kirin夫妻のビルマ紀行(15）最後のバガン　パヤー巡り

2018/03/19 - 2018/03/19

バガン観光もいよいよ終わりが近づいてきました。なんだか名残惜しいですがしかたありません。めぼしい遺跡は見終わっているので、のんびりといきましょう。

エリア バガン(ミャンマー)

さて、次の遺跡に行く前に、ここへやってきました。実はkirinがなにかにかぶれてしまったようで発疹ができてひどいかゆみに襲われたのです。朝の段階でリンティンさんにお願いしてありました。リンティンさんは「私は医学の知識がない」といいつつ自分でいろいろ調べたり、病院に電話をしてくれたりと一生懸命です。英語のできる先生がいて無事診察は完了、薬を処方してもらいました。

今日はこのあたりで早めの昼ご飯にしましょう。例によって地元の料理が食べたい、できるだけ庶民的なところで、ということで本日はこちら。まぁ、世界でも有数の観光地ですから庶民的と行っても限度があります。

ずらりと料理が出てきました。これは壮観です。

肉類では山羊と魚が秀逸、スープも辛くて酸っぱくて美味しいものでした。タマリンドのサラダや豆腐のカレーもとてもおいしくいただきました。発酵させたスイカのサラダや、トマトカレー、豆、なすび、本当に野菜がたっぷりです。これで一人5000チャット、ビール２本で二人で16000チャットのお昼ご飯でした。

さて、暑いので昼間はホテルでのんびり過ごし、16時出発で夕方のツアー開始です。最初に訪れたのはNanda Manya　ナンダマーニャ僧院です。最初にここを作った僧は、誰からも寄進をして貰うことができませんでした。彼は仕方なく、自然の洞窟を利用して自分が修行するための場所を作ったのです。

その後寄進が集まってちゃんとした建物ができたので、僧は無事に洞窟生活を終えたそうです。というわけで今はもうこの洞窟には誰も住んではいませんが、このように仏様が祭られ、寄進している人もいます。

洞窟内は小さな部屋に区切られていて、目的別に使われていたようです。こちらは寝室として使われていたところ。いまはなにか物置になっているのでしょうか。

現在もここは僧院で、ビルマ国内だけではなく他の国からやってきた僧達も泊まる事ができる宿坊が用意されています。

つぎはこちら、Phaya Thon Zu Phayaです。「３つのパヤー」という意味のとおり、３つのパヤーの複合体です。

13世紀に建てられたものですが、完成直前に建設が放棄されました。元の侵攻が始まったためだという説が有力です。

内部にはすばらしい壁画があるそうですが、通常は閉鎖されています。グループツアーで予約しておけば入れるそうです。この人達がそうなのでしょうか。

日本の広告業がこの国に進出しているのですね。

これは特に有名なものではないのでしょうが、均整の取れたきれいなパヤーです。肩から草が生えているあたりもなんともいい風情です。どうやらこれは現在の政府の大臣が夫妻でひとつずつ寄進したもののようです。

これまた珍しい、白いパゴダです。Leimyethna パヤーといいます。４つの顔、という意味があります。1223年にAnandathuraという人物が妻と一緒に寄進して建てたものです。

Anandathuraは、大臣と大将軍を兼任した、というのですから重臣中の重臣ですね。建立に際して、自分が積んだ功徳の内容を事細かに、229行にもわたって書いた碑文を残しています。

内部には美しかったらしい壁画があるのですが、多くは白塗りされてしまっていました。

夕暮れどき、山羊たちも家路につくころです。

ちょっと地元の人達の生活をのぞきにいきましょう、ということで近くの村へ。牛さんたちの夕ご飯タイムです。

お台所ですね。

お婆さんが糸を紡いでいます。これが見事な腕前で見ほれてしまいました。

今夜はなにか祝い事があるようです。

これはいいですね。地面に穴をほって作ったかまどです。

村の診療所は、曜日を決めて医者がやってくる仕組みになっているそうです。

今日も夕日見物にやってきました。

バガンの夕日も見納めです。

ちょっと夕日モードで。
これでバガン観光は終わりです。リンティンさんは、明日は予定がないからなんなら空港までご一緒しますよ、と行ってくれましたがお心だけいただきました。「私が説明したこと、もし間違ってたらごめんなさい」と言われましたが、いえいえ、大丈夫でした。とても親切で丁寧で素晴らしいガイドのおかげでバガンを心ゆくまで楽しめました。

さて、ここんところずっと地元の料理ばかりでした。で、ホテルの近くでこんなものを見つけたので今夜のご飯はここにしましょう。久しぶりのイタリアン。

なぜかニース風サラダ。

これは突き出しのブルスケッタ。

ベーコンのピッツァ。日本とイタリア以外でパスタを食べるのはかなりの冒険、厨房の様子が見えるところでなければ我が家はピッツァにしています。味はまぁまぁですが、さすがに割高ですね。２皿とビール２本で25400チャットでした。