある。2000年以上前のものと考えられ、カリブ海地域における最大規模の絵画コレクションの一つ。この洞窟はまた、儀式の場としても、植民地時代に逃亡した奴隷の避難所としても使われていた。洞穴内には果物を主食とする小型の蝙蝠が生息している。確かにたくさんいた。見学は15分も掛からずに終了。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2392762414127102&type=1&l=29a5b0db42

再びバスを待つ。なかなか来ない。青いバスをスルーしたところで、チケット売りの彼女がどっちも乗れると教えてくれる。結局30分ほど待ってようやく乗ったバスは赤いバスだった。今度のバスは2階の屋根がなく暑い。30分ほど走ってようやくホテルが見えて来たが、慌てることはないのでいったん半島の付け根まで行って戻って来ようとしたが、運河のところで降ろされてしまった。乗り換えのバスは故障中って云われて、ホテルは近いし、歩いて戻る。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2392768910793119&type=1&l=4b2cebabe5


最後、バラデロプライベートビーチに続く

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