kirin夫妻のビルマ紀行（2) ヤンゴン マーケットと麻薬博物館　

2018/03/11 - 2018/03/11

　紆余曲折を経て、なんとか予定通りに辿り着いたヤンゴン。さっそく市内観光に出かけましょう。メインはもちろん、世界にその名を知られるあの壮大な寺院ですが、それについてはまた別の旅行記で。
　とりあえず、これから先、この暑い国で快適に過ごすための衣装と履き物を手にいれたいということでマーケットへ。
　昼はこの国の庶民的な食べ物を、そして夜は自宅では食べられない魚の料理を食べることにしました。

この日のレートは１円がおよそ12チャット、１ドルが1324チャットでした。観光地では入場料３＄が4000チャットになります。

エリア ヤンゴン(ミャンマー)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 航空会社: マレーシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　ミャンマーは初めてですし、滞在できる日数にも限りがあるので、現地の旅行社に手配をお願いしていました。ヤンゴン国際空港の到着ロビーで無事に日本語ガイドのピューピューさんと合流。まずはレートのチェック。噂に聞いていた通り、米ドルでも高額紙幣と定額紙幣ではレートが違いますね。まずは300＄を両替しました。厳しいと噂のチェックも無事切り抜けて398100チャットを手に入れました。

ヤンゴン国際空港 (RGN) 空港

現地通貨の次に手に入れるべきは、現地で使えるSIMです。

で、このときにKUL空港のどこかでスマートフォンを紛失したらしい事に気がつきました。とりあえずホテルに到着してから善後策を講じることとして、別のスマートフォンにSIMをセット。

ターミナルビルを出るとずらりとスカートを履いた男性が。これがミャンマーの伝統的衣装であるロンジーですね。男性のものはパソーというそうです。勿論ガイドさんもロンジー。
ガイドさんの名前はピューピューさん。女性の場合、同じ言葉を二度繰り返す名前が多いそうです。

ヤンゴンでの宿はここ、日系ビジネスホテルである「スーパーホテル」です。「ゆ」の字がいいですね。ホテル前に車がつくと、警備員さんがさっと荷物を持ってくれました。

スーパー ホテル ヤンゴン ガバ エ ロード ホテル

枕を選べるとか、大浴場があるとか、完全に日本のビジネスホテル仕様です。日本食レストランもついていて、朝食つき。一泊79.70AU＄でした。
ロビーで待っていてくれたG&G社のライライさんと打ち合わせ、ツアー代金を支払います。今日の空港への迎えから、12日間のツアー二人分で2440米＄です。両替し立てのピンピンした札だけを決して折り目などつけないように注意して持って来ました。が、ライライさんの厳しいチェックに、インクシミ、鉛筆の線などを理由に５枚が受け取り拒否の憂き目に。。。なんとか他の札でいいのを見つけて３枚は支払うも200＄不足。どう交渉してもOKが出ません。やむなく、ATMでチャットをおろし、それを米ドルに両替してきれいな札を手に入れ、ガイドさんに渡す、ということで了解を得ました。噂以上の厳しさです。

ともあれ、ヤンゴンの街へ出発です。車は「クラウン」、私達の世代だと「いつかはクラウン」というCMが印象に残っている高級車。とてもきれいに保たれています。

最初に向かったのはここ、Bogyoke Aung San Market　です。もちろん、この名前は建国の英雄、アウンサン将軍から。ヤンゴン最大のマーケットだそうです。

ボーヂョーアウンサン マーケット 市場

車や人が近づくと、中にいる係員が門を開けてくれます。なかなか厳重です。

建物の入口を入ってすぐのところにはベンチがあります。英語で書かれた市場内の見取り図もあり、一見、とてもわかりやすそうに思えますが。。

それぞれのアーケードに入るとやはりそこは「アジアの市場」らしい混沌とした賑わいなのでした。

但し、通路は他のアジアの大きな市場と比べると広く、人も少なめ。そしてなぜか通路のどまんなかに巨大な消火器が据え付けられていたりします。

最初に訪れたのは、日本人が経営するロンジーの店、「はりこ」さん。オーダーメイドで一枚30分ほどで作ってもらえます。とりあえず余り高くない生地で２枚作って貰うことにしました。生地代２万チャット、仕立代が1枚あたり5000チャット、男性用の既製品もあるので、こちらも２枚購入、12000チャットと9000チャット。４枚で合計71000チャットでした。

