2018/03/20 - 2018/03/20
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kirinbxxさん
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午後はマンダレーの観光の目玉である旧王宮、シェナンドー僧院、クドードーパヤーを見学し、最後はマンダレーヒルに登って夕日と眺めを堪能しました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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さて、お昼ご飯にしましょう。シャン料理が食べたいね~、ということでこちらのお店へ。その名もGOLDEN SHANです。一階も空いていましたが二階へ。どうやら二階が外国人用みたいですね。
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ちゃんとビルマ語と英語で料理名が書いてあります。
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まぁ、簡単でいいですね。
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東南アジアのお昼ご飯はやっぱりこれ。ナシチャンプルー、はバリ島での呼び名ですが、ビルマ語ではなんていうのでしょう。。。
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真っ昼間はやっぱり暑いのでホテルで一服し、少し涼しくなってから旧王宮へと向かいました。1752年に成立したコンバウン王朝ですが、100年後の1852年に英緬戦争に敗れ、国土の半分を英国に奪われ国民の心はうちひしがれました。それを打開しようとミンドン王は仏陀入滅2400年記念行事としてマンダレーへの遷都を決心します。(遷都はますます国を疲弊させてしまう原因になってしまうのですが)一辺3kmほどあります。現在は軍もつかっているのだとか。
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こちらが入口。
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いい眺めです。
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入口には英国製の大砲が飾られていました。
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均整の取れた美しい塔です。
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ここもやはり、細部まで精緻な彫刻で飾られています。
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これがミンドン王。Kanaung王子と協力して他の兄弟を倒して即位したあと、国家の近代化に力を注ぎました。多くの学者を西欧に送り、官僚制度、税制、警察制度などの改革を試みました。ビルマ人に言わせるとそれらを実際に行ったのは弟のKanaung王子なのだそうですが、その改革を承認したのはこの王の功績でしょう。しかし、叔父であるKanangu王子を妬んだ二人の息子の反乱により、大切な弟を失ってしまいまいた。45人の妃に70人の子を産ませたため、「不道徳な王」というのがビルマの人達の評価です。この子達は彼が後継者を決定しておかなかったために殆どが殺される事になります。
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こちらはその弟のKanaung王子。ビルマのありとあらゆる分野での近代化に努力した王子は、甥達の反乱で殺されました。結果的に、コンバウン王朝ビルマはこの王子が成し遂げようとしていた近代化に失敗、彼の死の20年後、ビルマ王国は滅び去りました。今でも多くのビルマ人は、「彼がミンドンの次の王になっていたら」「彼が生きていたら」と嘆くそうです。ガイドさんもそうなのでしょう、切々と語る目がとても印象的でした。
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ビルマ最後の国王ティーボーとその異母妹で王妃のスパラヤットです。ミンドン王の改革路線はティーボーに引き継がれましたが、スパラヤットを含む保守派が巻き返し、さらにはミンドン王の王子や王女その他の王族が大量に処刑され、ビルマの改革路線は挫折します。その後第三次英緬戦争に完敗したビルマは滅んで英領インドの一州とされ、国王夫妻はボンベイの南に追放されることになります。
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王宮内の朝議の間です。王座はレプリカです。置かれている像はティーボー夫妻。
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これは寝台です。この手の場所で寝台をよく見ますが、みんな小さいですね。
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らせん状の階段がついた展望塔です。
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王宮の建築形式は繊細な装飾が多くて私の好みです。ただ、修復したときにトタン屋根にしたりした部分が沢山あるのは残念です。
この王宮の敷地や建物はコンバウン王朝滅亡後は英軍が、そのあとは日本軍が、そして今はこの国の軍が使用しています。 -
文化博物館もあるので入ってみます。表に16:30閉館とありますが、今は16:22です。まぁ、入ってしまえばこちらのものです。
これは何という神様でしょうか、 -
この国の木彫は本当に素晴らしいですね。
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これはなかなか立派な寝台です。
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コンバウン王朝時代の武官、文官、大臣の装束です。
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こちらはきっと王族など、かなり身分の高い人の衣装なのでしょう。
16:30きっかりに、係員の人が追い出しにやってきました。他の観光客共々ぐずぐずと粘って見ますが、かなり強硬に追い出しにかかりますねぇ。仕方が無いので退散です。王宮にあった財宝の内、もっとも素晴らしいものはここにはありません。それらはみな、ロンドンのビクトリア・アルバート博物館に収まっています。 -
王宮の北東部にはいくつかの僧院があります。最も有名なShwenandaw Kyaung シェナンドー僧院を見学しました。もともとは王宮内にあったミンドン王の居館ですが、息子のティーボー王がこれを移築したものです。彼はここで一人瞑想することが多かったそうです。もちろん、チーク材を贅沢に使い、細部には精緻な木彫がある立派なものです。
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見事というよりありません。時代の色が出ていて私の好みにぴったりです。
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内部はまだ金色がのこっています。
