kirin夫妻のビルマ紀行(18）バガヤ僧院とヤダナーシメ・パヤー

2018/03/21 - 2018/03/21

マンダレーでの２日目はサガインとインワ観光です。サガインはマンダレーの南西15kmにある、エーヤワディー川中流域の中心地です。1315年から1364年にかけてサガイン王朝と呼ばれる王朝が存在しました。この王朝は、その本家にあたる王が引き入れた異民族により、その本家ともども滅亡しますが、何を逃れた王子の一人が近くにあるアヴァという街を首都として、アヴァ王朝をたてました。サガインはこの王朝の後継者候補が統治する街となりました。後にごく短期間、コンバウン王朝の首都となったこともあります。古い歴史を持つ街で、近くには沢山の仏教遺跡、仏教施設があります。川を船でわたり、そこからは馬車での観光になりました。

エリア その他の観光地(ミャンマー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

6時20分に起床、部屋の窓からマンダレー駅が見えます。

マンダレー駅 駅

それほど新しいホテルでもないようですが、エレベーターのボタンは随分とモダンです。

ここは朝食付きプラン、９Fのカフェでいただきます。

当然のごとく、ビュッフェですね。野菜の種類がとても豊富です。

でもお粥はやっぱりぬるかったそうです。

さてと、朝の散歩に出かけましょう。ホテルはマンダレー駅の向かい側、大きな交差点に面しています。歩行者用の信号はうちとほとんど同じ、さすが旧大英帝国領です。

なんぼ待っても信号が変わりません。壊れていました！渡る人がいたので便乗してかなり交通量の多い大通りを横断です。

駅のエントランスもやっぱり金にしないと気がすまないんですね。

マンダレーからLashioという街まで鉄道が走っているのですね。17時間40分、ですか。。

こちらは、ヤンゴン行き。一日３往復あるのはさすが、第一と第二の都市を結ぶ幹線。こちらも15時間というなかなかのものです。

切符売り場にもうちらほらとお客がいます。

カチン州の公営鉄道の看板ですが、普通駅にはありえないマークが。

カチン州は、1960年代から1994年まで独立状態にあって、その最も大きな財源がこれ、麻薬だったのです。それにしても。。

エスカレーターがありますが、動きません。

動かないエスカレーターを上がってみると２つの列車が止まっていました。

ところどころ、妙に今風です。

これが一等車両ですか。。。

駅の探険を終えて、反対側へ。Min Thi Haというお店に行ってみます。

ああ、いい感じですね。東南アジアに来たならこういうお店で朝ご飯をいただきたいものです。

これはモンティー、という食べ物です。何かというと、ピーナッツオイルの和え麺ですね。たったの400チャット。

そしてこちらは久々のモヒンガ－、600チャット。

気になったのがこちら、人気商品のようでこうやってお皿に入れて貰って、お店の中で食べている人や、持ち帰る人が多数。

この引き出しに入っているのがなんとも不思議。
豚まんですねぇ。
美味しそうなんだけど、さすがにもうお腹一杯です。

近くにコンビニを見つけたので、入ってみました。ビールの種類がなかなか豊富。水とビールを仕入れて帰館です。

この日はのんびりと9時出発でした。ホテルの周りは大きな通り、沢山の車、大きなショッピングセンター、という都会でしたが30分も走ると田舎道に。道ばたで大量のスイカが売られていました。そういえば、どのホテルにもスイカが朝食に出ていますね。

やがてこんな木立の道に。

マンダレーとバガンはエーヤワディー川のクルーズで往来することができます。豪華な客船から、小さなボートまでいろいろ、10時間くらいでつくようですね。

私達も今日は船旅です。車をおりて、河辺へと降りていきます。

乗るのはこちら、向こう側の緑色の船です。

まずはガイドさんが乗り込みました。

切符はこちら。一人1400チャットの渡し船です。

他に乗客はいません。船外機を動かす船頭さんと、舳先に座っている人がもうひとり。

霞んではいますが、遠くにインワー橋がみえます。　

４分で対岸につきました。私達と入れ替わりに乗り込んだのはこのバイクのおにいちゃんだけ。降りることなくこのまま乗ってしまいました。

今日の午前中はサガイン観光です。ここは観光馬車にのって回るのが一般的なようですね。定員は２名、１台１万チャットです。最初に払ったツアー料金に含まれています。

さて、それでは出発です。

舗装路ではない上に、馬車の車輪が車輪なので、揺れる揺れる揺れる。

前方に裸馬が一頭・・・ほっつきあるいているのかと思いましたがちゃんと繋がれていました。

なにやら遺跡が見えましたが無視して通り過ぎます。

農作業にでも向かうのでしょうか、牛車を追い越して行きます。

これは追い越せません。しばらく大人しく後ろをついて走ります。

村に入ったようで、金色に輝くパヤーが見えますが停まること無く通過。

インワ考古学博物館も停まることなく通過。

右手の斜面で女性達が何かを収穫しています。
このあたりでも農業をしているのは主に女性なのでしょうか。

小さな村をとおりすぎたあと、狭いながらも舗装された道路にはいりました。遠くにパヤーが見えています。

どうやら目的地に到着。ガイドさんが手続きをしにいきました。ここも、バガンやインレーと同じで、一定エリアの観光料金をまとめて徴収するシステムです。

両脇に軽食やちょっとした土産物を売る小さな露店が並ぶ中を馬車はさらに進んでいきます。

ここが今日、最初の見学場所である、BAGAYAバガヤ僧院です。1834年創建と新しい僧院ですが、267本のチーク材で作られた柱に支えられた、古めかしく立派な僧院です。バガヤ、とは星形の花、という意味だそうです。実は16世紀に建てられた物がオリジナルなのだそうですが、それは1821年の火災で焼けてしまったのだとか。

階段の両側の部分が特徴的な形をしています。

ここでは日本でいうところの「寺子屋」が開かれているそうで、近所に住む子供達が来ていました。

ちゃんと髪を剃り、僧衣を着たちびっ子僧もいます。僧俗関係なく、子供達が学んでいるのでしょうか。だといいなぁ。

立派な七重の塔があります。

ぱっと見るととても立派な扉ですが、仏様らしいものの顔がありません。

これはなかなか面白い塀です。

僧院の中に入ると、ここが教育施設であることがわかります。地球儀や天球儀、いろんな科目の教科書、古めかしい黒板などがありました。

もちろん、僧院なのですから、お参りするための仏様も。

立派な仏様です。

水田を見ながらのんびりと馬車に揺られ、次の場所を目指します。

次の見学地は、Yadana Hsemeeヤダナーシメパヤーです。小さめのパヤーがいくつか集まっています。

1839年の地震でかなりのパヤーやその他の施設が崩れ落ちました。

その後100年以上の放置のせいでかなり状態が悪くなってしまっています。

それでもなんとか倒れずに残っているものも沢山あります。

柱と奥にあったご本尊だけが残ったのですね。ところどころ、いい加減な修復のあとも見えます。

これお辛うじて残ったものの、そのままにされた像です。何の像でしょうか、珍しい姿勢です。

お塀のところには、のんびりと絵を売るおじさんがいました。