ビーチサンダルも買って（２足で17000チャット）、大通りの反対側にあるJUNCTION CITYというショッピングセンターへ。

今や､この手のショッピングビルはどの国にいっても同じになりました。ここヤンゴンでも、こんな風にしゃれたロクシタンのディスプレイがあったり。

中央部がこんな吹き抜けになっていたり。

日本のラーメン屋があったりします。
ここでは博多の一風堂。

とりあえず何かミャンマーのものを食べようと、フードコートへ。1万チャットでカードを買いました。デポジットが1000チャットなので使えるのは9000チャット。

こちらは、カオ・スエという麺料理です。英語ではShan noodle soupとなっていました。2500チャットですが豚トッピング1000チャットをつけてみました。しっかりとしたコシがある麺に、少しだけ辛いスープでなかなかいけます。

こちらはマーラー・ヒンというそうです。これが辛くて実に美味しいのです。お値段は3500チャット。

ミャンマーはあまり食には期待していませんでいたが、出だし好調です。

再び先ほどの市場へ戻るとこんな車が。
古いマツダボンゴですね。

隣にいたのはこちら。

どうやらこの国では、日本の中古車を塗装などはそのままで輸入してきて使っているようです。まぁ、別に塗装がどうでも走ればいいわけで。。

食事と買い物を済ませたあと、ちょっと変わった所に行ってみました。ガイドさんも私達がリクエストするまで来た事がなかった、という穴場です。

訪れる人は少なく、入口では暑さから逃げできた犬がひんやりとした階段でお昼寝をしていました。

ここは麻薬博物館です。

入場料は外国人は３＄、カメラ代が５＄ということでしたが、チャットで払うというとそれぞれが4000チャットと5000チャットになりました。レートが変ですよ？まぁ、高くなっているわけじゃないのでかまいはしませんが。

安いだけあって、中味は大した事がありません。

だだっぴろい空間に展示物は少し、ちゃちな人形の展示が多いのでした。

薬物の展示がわりと面白かったですね。これは3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、俗にエクスタシーと呼ばれる幻覚剤です。とてもカラフルな錠剤なんですね。

麻薬博物館のあと、ヤンゴン観光の目玉である壮大な寺院建築を見学して、この日の予定は終了です。ホテルに戻る途中で、今夜の寝酒を仕入れておきましょう。

ヤンゴンで日本食に不自由することはなさそうです。このお店には日本のラーメン、レトルトカレー、そしてこんなに豊富な日本のお酒までありました。

夜は当然、ホテルに併設の日本居酒屋で。現地の客は一組、あとはどうみても出張で来たとおぼしき日本人サラリーマン風の男性客。正直いって、日本に住んでいる人が出張で来てわざわざこういう店に来る心理は私には理解できません。我が家はなにしろ、アデレードに住んでいるので、生の魚が食べられる店があればとりあえず試してみますが。。

この刺身はまずまず。新鮮ですし。但し値段は高く、キハダマグロが7800チャット、タコブツが7000チャット、カンパチが8800チャット、合計すると23600チャットにもなります。日本円で1920円ほどですから日本とほぼ同じ。ミャンマーの物価からすれば超高額です。

この大根サラダはまずくて半分も食べられませんでした。大根の質も良くないし、切り方がなんとも救いがありません。こんなものが3800チャットとは。昼に食べたマーラーヒンと同じではありませんか。

これはアジフライのタルタルソース。
まぁ、とりあえず魚を食べられたのでよしとしましょう。
5800チャットです。

他の人が食べている麺類が不味そうだったので、〆はおにぎりにしました。胡瓜の漬物は化学調味料の味しかしない不味いものでしたが、鮭のはいったおにぎりはまぁまぁ。1800チャット。

ミャンマービールとキリンビールの生をそれぞれ２杯ずつ飲んで、税金込みで55440チャット、4500円ほどになりました。アジアとは思えない金額ですが、首都でホテルの日本居酒屋なので仕方ないですね。とりあえず、とても久しぶりに魚を食べられたのでよしとします。あとは狭い部屋でウィスキーでも飲んで寝るとしましょう。