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瞑想の場としていてもちゃんと仏像は残されています。滅び行く王朝の最後の王はこの仏様の前で瞑想していたのでしょうか。
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重い木の扉に施された彫刻がとても愛らしい。
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私達と入れ替わりに地元の子供たちがやってきました。なんだかじーっと見られたのですが、ロンジー姿の外国人が珍しいのでしょうか。
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次の見学地はこちらです。
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これは、「世界で一番大きな仏典」についての説明です。
ミンドン王は1871年各国の上座部の高僧を集めてマンダレーで仏典結集(けつじゅう)を行いました。この時に唱えられた全ての仏典を後世に残すため作られたものがここにあるのだそうです。 -
ユネスコ世界記憶遺産に指定されているんですね。
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白い仏塔が沢山建ち並んでいます。
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壊れてはわりと適当な修復をしてしまう、ということを繰り返して不統一になってしまったカックー遺跡と違い、新しいだけあって統一された白い仏塔が整然と並ぶ様子はなかなかいいものです。
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ここの全体像を表す模型がありました。なるほど、中央にある巨大な金色のパヤーをこの白い仏塔が取り囲んでいるんですね。
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これが「世界最大の仏典」です。2400人の僧侶と、選りすぐられた熟練の石工達を集め、大理石の石板に仏典を彫り込んでいきました。石板は幅1m、高さ1.5m、全部で729枚の石板に写し取られた仏典は、仮に本にしたとするなら400ページの本38冊分にもなるそうです。
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石板は、白い小さな塔の中に1枚ずつ納められています。
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その白い無数にも見える仏塔に囲まれて堂々とそびえるのは、Kuthodaw クドードゥ・パヤーです。高さ57m、シュエジゴン・パヤーをモデルとして1868年に完成しました。
1885年に英国軍がマンダレーを占領してから1890年にビクトリア女王の勅令で境内から英国軍が立ち退くまでの間に多くのものが略奪されたり壊されたりしました。 -
これはなんでしょうね。猿??
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ここも仏様は今風のもので、LEDの光輪を背負っておいでです・・・
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例によって東西南北と入口がありますが、利用されているのは東だけ。他はこんな風に閉鎖されていました。
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この日、最後は長いエスカレーターで上がるこちらです。
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どこのパヤー、僧院も「きれい」とは言い難いのですが、エスカレーターとなると特に。。。
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エスカレーターであがりきった所で料金を支払います。一人あたり1000チャット。
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見晴らしはいいですね。なかなか立派なゴルフコースがあります。
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特に有名でも何でも無い、誰かが寄進して建てたパヤー、だそうです。
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パヤーが乱立しています。。。
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観光客だけでは無く、地元の人も沢山やってきます。格好のデートスポットですね。
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夕日にはまだ少し時間があるので、境内をぶらぶらします。
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こうしてみるとかなり高いのがよくわかります。地階の駐車場からはこのエレベーターで上がってくるようです。
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パヤーの模型のまわりに仏様たち。
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これはあまりありがたくないものが・・・
これがなんとマンダレーヒルのシンボルなのだそうでして。 -
二匹のコブラがお札を咥えています。地元の人達はこの蛇の頭をなでるのだそうです。
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回廊はとても美しい模様で彩られています。
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なんだかんだするうちに、サンセットタイムがやってきました。
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この日の晩ご飯は中国料理でいきましょう。ここでも、「大丈夫、食事が終わるまで待っています。それからホテルまで送るのが私の仕事」とのこと。最初のヤンゴンとインレーは一体なんだったんだろう。まぁ、インレーのガイドはいらんかったけど。
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まずは地元のマンダレービール。
あんまり美味しくはないなぁ。 -
香港でもお馴染み、ローストグース。味は・・・・まぁ、仕方ない。
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空心菜炒めです。
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2本目はツボルグ。デンマークのビールですが、この国で作られています。で、実はカールスバーグの傘下なのでした。いつの間に・・・
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もう一皿は野菜炒め。
全部で18750チャットは少々高め、そして5%の税金がつき、端数はディスカウントされて結局19650チャット。
このあとホテルまで送って貰ってこの日は無事終了しました。
いや、ちゃんとしたガイドさんでよかったです。
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